霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一五章 言霊別(ことたまわけ)〔四四五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:第1篇 千軍万馬 よみ(新仮名遣い):せんぐんばんば
章:第15章 言霊別 よみ(新仮名遣い):ことたまわけ 通し章番号:445
口述日:1922(大正11)年02月23日(旧01月27日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
国祖国治立命の時代は、黄金時代であった。しかし天足彦・胞場姫の体主霊従的邪念が凝って、悪鬼悪狐が地上に蔓延してしまった。そのために、多くの神人が利己主義に走り、大神の神政を破ったのであった。
遂には邪気が天変地妖を現出し、大洪水を招いた。世界は泥海と化してしまった。
このとき高皇産霊神、神皇産霊神、大国治立神は、顕国玉の神力を活用し、天の浮橋を現して、地上の神人たちを救いかつ戒めた。
また、諾冊二神を地の高天原である天教山に降して、天の沼矛で地を修理固成せしめた。国生み神生みを行い、再び地上に神政を敷こうとした。
しかし、幾多の年月を経てまたしても地上には邪神がはびこり、再び荒んだ世の中を現出してしまった。
常世彦・常世姫の系統は、ウラル彦・ウラル姫と現れて、盤古神王を偽称していた。大国彦・大国姫はロッキー山に伊弉冊命と日の出神を僭称した。
伊弉冊命は自ら邪神の根源地である黄泉の国へと降りて、牽制的な神業を行った。次いで、海中の竜宮城に現れて、一切の神策を施した。その後一切の幽政を国治立命、稚桜姫命に託すと、ロッキー山に行くと見せかけて実は天教山にいったん帰り、そして地教山に身を忍んで修理固成の神業に就かせられたのである。
神人らはこの神業を知らず、ロッキー山に伊弉冊命が行かれたと思い込んだ。大国彦・大国姫は、その情報を利用して偽伊弉冊命と現れた。そして黄泉島を占領しようと企んでいた。
ここに、伊弉諾命は黄泉比良坂の戦いを起こすこととなった。この戦いは、善悪正邪の勝敗の分かれる、世界の大峠である。
諾冊二神の修理固成以前と以後では、物語に登場する各地の位置は、大いに変わっていることを注意しなくてはならない。
また、過去の巻に出てきた神人が、大洪水後にも現れて、以前より若くなっていたりするのは、この物語が神人の霊を主とした霊界物語だからである。すべて神人は現幽を往来して、神業をなすものなのである。
物語では、時間空間を超越した霊界の現幽一貫的な活動を、物質化・具体化して述べたものなのである。
その他、種々今日の知識からは不可解なことがあるが、時間空間・現界幽界を脱出して、大宇宙の中心から神霊界の物語を口述したものである。
口述者は決して自己の憶測・推量によってなしたものではない。幽斎修行の際に見聞したままの物語なのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm1015
愛善世界社版:119頁 八幡書店版:第2輯 434頁 修補版: 校定版:124頁 普及版:55頁 初版: ページ備考:
001 国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)出現(しゆつげん)されし太初(たいしよ)世界(せかい)は、002(かぜ)(きよ)()み、003(みづ)(きよ)く、004(そら)(あを)く、005日月(じつげつ)(くもり)なく、006(ほし)満天(まんてん)(うるは)しく(かがや)き、007(やま)(あを)く、008神人(しんじん)(いづ)れも和楽(わらく)歓喜(くわんき)(みた)され、009山野(さんや)には諸々(もろもろ)()()010(つる)()豊熟(ほうじゆく)し、011人草(ひとぐさ)(これ)自由(じいう)自在(じざい)()りて(くら)ひ、012()めるもなく(まづ)しきもなく、013(おい)もなく(やまひ)もなく()()らず、014五風(ごふう)十雨(じふう)順序(じゆんじよ)(ただ)しく、015(あたか)黄金(わうごん)時代(じだい)016天国(てんごく)楽園(らくゑん)天地(てんち)なりき。