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第74巻(丑の巻)
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第78巻(巳の巻)
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第78巻(巳の巻)
序文
第1篇 波濤の神光
01 浜辺の訣別
〔1957〕
02 波上の追懐
〔1958〕
03 グロスの島
〔1959〕
04 焼野の行進
〔1960〕
05 忍ケ丘
〔1961〕
06 焼野の月
〔1962〕
第2篇 焼野ケ原
07 四神出陣
〔1963〕
08 鏡の沼
〔1964〕
09 邪神征服
〔1965〕
10 地異天変
〔1966〕
11 初対面
〔1967〕
12 月下の宿り
〔1968〕
第3篇 葦原新国
13 春野の進行
〔1969〕
14 花見の宴
〔1970〕
15 聖地惜別
〔1971〕
16 天降地上
〔1972〕
17 天任地命
〔1973〕
18 神嘉言
〔1974〕
19 春野の御行
〔1975〕
20 静波の音
〔1976〕
第4篇 神戦妖敗
21 怪体の島
〔1977〕
22 歎声仄聞
〔1978〕
23 天の蒼雲河
〔1979〕
24 国津神島彦
〔1980〕
25 歓の島根
〔1981〕
余白歌
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第78巻
> 第3篇 葦原新国 > 第14章 花見の宴
<<< 春野の進行
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第一四章
花見
(
はなみ
)
の
宴
(
えん
)
〔一九七〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳の巻
篇:
第3篇 葦原新国
よみ(新仮名遣い):
あしはらしんこく
章:
第14章 花見の宴
よみ(新仮名遣い):
はなみのえん
通し章番号:
1970
口述日:
1933(昭和8)年12月22日(旧11月6日)
口述場所:
大阪分院蒼雲閣
筆録者:
森良仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年5月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
葦原比女は、桜ケ丘の聖所に朝香比女の神一行を招いて大宴会を開いた。国津神たちは、高地秀の宮から天津神が救いにやってきたと聞いて、集まって踊り狂い、感謝と歓喜を表した。
葦原比女のもてなしに朝香比女は感謝の歌を歌った。そして、田族比女の神から送られたダイヤモンドを、天の真火の火打石とともに、贈り物として葦原比女に与えた。
そして、ダイヤモンドの光よりも、真火こそが真の夜光の玉である、と歌い諭した。
葦原比女をはじめ、従者神たちは感謝の意を歌に表した。一方、朝香比女の従者神たちも、桜ケ丘ののどかで美しい様を詠み、葦原比女の神にもてなしへの感謝を表した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-11-12 15:35:56
OBC :
rm7814
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 92頁
修補版:
校定版:
244頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
廿年来
(
にじふねんらい
)
鎮
(
しづ
)
まりいます
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
の
聖所
(
すがど
)
は、
002
面積
(
めんせき
)
比較
(
ひかく
)
的
(
てき
)
広
(
ひろ
)
く、
003
東西
(
とうざい
)
一
(
いち
)
里
(
り
)
南北
(
なんぼく
)
二
(
に
)
里
(
り
)
に
亘
(
わた
)
り、
004
梅
(
うめ
)
、
005
桃
(
もも
)
、
006
桜
(
さくら
)
、
007
楓
(
かへで
)
、
008
無花果
(
いちじゆく
)
、
009
橘
(
たちばな
)
、
010
椿
(
つばき
)
、
011
山吹
(
やまぶき
)
等
(
とう
)
の
果樹
(
くわじゆ
)
の
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
に
塩梅
(
あんばい
)
よく
植
(
う
)
ゑ
込
(
こ
)
まれ、
012
其
(
その
)
周囲
(
しうゐ
)
には
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
の
襲来
(
しふらい
)
を
防
(
ふせ
)
ぐべく
深
(
ふか
)
き
濠
(
ほり
)
を
囲
(
めぐ
)
らし、
013
表門
(
おもてもん
)
には
一筋
(
ひとすぢ
)
の
岩
(
いは
)
以
(
も
)
て
造
(
つく
)
りたる
橋
(
はし
)
を
架
(
か
)
け
渡
(
わた
)
し、
014
風光
(
ふうくわう
)
絶佳
(
ぜつか
)
の
妙境
(
めうきやう
)
なりける。
015
今
(
いま
)
を
盛
(
さか
)
りと
咲
(
さ
)
き
揃
(
そろ
)
