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第67巻(午の巻)
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第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第76巻(卯の巻)
序文
総説
日本所伝の天地開闢説
支那の開闢説
波斯の宇宙創造説
希臘の天地開闢説
エヂプトの開闢説
メキシコナフア族の天地創造説
マヤ族の万物創造説
北欧に於ける宇宙創造説
太平洋西北岸創造説
英領北亜米利加創造説
亜弗利加神話
ヘブライ天地創造説
パレスチン創造説
ミクロネシヤ創造説
インドネシヤ創造説
第1篇 春風駘蕩
01 高宮参拝
〔1918〕
02 魔の渓流
〔1919〕
03 行進歌
〔1920〕
04 怪しの巌山
〔1921〕
05 露の宿
〔1922〕
第2篇 晩春の神庭
06 報告祭
〔1923〕
07 外苑の逍遥
〔1924〕
08 善言美霊
〔1925〕
第3篇 孤軍奮闘
09 闇の河畔
〔1926〕
10 二本松の蔭
〔1927〕
11 栄城の山彦
〔1928〕
12 山上の祈り
〔1929〕
13 朝駒の別れ
〔1930〕
14 磐楠舟
〔1931〕
15 御舟巌
〔1932〕
余白歌
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ミクロネシヤ
創造
(
さうざう
)
説
(
せつ
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第76巻 天祥地瑞 卯の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
ミクロネシヤ創造説
よみ(新仮名遣い):
みくろねしやそうぞうせつ
通し章番号:
口述日:
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年3月23日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm760016
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 479頁
修補版:
校定版:
112頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
太初
(
はじめ
)
には、
002
天
(
てん
)
も
地
(
ち
)
もありませんでした。
003
有
(
あ
)
るものは、
004
果
(
はて
)
しなく
広
(
ひろ
)
がつた
海
(
うみ
)
と、
005
アレオブ・エナブといふ
年
(
とし
)
老
(
お
)
いた
蜘蛛
(
くも
)
とだけでした。
006
蜘蛛
(
くも
)
は
漫々
(
まんまん
)
たる
大海原
(
おほうなばら
)
にふわふわと
漂
(
ただよ
)
うてゐました。
007
ある
日
(
ひ
)
蜘蛛
(
くも
)
は、
008
非常
(
ひじやう
)
に
大
(
おほ
)
きな
貝
(
かひ
)
を
見
(
み
)
つけました。
009
蜘蛛
(
くも
)
はそれを
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げて、
010
『どこにか
口
(
くち
)
がありさうなものだな。
011
あつたら
中
(
なか
)
に
這
(
は
)
ひ
込
(
こ
)
んでやるが』
012
と、
013
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
から
眺
(
なが
)
めて
見
(
み
)
ましたが、
014
どこにも
口
(
くち
)
が
開
(
あ
)
いてゐませんでした。
015
彼
(
かれ
)
は
貝
(
かひ
)
を
叩
(
たた
)
いて
見
(
み
)
ました。
016
すると
空洞
(
うつろ
)
のやうな
響
(
ひびき
)
を
立
(
た
)
てましたので、
017
『とにかく、
018
中
(
なか
)
には
何
(
なに
)
もはいつてゐないな』
019
と
独言
(
ひとりごと
)
をいひました。
020
蜘蛛
(
くも
)
は、
021
どうにかして
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けさせたいと
思
(
おも
)
つて、
022
頻
(
しき
)
