霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第76巻(卯の巻)
序文
総説
日本所伝の天地開闢説
支那の開闢説
波斯の宇宙創造説
希臘の天地開闢説
エヂプトの開闢説
メキシコナフア族の天地創造説
マヤ族の万物創造説
北欧に於ける宇宙創造説
太平洋西北岸創造説
英領北亜米利加創造説
亜弗利加神話
ヘブライ天地創造説
パレスチン創造説
ミクロネシヤ創造説
インドネシヤ創造説
第1篇 春風駘蕩
01 高宮参拝
〔1918〕
02 魔の渓流
〔1919〕
03 行進歌
〔1920〕
04 怪しの巌山
〔1921〕
05 露の宿
〔1922〕
第2篇 晩春の神庭
06 報告祭
〔1923〕
07 外苑の逍遥
〔1924〕
08 善言美霊
〔1925〕
第3篇 孤軍奮闘
09 闇の河畔
〔1926〕
10 二本松の蔭
〔1927〕
11 栄城の山彦
〔1928〕
12 山上の祈り
〔1929〕
13 朝駒の別れ
〔1930〕
14 磐楠舟
〔1931〕
15 御舟巌
〔1932〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第76巻
> 第1篇 春風駘蕩 > 第5章 露の宿
<<< 怪しの巌山
(B)
(N)
報告祭 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第五章
露
(
つゆ
)
の
宿
(
やど
)
〔一九二二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第76巻 天祥地瑞 卯の巻
篇:
第1篇 春風駘蕩
よみ(新仮名遣い):
しゅんぷうたいとう
章:
第5章 露の宿
よみ(新仮名遣い):
つゆのやど
通し章番号:
1922
口述日:
1933(昭和8)年12月05日(旧10月18日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年3月23日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
大野ケ原を、一行十一人は、駒のくつわを並べつつ勇み進んでいく。
曲津神の妨害を退け、高地秀の宮も近づいてきた。一同は順番に旅の様子を述懐歌に歌いつつ、駒を進めていく。
野辺に一夜を明かして、翌日の昼には、無事に高地秀の宮に帰りついた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7605
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 521頁
修補版:
校定版:
249頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
果
(
は
)
てしも
知
(
し
)
らぬ
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
の
真中
(
まんなか
)
を
十一頭
(
じふいつとう
)
の
駒
(
こま
)
の
轡
(
くつわ
)
を
並
(
なら
)
べつつ、
002
花
(
はな
)
の
香
(
か
)
運
(
はこ
)
ぶ
春風
(
はるかぜ
)
に
003
鬢
(
びん
)
のほつれをいぢらせつ
004
手綱
(
たづな
)
かい
繰
(
く
)
りしとしとと
005
大河
(
おほかは
)
小川
(
をがは
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
006
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
むで
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
007
その
風景
(
ふうけい
)
はさながらに
008
名高
(
なだか
)
き
画工
(
ぐわこう
)
の
描
(
ゑが
)
きたる
009
絵巻物
(
ゑまきもの
)
の
如
(
ごと
)
見
(
み
)
えにける。
010
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
011
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
の
真中
(
まんなか
)
に
駿馬
(
はやこま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
を
留
(
とど
)
めて、
012
空
(
そら
)
行
(
ゆ
)
く
雲
(
くも
)
を
眺
(
なが
)
めながら
心
(
こころ
)
静
(
しづ
)
かに
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
013
『
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
に
往
(
ゆ
)
き
交
(
か
)
ふ
白雲
(
しらくも
)
の
014
かげは
高地秀
(
たかちほ
)
山
(
やま
)
より
流
(
なが
)
るる
015
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
の
聖所
(
すがど
)
も
近
(
ちか
)
づきて
016
わが
魂
(
たま
)
わが
駒
(
こま
)
勇
(
いさ
)
み
出
(
い
)
でけり
017
帰
(
かへ
)
り
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
も
恙
(
つつが
)
なく
018