ひたる
梅
(
うめ
)
、
016
桃
(
もも
)
、
017
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
は
芳香
(
はうかう
)
を
四辺
(
しへん
)
に
薫
(
くん
)
じ
小鳥
(
ことり
)
は
歌
(
うた
)
ひ
蝶
(
てふ
)
は
舞
(
ま
)
ひ、
018
此
(
この
)
聖所
(
すがど
)
の
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
には
丹頂
(
たんちやう
)
の
鶴
(
つる
)
、
019
鷺
(
さぎ
)
など
春
(
はる
)
の
陽気
(
やうき
)
をうたひ
喜
(
よろこ
)
び
遊
(
あそ
)
べる
状態
(
さま
)
は、
020
恰
(
あたか
)
も
広重
(
ひろしげ
)
の
画
(
ゑ
)
を
見
(
み
)
る
如
(
ごと
)
き
光景
(
くわうけい
)
なりける。
021
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
遠来
(
ゑんらい
)
の
客
(
きやく
)
を
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
りを
尽
(
つく
)
して
犒
(
ねぎら
)
はむとし、
022
諸神
(
ももがみ
)
に
命
(
めい
)
じて
種々
(
くさぐさ
)
の
珍
(
めづら
)
しき
果物
(
くだもの
)
等
(
など
)
を
横山
(
よこやま
)
の
如
(
ごと
)
く
置
(
お
)
き
足
(
た
)
らはし、
023
五柱
(
いつはしら
)
の
神々
(
かみがみ
)
を
正賓
(
せいひん
)
として
大宴会
(
だいえんくわい
)
を
開
(
ひら
)
かせ
給
(
たま
)
ひける。
024
茲
(
ここ
)
に
数多
(
あまた
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
は、
025
高地秀
(
たかちほ
)
の
宮居
(
みや
)
より
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
現
(
あ
)
れますを
伝
(
つた
)
へ
聞
(
き
)
き、
026
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
ひ
集
(
つど
)
ひ
来
(
きた
)
り、
027
濠
(
ほり
)
の
外側
(
そとがは
)
に「ウオウオ」と
叫
(
さけ
)
びながら
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ひ
跳
(
と
)
び
廻
(
まは
)
り、
028
感謝
(
かんしや
)
と
歓喜
(
くわんき
)
の
至誠
(
まこと
)
を
表
(
あらは
)
しにける。
029
茲
(
ここ
)
に
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
百花
(
ひやくくわ
)
の
爛漫
(
らんまん
)
と
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたる
状
(
さま
)
を
珍
(
めづら
)
しみ
給
(
たま
)
ひ、
030
庭
(
には
)
の
面
(
おもて
)
に
立出
(
たちい
)
で
給
(
たま
)
へば、
031
数多
(
あまた
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
は
濠
(
ほり
)
を
隔
(
へだ
)
てて
其
(
その
)
輝
(
かがや
)
ける
御姿
(
みすがた
)
を
拝
(
はい
)
し
奉
(
たてまつ
)
り、
032
天
(
あま
)
の
岩屋戸
(
いはやど
)
の
開
(
ひら
)
けたる
如
(
ごと
)
く、
033
各自
(
おのもおのも
)
に
言霊
(
ことたま
)
のあらむ
限
(
かぎ
)
りを
鳴
(
な
)
り
出
(
い
)
で、
034
仰
(
あふ
)
ぎつ
俯
(
ふ
)
しつ
感謝
(
かんしや
)
と
歓喜
(
くわんき
)
の
声
(
こゑ
)
は、
035
天地
(
てんち
)
も
為
(
ため
)
に
覆
(
くつが
)
へるばかり
思
(
おも
)
はれにける。
036
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
四辺
(
あたり
)
の
珍
(
うづ
)
の
景色
(
けしき
)
を
暫
(
しば
)
し
眺
(
なが
)
めつつ
再
(
ふたた
)
び
八尋殿
(
やひろどの
)
に
帰
(
かへ
)
り、
037
設
(
まう
)
けの
席
(
せき
)
に
着
(
つ
)
かせ
給
(
たま
)
へば
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
敬意
(
けいい
)
を
表
(
へう
)
すべく、
038
あらむ
限
(
かぎ
)
りの
盛装
(
せいさう
)
を
尽
(
つく
)
して
種々
(
くさぐさ
)
の
美味物
(
うましもの
)
を
御手
(
みて
)
づから
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
