霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第76巻(卯の巻)
序文
総説
日本所伝の天地開闢説
支那の開闢説
波斯の宇宙創造説
希臘の天地開闢説
エヂプトの開闢説
メキシコナフア族の天地創造説
マヤ族の万物創造説
北欧に於ける宇宙創造説
太平洋西北岸創造説
英領北亜米利加創造説
亜弗利加神話
ヘブライ天地創造説
パレスチン創造説
ミクロネシヤ創造説
インドネシヤ創造説
第1篇 春風駘蕩
01 高宮参拝
〔1918〕
02 魔の渓流
〔1919〕
03 行進歌
〔1920〕
04 怪しの巌山
〔1921〕
05 露の宿
〔1922〕
第2篇 晩春の神庭
06 報告祭
〔1923〕
07 外苑の逍遥
〔1924〕
08 善言美霊
〔1925〕
第3篇 孤軍奮闘
09 闇の河畔
〔1926〕
10 二本松の蔭
〔1927〕
11 栄城の山彦
〔1928〕
12 山上の祈り
〔1929〕
13 朝駒の別れ
〔1930〕
14 磐楠舟
〔1931〕
15 御舟巌
〔1932〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第76巻
> 第1篇 春風駘蕩 > 第3章 行進歌
<<< 魔の渓流
(B)
(N)
怪しの巌山 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第三章
行進歌
(
かうしんか
)
〔一九二〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第76巻 天祥地瑞 卯の巻
篇:
第1篇 春風駘蕩
よみ(新仮名遣い):
しゅんぷうたいとう
章:
第3章 行進歌
よみ(新仮名遣い):
こうしんか
通し章番号:
1920
口述日:
1933(昭和8)年12月05日(旧10月18日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
林弥生
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年3月23日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
一行は、曲津神の妨げを見破り追い払い、行進歌を歌いながら進んでいく。一応は鋭敏鳴出の神のウの言霊を賛美する行進歌を歌っていく。
各々神々は歌を歌いながら進んでいき、狭別比女は、言霊歌によって黒雲を跡形もなく吹き散らした。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7603
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 506頁
修補版:
校定版:
192頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
一行
(
いつかう
)
が
行手
(
ゆくて
)
を
妨
(
さまた
)
げむとして、
003
底
(
そこ
)
ひも
知
(
し
)
れぬ
深溪川
(
ふかたにがは
)
と
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じさやり
居
(
ゐ
)
たりけるが、
004
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
烱眼
(
けいがん
)
に
看破
(
かんぱ
)
され、
005
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
に
打
(
う
)
たれて、
006
忽
(
たちま
)
ち
煙散
(
えんさん
)
霧消
(
むせう
)
の
体
(
てい
)
たらくとなり、
007
風
(
かぜ
)
のまにまに
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りければ、
008
一行
(
いつかう
)
十柱
(
とはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
駿馬
(
はやこま
)
に
鞭
(
むち
)
うち、
009
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
を
御歌
(
みうた
)
うたひつつ
東
(
ひがし
)
をさして
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
010
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
011
『
高天原
(
たかあまはら
)
に
舞
(
ま
)
ひ
上
(
のぼ
)
り
012
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
に
詣
(
まう
)
でつつ
013
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
大神言
(
おほみこと
)
014
かかぶりまつりて
一同
(
いちどう
)
は
015
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
を
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
016
今迄
(
いままで
)
なやみし
村肝
(
むらきも
)
の
017
わが
魂線
(
たましひ
)
は
晴
(
は
)
れにつつ
018
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
019
天津
(
あまつ
)
女雄
(
めを
)
の
神
(
かみ
)
伴
(
ともな
)
ひて
020
東
(
ひがし
)
の
宮居
(
みや
)
に
帰
(
かへ
)
りゆく
021
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
大野原
(
おほのはら
)
022
清
(
きよ
)
くさやけく
澄
(
す
)
みきらひ
023
林
(
はやし
)
に
囀
(
さへづ
)
る
百鳥
(
ももどり
)
の
024
声
(
こゑ
)
も
清
(
すが
)
しく
響
(
ひび
)
きつつ
025
百草
(
ももぐさ
)
千草
(
ちぐさ
)
は
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ひ
026
根本
(
ねもと
)
にすだく
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
は
027
天界
(
みくに
)
の
春
(
はる
)
をうたふなり
028