017(しか)るに天足彦(あだるひこ)018胞場姫(えばひめ)体主(たいしゆ)霊従(れいじう)(てき)邪念(じやねん)は、019()つて悪蛇(あくじや)となり、020また悪鬼(あくき)悪狐(あくこ)となり、021その霊魂(れいこん)地上(ちじやう)横行(わうかう)濶歩(くわつぽ)して(ここ)妖邪(えうじや)()()ち、022貧富(ひんぷ)懸隔(けんかく)(しやう)じ、023強者(きやうしや)弱者(じやくしや)(しひた)げ、024生存(せいぞん)競争(きやうそう)激烈(げきれつ)となり、025地上(ちじやう)(つひ)修羅(しゆら)(ちまた)(くわ)したるのみならず、026神人(しんじん)(おほ)くその邪気(じやき)感染(かんせん)して利己(りこ)主義(しゆぎ)(もつぱ)らとし、027(つひ)には至仁(しじん)至愛(しあい)大神(おほかみ)神政(しんせい)壊滅(かいめつ)せむとするに(いた)りける。028地上(ちじやう)神人(しんじん)邪気(じやき)は、029(つひ)世界(せかい)天変(てんぺん)地妖(ちえう)現出(げんしゆつ)し、030大洪水(だいこうずゐ)(おこ)し、031一旦(いつたん)()世界(せかい)泥海(どろうみ)(くわ)し、032数箇(すうこ)高山(かうざん)(いただき)(のこ)すのみ、033惨状(さんじやう)()()てられぬ光景(くわうけい)とはなりぬ。
034 この(とき)035高皇(たかみ)産霊(むすびの)(かみ)036神皇(かむみ)産霊(むすびの)(かみ)037大国治立(おほくにはるたちの)(かみ)顕国玉(うつしくにたま)神力(しんりき)活用(くわつよう)し、038(あま)浮橋(うきはし)(あら)はし(たま)ひて地上(ちじやう)神人(しんじん)(いまし)め、039()一柱(ひとはしら)(のこ)さず(かみ)(つな)(すく)(たま)ひ、040諾冊(なぎなみ)二神(にしん)()高天原(たかあまはら)なる天教山(てんけうざん)(くだ)して、041海月(くらげ)なす(ただよ)へる(くに)を、042(あま)沼矛(ぬほこ)(もつ)修理(しうり)固成(こせい)せしめ(たま)ひ、043(くに)()(しま)()(かみ)()み、044(ふたた)黄金(わうごん)世界(せかい)地上(ちじやう)樹立(じゆりつ)せむとし(たま)ひぬ。045(しか)るに(また)もや幾多(いくた)年月(としつき)()()世界(せかい)悪鬼(あくき)046悪蛇(あくじや)047悪狐(あくこ)その()妖魅(えうみ)跳梁(てうりやう)跋扈(ばつこ)する暗黒(あんこく)世界(せかい)()し、048優勝(いうしよう)劣敗(れつぱい)049弱肉(じやくにく)強食(きやうしよく)社会(しやくわい)出現(しゆつげん)し、050大山杙(おほやまぐひ)051野椎(ぬづち)052萱野姫(かやぬひめ)053(あま)狭土(さづち)054(くに)狭土(さづち)055(あま)狭霧(さぎり)056(くに)狭霧(さぎり)057(あま)闇戸(くらど)058(くに)闇戸(くらど)059大戸惑(おほとまどひ)()060大戸惑(おほとまどひ)()061(とり)石楠船(いはくすふね)一名(いちめい)(あま)鳥船(とりふね))、062大宜都(おほげつ)(ひめ)063()焼速男(やきはやを)一名(いちめい)()迦々彦(かがひこ)064()迦具土(かぐつち))、065金山彦(かなやまひこ)066金山姫(かなやまひめ)()諸神(しよしん)(すさ)(たま)()現出(げんしゆつ)したりける。
067 一旦(いつたん)天地(てんち)大変動(だいへんどう)により(あらた)()てられたる地上(ちじやう)世界(せかい)は、068(また)もや邪神(じやしん)(あら)ぶる()となり、069諸善神(しよぜんしん)(てん)(かへ)り、070(あるひ)地中(ちちう)(ひそ)み、071幽界(いうかい)()りたまひて、072(かげ)守護(しゆご)(あそ)ばさるる(こと)となりしため、073(ふたた)常世彦(とこよひこ)074常世姫(とこよひめ)系統(けいとう)は、075ウラル(ひこ)076ウラル(ひめ)出現(しゆつげん)し、077ウラル(さん)中心(ちうしん)として割拠(かつきよ)し、078(みづか)盤古(ばんこ)神王(しんわう)偽称(ぎしよう)し、079大国彦(おほくにひこ)080大国姫(おほくにひめ)一派(いつぱ)邪神(じやしん)のためにその精魂(せいこん)誑惑(きやうわく)され、081ロッキー(ざん)()(こも)り、082(みづか)常世(とこよ)神王(しんわう)(しよう)し、083(つひ)には伊弉冊(いざなみの)(みこと)084()出神(でのかみ)僣称(せんしよう)し、085天下(てんか)神政(しんせい)(わたくし)せむとする野望(やばう)(いだ)くに(いた)れり。