に
奉
(
たてまつ
)
り、
039
且
(
か
)
つ
打解
(
うちと
)
けて
国土
(
くに
)
の
現状
(
ありさま
)
など
包
(
つつ
)
まず
隠
(
かく
)
さず
語
(
かた
)
らひ
給
(
たま
)
ふにぞ、
040
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
も
其
(
その
)
隔
(
へだ
)
てなき
真心
(
まごころ
)
を
甚
(
いた
)
く
喜
(
よろこ
)
ばせ
給
(
たま
)
ひ、
041
御歌
(
みうた
)
もて
心
(
こころ
)
のたけを
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
042
『
隔
(
へだ
)
てなき
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神宣
(
みことのり
)
043
聞
(
き
)
きて
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
清
(
すが
)
しく
生
(
い
)
くるも
044
風光
(
ふうくわう
)
の
殊
(
こと
)
に
勝
(
すぐ
)
れし
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
の
045
聖所
(
すがど
)
に
吾
(
われ
)
は
命
(
いのち
)
を
延
(
の
)
ばせり
046
心
(
こころ
)
あつき
神々
(
かみがみ
)
等
(
たち
)
の
待遇
(
もてなし
)
に
047
感謝
(
ゐやひ
)
の
涙
(
なみだ
)
湧
(
わ
)
き
出
(
い
)
づるかも
048
美
(
うる
)
はしき
浄
(
きよ
)
き
装
(
よそほ
)
ひ
凝
(
こ
)
らしまして
049
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
迎
(
むか
)
へし
神
(
かみ
)
の
尊
(
たふと
)
さ
050
いつの
世
(
よ
)
にか
吾
(
われ
)
忘
(
わす
)
れめや
清
(
すが
)
しかる
051
花
(
はな
)
の
神苑
(
みその
)
に
一日
(
ひとひ
)
を
遊
(
あそ
)
びて
052
美
(
うる
)
はしく
装
(
よそほ
)
ひませど
光
(
ひかり
)
ある
053
宝石
(
はうせき
)
の
飾
(
かざ
)
りなきが
床
(
ゆか
)
しき』
054
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
もて
酬
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
055
『
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
には
葭葦
(
よしあし
)
萱草
(
かやくさ
)
の
056
生
(
お
)
ふるのみにて
宝石
(
はうせき
)
はなし
057
音
(
おと
)
に
聞
(
き
)
く
万里
(
まで
)
の
島根
(
しまね
)
はダイヤモンド
058
其
(
その
)
他
(
た
)
の
宝石
(
はうせき
)
沢
(
さは
)
なりと
聞
(
き
)
く』
059
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
060
『この
光
(
ひか
)
るダイヤモンドは
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
の
061
田族
(
たから
)
比女
(
ひめ
)
より
賜
(
たま
)
はりしはや
062
吾
(
われ
)
こそは
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
となりければ
063
ダイヤモンドの
光
(
ひかり
)
はいらなく
064
此
(
この
)
玉
(
たま
)
を
燧石
(
ひうち
)
と
共
(
とも
)
に
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
065
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
贈
(
おく
)
らむと
思
(
おも
)
ふ
066
いざさらば
受
(
う
)
けさせ
給
(
たま
)
へ
常闇
(
とこやみ
)
の
067
夜
(
よる
)
さへ
光
(
ひか
)
るダイヤモンドよ』
068
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
感謝
(
かんしや
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
しながら
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
069
『
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
鎮
(
しづ
)
めの
燧石
(
ひうちいし
)
を
070
賜
(
たま
)
ひし
上
(
うへ
)
に
玉
(
たま
)
を
賜
(
たま
)
ふか
071
有難
(
ありがた
)
し
公
(
きみ
)
が