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
爽
(
さわや
)
かに
029
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
面
(
おも
)
を
撫
(
な
)
ででゆく
030
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
031
今日
(
けふ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
の
楽
(
たの
)
しけれ
032
これに
引
(
ひ
)
き
替
(
か
)
へ
瑞御霊
(
みづみたま
)
033
わが
背
(
せ
)
の
神
(
かみ
)
は
曲津見
(
まがつみ
)
の
034
伊猛
(
いたけ
)
りくるふ
荒野原
(
あらのはら
)
035
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
進
(
すす
)
みつつ
036
百
(
もも
)
の
悩
(
なや
)
みを
浴
(
あ
)
びながら
037
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御依
(
みよ
)
さしの
038
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へ
給
(
たま
)
ふべく
039
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ
雄々
(
をを
)
しさよ
040
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
女神
(
めがみ
)
の
身
(
み
)
なりせば
041
四季
(
しき
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
高地秀
(
たかちほ
)
の
042
安
(
やす
)
き
聖所
(
すがど
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
043
月日
(
つきひ
)
を
仇
(
あだ
)
におくらむや
044
再
(
ふたた
)
び
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
の
045
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
のみことのり
046
承
(
うけたま
)
はりて
村肝
(
むらきも
)
の
047
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
は
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
り
048
いよいよ
聖地
(
せいち
)
を
守
(
まも
)
らむと
049
万里
(
ばんり
)
の
駒
(
こま
)
に
跨
(
また
)
がりて
050
帰
(
かへ
)
らむ
路
(
みち
)
をあら
不思議
(
ふしぎ
)
051
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
は
千丈
(
せんぢやう
)
の
052
深溪川
(
ふかたにがは
)
と
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
053
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
行手
(
ゆくて
)
をさへぎりつ
054
横
(
よこた
)
はれるぞいまはしき
055
ここにウ
声
(
ごゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
ゆ
056
なり
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ひし
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
057
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
勇
(
いさ
)
ましく
058
打
(
う
)
ち
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
へば
曲神
(
まがかみ
)
は
059
怪
(
あや
)
しき
雲
(
くも
)
と
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
060
西
(
にし
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
にまくられて
061
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
にはかなくも
062
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せたるぞ
面白
(
おもしろ
)
き
063
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
064
東
(
ひがし
)
の
宮居
(
みや
)
の
聖所
(
すがどこ
)
に
065
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
め
身
(
み
)
を
清
(
きよ
)
め
066
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なを
禊
(
みそぎ
)
して
067
岐美
(
きみ
)
の
御幸
(
みさち
)
を
祈
(
いの
)
りつつ
068
仕
(
つか
)
へまつらむ
楽
(
たの
)
しさよ』
069
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
070
『
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
071
天津
(
あまつ
)
高宮
(
たかみや
)
大前
(
おほまへ
)
を
072
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
畏
(
かしこ
)
みて
073
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
を
守
(
まも
)
りつつ
074
万里
(
ばんり
)
の
荒野
(
あらの
)
を
打
(
う
)
ちわたり
075
いよいよ