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
渡
(
わた
)
り
来
(
こ
)
しはや
019
昼月
(
ひるづき
)
のかげは
白
(
しら
)
けて
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
に
020
近
(
ちか
)
づきにつつ
黄昏
(
たそが
)
れむとすも
021
三日月
(
みかづき
)
の
月
(
つき
)
のまゆみに
照
(
て
)
らされて
022
矢竹心
(
やたけごころ
)
の
駒
(
こま
)
は
勇
(
いさ
)
みぬ
023
久方
(
ひさかた
)
の
高地秀
(
たかちほ
)
山
(
やま
)
もほの
見
(
み
)
えて
024
この
広原
(
ひろはら
)
に
黄昏
(
たそが
)
れむとすも
025
一夜
(
ひとよさ
)
の
露
(
つゆ
)
のやどりをたのみつつ
026
明日
(
あす
)
はかへらむ
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
へ
027
高地秀
(
たかちほ
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
に
白雲
(
しらくも
)
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
ちて
028
西
(
にし
)
へ
流
(
なが
)
るる
夕
(
ゆふべ
)
なりけり
029
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
もあとなく
止
(
や
)
みて
静
(
しづ
)
かなる
030
春
(
はる
)
の
大野
(
おほの
)
に
露
(
つゆ
)
あびつ
寝
(
ね
)
むか』
031
梅咲
(
うめさく
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
032
『
春駒
(
はるこま
)
のいななき
高
(
たか
)
く
響
(
ひび
)
かひて
033
日
(
ひ
)
は
暮
(
く
)
れむとす
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
に
034
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
に
傾
(
かたむ
)
く
月
(
つき
)
のかげ
見
(
み
)
れば
035
利鎌
(
とがま
)
の
如
(
ごと
)
く
鋭
(
するど
)
かりけり
036
曲神
(
まがかみ
)
の
醜
(
しこ
)
の
猛
(
たけ
)
びも
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
037
御空
(
みそら
)
の
星
(
ほし
)
はきらめき
初
(
そ
)
めたり
038
大空
(
おほぞら
)
の
星
(
ほし
)
は
目
(
め
)
と
目
(
め
)
を
合
(
あ
)
はせつつ
039
永久
(
とは
)
のささやき
続
(
つづ
)
けゐるかも
040
幾万
(
いくまん
)
と
数
(
かず
)
かぎりなき
星
(
ほし
)
かげを
041
仰
(
あふ
)
ぎつわれは
心
(
こころ
)
はろけし
042
大空
(
おほぞら
)
を
二
(
ふた
)
つに
割
(
わ
)
りて
永遠
(
とことは
)
に
043
銀砂
(
ぎんしや
)
流
(
なが
)
るる
天
(
あま
)
の
河
(
かは
)
はも
044
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
に
横
(
よこ
)
たふ
天
(
あま
)
の
河
(
かは
)
も
045
その
行先
(
ゆくさき
)
は
海
(
うみ
)
に
続
(
つづ
)
けるか
046
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
もいやさやさやに
響
(
ひび
)
きつつ
047
わが
目
(
め
)
俄
(
にはか
)
に
眠
(
ねむ
)
くなりたり
048
春風
(
はるかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて
長
(
なが
)
き
駒
(
こま
)
の
旅
(
たび
)
を
049
しばし
休
(
やす
)
めむ
草
(
くさ
)
の
褥
(
しとね
)
に
050
大空
(
おほぞら
)
の
星
(
ほし
)
の
模様
(
もやう
)
の
夜具
(
やぐ
)
を
着
(
き
)
て
051
大地
(
だいち
)
の
褥
(
しとね
)
に
一夜
(
ひとよ
)
を
眠
(
ねむ
)
らむ』
052
香具
(
かぐ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
053
『
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
に
従
(
したが
)
ひて
054
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
に
詣
(
まう
)
でけるかも
055
七日
(
なぬか
)
七夜
(
ななよ
)
駒
(
こま
)
の
旅路
(
たびぢ
)
を
重
(
かさ
)
ねつつ
056
今宵
(
こよひ
)
も
草
(
くさ
)
の
褥
(
しとね
)
に
眠
(
ねむ
)
らむ
057
万里
(
ばんり
)
行
(
ゆ
)
く
駒
(
こま
)
も
脚
(
あし
)
をば
地
(
ち
)
にのべて
058
旅
(
たび