賜
(
たま
)
ひし
此
(
この
)
玉
(
たま
)
を
072
国土
(
くに
)
の
宝
(
たから
)
と
永遠
(
とは
)
に
伝
(
つた
)
へむ
073
月
(
つき
)
のなき
夜
(
よる
)
は
此
(
この
)
玉
(
たま
)
を
力
(
ちから
)
とし
074
曲津
(
まがつ
)
を
避
(
さ
)
けて
国土
(
くに
)
を
守
(
まも
)
らむ』
075
朝香
(
あさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
076
『
吾
(
わが
)
贈
(
おく
)
るダイヤモンドの
光
(
ひかり
)
よりも
077
真火
(
まひ
)
こそ
夜光
(
やくわう
)
の
玉
(
たま
)
にぞありける
078
此
(
この
)
真火
(
まひ
)
の
功
(
いさを
)
によりて
常世
(
とこよ
)
ゆく
079
闇
(
やみ
)
の
幕
(
とばり
)
も
清
(
きよ
)
く
晴
(
は
)
るべし』
080
葦原
(
あしはら
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
081
『
真言
(
まこと
)
ある
公
(
きみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
畏
(
かしこ
)
みて
082
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
を
導
(
みちび
)
かむと
思
(
おも
)
ふ
083
竜
(
たつ
)
大蛇
(
をろち
)
醜
(
しこ
)
の
曲津見
(
まがつ
)
も
今日
(
けふ
)
よりは
084
公
(
きみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
滅
(
ほろ
)
び
行
(
ゆ
)
くべし
085
此
(
この
)
国土
(
くに
)
を
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
中津国
(
なかつくに
)
と
086
永遠
(
とは
)
に
定
(
さだ
)
めて
国魂
(
くにたま
)
生
(
う
)
まむ
087
五千
(
ごせん
)
方里
(
はうり
)
の
国土
(
くに
)
広
(
ひろ
)
ければ
端々
(
はしばし
)
は
088
未
(
ま
)
だ
潜
(
ひそ
)
むなり
醜
(
しこ
)
の
曲津見
(
まがつ
)
は
089
今日
(
けふ
)
よりは
百神
(
ももがみ
)
等
(
たち
)
と
村肝
(
むらきも
)
の
090
心
(
こころ
)
を
合
(
あは
)
せ
曲津
(
まが
)
を
罰
(
きた
)
めむ』
091
真以
(
まさもち
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
092
『
吾
(
わが
)
公
(
きみ
)
は
夜光
(
やくわう
)
の
玉
(
たま
)
を
得
(
え
)
ましけり
093
朝香
(
あさか
)
比女神
(
ひめがみ
)
の
心
(
こころ
)
の
光
(
ひかり
)
に
094
曲津見
(
まがつみ
)
を
焼
(
や
)
き
尽
(
つく
)
すべき
燧石
(
ひうちいし
)
と
095
玉
(
たま
)
を
賜
(
たま
)
ひし
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
はや
096
常闇
(
とこやみ
)
を
隈
(
くま
)
なく
照
(
て
)
らす
御光
(
みひかり
)
の
097
神
(
かみ
)
現
(
あ
)
れましぬ
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
に
098
春風
(
はるかぜ
)
に
桜
(
さくら
)
の
花弁
(
はなびら
)
ひらひらと
099
散
(
ち
)
り
込
(
こ
)
みにけり
八尋
(
やひろ
)
の
殿
(
との
)
に
100
盃
(
さかづき
)
の
波
(
なみ
)
に
一
(
ひと
)
ひら
浮
(
う
)
きて
匂
(
にほ
)
ふ
101
桜
(
さくら
)
は
国土
(
くに
)
の
花
(
はな
)
にぞありける
102
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
標章
(
しるし
)
と
今日
(
けふ
)
よりは
103
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
を
旗
(
はた
)
に
印
(
しる
)
さむ』
104
成山
(
なりやま
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
105
『
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
曲津見
(
まがつみ
)
言向
(
ことむ
)
けし
106
光
(
ひかり
)
の
神
(
かみ
)
と
伊向
(
いむか
)
ひ
居
(
ゐ
)
るかも
107
何
(
なに
)
よりも
尊
(
たふと
)
き
玉
(
たま
)
を
賜
(
たま
)
ひけり
108
真火
(
まひ
)
の
燧石
(
ひうち
)
と
夜光
(
やくわう
)
の
玉
(
たま
)
を