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
076
邪気
(
じやき
)
かたまりて
曲津見
(
まがつみ
)
と
077
なり
出
(
い
)
で
雲霧
(
くもきり
)
わかしつつ
078
深溪川
(
ふかたにがは
)
と
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
079
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
行手
(
ゆくて
)
をさへぎりぬ
080
高野
(
たかの
)
の
比女
(
ひめ
)
はすばしくも
081
曲津
(
まが
)
の
正体
(
しやうたい
)
看破
(
みやぶ
)
らし
082
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
りませば
083
実
(
げ
)
にもとわれは
驚
(
おどろ
)
きて
084
ウの
言霊
(
ことたま
)
のある
限
(
かぎ
)
り
085
金剛力
(
こんがうりき
)
を
発揮
(
はつき
)
して
086
貴
(
うづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
りつれば
087
流石
(
さすが
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
怖
(
お
)
ぢ
恐
(
おそ
)
れ
088
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りぬ
089
そのたまゆらに
溪川
(
たにがは
)
は
090
跡
(
あと
)
かたもなく
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
091
草
(
くさ
)
莽々
(
ばうばう
)
と
生
(
は
)
えにつつ
092
百花
(
ももばな
)
千花
(
ちばな
)
咲
(
さ
)
き
満
(
み
)
ちて
093
虫
(
むし
)
のなく
音
(
ね
)
もさやさやに
094
天界
(
みくに
)
の
春
(
はる
)
となりにけり
095
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
096
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひに
097
わが
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
は
平
(
たひら
)
けく
098
いと
安
(
やす
)
らけく
開
(
ひら
)
かれて
099
跨
(
またが
)
る
駒
(
こま
)
も
勇
(
いさ
)
ましく
100
蹄
(
ひづめ
)
を
揃
(
そろ
)
へて
嘶
(
いなな
)
きつ
101
果
(
は
)
てなき
野辺
(
のべ
)
を
進
(
すす
)
むなり
102
行手
(
ゆくて
)
に
如何
(
いか
)
なる
曲津見
(
まがつみ
)
の
103
さやりて
災
(
わざはひ
)
なすとても
104
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
賜
(
たま
)
ひてし
105
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひに
106
汝
(
な
)
が
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
をやすやすと
107
東
(
ひがし
)
の
宮居
(
みや
)
におくるべし
108
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
109
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りの
強
(
つよ
)
ければ
110
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
等
(
たち
)
心安
(
うらやす
)
く
111
思召
(
おぼしめ
)
しませ
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
112
神
(
かみ
)
は
真心
(
まごころ
)
照
(
て
)
らしつつ
113
ここに
所信
(
しよしん
)
を
宣
(
の
)
べまつる
114
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
115
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
116
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
馬上
(
ばじやう
)
豊
(
ゆたか
)
に
歌
(
うた
)
はせ
給
(
たま
)
ふ。
117
『われ
等
(
ら
)
は
神
(
かみ
)
に
選
(
えら
)
まれて
118
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
となりながら
119
心
(
こころ
)
は
曇
(
くも
)
り
魂
(
たま
)
ねぢけ
120
生言霊
(
いくことたま
)
の
濁
(
にご
)
らへば
121
御子
(
みこ
)
産
(
う
)
む
神業
(
わざ
)
にふさはずと
122
百神
(
ももがみ
)
達
(
たち
)
の
嘲
(
あざけ
)
りを
123
怨
(
うら
)
みし
事
(
こと
)
の
恥
(
はづ
)
かしき
124
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
125
弱
(
よわ
)
き
心
(
こころ
)
は
持
(
も
)
たさねど
126
百神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
の
嘲
(
あざけ
)
りを
127
五月蠅
(
うるさ
)
く
思
(
おぼ
)
し
召
(
め
)
しまして
128
しばしためらひ
給
(
たま
)
ひつつ
129
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
魂線
(
たましひ
)
の
130
ひたに
曇
(
くも
)
れる
有様
(
ありさま
)
を
131
窺
(
うかが
)
ひ
知
(
し
)
りていち
早
(
はや
)
く
132
東
(
ひがし
)
の
宮居
(
みや
)
を
出
(
い
)
で
立
(
た
)
たし
133
