霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二九章 言霊解(げんれいかい)三〔四五九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:第2篇 禊身の段 よみ(新仮名遣い):みそぎのだん
章:第29章 言霊解三 よみ(新仮名遣い):げんれいかい三 通し章番号:459
口述日:1920(大正9)年01月15日(旧11月25日) 口述場所: 筆録者:谷村真友[#講演筆録] 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
神直日神は、宇宙主宰の神の直霊魂である。大直日神は、天帝の霊魂の分け御魂である人間の霊魂を完全にしようとする直霊である。これが伊吹戸主神である。
八十禍津日神、大禍津日神は瀬織津姫神である。伊都能売神は、速秋津彦神、速秋津姫神という。神素盞鳴神を速佐須良姫神と言う。以上の四柱の神々を総称して、祓戸の大神、というのである。
大禍津日神は大神の神勅を奉じて邪神を討伐する大首領の神である。八十禍津日神はその指揮下で働く将卒である。
さらに、直霊について大要を示す。
直日の霊は、四魂のいずれにも含有される。四魂の中で美しく細しき霊の名称であり、善々美々なるものと言う。
直霊は過失を未然に消滅する力がある。直霊は平時には現れない。事があったときに発動する。神直日とは、天帝の本霊である四魂に備わる直霊魂である。
大直日とは、天帝から賦与された吾が魂の中に備わる直霊魂のことである。
曲霊
曲霊を、八十曲津神、大曲津神という。八十曲津神は霊魂の外に存在しており、災禍をなす曲霊である。大曲津神は自分の霊魂中にひそむ曲霊である。
曲霊が荒魂を乱すと争いが起こる。和魂を乱すと悪になる。幸魂を乱すと逆となる。奇魂を乱すと狂になる。
曲霊は、体を重んじ霊を軽んじて生り出た悪霊である。いわゆる悪魔、邪神、妖魅、探女である。
神明の戒律
省みる、恥じる、悔いる、畏れる、覚るの五情は、霊魂の中に備わっている。すなわちこれが、神明の戒律である。みだりに外に戒律を作るべきではない。むしろ、外的な戒律は社会の発達、人智の開明に大いなる害をなすものである。
省みる=直霊、恥じる=荒魂、悔いる=和魂、畏れる=幸魂、覚る=奇魂のはたらきである。
直霊五情曲霊の解
荒魂は勇である。勇のはたらきは進、果、奮、勉、克である。
和魂は親である。親のはたらきは平、修、斎、治、交である。
幸魂は愛である。愛のはたらきは益、造、生、化、育である。
奇魂は智である。智のはたらきは巧、感、察、覚、悟である。
義は四魂のおのおのにそなわっている。奇魂である智は、「裁」である。これが裁智である。和魂である親は、「制」である。これが制親である。荒魂である勇は、「断」である。これが断勇である。幸魂である愛は、「割」である。これが割愛である。
過ちを悔改めるのは、四魂それぞれに備わった義のはたらきによる。
欲は四魂より出るものである。欲はそれぞれの義を対応している。ゆえに、義のはたらきである裁・制・断・割に対して、名・位・寿・富となる。名は美を欲し、位は高を欲し、寿は長を欲し、富は大を欲す。
経の魂である荒・和二魂の主宰する神魂を厳の御魂という。緯の魂である奇・幸二魂の主宰する神魂を瑞の御魂という。厳瑞合一した至霊を伊都能売御魂という。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-06-01 15:16:45 OBC :rm1029
愛善世界社版:218頁 八幡書店版:第2輯 470頁 修補版: 校定版:225頁 普及版:99頁 初版: ページ備考:
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正10年1月1日号(第133号)【出口王仁三郎執筆】 > 皇典と現代(四)
001(つぎ)()(まが)(なほ)さむと()()りませる(かみ)御名(みな)は、002神直日(かむなほひの)(かみ)003(つぎ)大直日(おほなほひの)(かみ)004(つぎ)伊都能売(いづのめの)(かみ)
005 神直日(かむなほひの)(かみ)宇宙(うちう)主宰(しゆさい)(かみ)直霊魂(ちよくれいこん)にして、006大直日(おほなほひの)(かみ)天帝(てんてい)霊魂(れいこん)分賦(ぶんぷ)たる吾人(ごじん)霊魂(れいこん)をして完全(くわんぜん)無疵(むし)たらしめむとする直霊(ちよくれい)である。007所謂(いはゆる)罪科(つみとが)未萠(みぼう)(ふせ)至霊(しれい)にして、008大祓(おほはらひ)祝詞(のりと)に、009(これ)気吹戸主(いぶきどぬしの)(かみ)(まを)すのである。010(また)八十(やそ)曲津(まがつ)(ひの)(かみ)011大曲津(おほまがつ)(ひの)(かみ)は、012大祓(おほはらひ)祝詞(のりと)に、013(これ)瀬織津(せおりつ)(ひめの)(かみ)()ひ、014伊都能売(いづのめの)(かみ)(はや)秋津彦(あきつひこの)(かみ)015(はや)秋津姫(あきつひめの)(かみ)()ひ、016(かむ)素盞嗚(すさのをの)(かみ)(はや)佐須良(さすら)(ひめの)(かみ)(まを)すのである。017以上(いじやう)四柱(よはしら)(かみ)(さま)総称(そうしよう)して祓戸(はらひど)大神(おほかみ)()ふのであります。
018 (すなは)伊邪那岐(いざなぎの)(みこと)黄泉津(よもつの)(くに)汚穢(をゑ)混濁(こんだく)払滌(ふつでう)せむとして、019筑紫(つくし)日向(ひむか)(たちばな)小戸(をど)阿波岐(あはぎ)(はら)に、020禊身(みそぎ)(はら)ひの神業(しんげふ)(しう)(たま)ひし(とき)()れませる大神(おほかみ)なるは前陳(ぜんちん)(とほ)りである。
021 大曲津(おほまがつ)(ひの)(かみ)は、022大神(おほかみ)神勅(しんちよく)(ほう)じて邪神(じやしん)誅征(ちうせい)討伐(たうばつ)(たま)大首領(だいしゆりやう)(にん)(あた)(かみ)であつて八十(やそ)曲津(まがつ)(ひの)(かみ)指揮(しき)使役(しえき)(たま)(かみ)である。023(これ)現界(げんかい)移写(いしや)する(とき)は、024大君(おほぎみ)勅命(ちよくめい)(かしこ)みて征途(せいと)(のぼ)(そう)司令官(しれいくわん)役目(やくめ)である。025以下(いか)将卒(しやうそつ)は、026(すなは)八十(やそ)曲津(まがつ)(ひの)(かみ)(さま)であります。027()(さら)直日(なほひ)直霊(ちよくれい))と曲霊(まがひ)について()大要(たいえう)(しめ)して()きます。
 
