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天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
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第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第78巻(巳の巻)
序文
第1篇 波濤の神光
01 浜辺の訣別
〔1957〕
02 波上の追懐
〔1958〕
03 グロスの島
〔1959〕
04 焼野の行進
〔1960〕
05 忍ケ丘
〔1961〕
06 焼野の月
〔1962〕
第2篇 焼野ケ原
07 四神出陣
〔1963〕
08 鏡の沼
〔1964〕
09 邪神征服
〔1965〕
10 地異天変
〔1966〕
11 初対面
〔1967〕
12 月下の宿り
〔1968〕
第3篇 葦原新国
13 春野の進行
〔1969〕
14 花見の宴
〔1970〕
15 聖地惜別
〔1971〕
16 天降地上
〔1972〕
17 天任地命
〔1973〕
18 神嘉言
〔1974〕
19 春野の御行
〔1975〕
20 静波の音
〔1976〕
第4篇 神戦妖敗
21 怪体の島
〔1977〕
22 歎声仄聞
〔1978〕
23 天の蒼雲河
〔1979〕
24 国津神島彦
〔1980〕
25 歓の島根
〔1981〕
余白歌
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第78巻
> 第1篇 波濤の神光 > 第6章 焼野の月
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(B)
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第六章
焼野
(
やけの
)
の
月
(
つき
)
〔一九六二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻
篇:
第1篇 波濤の神光
よみ(新仮名遣い):
はとうのしんこう
章:
第6章 焼野の月
よみ(新仮名遣い):
やけののつき
通し章番号:
1962
口述日:
1933(昭和8)年12月20日(旧11月4日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
林弥生
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年5月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
国津神の村に一夜の宿を取った神々は、どことなく心が勇んで眠られず、焼野原をあちこち逍遥しながら、月を仰いで歌を歌っていた。
一同は、グロノス・ゴロスを追い払った月夜の美しさ、明日の曲神征途への抱負、顕津男の神の功の賛美、旅の述懐などを歌に歌った。
朝香比女の神はしづしづと現れ、明日の征途を前に眠れぬ神々たちをなだめる歌を歌った。最後に、野槌彦がおそるおそる一行の前に現れ、明け方も近いので、どうか床に入って休むよう一同に勧めた。
やがて夜が明けると、神々は国津神の歓呼の声に送られつつ、はるかの野辺に見える醜の沼をさして、馬上静かに進んでいった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7806
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 56頁
修補版:
校定版:
403頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
が
潜
(
ひそ
)
める
村
(
むら
)
に
一夜
(
いちや
)
の
雨宿
(
あまやど
)
りをなしたる
神々
(
かみがみ
)
は、
002
何処
(
どこ
)
となく
心
(
こころ
)
勇
(
いさ
)
みて
眠
(
ねむ
)
られぬままに、
003
焼野原
(
やけのはら
)
を
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
逍遥
(
せうえう
)
しつつ、
004
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぎながら
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
005
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
。
006
『
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
る
月
(
つき
)
のしたびに
照
(
て
)
らされて
007
われは
焼野
(
やけの
)
の
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれつ
008
大空
(
おほぞら
)
の
蒼
(
あを
)
の
限
(
かぎ
)
りを
照
(
て
)
らしつつ
009
焼野
(
やけの
)
ケ
原
(
はら
)
を
月
(
つき
)
は
覗
(
のぞ
)
けり
010
焼
(
や
)
き
捨
(
す
)
てし
百草
(
ももぐさ
)
の
根
(
ね
)
に
黒々
(
くろぐろ
)
と
011
積
(
つも
)
れる
灰
(
はひ
)
に
光
(
ひか
)
れる
露
(
つゆ
)
かも
012
余
(
あま
)
りにも
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
の
強
(
つよ
)
ければ
013
烏羽玉
(
うばたま
)
の
黒
(
くろ
)
き
灰
(
はひ
)
も
光
(
て
)
りつつ
014
森閑
(
しんかん
)
と
静
(
しづ
)
まりかへるこの
丘
(
をか
)
の
015
夕
(
ゆふ
)
べの
月
(
つき
)
は
一入
(
ひとしほ
)
さやけし
016
見
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