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
に
間配
(
まくば
)
れる
134
八十
(
やそ
)
比女神
(
ひめがみ
)
に
見合
(
みあ
)
ひして
135
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
まさむと
136
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
うちて
137
出
(
い
)
で
立
(
た
)
ち
給
(
たま
)
ひし
畏
(
かしこ
)
さよ
138
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
等
(
たち
)
は
139
岐美
(
きみ
)
の
無情
(
むじやう
)
を
怨
(
うら
)
みつつ
140
ただ
徒
(
いたづら
)
に
月
(
つき
)
と
日
(
ひ
)
を
141
疎
(
うと
)
みかこちて
過
(
す
)
ぎにけり
142
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
143
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
も
白雲
(
しらくも
)
の
144
空
(
そら
)
にさまよふ
如
(
ごと
)
くなり
145
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御光
(
みひかり
)
に
146
照
(
て
)
らされ
今日
(
けふ
)
よりわが
魂
(
たま
)
は
147
月日
(
つきひ
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
きて
148
心
(
こころ
)
にひそむ
曲神
(
まがかみ
)
の
149
在処
(
ありか
)
を
隈
(
くま
)
なく
悟
(
さと
)
りたり
150
そも
天界
(
てんかい
)
の
要
(
かなめ
)
なる
151
神業
(
みわざ
)
といふは
言霊
(
ことたま
)
の
152
水火
(
いき
)
を
清
(
きよ
)
めて
澄
(
す
)
みきらし
153
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
禊
(
みそぎ
)
して
154
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
との
道
(
みち
)
守
(
まも
)
り
155
真心
(
まごころ
)
こめて
大神
(
おほかみ
)
に
156
仕
(
つか
)
ふるよりは
外
(
ほか
)
になし
157
かくも
悟
(
さと
)
りし
上
(
うへ
)
からは
158
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
も
怨
(
うら
)
むまじ
159
岐美
(
きみ
)
の
無情
(
むじやう
)
もかこつまじ
160
心
(
こころ
)
平
(
たひら
)
に
安
(
やす
)
らかに
161
八咫
(
やあた
)
の
鏡
(
かがみ
)
と
澄
(
す
)
みきりて
162
この
天界
(
てんかい
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
163
仕
(
つか
)
へまつらむ
真心
(
まごころ
)
を
164
いよいよ
今日
(
けふ
)
は
固
(
かた
)
めたり
165
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
166
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りの
深
(
ふか
)
くあれ
167
恩頼
(
みたまのふゆ
)
の
幸
(
さき
)
くあれ』
168
天津
(
あまつ
)
女雄
(
めを
)
の
神
(
かみ
)
は、
169
馬上
(
ばじやう
)
豊
(
ゆたか
)
に
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
170
『
筑紫
(
つくし
)
の
宮居
(
みや
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
171
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
旅枕
(
たびまくら
)
172
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
御尾前
(
みをさき
)
を
173
守
(
まも
)
り
仕
(
つか
)
へて
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
174
いそいそ
進
(
すす
)
み
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
175
言霊
(
ことたま
)
穢
(
けが
)
れ
固
(
かた
)
まりて
176
八十
(
やそ
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
で
177
深溪川
(
ふかたにがは
)
と
身
(
み
)
を
変
(
へん
)
じ
178
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
旅
(
たび
)
ゆく
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
を
179
さへぎりゐたるゆゆしさに
180
ウ
声
(
ごゑ
)
に
生
(
うま
)
れし
神柱
(
かむばしら
)
181
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
は
奮
(
ふる
)
ひ
起
(
た
)
ち
182
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
言霊
(
ことたま
)
を
183
天地
(
てんち
)
も
破
(
わ
)
れよと
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ
184
強
(
つよ
)
き
御稜威
(
みいづ
)
に
辟易
(
へきえき
)
し
185
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
186
雲
(
くも
)
と
変
(
へん
)
じて
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