りに
呪文
(
じゆもん
)
を
唱
(
とな
)
へてゐますと、
023
やつと
少
(
すこ
)
し
蓋
(
ふた
)
が
開
(
あ
)
きました。
024
蜘蛛
(
くも
)
はすかさず
貝
(
かひ
)
の
中
(
なか
)
に
潜
(
もぐ
)
り
込
(
こ
)
みましたが、
025
蓋
(
ふた
)
が
少
(
すこ
)
ししか
開
(
ひら
)
いてゐないので、
026
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
ることも
出来
(
でき
)
ませんでした。
027
蜘蛛
(
くも
)
は
貝
(
かひ
)
の
中
(
なか
)
を
根気
(
こんき
)
よく
這
(
は
)
ひまはつてゐるうちに、
028
一匹
(
いつぴき
)
の
蝸牛
(
かたつむり
)
を
見
(
み
)
つけ
出
(
だ
)
しました。
029
彼
(
かれ
)
は
蝸牛
(
かたつむり
)
に
元気
(
げんき
)
をつけてやるために、
030
それを
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
入
(
い
)
れて
三日
(
みつか
)
が
間
(
あひだ
)
眠
(
ねむ
)
りつづけました。
031
それからまた、
032
あちらこちらと
探
(
さが
)
し
廻
(
まは
)
つてゐると、
033
更
(
さら
)
に
大
(
おほ
)
きな
蝸牛
(
かたつむり
)
を
見
(
み
)
つけました。
034
蜘蛛
(
くも
)
は
又
(
また
)
それを
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
入
(
い
)
れて、
035
三日
(
みつか
)
が
間
(
あひだ
)
眠
(
ねむ
)
つてゐました。
036
目
(
め
)
が
覚
(
さ
)
めると、
037
小
(
ちひ
)
さい
方
(
はう
)
の
蝸牛
(
かたつむり
)
に
対
(
むか
)
つて、
038
『どうも
貝
(
かひ
)
の
天井
(
てんじやう
)
が
低
(
ひく
)
くて
困
(
こま
)
る。
039
せめて
坐
(
すわ
)
れるくらゐ
天井
(
てんじやう
)
をおし
上
(
あ
)
げてもらひたいが、
040
お
前
(
まへ
)
にそれが
出来
(
でき
)
るかね』
041
と
尋
(
たづ
)
ねました。
042
小
(
ちひ
)
さい
蝸牛
(
かたつむり
)
は、
043
『
出来
(
でき
)
ますとも』
044
と
答
(
こた
)
へて、
045
少
(
すこ
)
し
天井
(
てんじやう
)
を
押
(
お
)
し
上
(
あ
)
げました。
046
蜘蛛
(
くも
)
はお
礼
(
れい
)
を
言
(
い
)
つて、
047
その
蝸牛
(
かたつむり
)
を
貝
(
かひ
)
の
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
に
据
(
す
)
ゑつけて、
048
それを
月
(
つき
)
に
変
(
か
)
へました。
049
月
(
つき
)
が
現
(
あらは
)
れたので、
050
貝
(
かひ
)
の
中
(
なか
)
が
少
(
すこ
)
し
明
(
あか
)
るくなりました。
051
蜘蛛
(
くも
)
は
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
で
一匹
(
いつぴき
)
の
大
(
おほ
)
きな
蠐螬
(
ぢむし
)
を
見
(
み
)
つけました。
052
彼
(
かれ
)
は
蠐螬
(
ぢむし
)
に
対
(
むか
)
つて、
053
『お
前
(
まへ
)
は、
054
今
(
いま
)
よりも
一層
(
いつそう
)
高
(
たか
)
く
天井
(
てんじやう
)
を
押
(
お
)
し
上
(
あ
)
げることが
出来
(
でき
)
るかね』
055
と
尋
(
たづ
)
ねますと、
056
虫
(
むし
)
は、
057
『
出来
(
でき
)
ますとも』
058
と
答
(
こた
)
へて、
059
天井
(
てんじやう
)
を
押
(
お
)
し
上
(
あ
)
げ
始
(
はじ
)
めました。
060
天井
(
てんじやう
)
は
次第
(
しだい
)
に
高
(
たか
)
くなりましたが、
061
あまり
骨
(
ほね
)
がをれるので、
062
蠐螬
(
ぢむし
)
の
体
(
からだ
)
から
汗
