皇国日本の国体は、万世一系の天皇が統治する、神聖無比の神国である。天皇は神聖不可犯であり、天立君主である。また唯一絶対にして宇宙の中で対立するものは何もない。憲法は、君主立憲制である。
日本の天皇は宇宙絶対であるので、時がくれば、必ず宇宙を統一するお方である。
いかなる強国であっても、横暴であれば押さえつけなければならない。いかなる弱小国であっても、正義ならば、助けなければ成らない。
このように、まったく造化の心持で宇宙を生成化育することが、日本天皇の心持なのである。だからこそ、皇道においては、君と臣下は対立するものではない。皇道が、絶対唯一のものであることができるのである。
忠孝といっても、日本の忠孝は、絶対の大忠・大孝でなければならないのである。
私は、このような尊い天津日嗣天皇が君臨されている日本に、安全に生を送ることができることの大恩を感謝しなければならない。
そして、皇道の大本源にさかのぼり、その真相を明らかにして差し上げることは、われわれ臣民の一大義務なのである。
この物語も、あまりに広範にわたるので、簡単には諒解しがたいうらみはあるけれども、宇宙の大本、皇道の本源を大本信徒に理解させることができるよう、神務のひまを見て著述し、天神地祇に祈願を怠らず、発行する次第である。