109
吾
(
わが
)
公
(
きみ
)
の
御胸
(
みむね
)
に
翳
(
かざ
)
し
花
(
はな
)
の
丘
(
をか
)
に
110
立
(
た
)
たせ
給
(
たま
)
へば
美
(
うる
)
はしからむを
111
比女神
(
ひめがみ
)
の
髪
(
かみ
)
の
翳
(
かざ
)
しの
桜花
(
さくらばな
)
も
112
夜光
(
やくわう
)
の
玉
(
たま
)
には
及
(
およ
)
ばざりける』
113
初頭
(
うぶがみ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
114
『
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
て
春
(
はる
)
の
弥生
(
やよひ
)
の
心
(
こころ
)
しぬ
115
花
(
はな
)
の
林
(
はやし
)
に
百鳥
(
ももとり
)
の
声
(
こゑ
)
116
百鳥
(
ももとり
)
は
花
(
はな
)
の
梢
(
こずゑ
)
を
飛
(
と
)
び
交
(
か
)
ひつ
117
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
に
香
(
かを
)
りを
散
(
ち
)
らせり
118
いつまでも
花
(
はな
)
の
盛
(
さか
)
りのあれかしと
119
願
(
ねが
)
ふは
一人
(
ひとり
)
吾
(
われ
)
のみならじ
120
万里
(
まで
)
の
島
(
しま
)
は
初夏
(
はつなつ
)
なりしに
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
て
121
若
(
わか
)
やぎにけり
春
(
はる
)
の
花
(
はな
)
見
(
み
)
つ』
122
栄春
(
さかはる
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
123
『
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
の
栄
(
さか
)
えを
吾
(
われ
)
は
目
(
ま
)
の
前
(
あた
)
り
124
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
に
清
(
すが
)
しみ
見
(
み
)
るも
125
御光
(
みひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
現
(
あ
)
れます
此
(
この
)
丘
(
をか
)
は
126
梅
(
うめ
)
桃
(
もも
)
桜
(
さくら
)
一度
(
いちど
)
に
笑
(
わら
)
へり
127
花
(
はな
)
笑
(
わら
)
ふ
春
(
はる
)
の
弥生
(
やよひ
)
を
嬉
(
うれ
)
しみて
128
小鳥
(
ことり
)
はうたひ
蝶
(
てふ
)
は
舞
(
ま
)
ふなり
129
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
うたふ
130
山鶯
(
やまうぐひす
)
は
神
(
かみ
)
の
御声
(
みこゑ
)
か
131
鶯
(
うぐひす
)
も
迦陵
(
かりよう
)
頻伽
(
びんが
)
も
花
(
はな
)
の
春
(
はる
)
を
132
終日
(
ひねもす
)
あかずうたひ
続
(
つづ
)
くる』
133
起立
(
おきたつ
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
134
『
荒
(
あ
)
れ
果
(
は
)
てし
此
(
この
)
新国土
(
あらくに
)
にも
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
135
聖所
(
すがど
)
ありとは
知
(
し
)
らざりにけり
136
葦原
(
あしはら
)
の
此処
(
ここ
)
は
地上
(
ちじやう
)
の
天国
(
てんごく
)
か
137
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
の
歓
(
ゑら
)
ぎの
声
(
こゑ
)
すも
138
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
の
緑
(
みどり
)
の
下蔭
(
したかげ
)
に
139
百花
(
ももばな
)
千花
(
ちばな
)
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ひつつ
140
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
天国
(
てんごく
)
建
(
た
)
つる
御樋代
(
みひしろ
)
の
141
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
と
仰
(
あふ
)
がれにけり
142
願
(
ねが
)
はくは
幾億万
(
いくおくまん
)
年
(
ねん
)
の
末
(
すゑ
)
までも
143
梅
(
うめ
)
桃
(
もも
)
桜
(
さくら
)
は
伝
(
つた
)
へたきかな
144
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