(
あせ
)
がどんどん
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
しました。
063
蜘蛛
(
くも
)
はその
汗
(
あせ
)
を
集
(
あつ
)
めて
海
(
うみ
)
をこしらへました。
064
それと
同時
(
どうじ
)
に
押
(
お
)
し
上
(
あ
)
げられた
貝
(
かひ
)
の
上蓋
(
うはぶた
)
が
天空
(
てんくう
)
となり、
065
下
(
した
)
の
蓋
(
ふた
)
が
大地
(
だいち
)
となりました。
066
蜘蛛
(
くも
)
は
大
(
おほ
)
きな
方
(
はう
)
の
蝸牛
(
かたつむり
)
を
貝
(
かひ
)
の
東
(
ひがし
)
の
方
(
はう
)
に
据
(
す
)
ゑつけて、
067
太陽
(
たいやう
)
に
変
(
か
)
へました。
068
天地
(
てんち
)
、
069
日月
(
じつげつ
)
、
070
海
(
うみ
)
などはかうして
出来
(
でき
)
たのでした。
071
(ナウリ島)
072
また
一説
(
いつせつ
)
に、
073
世界
(
せかい
)
の
始
(
はじ
)
めには、
074
海
(
うみ
)
だけでした。
075
海
(
うみ
)
の
南
(
みなみ
)
に
暗礁
(
かくれいは
)
があり、
076
海
(
うみ
)
の
北
(
きた
)
に
沼
(
ぬま
)
がありました。
077
ロアといふ
神
(
かみ
)
が、
078
海
(
うみ
)
に
対
(
むか
)
つて、
079
『
汝
(
なんぢ
)
の
暗礁
(
かくれいは
)
を
見
(
み
)
よ』
080
と
言
(
い
)
ひました。
081
すると
忽
(
たちま
)
ち
暗礁
(
かくれいは
)
が
海
(
うみ
)
の
面
(
おもて
)
に
浮
(
うか
)
び
出
(
で
)
て
陸
(
りく
)
となりました。
082
ロアが
更
(
さら
)
に、
083
『
汝
(
なんぢ
)
の
砂
(
すな
)
を
見
(
み
)
よ』
084
と
言
(
い
)
ひますと、
085
陸
(
りく
)
はすぐに
砂
(
すな
)
に
覆
(
おほ
)
はれました。
086
『
汝
(
なんぢ
)
の
樹
(
き
)
を
見
(
み
)
よ』
087
ロアがかう
言
(
い
)
ひますと、
088
忽
(
たちま
)
ち
陸地
(
りくち
)
にいろんな
樹
(
き
)
が
生
(
は
)
えました。
089
ロアは
更
(
さら
)
に、
090
『
汝
(
なんぢ
)
の
鳥
(
とり
)
を
見
(
み
)
よ』
091
と
叫
(
さけ
)
びますと、
092
忽
(
たちま
)
ち
多
(
おほ
)
くの
鳥
(
とり
)
が
現
(
あらは
)
れました。
093
そしてその
中
(
なか
)
の
海鴎
(
かもめ
)
が
舞
(
ま
)
ひ
上
(
あが
)
つて、
094
大地
(
だいち
)
の
上
(
うへ
)
に
大空
(
おほぞら
)
を
拡
(
ひろ
)
げました。
095
(マーシヤル群島)
096
また
一説
(
いつせつ
)
に、
097
太初
(
はじめ
)
一本
(
いつぽん
)
の
大
(
おほ
)
きな
樹
(
き
)
が、
098
逆
(
さか
)
しまに
生
(
は
)
えてゐました。
099
その
樹
(
き
)
の
根
(
ね
)
は
大空
(
おほぞら
)
の
中
(
なか
)
に
広
(
ひろ
)
がつてゐるし、
100
その
枝
(
えだ
)
は
海原
(
うなばら
)
に
広
(
ひろ
)
がつてゐました。
101
この
世界樹
(
せかいじゆ
)
の
枝
(
えだ
)
のうちに、
102
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
が
生
(
うま
)
れ
出
(
で
)
ました。
103
と、
104
エラファズといふ
天空神
(
てんくうしん
)
が
一握
(
ひとにぎり
)
の
砂
(
すな
)
を
女
(
をんな
)
に
与
(
あた
)
へて、
105
『これを
撒
(
ま
)
きちらすがいい』
106
と
言
(
い
)
ひました。
107
女
(
をんな
)
が
海
(
うみ
)
の
面
(
おもて
)
に
砂
(
すな
)
を
撒
(
ま
)
きちらしますと、
108
それが
忽
(
たちま
)
ち
変
(
へん
)
じて
大地
(
だいち
)
となりました。
109
註
他
(
た
)
の