荒野
(
あらの
)
の
原
(
はら
)
の
真中
(
まんなか
)
に
017
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
松
(
まつ
)
は
生
(
は
)
えたり
018
眺
(
なが
)
めよき
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
松ケ枝
(
まつがえ
)
に
019
今宵
(
こよひ
)
の
月
(
つき
)
は
宿
(
やど
)
り
給
(
たま
)
へり
020
松ケ枝
(
まつがえ
)
を
透
(
すか
)
して
仰
(
あふ
)
ぐ
月光
(
つきかげ
)
は
021
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
けて
風
(
かぜ
)
にさゆれつ
022
何時
(
いつ
)
までも
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
けざれと
思
(
おも
)
ふかな
023
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
冴
(
さ
)
ゆる
月
(
つき
)
見
(
み
)
れば
024
一点
(
いつてん
)
の
雲
(
くも
)
かげもなき
蒼空
(
あをぞら
)
の
025
海
(
うみ
)
渡
(
わた
)
りゆく
月舟
(
つきふね
)
清
(
すが
)
し
026
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
ゆ
生
(
あ
)
れましし
027
月
(
つき
)
は
一入
(
ひとしほ
)
かげ
美
(
うる
)
はしも
028
天
(
あま
)
渡
(
わた
)
る
月
(
つき
)
の
面輪
(
おもわ
)
を
眺
(
なが
)
めつつ
029
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
を
偲
(
しの
)
ぶも
030
西方
(
にしかた
)
の
国土
(
くに
)
にまします
顕津男
(
あきつを
)
の
031
神
(
かみ
)
も
今宵
(
こよひ
)
の
月
(
つき
)
見
(
み
)
ますらむ
032
遥々
(
はろばろ
)
と
遠
(
とほ
)
の
海河
(
うみかは
)
渡
(
わた
)
り
来
(
き
)
て
033
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
るかな
034
グロノスやゴロスのかげも
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
035
四辺
(
あたり
)
輝
(
かがや
)
く
月
(
つき
)
の
荒野
(
あらの
)
よ
036
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
も
黒雲
(
くろくも
)
散
(
ち
)
りし
大空
(
おほぞら
)
の
037
今宵
(
こよひ
)
の
月
(
つき
)
を
初
(
はじ
)
めて
見
(
み
)
るらむ』
038
起立
(
おきたつ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
039
『
小夜
(
さよ
)
更
(
ふ
)
けて
眠
(
ね
)
られぬままに
起立
(
おきたつ
)
の
040
われは
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
登
(
のぼ
)
りし
041
丘
(
をか
)
の
辺
(
べ
)
の
窟
(
ほら
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で
露
(
つゆ
)
光
(
ひか
)
る
042
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
るかな
043
松ケ枝
(
まつがえ
)
に
月
(
つき
)
をかけつつ
外
(
はづ
)
しつつ
044
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
遊
(
あそ
)
ぶは
楽
(
たの
)
しも
045
明日
(
あす
)
の
日
(
ひ
)
の
健
(
たけ
)
びおもひてわが
心
(
こころ
)
046
いきりたちつつ
眠
(
ねむ
)
られぬかな
047
目路
(
めぢ
)
遠
(
とほ
)
く
輝
(
かがや
)
く
沼
(
ぬま
)
の
水底
(
みなそこ
)
に
048
潜
(
ひそ
)
める
曲津
(
まが
)
も
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
るらむ
049
輝
(
かがや
)
ける
月
(
つき
)
の
面輪
(
おもわ
)
に
照
(
て
)
らされて
050
沼
(
ぬま
)
の
曲津
(
まがつ
)
は
驚
(
おどろ
)
きゐるらむ
051
今宵
(
こよひ
)
われ
沼
(
ぬま
)
のほとりに
進
(
すす
)
まむと
052
心
(
こころ
)
はやれど
御許
(
みゆる
)
しなきも
053
そよそよと
夜半
(
よは
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
清
(
きよ
)
み
054
御空
(
みそら
)
に
月
(
つき
)
は
軽
(
かる
)
くふるへり
055
初夏
(
しよか
)
ながら
未
(
ま
)
だこの
島
(
しま
)
は
春
(
はる
)
なりき
056
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
に
朧
(
おぼろ
)
の
雲
(
くも
)
湧
(
わ
)
く
057
昼
(
ひる
)
の
如
(
ごと
)
明
(
あか
)
るき
野辺
(
のべ
)
にわれたちて
058
西
(
にし
)
行
(
ゆ
)
く
月
(
つき
)
を
惜
(
を
)
しみけるかも
059