)
のつかれをやすらひ
居
(
を
)
るも
059
この
駒
(
こま
)
はやさしき
駒
(
こま
)
よ
千万
(
せんまん
)
里
(
り
)
の
060
旅
(
たび
)
をたすけて
報酬
(
むくい
)
を
求
(
もと
)
めず
061
天界
(
かみくに
)
に
生
(
い
)
きてほりする
事
(
こと
)
なくば
062
日々
(
ひび
)
の
生活
(
すぐせ
)
は
安
(
やす
)
けかるらむ
063
幾千
(
いくせん
)
里
(
り
)
われを
助
(
たす
)
けて
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
つ
064
駒
(
こま
)
の
心
(
こころ
)
のうるはしきかも』
065
寿々子
(
すずこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
066
『
千万
(
せんまん
)
里
(
り
)
の
旅
(
たび
)
を
重
(
かさ
)
ねて
今
(
いま
)
ははや
067
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
に
近
(
ちか
)
づきにけり
068
明日
(
あす
)
ざれば
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
にかへらむと
069
おもへば
楽
(
たの
)
しく
夜
(
よ
)
も
眠
(
ねむ
)
られず
070
一夜
(
ひとよさ
)
の
露
(
つゆ
)
の
枕
(
まくら
)
を
重
(
かさ
)
ねつつ
071
帰
(
かへ
)
らむよき
日
(
ひ
)
待
(
ま
)
つは
楽
(
たの
)
しき
072
曲津見
(
まがつみ
)
の
醜
(
しこ
)
の
猛
(
たけ
)
びも
言霊
(
ことたま
)
の
073
水火
(
いき
)
に
祓
(
はら
)
ひて
帰
(
かへ
)
り
来
(
き
)
にけり
074
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
力
(
ちから
)
もて
075
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
もつつがなく
来
(
こ
)
し
076
河
(
かは
)
となり
又
(
また
)
山
(
やま
)
となり
雲
(
くも
)
となりて
077
曲津見
(
まがつみ
)
は
道
(
みち
)
にさやりけるはも
078
曲津見
(
まがつみ
)
は
如何
(
いか
)
に
猛
(
たけ
)
るも
議
(
はか
)
ゆとも
079
生言霊
(
いくことたま
)
に
及
(
およ
)
ばざりけり
080
久方
(
ひさかた
)
の
筑紫
(
つくし
)
の
宮居
(
みや
)
の
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
ちて
081
世
(
よ
)
のさまざまの
憂
(
うき
)
をさとりぬ
082
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
く
眺
(
なが
)
め
妙
(
たへ
)
なる
高地秀
(
たかちほ
)
の
083
宮居
(
みや
)
にし
住
(
す
)
めば
世
(
よ
)
のさま
知
(
し
)
れずも
084
うつり
行
(
ゆ
)
く
世
(
よ
)
のさまざまの
事毎
(
ことごと
)
を
085
悟
(
さと
)
らひにけり
旅
(
たび
)
を
重
(
かさ
)
ねて
086
わが
魂
(
たま
)
は
黒雲
(
くろくも
)
の
如
(
ごと
)
濁
(
にご
)
らへりと
087
筑紫
(
つくし
)
の
宮居
(
みや
)
に
詣
(
まう
)
でてさとりぬ』
088
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
089
『
千万
(
せんまん
)
里
(
り
)
遠
(
とほ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
を
重
(
かさ
)
ねつつ
090
はや
一夜
(
ひとよさ
)
の
旅
(
たび
)
となりける
091
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
は
恋
(
こひ
)
しもなつかしも
092
岐美
(
きみ
)
の
御霊
(
みたま
)
のとどまりませば
093
住
(
す
)
みなれし
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
の
聖所
(
すがど
)
こそ
094
わが
永遠
(
とことは
)
の
命
(
いのち
)
なりける
095
永遠
(
とことは
)
の
命
(
いのち
)
の
聖所
(
すがど
)
を
後
(
あと
)
にして
096
再
(
ふたた
)
び
吾
(
われ
)
は
旅立
(
たびだ
)
たむと
思
(
おも
)
ふ
097
さりながら
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
等
(
たち
)
の
御許
(
みゆる
)
しを
098
受
(
う
)
けての
後
(
のち
)
に
定
(
さだ
)
めむと
思
(
おも
)
ふ
099
大空
(
おほぞら
)
に
星
(
ほし
)
はまたたき
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
の
100
草葉
(
くさば
)
の
露
(
つゆ
)
は
玉
(
たま
)
とにほひつ
101
春草