る
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
中
(
なか
)
にして
145
斯
(
か
)
く
麗
(
うるは
)
しき
神苑
(
みその
)
は
見
(
み
)
ざりき
146
八十
(
やそ
)
の
国
(
くに
)
八十島
(
やそしま
)
まぎて
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
147
地上
(
ちじやう
)
天界
(
てんかい
)
の
苑
(
その
)
に
遊
(
あそ
)
びぬ
148
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
る
雲井
(
くもゐ
)
の
空
(
そら
)
に
屹然
(
きつぜん
)
と
149
春
(
はる
)
めき
立
(
た
)
てる
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
かも
150
白雲
(
しらくも
)
の
帯
(
おび
)
を
締
(
し
)
めたる
鷹巣山
(
たかしやま
)
の
151
春
(
はる
)
の
姿
(
すがた
)
は
一入
(
ひとしほ
)
さやけし
152
今日
(
けふ
)
までは
鷹巣
(
たかし
)
の
山
(
やま
)
も
黒雲
(
くろくも
)
に
153
非時
(
ときじく
)
包
(
つつ
)
まれ
雨
(
あめ
)
を
降
(
ふ
)
らしつ
154
盃
(
さかづき
)
の
数
(
かず
)
重
(
かさ
)
なりて
吾
(
われ
)
は
今
(
いま
)
155
心
(
こころ
)
狂
(
くる
)
はしく
勇
(
いさ
)
みたつなり』
156
八栄
(
やさか
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
157
『
広々
(
ひろびろ
)
と
廻
(
めぐ
)
れる
濠
(
ほり
)
の
面
(
おも
)
蒼
(
あを
)
み
158
真鯉
(
まごひ
)
緋鯉
(
ひごひ
)
の
跳
(
は
)
ぬる
春
(
はる
)
なり
159
水
(
みづ
)
の
面
(
も
)
に
跳
(
と
)
び
上
(
あが
)
りつつ
真鯉
(
まなこひ
)
は
160
春
(
はる
)
の
光
(
ひかり
)
に
鱗
(
うろこ
)
を
照
(
て
)
らせり』
161
立世
(
たつよ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
162
『
聞
(
き
)
くからに
名
(
な
)
も
怖
(
おそ
)
ろしきグロノスや
163
ゴロスの
潜
(
ひそ
)
みし
島
(
しま
)
とは
思
(
おも
)
へず
164
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
浄
(
きよ
)
き
清
(
すが
)
しき
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
に
165
春
(
はる
)
の
旅路
(
たびぢ
)
の
疲
(
つか
)
れを
慰
(
なぐさ
)
む
166
気魂
(
からたま
)
も
神魂
(
みたま
)
も
春
(
はる
)
の
光
(
ひかり
)
見
(
み
)
つ
167
蘇
(
よみがへ
)
りたる
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
かも
168
山
(
やま
)
も
野
(
の
)
も
春霞
(
はるがすみ
)
してそよろ
吹
(
ふ
)
く
169
風
(
かぜ
)
は
千花
(
ちばな
)
の
香
(
かを
)
り
含
(
ふく
)
めり
170
はしけやし
桜
(
さくら
)
咲
(
さ
)
くなり
此
(
この
)
丘
(
をか
)
に
171
御樋代
(
みひしろ
)
神
(
がみ
)
と
春
(
はる
)
を
親
(
した
)
しむ』
172
霊生
(
たまなり
)
比古
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
173
『
曲津見
(
まがつみ
)
の
醜
(
しこ
)
の
荒
(
すさ
)
びに
艱
(
なや
)
みてしを
174
安
(
やす
)
けく
春
(
はる
)
に
今日
(
けふ
)
を
逢
(
あ
)
ひける
175
御光
(
みひかり
)
の
神
(
かみ
)
の
天降
(
あも
)
りの
無
(
な
)
かりせば
176
桜
(
さくら
)
の
薫
(
かを
)
る
春
(
はる
)
は
来
(
きた
)
らじ
177
七八年
(
ななやとせ
)
梅
(
うめ
)
桃
(
もも
)
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
かず
178
風
(
かぜ
)
冷
(
ひ
)
えにつつ
曇
(
くも
)
らひにつつ
179
花
(
はな
)
の
木
(
き
)
は
数多
(
あまた
)
あれども
曲津見
(
まがつみ
)
の
180
邪気
(
いき
)
に
曇
(
くも
)
りて
春
(
はる
)
はなかりき
181
昨日
(
きのふ
)
まで
冷
(
ひ
)
え
渡
(
わた
)
りたる
天地
(
あめつち
)
の
182
冬
(
ふゆ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