187
風
(
かぜ
)
のまにまに
散
(
ち
)
り
失
(
う
)
せぬ
188
ああ
惟神
(
かむながら
)
言霊
(
ことたま
)
の
189
水火
(
いき
)
の
力
(
ちから
)
の
尊
(
たふと
)
さよ
190
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
未
(
いま
)
だ
村肝
(
むらきも
)
の
191
心
(
こころ
)
の
曇
(
くも
)
り
晴
(
は
)
れざれば
192
如何
(
いか
)
に
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
るとても
193
草木
(
くさき
)
の
梢
(
こずゑ
)
ゆるぐより
194
外
(
ほか
)
に
功
(
いさを
)
は
無
(
な
)
かりける
195
結
(
むす
)
びの
水火
(
いき
)
の
清
(
きよ
)
まりし
196
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
のけなげにも
197
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げ
給
(
たま
)
ふ
言霊
(
ことたま
)
は
198
わが
魂線
(
たましひ
)
の
底
(
そこ
)
までも
199
沁
(
し
)
みわたりつつ
天地
(
あめつち
)
に
200
ひそめる
曲
(
まが
)
のかげもなく
201
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りぬ
202
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
203
今日
(
けふ
)
より
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて
204
生言霊
(
いくことたま
)
を
研
(
と
)
ぎすませ
205
東
(
ひがし
)
の
宮居
(
みや
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
を
206
仕
(
つか
)
へまつりて
天界
(
かみくに
)
の
207
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へ
百神
(
ももがみ
)
の
208
日々
(
ひび
)
の
幸
(
さち
)
をば
祈
(
いの
)
るべし
209
駒
(
こま
)
は
勇
(
いさ
)
みて
鬣
(
たてがみ
)
を
210
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
に
振
(
ふ
)
りながら
211
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
野辺
(
のべ
)
をしやんしやんと
212
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
くこそ
楽
(
たの
)
しけれ
213
わが
行
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
は
遥
(
はろか
)
なり
214
行手
(
ゆくて
)
に
如何
(
いか
)
なる
曲神
(
まがかみ
)
の
215
さやらむ
例
(
ためし
)
ありとても
216
言霊
(
ことたま
)
清
(
きよ
)
き
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
217
神
(
かみ
)
の
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
ちまさば
218
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
何
(
なん
)
の
怖
(
おそ
)
れなく
219
従
(
したが
)
ひゆくこそ
畏
(
かしこ
)
けれ
220
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
221
天界
(
みくに
)
の
旅
(
たび
)
に
幸
(
さち
)
あれよ
222
天界
(
みくに
)
の
旅
(
たび
)
に
幸
(
さち
)
あれよ』
223
ここに
香具
(
かぐ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
224
『
見渡
(
みわた
)
せば
大野
(
おほの
)
の
奥
(
おく
)
に
雲
(
くも
)
たちて
225
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
はかくろひにけり
226
昼月
(
ひるづき
)
のかげを
包
(
つつ
)
みし
黒雲
(
くろくも
)
は
227
曲津見
(
まがつみ
)
の
水火
(
いき
)
の
凝
(
こ
)
れるなるらむ
228
吾
(
わが
)
駒
(
こま
)
は
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
めど
大空
(
おほぞら
)
の
229
月日
(
つきひ
)
の
光
(
かげ
)
はうすらぎにつつ
230
曲神
(
まがかみ
)
は
行手
(
ゆくて
)
にさやり
居
(
を
)
るならむ
231
天地
(
あめつち
)
にはかに
曇
(
くも
)
らひにけり
232
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
の
御後
(
みあと
)
に
従
(
したが
)
ひわれは
今
(
いま
)
233
大野
(
おほの
)
の
旅
(
たび
)
を
続
(
つづ
)
けけるかも
234
曲津見
(
まがつみ
)
は
深溪川
(
ふかたにがは
)
と
変
(
へん
)
じつつ
235
わが
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
にさやりけるかな
236
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
幸
(
さち
)
はひて
237
雲
(
くも
)
となりつつ
曲津
(
まが
)
は
失
(
う
)
せけり
238
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
を
受
(
う
)
けて
帰
(
かへ
)
りゆく
239
道
(
みち
)
にさやりし
曲津
(
まが
)
ぞ
忌々
(
ゆゆ
)
しき』
240
梅咲
(
うめさく