(
はるくさ
)
の
根
(
ね
)
にひそみ
鳴
(
な
)
く
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
も
102
いや
冴
(
さ
)
えにつつ
夜
(
よ
)
は
更
(
ふ
)
けにけり
103
星光
(
ほしかげ
)
は
千万
(
ちよろづ
)
あれど
弓張
(
ゆみはり
)
の
104
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
及
(
およ
)
ばざりけり
105
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
に
新月
(
しんげつ
)
の
影
(
かげ
)
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
106
闇
(
やみ
)
のかたまり
地
(
ち
)
に
拡
(
ひろ
)
ごれり
107
闇
(
やみ
)
の
幕
(
まく
)
とほして
仰
(
あふ
)
ぐ
星
(
ほし
)
かげの
108
数限
(
かずかぎ
)
りなくまたたく
夜半
(
よは
)
なり』
109
宇都子
(
うづこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
110
『
長
(
なが
)
の
旅
(
たび
)
を
今日
(
けふ
)
が
宵
(
よひ
)
まで
続
(
つづ
)
けつつ
111
世
(
よ
)
のさまざまを
悟
(
さと
)
らひしはや
112
大空
(
おほぞら
)
にただ
一片
(
ひときれ
)
の
雲
(
くも
)
もなく
113
千万
(
ちよろづ
)
の
星
(
ほし
)
かがやき
初
(
そ
)
めつつ
114
満天
(
まんてん
)
に
数
(
かず
)
の
限
(
かぎ
)
りをかがやける
115
星
(
ほし
)
かげを
力
(
ちから
)
に
一夜
(
ひとよ
)
を
眠
(
ねむ
)
らむ
116
国土
(
くに
)
稚
(
わか
)
き
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
も
春
(
はる
)
されば
117
花
(
はな
)
の
筵
(
むしろ
)
となりて
匂
(
にほ
)
へる
118
花筵
(
はなむしろ
)
いやさや
敷
(
し
)
きて
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
を
119
眠
(
ねむ
)
りつ
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
きくは
楽
(
たの
)
しも』
120
狭別
(
さわけ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
121
『
高地秀
(
たかちほ
)
の
峰
(
みね
)
は
白雲
(
しらくも
)
たなびきて
122
遠野
(
とほの
)
の
旅
(
たび
)
の
夜
(
よ
)
は
更
(
ふ
)
けにけり
123
明日
(
あす
)
の
日
(
ひ
)
は
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
に
帰
(
かへ
)
らむと
124
心
(
こころ
)
いさみて
眼
(
まなこ
)
冴
(
さ
)
えつつ
125
曲津見
(
まがつみ
)
に
道
(
みち
)
の
行手
(
ゆくて
)
を
遮
(
さへぎ
)
られし
126
時
(
とき
)
を
思
(
おも
)
へば
今宵
(
こよひ
)
は
安
(
やす
)
けし
127
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
天地
(
あめつち
)
に
128
響
(
ひび
)
き
渡
(
わた
)
りて
曲津
(
まが
)
は
失
(
う
)
せける
129
言霊
(
ことたま
)
の
貴
(
うづ
)
の
力
(
ちから
)
を
今更
(
いまさら
)
に
130
われは
悟
(
さと
)
りぬ
旅
(
たび
)
を
重
(
かさ
)
ねて
131
言霊
(
ことたま
)
の
伊照
(
いて
)
りたすくる
天界
(
かみのよ
)
に
132
生
(
うま
)
れしわが
身
(
み
)
の
幸
(
さち
)
を
思
(
おも
)
ふも
133
見渡
(
みわた
)
せば
深
(
ふか
)
く
包
(
つつ
)
みし
闇
(
やみ
)
の
幕
(
まく
)
に
134
遥
(
はる
)
かの
野辺
(
のべ
)
はかくろひにけり
135
日並
(
けなら
)
べて
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
ちつつやうやくに
136
一夜
(
ひとよ
)
をあます
草枕
(
くさまくら
)
はも
137
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れもしらずがに
138
駒
(
こま
)
は
安
(
やす
)
けく
眠
(
ねむ
)
らひにけり』
139
花子
(
はなこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
140
『
長旅
(
ながたび
)
に
疲
(
つか
)
れし
吾
(
われ
)
も
一夜
(
ひとよさ
)
の
141
旅
(
たび
)
とし
思
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しくなりぬ
142
明日
(
あす
)
の
日
(
ひ
)
は
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