086 (ここ)伊弉冊(いざなみの)(みこと)は、087この惨状(さんじやう)()るに(しの)びず、088(みづか)邪神(じやしん)根源地(こんげんち)たる黄泉(よみ)(くに)()でまして邪神(じやしん)帰順(きじゆん)せしめ、089万一(まんいち)帰順(きじゆん)せしむるを()ざるまでも、090地上(ちじやう)世界(せかい)(すさ)(うと)(きた)らざるやう、091牽制(けんせい)運動(うんどう)のために、092黄泉国(よみのくに)()でまし、093(つい)海中(かいちう)竜宮城(りうぐうじやう)(あら)はれ、094種々(しゆじゆ)神策(しんさく)(ほどこ)(たま)ひしが、095一切(いつさい)幽政(いうせい)国治立(くにはるたちの)(みこと)096稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)委任(ゐにん)し、097海中(かいちう)竜宮(りうぐう)乙米姫(おとよねひめの)(みこと)委任(ゐにん)し、098(みづか)らロッキー(ざん)(いた)らむと言挙(ことあげ)(たま)ひて、099(ひそか)天教山(てんけうざん)(かへ)らせ(たま)ひ、100(また)もや地教山(ちけうざん)()(しの)びて、101修理(しうり)固成(こせい)神業(しんげふ)()かせ(たま)ひつつありたるなり。
102 天地(てんち)神人(しんじん)は、103(この)周到(しうたう)なる()経綸(けいりん)()らず、104伊弉冊(いざなみの)(みこと)黄泉(よもつ)(くに)(くだ)(たま)ひしものと(かた)(しん)()たるに、105伊弉冊(いざなみの)(みこと)のロッキー(ざん)(あら)はれ(たま)ふとの神勅(しんちよく)()くや、106()たり(かしこ)しとして(もと)大自在天(だいじざいてん)にして(のち)常世(とこよ)神王(しんわう)となりし大国彦(おほくにひこ)は、107大国姫(おほくにひめ)その()部下(ぶか)(はか)り、108黄泉島(よもつじま)占領(せんりやう)して、109地上(ちじやう)権利(けんり)掌握(しやうあく)せむとしたれば、110大神(おほかみ)(つひ)前代(ぜんだい)未聞(みもん)黄泉(よもつ)比良坂(ひらさか)神戦(しんせん)鬼闘(きとう)開始(かいし)さるるに(いた)りたるなり。
111 この(たたかひ)は、112善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)諸神人(しよしんじん)勝敗(しようはい)(わか)るる(ところ)にして、113所謂(いはゆる)世界(せかい)大峠(おほとうげ)(これ)なり。
114
115 この物語(ものがたり)(つい)附言(ふげん)して()きたい(こと)は、116諾冊(なぎなみ)二神(にしん)海月(くらげ)()(ただよ)へる(くに)修理(しうり)固成(こせい)して、117(くに)()み、118(しま)()み、119(かみ)()み、120(よろづ)(もの)生命(いのち)(あた)(たま)ひし世界(せかい)以前(いぜん)()ける常世城(とこよじやう)と、121以後(いご)常世城(とこよじやう)位置(ゐち)非常(ひじやう)(かは)つて()る。122また鬼城山(きじやうざん)その()神策地(しんさくち)多少(たせう)異動(いどう)があり、123(くに)(かたち)124(しま)(かたち)125河川(かせん)湖水(こすゐ)山容(さんよう)(とう)にも余程(よほど)変化(へんか)がある(こと)(かんが)へねばならぬ。126一々(いちいち)詳説(しやうせつ)すれば際限(さいげん)がないから、127この物語(ものがたり)には(はん)()けて(はぶ)いた(ところ)沢山(たくさん)ある。128また第一(だいいつ)(くわん)129第二(だいに)(くわん)(あら)はれた(あま)浮橋(うきはし)以前(いぜん)(かみ)が、130第二(だいに)世界(せかい)(あら)はれて、131その(とき)よりは(わか)くなつたり、132(あるひ)一旦(いつたん)帰幽(きいう)した神人(しんじん)神界(しんかい)(まへ)姿(すがた)(あら)はして活動(くわつどう)してをるのは、133常識(じやうしき)(うへ)から判断(はんだん)すれば(つね)矛盾(むじゆん)のやうである。134また混乱(こんらん)無秩序(むちつじよ)135支離(しり)滅裂(めつれつ)物語(ものがたり)(きこ)えるのは(むし)当然(たうぜん)である。136しかし、137この物語(ものがたり)(すべ)ての神人(しんじん)(れい)(しゆ)とし、138その肉体(にくたい)閑却(かんきやく)したる、139いはゆる霊界(れいかい)物語(ものがたり)であつて、140霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)主義(しゆぎ)であるから、141この神人(しんじん)何時(いつ)()帰幽(きいう)し、142また幾年後(いくねんご)肉体(にくたい)をもつて(あら)はれ、143何々(なになに)活動(くわつどう)をなし、144(あるひ)(ぜん)(おこな)ひしとか、145(あく)(おこな)ひしとか、146何神(なにがみ)(からだ)宿(やど)つて(うま)れたりとか()ふやうな詳細(しやうさい)(てん)は、147際限(さいげん)がないから大部分(だいぶぶん)(はぶ)いてある。