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
241
『
十柱
(
とはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
乗
(
の
)
らせる
白駒
(
しらこま
)
の
242
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
のいさましきかも
243
地
(
つち
)
稚
(
わか
)
き
荒野
(
あらの
)
ケ
原
(
はら
)
を
渉
(
わた
)
りゆく
244
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
はふかく
残
(
のこ
)
れり
245
駒
(
こま
)
並
(
な
)
めて
東
(
ひがし
)
の
宮居
(
みや
)
に
帰
(
かへ
)
りゆく
246
わが
旅立
(
たびだ
)
ちの
幸
(
さき
)
かれと
祈
(
いの
)
る
247
わが
行
(
ゆ
)
かむ
道
(
みち
)
をさへぎり
曲津見
(
まがつみ
)
は
248
深溪川
(
ふかたにがは
)
となりて
居
(
ゐ
)
しはや
249
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
生言霊
(
いくことたま
)
にやらはれて
250
あはれ
曲津
(
まがつ
)
は
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せにけり
251
山
(
やま
)
も
野
(
の
)
も
一度
(
いちど
)
に
暗
(
くら
)
くなりにけり
252
月日
(
つきひ
)
を
包
(
つつ
)
みし
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
に
253
この
辺
(
あた
)
り
曲神
(
まがかみ
)
等
(
たち
)
は
黒雲
(
くろくも
)
の
254
網
(
あみ
)
を
張
(
は
)
りつつ
悩
(
なや
)
むるなるらむ
255
とにもあれかくにもあれや
言霊
(
ことたま
)
の
256
水火
(
いき
)
を
続
(
つづ
)
けて
聖所
(
すがど
)
に
帰
(
かへ
)
らむ』
257
寿々子
(
すずこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
258
『
雲
(
くも
)
の
幕
(
まく
)
十重
(
とへ
)
に
二十重
(
はたへ
)
に
包
(
つつ
)
むとも
259
何
(
なに
)
か
怖
(
おそ
)
れむ
神
(
かみ
)
に
在
(
あ
)
る
身
(
み
)
は
260
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
とともにある
身
(
み
)
の
今日
(
けふ
)
の
旅
(
たび
)
261
さやらむものは
亡
(
ほろ
)
びゆくべし
262
十柱
(
とはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
出
(
い
)
で
立
(
た
)
ちさやらむと
263
待
(
ま
)
ち
佗
(
わ
)
ぶるならむ
曲津見
(
まがつみ
)
の
神
(
かみ
)
は
264
惟神
(
かむながら
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
265
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
聖所
(
すがど
)
に
帰
(
かへ
)
りゆくなり
266
さまざまの
奸計
(
たくみ
)
の
罠
(
わな
)
を
張
(
は
)
るとても
267
破
(
やぶ
)
りて
進
(
すす
)
まむ
言霊
(
ことたま
)
の
水火
(
いき
)
に
268
天界
(
てんかい
)
は
愛
(
あい
)
と
信
(
しん
)
との
神国
(
みくに
)
なれば
269
虚偽
(
きよぎ
)
は
許
(
ゆる
)
さじ
悪
(
あく
)
はゆるさじ
270
曲神
(
まがかみ
)
は
偽
(
うそ
)
を
誠
(
まこと
)
とかまへつつ
271
真言
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
にさやらむとすも
272
浅
(
あさ
)
ましき
心
(
こころ
)
なるかも
曲津見
(
まがつみ
)
の
273
奸計
(
たくみ
)
のわざは
忽
(
たちま
)
ち
破
(
やぶ
)
れぬ』
274
宇都子
(
うづこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
275
『
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
に
守
(
まも
)
られゆく
道
(
みち
)
に
276
さやらむ
曲津見
(
まがつみ
)
はなしと
思
(
おも
)
へり
277
曲津見
(
まがつみ
)
の
災
(
わざはひ
)
如何
(
いか
)
に
強
(
つよ
)
くとも
278
ウの
言霊
(
ことたま
)
にひらき
進
(
すす
)
まむ
279
われも
亦
(
また
)
ウ
声
(
ごゑ
)
になりし
女神
(
めがみ
)
なれば
280
曲津
(
まが
)
の
奸計
(
たくみ
)
を
如何
(
いか
)
で
怖
(
おそ
)
れむ
281
大空
(
おほぞら
)
の
月日
(
つきひ
)
をのみし
黒雲
(
くろくも
)
は
282
八十
(
やそ
)
曲津見
(
まがつみ
)
の
姿
(
すがた
)
なりける
283
大空
(
おほぞら
)
を
封
(
ふう
)
じて
八十
(
やそ
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
は
284
月日
(
つきひ
)
の
光
(
かげ
)
をさへぎりてをり
285
待
(
ま
)
てしばし
貴
(
うづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げて
286
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
四方
(
よも
)
に
散
(
ち
)
らさむ
287
わが
伊行
(
いゆ
)
く
道
(
みち
)
の
傍
(
かた
)
へに
百千花
(
ももちばな
)
288
咲
(
さ
)
きにほひつつ
春
(
はる
)
栄
(
さか
)
えけり
289
春
(
はる
)
の
野
(
の
)
に
駒
(
こま
)
を
並
(
なら
)
べて
進
(
すす
)
みゆく
290
わが
旅立
(
たびだ
)
ちを
勇
(
いさ
)
ましく
思
(
おも