見
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
御空
(
みそら
)
の
蒼
(
あを
)
にわが
魂
(
たま
)
は
060
ひたされにつつ
蘇
(
よみがへ
)
りけり
061
明
(
あ
)
けぬれば
沼
(
ぬま
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
罰
(
きた
)
めむと
062
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
ははやり
立
(
た
)
つなり
063
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
御許
(
みゆる
)
しあるならば
064
明日
(
あす
)
をも
待
(
ま
)
たで
進
(
すす
)
まむものを』
065
立世
(
たつよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
066
『
南
(
みんなみ
)
の
御空
(
みそら
)
の
果
(
は
)
てにぼんやりと
067
薄
(
うす
)
ら
白雲
(
しらくも
)
おきたちにけり
068
白雲
(
しらくも
)
は
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
拡
(
ひろ
)
ごりて
069
月
(
つき
)
のかたへに
及
(
およ
)
びけるかも
070
大空
(
おほぞら
)
に
白玉
(
しらたま
)
真玉
(
まだま
)
かけし
如
(
ごと
)
071
輝
(
かがや
)
き
給
(
たま
)
ふ
今宵
(
こよひ
)
の
月
(
つき
)
の
男
(
を
)
072
月読
(
つきよみ
)
の
舟
(
ふね
)
の
明
(
あか
)
るさわが
魂
(
たま
)
は
073
乗
(
の
)
りて
進
(
すす
)
むも
高地秀
(
たかちほ
)
の
峰
(
みね
)
に
074
高地秀
(
たかちほ
)
の
峰
(
みね
)
より
天降
(
あも
)
らす
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
の
075
御魂
(
みたま
)
照
(
て
)
らして
清
(
きよ
)
き
月
(
つき
)
はも
076
いろいろの
艱
(
なや
)
みを
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
に
来
(
き
)
て
077
伊吹
(
いぶ
)
き
払
(
はら
)
ひぬ
松
(
まつ
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
078
右左
(
みぎひだり
)
虫
(
むし
)
の
声々
(
こゑごゑ
)
喧
(
かし
)
ましく
079
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
を
寿
(
ことほ
)
ぎにける
080
種々
(
くさぐさ
)
の
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
さやかに
聞
(
きこ
)
えけり
081
焼野
(
やけの
)
ケ
原
(
はら
)
に
命
(
いのち
)
保
(
たも
)
つか
082
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
火
(
ひ
)
は
力
(
ちから
)
得
(
え
)
て
荒野原
(
あらのはら
)
の
083
百草
(
ももぐさ
)
千草
(
ちぐさ
)
焼
(
や
)
きつくされぬ』
084
天晴
(
あめはれ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ひぬ。
085
『
爽
(
さわや
)
かに
晴
(
は
)
れ
渡
(
わた
)
りたる
大空
(
おほぞら
)
を
086
薄
(
うす
)
ら
白雲
(
しらくも
)
包
(
つつ
)
まむとすも
087
白雲
(
しらくも
)
は
御空
(
みそら
)
に
軽
(
かろ
)
く
遊
(
あそ
)
びつつ
088
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
にさやらざりけり
089
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
天
(
あま
)
渡
(
わた
)
る
090
月読
(
つきよみ
)
の
舟
(
ふね
)
は
冴
(
さ
)
えきらひつつ
091
澄
(
す
)
みきらひ
澄
(
す
)
みきらひたる
大空
(
おほぞら
)
を
092
澄
(
す
)
みきる
月
(
つき
)
の
渡
(
わた
)
る
清
(
すが
)
しさ
093
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
の
夕
(
ゆふ
)
べを
大空
(
おほぞら
)
の
094
月
(
つき
)
に
照
(
て
)
らされ
蘇
(
よみが
)
へりつつ
095
駿馬
(
はやこま
)
の
嘶
(
いなな
)
きかそかに
聞
(
きこ
)
えけり
096
月夜
(
つきよ
)
に
駒
(
こま
)
は
目
(
め
)
を
醒
(
さま
)
しけむ
097
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
安
(
やす
)
き
眠
(
ねむ
)
りを
醒
(
さま
)
しつつ
098
嘶
(
いなな
)
く
駒
(
こま
)
の
心
(
こころ
)
なきかな
099
御樋代
(
みひしろ
)
の
神
(
かみ
)
の
御息
(
みいき
)
は
静
(
しづ
)
かなり
100
草
(
くさ
)
の
枕
(
まくら
)
にみ
寝
(
ね
)
ましながらも』
101
かく
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ
折
(
をり
)
しも、
102