028   直霊(ちよくれい)
 
029直日(なほひ)(れい)荒魂(あらみたま)(なか)にも、030和魂(にぎみたま)(なか)にも、031奇魂(くしみたま)(なか)にも、032幸魂(さちみたま)(なか)にも含有(がんいう)さる。033四魂中(しこんちう)各自(かくじ)(きは)めて(うる)はしく、034(いた)つて(くは)しき(みたま)名称(めいしよう)にして、035善々(ぜんぜん)美々(びび)なるものを()ふ。
036直霊(なほひ)過失(くわしつ)未萠(みぼう)消滅(せうめつ)せしむるの能力(のうりよく)あり。037四魂(しこん)各自(かくじ)(もち)ゐて(ちよく)(その)(うち)にあり、038()(すなは)直霊(なほひ)なり、039神典(しんてん)(これ)神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)()ふ。040始祖(しそ)所名(しよめい)なり。
041直霊(なほひ)平時(へいじ)(あらは)れず、042(こと)(あた)つて発動(はつどう)す。
043神直日(かむなほひ)とは、044天帝(てんてい)本霊(ほんれい)たる四魂(しこん)具有(ぐいう)せる直霊魂(ちよくれいこん)()ふ。
045大直日(おほなほひ)とは、046吾人(ごじん)上帝(じやうてい)より賦与(ふよ)せられたる(わが)(みたま)(なか)具有(ぐいう)せる直霊魂(ちよくれいこん)()ふ。
直霊の図表
[#図 直霊の図表]
047   曲霊(きよくれい)
 
048曲霊(きよくれい)神典(しんてん)(これ)八十(やそ)曲津(まがつ)(かみ)049大曲津(おほまがつ)(かみ)()ふ。
050八十(やそ)曲津(まがつ)(かみ)吾人(ごじん)霊魂(れいこん)以外(いぐわい)()りて災禍(わざはひ)()曲霊(きよくれい)なり。051大曲津(おほまがつ)(かみ)吾人(ごじん)霊魂中(れいこんちう)(ひそ)みて災禍(さいくわ)()曲霊(きよくれい)なり。
052曲霊(きよくれい)なるものは(ことごと)罪悪(ざいあく)汚穢(をゑ)より湧出(ゆうしゆつ)するものなり。
053曲霊(きよくれい)054荒魂(あらみたま)(みだ)るときは(あらそ)ひとなり、055和魂(にぎみたま)(みだ)るときは(あく)となり、056幸魂(さちみたま)(みだ)るときは(ぎやく)となり、057奇魂(くしみたま)(みだ)るときは(きやう)となる。
058曲霊(きよくれい)(たい)(おも)んじ(れい)(かろ)んずるに()りて()()づる悪霊(あくれい)なり。
059曲霊(きよくれい)世俗(せぞく)所謂(いはゆる)悪魔(あくま)なり、060邪神(じやしん)なり、061妖魅(えうみ)なり、062探女(さぐめ)なり。
曲霊の図表
[#図 曲霊の図表]
063   神明(しんめい)戒律(かいりつ)
 
