第六章 言幸比女の神〔一八三七〕
インフォメーション
著者:出口王仁三郎
巻:霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
篇:第1篇 紫微天界
よみ(新仮名遣い):しびてんかい
章:第6章 言幸比女の神
よみ(新仮名遣い):ことさちひめのかみ
通し章番号:1837
口述日:1933(昭和8)年10月06日(旧08月17日)
口述場所:天恩郷 千歳庵
筆録者:加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:1933(昭和8)年11月22日
概要:
舞台:
あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:次に、言幸比女の神が、スの言霊の誕生から、次第に七十五声の言霊が生まれてくる様子と、各言霊のはたらきを、三十一文字の歌に歌った。
これによって、七十五声の言霊のすべてが、言幸比女によって説き明かされた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]:
備考:
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データ凡例:
データ最終更新日:2021-04-08 22:56:50
OBC :rm7306
愛善世界社版:
八幡書店版:第13輯 39頁
修補版:
校定版:30頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001 言霊の天照り幸はひ生くるてふ、002貴の御名をおはせたる言幸比女の神は、003音吐朗々として言霊の幸を歌ひたまひぬ。
004『大虚空一点のヽあらはれて
005スの言霊は生れ出でたり
006澄みきりしスの言霊は生ひ立ちて
007天之峯火夫の神とならせり
008峯火夫の神の功のなかりせば
009紫微天界は生れざるべし
010久方の天之峯火夫の神は天界の
011万有諸神が主神に坐します
012主の神の力によりて宇迦須美の
013神の御霊は生れましけり
014ウの神の功は下りて大津瑞穂
015神と生れます言霊なりけり
016ウの神は上に開きて天津瑞穂
018主の神は七十五声を生みまして
019天の世界を開きましけり
020天に満ち天に輝き透き徹り
021鳴り鳴りやまぬ主の神の功
022惟神厳の言霊鳴り鳴りて
023世の輝きは生れましけり
024栄えゆく生言霊の幸ひて
026タタの力鳴り響きつつ輝きて
028鳴り鳴りて鳴りやまざるの力もて
029ナの言霊は生れ出でにけり
030四方八方に極まりもなく神業の
031永遠に開くるハの言霊よ
032まるまると固りをさまる功績は
033マの言霊の御稜威なりけり
034ヤアヤアと勢強き言霊の
035言葉はヤ声に生れ出でけり
036めぐりめぐり果しも知らぬ神力は
037ラの言霊ゆ生れ出でけり
038若返り若返りつつ澄みきらふ言霊は
040火と水をあやなしこれの天界に
041命を与ふるイの言霊よ
042スの水火の澄みきらひたる功に
043キの言霊は生れ出でたり
044一切にしめりを与ふる活動は
046一さいの命を救ふ原動力は
048左右上と下との結び合ひは
050生き生きて生きの果てなき神力を
051照して果てなきヒの言霊よ
052万有の元素となれる言霊は
054右左上と下との定まりは
055ヤ行イ声の言霊なりけり
056一さいの呼吸の作用は尽く
058霊の呼吸体的の呼吸を組み合し
059世を固むるはヰの言霊よ
060主の神の初声にあれし言霊は
061宇迦須美の神のウ声なりけり
062水と火を組み合せつつ万有に
063幸はひたまふはクの言霊よ
064一さいの真中にまして万物の
065根本にますスの言霊よ
066つみ重ね重ねつつ雲となり
067狭霧となりしツの言霊よ
068次ぎ次ぎに果しも知らず列なるは
069ツの言霊の功績なりけり
070大宇宙間隙あればぬひてゆくは
072火と水を自由自在に活動かすは
073フの言霊の活用なりけり
074むしわかし結び連ぬる活動は
075ムの言霊の活用なりけり
076穏かに強き弱きを引きならす
077功はユ声の言霊なるも
078一切万事取り定むるは惟神
079ルの言霊の功績なるも
080ワ行ウの生言霊は生み生みて
081生みの果しを守らす神なり
082内に集り空に開くる活動は
083ア行エ声の言霊なりけり
084消えて又世に現るる活動を
085ケの言霊と称へ奉るも
086内に迫り外面に起る活動を
087セの言霊と言ふぞ畏き
088起り立ち強く勇みて外に出で
089活動く力をテの言霊と言ふ
090をさまりきり外に現れ廻るてふ
091生言霊はネ声なりけり
092退きて又もや動き進むなる
093活用力をヘの言霊と言ふ
094内分に精力を含み女子を含む
095活用力はメ声なりけり
096弥果に栄えしきりに集ひくる
097活動はエ声の言霊なりけり
098より極まり億兆一切の焦点と
099活用く神霊はレ声なりけり
100楽しみ栄え幸ひ進む活用は
102起し助け大成大気の活用は
104一切の真言となりて天津誠の
105活動力はコ声なりけり
106退き下り外に添ひつく活用は
108結び定め八咫にはしる活用は
109トの言霊の功績なりけり
110延び延びて天賦の儘なる活用は
112照りこみて上に現れ目に見ゆる
113活動力をホ声と言ふなり
114散り乱れ下に活用く言霊は
115モ声の活動力を生むなり
116寄り結び又離れ散る活用は
118狭く入り近くあつまり広く指す
119活用力はロ声なりけり
120結び結び一つに集る活用は
123とき示したる言幸比女の神
124紫微宮に天津まことの神々を
125まつりて嬉し永久の神国に
126果しなき此神国に生れ合ひて
127今日の祭に逢ふぞ嬉しき
128宮柱太しくたちて此神国を
129知召すかも三柱の神
130三柱の神の功に百神は
131生の命の果を知らずも
132生き生きて生きの果なき天界を
133造りたまひし主の神畏し
134久方の高天原と定まりて
135永久の命を楽しむ百神
136左守右守相並ばして天界の
138広々と果しも知らぬ天界に
139澄みきりすみきる心楽しも』
140(昭和八・一〇・六 旧八・一七 於天恩郷千歳庵 加藤明子謹録)