霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四九章 バイカル()出現(しゆつげん)〔四九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻 篇:第5篇 御玉の争奪 よみ(新仮名遣い):みたまのそうだつ
章:第49章 バイカル湖の出現 よみ(新仮名遣い):ばいかるこのしゅつげん 通し章番号:49
口述日:1921(大正10)年10月26日(旧09月26日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1921(大正10)年12月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
竹熊は一度はお咎めなしとされたが、衆神人の手前、竜宮上への出入りは禁止されざることになった。居城であるエデン城に帰ろうにも、エデン城は鬼姫に占拠されていて帰れない。
また、高杉別、森鷹彦は竹熊に反抗するようになり、竜宮城の門扉を固く閉ざし、今までの竹熊の暴虐をののしる有様であった。
仕方なく竹熊は鬼城山に割拠する木常姫に救援を求めた。木常姫は竹熊を受け入れ、軍をエデン城に進めた。木常姫は雨を呼んでヨルダン河を氾濫させ、エデン城を水攻めにした。
鬼姫は旗色の悪さに、十個の黄金水の珠と二個の偽珠を持って、竜の姿に変じて城を脱出し、ウラル山目指して逃げていった。
そこへ国常立尊の命により、奇晴彦、村雲別は火竜となって鬼姫を取り囲み、前後左右から炎を吹いて攻め立てた。
鬼姫軍は力尽きて地上に落下し、大震動とともに長大な湖水が生じることになった。これがバイカル湖である。鬼姫はバイカル湖の黒竜と変じ、後には杵築姫となって竜宮上をつけ狙うことになった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0149
愛善世界社版:258頁 八幡書店版:第1輯 138頁 修補版: 校定版:258頁 普及版:134頁 初版: ページ備考:
001 大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)仁慈(じんじ)()てる犠牲(ぎせい)(てき)至誠(しせい)より、002竹熊(たけくま)(つみ)(ゆる)された。003しかしながら衆神(しうじん)手前(てまへ)もあり、004竹熊(たけくま)竜宮城(りゆうぐうじやう)出入(しゆつにふ)せしむることを(きん)ぜざるを()ない立場(たちば)になつた。005竹熊(たけくま)はやむを()ず、006もとのエデンの城塞(じやうさい)(かへ)らうとした。007この(とき)エデンの城塞(じやうさい)(すで)鬼熊(おにくま)占領(せんりやう)されてゐた。008そして鬼熊(おにくま)滅亡後(めつぼうご)鬼姫(おにひめ)は、009牛熊(うしくま)010武熊別(たけくまわけ)部将(ぶしやう)とし、011あまたの魔軍(まぐん)(あつ)めてこれを死守(ししゆ)してゐた。012竹熊(たけくま)高杉別(たかすぎわけ)013森鷹彦(もりたかひこ)心中(しんちゆう)(すこ)しも()らず、014(まつた)自分(じぶん)無二(むに)味方(みかた)であると(しん)じてゐた。
015 竹熊(たけくま)高杉別(たかすぎわけ)016森鷹彦(もりたかひこ)(めい)じてエデンの城塞(じやうさい)前後(ぜんご)より襲撃(しふげき)回復(くわいふく)せむとした。017されどもふたりは(げん)左右(さいう)(たく)して竹熊(たけくま)(めい)(したが)はず、018かへつて竹熊(たけくま)暴悪(ばうあく)不道(ぶだう)行為(かうゐ)()門内(もんない)よりこれを突出(つきだ)し、019門扉(もんぴ)(かた)(とざ)して、020(ふたた)竹熊(たけくま)出入(しゆつにふ)()ざるやう、021きびしく警護(けいご)した。
022 竜宮城(りゆうぐうじやう)出入(でいり)(きん)ぜられた竹熊(たけくま)は、023鬼城山(きじやうざん)城塞(じやうさい)(かま)数多(あまた)魔軍(まぐん)をしたがへ割拠(かつきよ)する、024木常姫(こつねひめ)陣営(ぢんえい)にむかひ救援(きうゑん)(もと)めた。025木常姫(こつねひめ)何条否(なんでういな)むべき、026同志(どうし)竹熊(たけくま)にして(ほろ)ぼされなば()大望(たいもう)(たつ)する(のぞ)みなしと、027ここに魔鬼彦(まきひこ)028鷹姫(たかひめ)()とともに軍容(ぐんよう)(ととの)へ、029エデンの城塞(じやうさい)にむかつて短兵(たんぺい)(きふ)()めいつた。030鬼姫(おにひめ)牛熊(うしくま)031牛姫(うしひめ)(めい)じて(てき)のヨルダン(がは)(わた)るを拒止(きよし)せしめた。032木常姫(こつねひめ)(くも)()び、033(かぜ)(おこ)し、034(あめ)()らし、035死力(しりよく)をつくして(あらそ)うた。036河水(かすゐ)はたちまち氾濫(はんらん)し、037水量(みづかさ)おひおひに()して、038エデンの城塞(じやうさい)はほとんど水中(すゐちゆう)(ぼつ)するばかりである。039ここに鬼姫(おにひめ)進退(しんたい)(きは)まり、040竹熊(たけくま)より(たてまつ)れる真贋(しんがん)十二(じふに)(たま)(いだ)き、041従者(じゆうしや)とともに黒雲(こくうん)(じやう)天空(てんくう)はるかに()げゆく。042天日(てんじつ)暗澹(あんたん)として常暗(とこやみ)のごとく、043鬼姫(おにひめ)一行(いつかう)邪神隊(じやしんたい)はウラルの山上(さんじやう)()がけて一目散(いちもくさん)姿(すがた)(かく)した。
044 たちまち前方(ぜんぱう)より奇晴彦(くしはるひこ)045村雲別(むらくもわけ)国常立(くにとこたちの)(みこと)(めい)(ほう)じ、046火竜(くわりゆう)となつて中空(ちゆうくう)(あら)はれ、047鬼姫(おにひめ)前後(ぜんご)左右(さいう)より(ほのほ)()きだし()めきたる。048鬼姫(おにひめ)一隊(いつたい)(くるし)みにたへず、049少時(しばらく)死物狂(しにものぐる)ひとなつて応戦(おうせん)せしが、050つひに(ちから)()きて地上(ちじやう)落下(らくか)した途端(とたん)に、051大地(だいち)大震動(だいしんどう)とともに陥落(かんらく)し、052長大(ちやうだい)なる湖水(こすゐ)(げん)じた。053これをバイカル()といふ。054そして鬼姫(おにひめ)(ここ)終焉(しゆうえん)()げバイカル()黒竜(こくりゆう)となり、055(ふたた)(へん)じて杵築姫(きづきひめ)となり、056執念深(しふねんぶか)竜宮城(りゆうぐうじやう)()(ねら)うたのである。057エデンの城塞(じやうさい)はかくして(ふたた)竹熊(たけくま)()(かへ)つた。
058大正一〇・一〇・二六 旧九・二六 加藤明子録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
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