の
大前
(
おほまへ
)
に
143
復命
(
かへりごと
)
せむとおもへばうれし
144
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
は
常
(
つね
)
に
紫
(
むらさき
)
の
145
雲
(
くも
)
立
(
た
)
ちのぼり
清
(
すが
)
しき
山
(
やま
)
はも
146
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
に
聳
(
そび
)
えたる
147
高地秀
(
たかちほ
)
山
(
やま
)
の
春
(
はる
)
はうるはし
148
百千花
(
ももちばな
)
咲
(
さ
)
き
足
(
た
)
らひたる
高地秀
(
たかちほ
)
の
149
山
(
やま
)
は
天界
(
みくに
)
の
姿
(
すがた
)
なるかも』
150
小夜子
(
さよこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
151
『
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
眠
(
ね
)
らへぬままに
草
(
くさ
)
の
露
(
つゆ
)
152
素足
(
すあし
)
にふめば
清
(
すが
)
しかりけり
153
明日
(
あす
)
の
日
(
ひ
)
は
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
に
帰
(
かへ
)
らむと
154
おもへば
心
(
こころ
)
をどりて
眠
(
ねむ
)
れず
155
日並
(
けなら
)
べて
旅
(
たび
)
の
楽
(
たの
)
しさ
苦
(
くる
)
しさを
156
悟
(
さと
)
らひにつつ
一夜
(
ひとよ
)
となりぬ
157
一夜
(
ひとよさ
)
の
野辺
(
のべ
)
の
宿
(
やど
)
りももどかしく
158
おもひぬるかな
聖所
(
しがど
)
近
(
ちか
)
みて
159
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
打揃
(
うちそろ
)
ひ
紫微
(
しび
)
の
宮居
(
みや
)
に
160
詣
(
まう
)
でしことを
珍
(
めづ
)
らしとおもふ
161
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
夜
(
よる
)
も
安
(
やす
)
らけく
162
幾日
(
いくひ
)
の
旅
(
たび
)
をつづけけるかも
163
わが
心
(
こころ
)
頓
(
とみ
)
に
勇
(
いさ
)
みて
眠
(
ねむ
)
られず
164
駒
(
こま
)
のあがきの
音
(
おと
)
ききて
居
(
を
)
り
165
薄曇
(
うすぐも
)
る
春
(
はる
)
の
陽気
(
やうき
)
のただよひて
166
風
(
かぜ
)
静
(
しづ
)
かなる
神苑
(
みその
)
にかへらむ
167
大宮居
(
おほみや
)
の
庭
(
には
)
を
流
(
なが
)
るる
清川
(
きよかは
)
に
168
明日
(
あす
)
はかへりて
禊
(
みそぎ
)
せむかな』
169
天津
(
あまつ
)
女雄
(
めを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
170
『
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
御供
(
みとも
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
171
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
に
近
(
ちか
)
づきしはも
172
いざさらば
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
くるまで
眠
(
ねむ
)
るべし
173
春
(
はる
)
の
気
(
き
)
のただよふ
野辺
(
のべ
)
の
草生
(
くさふ
)
に』
174
斯
(
か
)
く
神々
(
かみがみ
)
は
述懐歌
(
じゆつくわいか
)
をうたひつつ
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
くるを
待
(
ま
)
ち
給
(
たま
)
ひ、
175
再
(
ふたた
)
び
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
勇
(
いさ
)
ましく、
176
次
(
つ
)
ぎの
日
(
ひ
)
の
真昼頃
(
まひるごろ
)
、
177
やうやくにして
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
の
聖所
(
すがど
)
に
無事
(
ぶじ
)
帰
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
ひける。
178
(
昭和八・一二・五
旧一〇・一八
於水明閣
内崎照代
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 怪しの巌山
(B)
(N)
報告祭 >>>
霊界物語
>
第76巻
> 第1篇 春風駘蕩 > 第5章 露の宿
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【05 露の宿|第76巻(卯の巻)|霊界物語/rm7605】
合言葉「みろく」を入力して下さい→