)
ふ
291
鳥
(
とり
)
うたひ
胡蝶
(
こてふ
)
は
舞
(
ま
)
へる
春
(
はる
)
の
野
(
の
)
を
292
駒
(
こま
)
を
並
(
なら
)
べて
伊行
(
いゆ
)
くたのしさ
293
曲津見
(
まがつみ
)
の
奸計
(
たくみ
)
たくみし
深溪川
(
ふかたにがは
)
も
294
生言霊
(
いくことたま
)
に
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せにけり
295
わが
伊行
(
いゆ
)
く
道
(
みち
)
にさやらむ
曲津
(
まが
)
あらば
296
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
に
蹶散
(
けち
)
らし
進
(
すす
)
まむ』
297
狭別
(
さわけ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
298
『はろばろと
遠野
(
とほの
)
の
旅
(
たび
)
を
続
(
つづ
)
けつつ
299
日々
(
ひび
)
に
聖所
(
すがど
)
に
近
(
ちか
)
づく
楽
(
たの
)
しさ
300
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
もいと
軟
(
やはら
)
かに
百鳥
(
ももとり
)
の
301
声
(
こゑ
)
はさやけく
澄
(
す
)
みわたる
春
(
はる
)
302
大空
(
おほぞら
)
をつつみし
醜
(
しこ
)
の
黒雲
(
くろくも
)
も
303
おちつかぬがにたち
迷
(
まよ
)
ひつつ
304
科戸辺
(
しなどべ
)
の
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
の
幸
(
さち
)
はひて
305
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
らすらむ
黒雲
(
くろくも
)
の
幕
(
まく
)
を
306
山
(
やま
)
となり
溪川
(
たにがは
)
となり
雲
(
くも
)
となり
307
曲津見
(
まがつみ
)
は
行手
(
ゆくて
)
にさやらむとすも
308
恐
(
おそ
)
るべきもの
一
(
ひと
)
つなき
天界
(
かみくに
)
に
309
生
(
い
)
きてはたらく
身
(
み
)
は
楽
(
たの
)
しけれ
310
万世
(
よろづよ
)
の
末
(
すゑ
)
の
末
(
すゑ
)
まで
語
(
かた
)
り
伝
(
つた
)
へ
311
御稜威
(
みいづ
)
照
(
て
)
らさむ
言霊
(
ことたま
)
の
旅
(
たび
)
を
312
瑞御霊
(
みづみたま
)
万里
(
ばんり
)
の
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たせども
313
月
(
つき
)
をし
見
(
み
)
れば
淋
(
さび
)
しからずも
314
わが
岐美
(
きみ
)
の
御霊
(
みたま
)
こもりし
月光
(
つきかげ
)
を
315
つつみし
雲
(
くも
)
の
憎
(
にく
)
らしきかも
316
狭別
(
さわけ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
317
御空
(
みそら
)
の
雲霧
(
くもきり
)
さわけ
散
(
ち
)
らさむ』
318
斯
(
か
)
くうたひ
給
(
たま
)
へば、
319
科戸
(
しなど
)
の
神
(
かみ
)
も
諾
(
うべな
)
ひ
給
(
たま
)
ひけむ、
320
科戸辺
(
しなどべ
)
の
風
(
かぜ
)
俄
(
にはか
)
に
吹
(
ふ
)
き
出
(
い
)
でて、
321
四方
(
よも
)
八方
(
やも
)
に
雲霧
(
うんむ
)
を
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
らし、
322
さしもの
黒雲
(
くろくも
)
は
跡
(
あと
)
かたもなく
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せにける。
323
この
状
(
さま
)
を
眺
(
なが
)
めて
花子
(
はなこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
324
『
狭別
(
さわけ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
325
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
は
散
(
ち
)
り
失
(
う
)
せしはや
326
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
の
黒雲
(
くろくも
)
散
(
ち
)
りにつつ
327
月日
(
つきひ
)
の
神
(
かみ
)
はかがやき
給
(
たま
)
へり
328
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
咲
(
さ
)
き
足
(
た
)
らひたる
百花
(
ももばな
)
も
329
笑
(
ゑ
)
まひ
顔
(
がほ
)
なり
月日
(
つきひ
)
をがみて
330
百鳥
(
ももとり
)
の
声
(
こゑ
)
もさやかに
聞
(
きこ
)
ゆなり
331
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
の
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
りしより
332
天界
(
かみくに
)
の
旅
(
たび
)
をつづくる
白駒
(
しらこま
)
の
333
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
も
冴
(
さ
)
えわたりつつ
334
野辺
(
のべ
)
を
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
さへ
薫
(
かを
)
る
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
を
335
駒
(
こま
)
を
並
(
なら
)
べて
進
(
すす
)
む
楽
(
たの
)
しさ』
336
小夜子
(
さよこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
337
『
科戸辺
(
しなどべ
)
の
風
(
かぜ
)
に
散
(
ち
)
りにし
黒雲
(
