霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三二章 三個(さんこ)宝珠(ほつしゆ)〔三二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻 篇:第4篇 竜宮占領戦 よみ(新仮名遣い):りゅうぐうせんりょうせん
章:第32章 三個の宝珠 よみ(新仮名遣い):さんこのほっしゅ 通し章番号:32
口述日:1921(大正10)年10月22日(旧09月22日) 口述場所: 筆録者:桜井重雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1921(大正10)年12月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天保山が陥落して海底に沈んだ稲山彦は悪竜と変じて、海底に沈んだ潮満、潮干の麻邇の珠を奪おうと海上を探っていた。大八洲彦命は悪竜に岩石を投げつけたが、悪竜は海底に隠れ潜んでしまった。
このとき命が投げた石が、佐渡、壱岐、対馬の島となった。
竜宮からは乙米姫の竜神が現れ、悪竜と争って勝ち、麻邇の両珠を奪い返し、木花姫命に奉呈した。木花姫命は乙米姫の殊勲を激賞し、罪を許された。
大八洲彦命は真澄の珠、潮満の珠、潮干の珠の三個の宝珠を木花姫命より授けられ、天地の修理固成を命ぜられた。大八洲彦命は三個の珠により神力旺盛となり、ついに三ツの御魂大神という御名がついた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0132
愛善世界社版:179頁 八幡書店版:第1輯 110頁 修補版: 校定版:179頁 普及版:94頁 初版: ページ備考:
001 神山(しんざん)(うへ)(すく)はれた大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)は、002(てん)より(くだ)りたまへる木花姫(このはなひめの)(みこと)より真澄(ますみ)(たま)()け、003脚下(あしもと)(あら)はれた(あたら)しき海面(かいめん)(なが)めつつあつた。004()るみる天保山(てんぱうざん)(きふ)陥落(かんらく)して現今(げんこん)日本海(にほんかい)となり、005潮満(しほみつ)006潮干(しほひる)麻邇(まに)(たま)は、007稲山彦(いなやまひこ)および部下(ぶか)魔軍勢(まぐんぜい)とともに海底(かいてい)沈没(ちんぼつ)した。008稲山彦(いなやまひこ)はたちまち悪竜(あくりゆう)姿(すがた)(へん)じ、009海底(かいてい)(ふか)(しづ)める(たま)()らむとして、010海上(かいじやう)縦横(じゆうわう)無尽(むじん)(さぐ)りまはつてゐた。011九山(きうざん)(うへ)より(これ)(なが)めたる大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)は、012脚下(あしもと)岩石(がんせき)をとり(これ)伊吹(いぶき)神法(しんぱふ)をおこなひ、013四個(しこ)(いし)一度(いちど)悪竜(あくりゆう)にむかつて()げつけた。014悪竜(あくりゆう)目敏(めざと)くこれを()て、015ただちに海底(かいてい)(かく)(ひそ)んでしまつた。
016 この(よつ)つの(いし)は、017海中(かいちゆう)()ちて佐渡(さど)(しま)018壱岐(いき)(しま)および対馬(つしま)両島(りやうたう)となつたのである。
019 そこへ()高天原(たかあまはら)竜宮城(りゆうぐうじやう)より乙米姫(おとよねひめの)(みこと)大竜体(だいりゆうたい)となつて()せきたり海底(かいてい)(たま)()らむとした。020稲山彦(いなやまひこ)悪竜(あくりゆう)(これ)()らさじとして、021たがひに(なみ)(おこ)うなり()海中(かいちゆう)(あらそ)つたが、022つひには乙米姫(おとよねひめの)(みこと)のために(たひら)げられ、023潮満(しほみつ)024潮干(しほひる)(たま)乙米姫(おとよねひめの)(みこと)()にいつた。025乙米姫(おとよねひめの)(みこと)はたちまち雲竜(うんりゆう)(くわ)金色(こんじき)(ひかり)(はな)ちつつ九山(きうざん)()ひのぼつた。026この(とき)状況(じやうきやう)古来(こらい)絵師(ゑし)が、027神眼(しんがん)(しめ)されて「富士(ふじ)(のぼ)(りゆう)」を(えが)くことになつたのだと(つた)へられてゐる。
028 乙米姫(おとよねひめの)(みこと)(へん)じた()大竜(だいりゆう)山頂(さんちやう)(たつ)し、029たちまち端麗(たんれい)荘厳(さうごん)なる女神(によしん)(くわ)し、030潮満(しほみつ)031潮干(しほひる)(たま)(うやうや)しく木花姫(このはなひめの)(みこと)捧呈(ほうてい)した。
032 木花姫(このはなひめの)(みこと)はこの神人(かみ)殊勲(しゆくん)激賞(げきしやう)され、033(いま)までの諸々(もろもろ)罪悪(ざいあく)(ゆる)されたのである。034これより乙米姫(おとよねひめの)(みこと)は、035日出(ひいづ)(くに)守護神(しゆごじん)神定(かむさだ)められ、036日出(ひのでの)(かみ)配偶神(つまがみ)となつた。
037 ここに木花姫(このはなひめの)(みこと)大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)にむかひ、
038(いま)(てん)より(なんぢ)真澄(ますみ)(たま)(さづ)(たま)ひたり。039(いま)また海中(かいちゆう)より(たてまつ)れる()潮満(しほみつ)040潮干(しほひる)(たま)(あらた)めて(なんぢ)(さづ)けむ。041この(たま)をもつて天地(てんち)修理(しうり)固成(こせい)神業(しんげふ)奉仕(ほうし)せよ』
042厳命(げんめい)され、043空前(くうぜん)絶後(ぜつご)神業(しんげふ)言依(ことよ)せたまうた。044大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)は、045はじめて三個(さんこ)(たま)()神力(しんりき)旺盛(わうせい)となり、046徳望(とくばう)(たか)くつひに()ツの御魂(みたまの)大神(おほかみ)御名(みな)がついたのである。
047大正一〇・一〇・二二 旧九・二二 桜井重雄録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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