神話
(
しんわ
)
によると、
110
天
(
てん
)
がまだ
大地
(
だいち
)
に
接
(
せつ
)
し、
111
大地
(
だいち
)
がまだ
海
(
うみ
)
と
分
(
わか
)
れなかつた
頃
(
ころ
)
、
112
タブリエリックといふ
神
(
かみ
)
が
鳥
(
とり
)
に
変
(
へん
)
じて、
113
この
混沌
(
こんとん
)
たる
世界
(
せかい
)
の
上
(
うへ
)
を
翔
(
かけ
)
り、
114
それからリギといふ
蝶
(
てふ
)
が
大地
(
だいち
)
と
海
(
うみ
)
との
上
(
うへ
)
を
飛
(
と
)
んで、
115
この
二
(
ふた
)
つを
分
(
わか
)
ち、
116
更
(
さら
)
に
他
(
た
)
の
神々
(
かみがみ
)
が
天
(
てん
)
を
大地
(
だいち
)
と
分
(
わか
)
つて、
117
上
(
うへ
)
に
押
(
お
)
しあげたといふのであります。
118
日月
(
じつげつ
)
神話
(
しんわ
)
119
大昔
(
おほむかし
)
ナ・レアウが、
120
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
と
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
とを
造
(
つく
)
つたあとで、
121
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
に
対
(
むか
)
つて、
122
『わしは、
123
お
前
(
まへ
)
たちをこの
大地
(
だいち
)
に
留
(
とど
)
めておくから、
124
よく
大地
(
だいち
)
の
番
(
ばん
)
をするがいい。
125
が、
126
お
前
(
まへ
)
たちは、
127
決
(
けつ
)
して
子供
(
こども
)
を
生
(
う
)
んではいけないよ。
128
わしは
人間
(
にんげん
)
が
殖
(
ふ
)
えるのを
好
(
この
)
まないのぢや。
129
もしわしの
命令
(
めいれい
)
に
背
(
そむ
)
いたら、
130
ひどい
罰
(
ばつ
)
を
与
(
あた
)
へるから、
131
さう
思
(
おも
)
ふがいい』
132
と
言
(
い
)
つて、
133
天界
(
てんかい
)
に
去
(
さ
)
りました。
134
二人
(
ふたり
)
の
人間
(
にんげん
)
──それはデ・バボウといふ
男
(
をとこ
)
と、
135
デ・アイといふ
女
(
をんな
)
でした──は、
136
しかし
神
(
かみ
)
さまの
命令
(
めいれい
)
に
背
(
そむ
)
いて、
137
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
みました。
138
するとナ・レアウの
召使
(
めしつかひ
)
である
一匹
(
いつぴき
)
の
鰻
(
うなぎ
)
が、
139
早
(
はや
)
くもそれを
見
(
み
)
つけて、
140
ナ・レアウに、
141
『
神
(
かみ
)
さま、
142
人間
(
にんげん
)
どもは、
143
あなたさまの
御
(
ご
)
命令
(
めいれい
)
に
背
(
そむ
)
いて、
144
三
(
さん
)
人
(
にん
)
までも
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
んだのでございます』
145
と
告
(
つ
)
げ
知
(
し
)
らせました。
146
これを
聞
(
き
)
くと、
147
ナ・レアウは
大変
(
たいへん
)
怒
(
おこ
)
つて、
148
大
(
おほ
)
きな
棒
(
ぼう
)
を
手
(
て
)
にして、
149
二人
(
ふたり
)
の
男女
(
だんぢよ
)
を
留
(
とど
)
めて
置
(
お
)
いた
島
(
しま
)
に
降
(
くだ
)
つて
来
(
き
)
ました。
150
二人
(
ふたり
)
は
神
(
かみ
)
さまの
厳
(
おごそ
)
かな
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
ると、
151
その
言葉
(
ことば
)
に
背
(
そむ
)
いた
恐
(
おそ
)
ろしさの
余
(
あま
)
り、
152
ペタリと
大地
(
だいち
)
に
坐
(
すわ
)
り
込
(
こ
)
んで、
153
『どうかお
赦