くろくも
)
は
338
巌
(
いはほ
)
となりて
道
(
みち
)
にさやらむ
339
散
(
ち
)
りはてし
雲
(
くも
)
は
彼方
(
かなた
)
の
大空
(
おほぞら
)
に
340
伊寄
(
いよ
)
り
集
(
つど
)
ひて
峰
(
みね
)
となりつつ
341
もうもうと
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
ち
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
ち
雲
(
くも
)
の
峰
(
みね
)
と
342
なりて
行手
(
ゆくて
)
にさやる
曲津見
(
まがつみ
)
343
曲津見
(
まがつみ
)
の
猛
(
たけ
)
びは
如何
(
いか
)
に
強
(
つよ
)
くとも
344
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
にかけて
進
(
すす
)
まむ
345
美
(
うるは
)
しき
清
(
きよ
)
き
天界
(
みくに
)
の
中
(
なか
)
にして
346
由々
(
ゆゆ
)
しきかもよ
曲津見
(
まがつみ
)
の
猛
(
たけ
)
びは
347
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
に
村肝
(
むらきも
)
の
348
心
(
こころ
)
はつよく
太
(
ふと
)
らひにけり
349
わが
心
(
こころ
)
ふくれひろごり
天地
(
あめつち
)
に
350
充
(
み
)
ち
足
(
た
)
らひつつ
勇
(
いさ
)
みけるはや
351
この
上
(
うへ
)
は
如何
(
いか
)
なる
曲津
(
まが
)
のさやるとも
352
何
(
なに
)
かおそれむ
神
(
かみ
)
にあるわれは』
353
天津
(
あまつ
)
女雄
(
めを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
354
『
高野
(
たかの
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
に
従
(
したが
)
ひて
355
ゆく
天界
(
かみくに
)
の
旅
(
たび
)
は
楽
(
たの
)
しも
356
曲神
(
まがかみ
)
の
隙
(
すき
)
をねらへるこの
旅
(
たび
)
も
357
生言霊
(
いくことたま
)
に
安
(
やす
)
く
進
(
すす
)
まむ
358
鋭敏鳴出
(
うなりづ
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
に
曲神
(
まがかみ
)
は
359
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
逃
(
に
)
げ
失
(
う
)
せにけり
360
梅咲
(
うめさく
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
幸
(
さち
)
はひに
361
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
香
(
かむ
)
ばしきかな
362
香具
(
かぐ
)
比女
(
ひめ
)
の
御魂
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひ
非時
(
ときじく
)
に
363
香具
(
かぐ
)
の
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
の
香
(
かを
)
りこそすれ
364
寿々子
(
すずこ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
365
澄
(
す
)
み
清
(
きよ
)
まりぬこの
天地
(
あめつち
)
は
366
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
は
面勝
(
おもかつ
)
神
(
かみ
)
にして
367
またも
射向
(
いむか
)
ふ
神
(
かみ
)
にましける
368
宇都子
(
うづこ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
は
言霊
(
ことたま
)
も
369
いと
美
(
うるは
)
しく
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
りけり
370
狭別
(
さわけ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
幸
(
さち
)
はひて
371
御空
(
みそら
)
の
雲
(
くも
)
は
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
りにける
372
花子
(
はなこ
)
比女
(
ひめ
)
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
373
百
(
もも
)
の
木草
(
きぐさ
)
は
花
(
はな
)
満
(
み
)
ちにけり
374
小夜子
(
さよこ
)
比女
(
ひめ
)
宣
(
の
)
らせる
稜威
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
375
真昼
(
まひる
)
の
月
(
つき
)
はあらはれにける』
376
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
く、
377
神々
(
かみがみ
)
は
各自
(
おのもおのも
)
に
御歌
(
みうた
)
うたはせ
給
(
たま
)
ひつつ、
378
馬上
(
ばじやう
)
ゆたかに
揺
(
ゆ
)
られながら
春風
(
はるかぜ
)
渡
(
わた
)
る
大野
(
おほの
)
ケ
原
(
はら
)
を、
379
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
380
(
昭和八・一二・五
旧一〇・一八
於水明閣
林弥生
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 魔の渓流
(B)
(N)
怪しの巌山 >>>
霊界物語
>
第76巻
> 第1篇 春風駘蕩 > 第3章 行進歌
Tweet
文芸社文庫『あらすじで読む霊界物語』絶賛発売中!
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【03 行進歌|第76巻(卯の巻)|霊界物語/rm7603】
合言葉「みろく」を入力して下さい→