148 (すべ)地上(ちじやう)神人(しんじん)は、149(れい)より(にく)へ、150(にく)より(れい)へと、151明暗(めいあん)生死(せいし)152現幽(げんいう)往来(わうらい)して神業(しんげふ)従事(じうじ)するものであるから、153太古(たいこ)神人(しんじん)中古(ちうこ)(あら)はれ、154また現代(げんだい)(あら)はれ、155未来(みらい)(あら)はれ、156(わか)がへり(わか)がへりして、157永遠(ゑいゑん)(れい)(すなは)(ほん)守護神(しゆごじん)158(すなは)(わが)本体(ほんたい)生命(せいめい)無限(むげん)持続(ぢぞく)するものなるが(ゆゑ)に、159その(かんが)へを頭脳(づなう)()いて(この)物語(ものがたり)()まねば、160幾多(いくた)疑惑(ぎわく)矛盾(むじゆん)()いて()るのは当然(たうぜん)である。
161 数千(すうせん)()山野(さんや)河海(かかい)(いつ)(げつ)(あるひ)()(げつ)跋渉(ばつせふ)したり、162(また)(いち)(にち)(あひだ)跋渉(ばつせふ)する(こと)がある。163千変(せんぺん)万化(ばんくわ)164明滅(めいめつ)不測(ふそく)物語(ものがたり)も、165(すべ)霊界(れいかい)時間(じかん)空間(くうかん)超越(てうゑつ)したる現幽(げんいう)一貫(いつくわん)霊的(れいてき)活動(くわつどう)物質化(ぶつしつくわ)166具体化(ぐたいくわ)して()べたものである(こと)をも承知(しようち)して(もら)ひたい。167また北極(ほくきよく)(なつ)太陽(たいやう)()たり、168赤道(せきだう)直下(ちよくか)降雪(かうせつ)()たり、169種々(しゆじゆ)奇怪(きくわい)物語(ものがたり)がある。170口述者(こうじゆつしや)()いても、171今日(こんにち)知識(ちしき)より(かんが)へて不可解(ふかかい)である。172されど永遠(ゑいゑん)無窮(むきう)熱帯(ねつたい)熱帯(ねつたい)173寒帯(かんたい)寒帯(かんたい)(まま)174何時(いつ)までも一定(いつてい)不変(ふへん)たる(こと)()ない。175(この)宇宙(うちう)死物(しぶつ)ではない(かぎ)り、176気候(きこう)(おい)位置(ゐち)(おい)変動(へんどう)するも、177(いく)十億万(じふおくまん)(ねん)(あひだ)(こと)であるから、178(あなが)否定(ひてい)する(わけ)にも()くまいと(おも)ふ。179(ゆゑ)読者(どくしや)本書(ほんしよ)肯定(こうてい)するも、180否定(ひてい)するも、181口述者(こうじゆつしや)(おい)ては(なん)(かん)じもしないのである。182至大(しだい)無外(むぐわい)183至小(しせう)無内(むない)184若無(じやくむ)所在(しよざい)185若無(じやくむ)不所在(ふしよざい)186無明暗(むめいあん)187無大小(むだいせう)188無広狭(むくわうけふ)189無遠近(むゑんきん)190過去(くわこ)現在(げんざい)191未来(みらい)とを()はず時間(じかん)空間(くうかん)超越(てうゑつ)し、192人界(じんかい)脱出(だつしゆつ)し、193大宇宙(だいうちう)中心(ちうしん)()つて、194神霊界(しんれいかい)物語(ものがたり)口述(こうじゆつ)したものである。195されど口述者(こうじゆつしや)は、196(けつ)して自己(じこ)臆測(おくそく)推考力(すゐかうりよく)によつたものでない。197幽斎(いうさい)修業(しうげふ)(さい)198見聞(けんぶん)したる(その)(まま)物語(ものがたり)であつて、199(えう)するに七日(なぬか)七夜(ななよ)霊夢(れいむ)(なら)べたものである。200(しか)しながら(わたくし)としては(すこ)しも(うたが)うて()るのではない。201また不確実(ふかくじつ)物語(ものがたり)とも(おも)うて()ない(こと)告白(こくはく)して()きます。
202大正一一・二・二三 旧一・二七 加藤明子録)
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