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さい。
154
お
言葉
(
ことば
)
を
破
(
やぶ
)
つた
罪
(
つみ
)
は
幾重
(
いくへ
)
にもお
詫
(
わ
)
びします、
155
でも
生
(
うま
)
れた
子供
(
こども
)
は、
156
わたくしたちの
生活
(
せいくわつ
)
に
大層
(
たいそう
)
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つのでございます。
157
太陽
(
たいやう
)
は
光
(
ひかり
)
を
与
(
あた
)
へてくれます。
158
そのお
蔭
(
かげ
)
でわたくしたちはものを
見
(
み
)
ることが
出来
(
でき
)
ます。
159
太陽
(
たいやう
)
が
沈
(
しづ
)
むと、
160
月
(
つき
)
がその
代
(
かは
)
りに
現
(
あらは
)
れて、
161
光
(
ひかり
)
を
与
(
あた
)
へます。
162
それから
海
(
うみ
)
は、
163
わたくしたちに
沢山
(
たくさん
)
の
魚
(
うを
)
を
与
(
あた
)
へて、
164
食物
(
しよくもつ
)
に
不自由
(
ふじいう
)
なくしてくれるのでございます』
165
と
言
(
い
)
ひました。
166
ナ・レアウは、
167
二人
(
ふたり
)
の
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
くと、
168
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
で、
169
『なるほど、
170
二人
(
ふたり
)
の
言
(
い
)
ふことは
本当
(
ほんたう
)
だ。
171
赦
(
ゆる
)
してやることにしよう』
172
と
言
(
い
)
つて、
173
そのまま
天界
(
てんかい
)
に
帰
(
かへ
)
つて
行
(
ゆ
)
きました。
174
かうして
太陽
(
たいやう
)
や
月
(
つき
)
や
海
(
うみ
)
が、
175
世界
(
せかい
)
にあるやうになつたのでした。
176
(ギルバート群島)
177
註一ペリュー
群島
(
ぐんたう
)
にも、
178
簡単
(
かんたん
)
な
日月
(
じつげつ
)
神話
(
しんわ
)
があります。
179
それによりますと、
180
大昔
(
おほむかし
)
二人
(
ふたり
)
の
神
(
かみ
)
が
手斧
(
てをの
)
で
大
(
おほ
)
きな
石
(
いし
)
を
削
(
けづ
)
つて、
181
太陽
(
たいやう
)
と
月
(
つき
)
とをこしらへて、
182
天空
(
てんくう
)
に
投
(
な
)
げ
上
(
あ
)
げたといふのであります。
183
註二デ・バボウ
及
(
およ
)
びデ・アイといふ
二人
(
ふたり
)
の
男女
(
だんぢよ
)
が、
184
太陽
(
たいやう
)
と
月
(
つき
)
と
海
(
うみ
)
とを
産
(
う
)
んだといふ
一事
(
いちじ
)
は、
185
わが
国
(
くに
)
の
古史
(
こし
)
神話
(
しんわ
)
に
伊弉諾
(
いざなぎ
)
、
186
伊弉冊
(
いざなみ
)
の
二神
(
にしん
)
が、
187
天照
(
あまてらす
)
大神
(
おほかみ
)
と
月読
(
つきよみの
)
命
(
みこと
)
と
素盞嗚
(
すさのをの
)
命
(
みこと
)
とをお
産
(
う
)
みになつたとあることを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
させます。
188
人類
(
じんるゐ
)
の
起原
(
きげん
)
189
ミクロネシアには、
190
余
(
あま
)
り
念
(
ねん
)
の
入
(
い
)
つた
人類
(
じんるゐ
)
創生
(
さうせい
)
神話
(
しんわ
)
が
見出
(
みいだ
)
されません。
191
みな
簡単
(
かんたん
)
な
素朴
(
そぼく
)
なものばかりです。
192
カロライン
群島
(
ぐんたう
)
の
神話
(
しんわ
)
によると、
193
リゴブンドといふ
神
(
かみ
)
が、
194
空
(
そら
)
から
大地
(
だいち
)
に
降
(
くだ
)
つて
来
(
き
)
て、
195
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