春
(
はる
)
となりける
183
二十年
(
はたとせ
)
を
此
(
この
)
島ケ根
(
しまがね
)
に
住
(
す
)
みにつつ
184
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
春
(
はる
)
に
逢
(
あ
)
はざりにけり
185
梓弓
(
あづさゆみ
)
春
(
はる
)
の
永日
(
ながひ
)
も
傾
(
かたむ
)
きて
186
黄昏
(
たそがれ
)
の
幕
(
まく
)
は
降
(
お
)
りにけらしな
187
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
隠
(
かく
)
ろひ
給
(
たま
)
へど
大空
(
おほぞら
)
を
188
渡
(
わた
)
らふ
月
(
つき
)
の
光
(
かげ
)
のさやけさ
189
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
森
(
もり
)
に
眺
(
なが
)
めし
月舟
(
つきふね
)
を
190
今宵
(
こよひ
)
は
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
に
見
(
み
)
るかも
191
桜木
(
さくらぎ
)
の
花
(
はな
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
露
(
つゆ
)
照
(
て
)
りて
192
其
(
その
)
美
(
うる
)
はしさ
弥
(
いや
)
まさりつつ
193
御空
(
みそら
)
行
(
ゆ
)
く
月
(
つき
)
も
愛
(
め
)
でさせ
給
(
たま
)
ふらむ
194
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
の
花
(
はな
)
の
盛
(
さか
)
りを』
195
天晴
(
あめはれ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
196
『
珍
(
めづら
)
しき
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らさるる
197
夜
(
よる
)
の
桜
(
さくら
)
は
又
(
また
)
も
珍
(
めづら
)
し
198
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れも
桜ケ丘
(
さくらがをか
)
の
199
月
(
つき
)
と
花
(
はな
)
とに
忘
(
わす
)
らひにけり
200
爛漫
(
らんまん
)
と
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたる
梅
(
うめ
)
桃
(
もも
)
桜
(
さくら
)
の
201
春
(
はる
)
の
姿
(
すがた
)
を
公
(
きみ
)
に
見
(
み
)
るかな
202
月
(
つき
)
も
花
(
はな
)
もたぐはむ
術
(
すべ
)
もなかるべし
203
朝香
(
あさか
)
の
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
204
葦原
(
あしはら
)
の
国土
(
くに
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
に
新
(
あたら
)
しく
205
清
(
すが
)
しく
建
(
た
)
てる
八尋殿
(
やひろどの
)
はも
206
八尋殿
(
やひろどの
)
に
夕
(
ゆふべ
)
を
立
(
た
)
ちて
花
(
はな
)
に
照
(
て
)
る
207
御空
(
みそら
)
の
月
(
つき
)
に
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
生
(
い
)
かしつ
208
いつまでも
花
(
はな
)
は
梢
(
こずゑ
)
に
止
(
とど
)
まらで
209
嵐
(
あらし
)
に
散
(
ち
)
り
行
(
ゆ
)
く
思
(
おも
)
へば
惜
(
を
)
しきも
210
鶯
(
うぐひす
)
も
迦陵
(
かりよう
)
頻伽
(
びんが
)
も
百鳥
(
ももとり
)
も
211
今日
(
けふ
)
の
一日
(
ひとひ
)
を
楽
(
たの
)
しく
遊
(
あそ
)
べよ
212
今日
(
けふ
)
こそは
花
(
はな
)
の
真盛
(
まさか
)
りよ
明日
(
あす
)
されば
213
此
(
この
)
清庭
(
すがには
)
に
花筵
(
はなむしろ
)
せむ』
214
斯
(
か
)
く
神々
(
かみがみ
)
は
月
(
つき
)
と
花
(
はな
)
とを
賞
(
ほ
)
め
讃
(
たた
)
へ
乍
(
なが
)
ら、
215
終日
(
ひねもす
)
旅
(
たび
)
の
疲
(
つか
)
れを
休
(
やす
)
らひ、
216
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
を
言祝
(
ことほ
)
ぎ
給
(
たま
)
ひける。
217
(
昭和八・一二・二二
旧一一・六
於大阪分院蒼雲閣
森良仁
謹録)
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