064(しやう)065()066(くわい)067()068(かく)五情(ごじやう)霊魂中(れいこんちう)含有(がんいう)す、069(すなは)神明(しんめい)戒律(かいりつ)なり。070末世(まつせ)無識(むしき)071(みだり)戒律(かいりつ)(つく)り、072後学(こうがく)眩惑(げんわく)し、073知識(ちしき)開発(かいはつ)妨害(ばうがい)す、074神府(しんぷ)罪奴(ざいど)()()し。
神明の戒律の図表
[#図 神明の戒律の図表]
075釈迦(しやか)十戒(じつかい)()ひ、076基督(キリスト)十戒(じつかい)()ひ、077(その)()学者(がくしや)神道者(しんだうしや)唱導(しやうだう)する戒律(かいりつ)は、078悉皆(しつかい)浅薄(せんぱく)偏狭(へんけふ)079頑迷(ぐわんめい)固執(こしつ)にして社会(しやくわい)発達(はつたつ)080人智(じんち)開明(かいめい)大害(たいがい)()すものなり。
081(ひと)天帝(てんてい)御子(みこ)なり、082神子(みこ)たるもの、083(しん)(ちち)たり(はは)たる上帝(じやうてい)より賦与(ふよ)せられたる至明(しめい)至聖(しせい)なる戒律(かいりつ)度外視(どぐわいし)し、084(ひと)智慮(ちりよ)()つて作為(さくゐ)したる不完全(ふくわんぜん)なる戒律(かいりつ)(たて)(たの)み、085(もつ)(こころ)(きよ)(とく)(おこな)ひ、086向上(こうじやう)発展(はつてん)し、087立命(りつめい)せむとするは()骨頂(こつちやう)にして、088(あたか)()()つて(うを)(もと)めむとするが(ごと)し。
089(かへりみ)る。090この戒律(かいりつ)(うしな)ひたる(とき)は、091直霊(なほひ)(ただち)曲霊(きよくれい)(へん)ず。
092(はぢ)る。093この戒律(かいりつ)(うしな)ひたる(とき)は、094荒魂(あらみたま)(ただち)争魂(さうこん)(へん)ず。
095(くい)る。096この戒律(かいりつ)(うしな)ひたる(とき)は、097和魂(にぎみたま)(ただち)悪魂(あくこん)(へん)ず。
098(おそ)る。099この戒律(かいりつ)(うしな)ひたる(とき)は、100幸魂(さちみたま)(ただち)逆魂(ぎやくこん)(へん)ず。
101(さと)る。102この戒律(かいりつ)(うしな)ひたる(とき)は、103奇魂(くしみたま)(ただち)狂魂(きやうこん)(へん)ず。
 
104   直霊(ちよくれい)五情(ごじやう)曲霊(きよくれい)(かい)
直霊五情曲霊の図表
[#図 直霊五情曲霊の図表]
105荒魂(あらみたま)(ゆう)なり、106(ゆう)(はたらき)(しん)なり(くわ)なり(ふん)なり(べん)なり(こく)なり。
107和魂(にぎみたま)(しん)なり、108(しん)(はたらき)(へい)なり(しう)なり(さい)なり()なり(かう)なり。
109幸魂(さちみたま)(あい)なり、110(あい)(はたらき)(えき)なり(ざう)なり(せい)なり(くわ)なり(いく)なり。
111奇魂(くしみたま)()なり、112()(はたらき)(かう)なり(かん)なり(さつ)なり(かく)なり()なり。
四魂の体と用の図表
[#図 四魂の体と用の図表]
113   ()
 
114()四魂(しこん)(おのおの)()()り、115(しか)して(さい)116(せい)117(かつ)118(だん)校定版・八幡版では「裁、制、断、割」に修正されている。(つかさど)(なり)
119()れを四魂(しこん)(はい)せば(さい)()なり、120(せい)(しん)なり、121(だん)(ゆう)なり、122(かつ)(あい)なり。
123(さい)弥縫(びほう)補綴(ほてつ)()()ね、124(せい)政令(せいれい)法度(ほふど)()()ね、125(だん)果毅(くわき)敢為(かんゐ)()()ね、126(かつ)忘身(ばうしん)殉難(じゆんなん)()()ぬ。
127 ▲(せい)(せい)なり、128(れい)()なり、129(ほふ)(こう)なり、130()(どう)なり。
131(あやまち)()(あらた)むるは()なり。
義の図表
[#図 義の図表]
132   (よく)
 
133(よく)四魂(しこん)より()でて(しか)して()併立(へいりつ)す。134(ゆゑ)()(さい)(せい)(だん)(かつ)(たい)して、135(めい)136()137寿(じゆ)138(ふう)となる。139(めい)()(ほつ)し、140()(かう)(ほつ)し、141寿(じゆ)(ちやう)(ほつ)し、142(ふう)(だい)(ほつ)す。
まとめの図表
[#図 まとめの図表]
143 経魂(けいこん)たる荒和(くわうわ)二魂(にこん)主宰(しゆさい)する神魂(しんこん)(いづ)御魂(みたま)()ひ、144緯魂(ゐこん)たる奇幸(きかう)二魂(にこん)主宰(しゆさい)する神魂(しんこん)(みづ)御魂(みたま)()ひ、145厳瑞(げんずゐ)合一(がふいつ)したる至霊(しれい)伊都能売(いづのめの)御魂(みたま)()ふのである。
146大正九・一・一五 講演筆録 谷村真友
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