み、
196
そしてその
三
(
さん
)
人
(
にん
)
が
人類
(
じんるゐ
)
の
祖先
(
そせん
)
になつたと
言
(
い
)
ふのであります。
197
また
同群島
(
どうぐんたう
)
に
存
(
そん
)
する
他
(
た
)
の
神話
(
しんわ
)
に
従
(
したが
)
へば、
198
ルクといふ
神
(
かみ
)
が
大地
(
だいち
)
を
造
(
つく
)
つて、
199
これに
樹
(
き
)
を
栽
(
う
)
ゑつけたあとで、
200
自分
(
じぶん
)
の
娘
(
むすめ
)
のリゴアププをそこに
降
(
くだ
)
しました。
201
リゴアププは
大地
(
だいち
)
に
降
(
くだ
)
ると、
202
大変
(
たいへん
)
喉
(
のど
)
が
渇
(
かわ
)
きましたので、
203
樹
(
き
)
の
洞
(
うつろ
)
にたまつてゐる
水
(
みづ
)
を
飲
(
の
)
みました。
204
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
に
小
(
ちひ
)
さい
動物
(
どうぶつ
)
が
入
(
はい
)
つてゐましたが、
205
かの
女
(
ぢよ
)
はそれに
気
(
き
)
がつかないで、
206
水
(
みづ
)
と
一
(
いつ
)
しよに
嚥
(
の
)
み
下
(
くだ
)
しました。
207
すると
間
(
ま
)
もなく
身重
(
みおも
)
になつて、
208
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
みました。
209
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が
大
(
おほ
)
きくなつて、
210
一人
(
ひとり
)
の
娘
(
むすめ
)
が
出来
(
でき
)
、
211
その
娘
(
むすめ
)
がまた
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
みました。
212
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
が
大
(
おほ
)
きくなると、
213
その
脇腹
(
わきばら
)
の
骨
(
ほね
)
の
一本
(
いつぽん
)
から
男
(
をとこ
)
が
出来
(
でき
)
、
214
その
男
(
をとこ
)
がリゴアププと
夫婦
(
ふうふ
)
となつて、
215
この
二人
(
ふたり
)
が
人間
(
にんげん
)
の
祖先
(
そせん
)
になつたと
言
(
い
)
ふのであります。
216
更
(
さら
)
にモルトロク
島
(
たう
)
の
神話
(
しんわ
)
によりますと、
217
リゴアププが、
218
樹
(
き
)
の
洞
(
うつろ
)
にたまつてゐる
水
(
みづ
)
を
飲
(
の
)
んで、
219
一人
(
ひとり
)
の
女
(
をんな
)
を
産
(
う
)
み、
220
その
女
(
をんな
)
の
腕
(
うで
)
から
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
が
生
(
うま
)
れ、
221
双
(
ふたつ
)
の
眼
(
め
)
から
男
(
をとこ
)
と
女
(
をんな
)
とが
生
(
うま
)
れて、
222
それ
等
(
ら
)
が
人類
(
じんるゐ
)
の
先祖
(
せんぞ
)
となつたと
言
(
い
)
はれてゐます。
223
またギルバート
群島
(
ぐんたう
)
の
神話
(
しんわ
)
によると、
224
ナレウアといふ
神
(
かみ
)
が、
225
一本
(
いつぽん
)
の
樹
(
き
)
に
火
(
ひ
)
をつけますと、
226
その
火花
(
ひばな
)
と
灰
(
はひ
)
とから、
227
人間
(
にんげん
)
どもが
生
(
うま
)
れ
出
(
で
)
ました。
228
ナレウアはそれ
等
(
ら
)
の
人間
(
にんげん
)
に
言
(
い
)
ひつけて、
229
世界
(
せかい
)
の
諸地方
(
しよちはう
)
に
分
(
わか
)
れ
住
(
す
)
むやうにさせました。
230
それが
人類
(
じんるゐ
)
の
祖先
(
そせん
)
であると
言
(
い
)
つてゐます。
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