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
は
夜半
(
よは
)
の
眼
(
まなこ
)
を
醒
(
さま
)
させ
給
(
たま
)
ひ、
103
御髪
(
みくし
)
の
乱
(
みだ
)
れを
繕
(
つくろ
)
ひながら
静々
(
しづしづ
)
と
四柱
(
よはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
月
(
つき
)
に
憧
(
あこが
)
れゐる
側
(
そば
)
近
(
ちか
)
く
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ひ、
104
『
四柱
(
よはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
夜更
(
よふ
)
けを
眠
(
ねむ
)
らずに
105
月
(
つき
)
照
(
て
)
る
丘
(
をか
)
にさまよへるかも
106
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
もひたにしづまる
真夜中
(
まよなか
)
を
107
休
(
やす
)
ませ
給
(
たま
)
へ
明
(
あ
)
け
近
(
ちか
)
からむを
108
明
(
あ
)
けぬれば
生言霊
(
いくことたま
)
のあらむ
限
(
かぎ
)
り
109
言挙
(
ことあ
)
げすべき
公
(
きみ
)
等
(
ら
)
ならずや
110
草
(
くさ
)
も
木
(
き
)
も
安
(
やす
)
く
眠
(
ねむ
)
れる
小夜更
(
さよふけ
)
を
111
ささやき
給
(
たま
)
ふはいぶかしきかも
112
明
(
あ
)
けぬれば
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
と
戦
(
たたか
)
ひて
113
烏鷺
(
うろ
)
を
定
(
さだ
)
むるその
身
(
み
)
ならずや』
114
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
に
酬
(
こた
)
へて、
115
『
余
(
あま
)
りにも
空
(
そら
)
行
(
ゆ
)
く
月
(
つき
)
のさやけさに
116
わが
魂線
(
たましひ
)
は
蘇
(
よみが
)
へりつつ
117
一夜
(
ひとよさ
)
をわれ
眠
(
ねむ
)
らずも
言霊
(
ことたま
)
の
118
戦
(
いくさ
)
に
立
(
た
)
てば
必
(
かなら
)
ず
勝
(
か
)
たむ
119
二夜
(
ひたよ
)
ともなき
望月
(
もちづき
)
の
光
(
かげ
)
なれば
120
眠
(
ねむ
)
らむとして
眠
(
ねむ
)
らえぬわれ』
121
かく
歌
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ
折
(
をり
)
しも、
122
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
野槌彦
(
ぬづちひこ
)
は
恐
(
おそ
)
る
恐
(
おそ
)
る
五柱
(
いつはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
這
(
は
)
ひより、
123
『
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
たちうら
安
(
やす
)
く
124
これの
清床
(
すがどこ
)
に
休
(
やす
)
ませ
給
(
たま
)
へ
125
大空
(
おほぞら
)
の
月
(
つき
)
はさやかに
照
(
て
)
れれども
126
明
(
あ
)
け
方
(
がた
)
近
(
ちか
)
し
御床
(
みま
)
に
入
(
い
)
らせよ』
127
漸
(
やうや
)
くにして、
128
忍ケ丘
(
しのぶがをか
)
の
夜
(
よ
)
は
明
(
あ
)
けぬれば、
129
ここに
神々
(
かみがみ
)
は
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
歓呼
(
くわんこ
)
の
声
(
こゑ
)
に
送
(
おく
)
られつつ
遥
(
はるか
)
の
野辺
(
のべ
)
に
水面
(
みのも
)
輝
(
かがや
)
く
醜
(
しこ
)
の
沼
(
ぬま
)
を
眺
(
なが
)
めつつ、
130
馬上
(
ばじやう
)
静
(
しづ
)
かに
進
(
すす
)
ませ
給
(
たま
)
ひける。
131
(
昭和八・一二・二〇
旧一一・四
於大阪分院蒼雲閣
林弥生
謹録)
132
○
133
天祥
(
てんしやう
)
地瑞
(
ちずゐ
)
第六
(
だいろく
)
巻
(
くわん
)
第一篇
(
だいいつぺん
)
の
口述
(
こうじゆつ
)
を
終
(
をは
)
りたる
午後
(
ごご
)
六
(
ろく
)
時
(
じ
)
なりき。
134
分院
(
ぶんゐん
)
の
清庭
(
すがには
)
に
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で
見
(
み
)
れば、
135
旧
(
きう
)
十一
(
じふいち
)
月
(
ぐわつ
)
四日
(
よつか
)
の
上弦
(
じやうげん
)
の
月
(
つき
)
の
右方下
(
うはうか
)
に
太白星
(
たいはくせい
)
の
影
(
かげ
)
附着
(
ふちやく
)
し、
136
又
(
また
)
五寸
(
ごすん
)
ばかり
上方
(
じやうはう
)
に
稍
(
やや
)
光
(
ひかり
)
薄
(
うす
)
き
星
(
ほし
)
一
(
ひと
)
つ
輝
(
かがや
)
ける
珍
(
めづら
)
しき
御空
(
みそら
)
を
仰
(
あふ
)
ぎつつ
世
(
よ
)
の
移
(
うつ
)
り
行
(
ゆ
)
く
非常時
(
ひじやうじ
)
日本
(
につぽん
)
の
空気
(
くうき
)
を
悟
(
さと
)
りたり。
137
口述者識
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