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第二八章 言霊解(げんれいかい)二〔四五八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:第2篇 禊身の段 よみ(新仮名遣い):みそぎのだん
章:第28章 言霊解二 よみ(新仮名遣い):げんれいかい二 通し章番号:458
口述日:1920(大正9)年01月15日(旧11月25日) 口述場所: 筆録者:外山豊二[#講演筆録] 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
伊邪那岐大神が御裳を投げ捨てた、というのは平民教育を革正した、ということである。また御衣は肉体、すなわち医術のことである。現代の西洋医学も漢方医も、これを廃して、神国固有の医学を採用せなくてはならない、という意味である。
御褌は交通機関、通信機関のことであり、これの大変更が必要である。御冠は華族・神官・大臣・高等官らのことである。同様にして、陸海軍にも大々的改良を加え、神軍の兵法によらねばならないことが示されている。
次に農工商に使用すべき機械器具の大改良が必要である。
ここまで、伊邪那岐大神投げ捨てたものによって生った十二柱の神々は、大神の大英断によって、世界の各方面に大々的改革を実行され、もって宇宙の大修祓の端緒を開いた神業を現している。
現代は上流社会が体主霊従の行為をなし、神に反対している。下流社会には権力も財力もなく、改革を実行する実力がない。そこで大神は中つ瀬である中流社会に降り潜んで、世界大修祓、大改革の神業を遂行したまうのである。
大神が宇宙の大修祓をなしたときに出現した神は、八十禍津日神、大禍津日神の二柱である。八十禍津日神、大禍津日神は禍津神たちを監督・制御・懲戒する神である。
「日」の字が名前にあることで、悪神である禍津神と区別する。「日」の字がない八十禍津神、大禍津神は悪神である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-07-11 17:13:42 OBC :rm1028
愛善世界社版:212頁 八幡書店版:第2輯 467頁 修補版: 校定版:218頁 普及版:96頁 初版: ページ備考:
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正10年1月1日号(第133号)【出口王仁三郎執筆】 > 皇典と現代(四)
001(つぎ)投棄(なげす)つる御裳(みも)()りませる(かみ)御名(みな)は、002時置師(ときおかしの)(かみ)
003 御裳(みも)言霊(ことたま)004(した)である。005平民(へいみん)教育(けういく)意味(いみ)であり、006社交(しやかう)(てき)言辞(げんじ)()である。
007 時置師(ときおかしの)(かみ)は、008小説(せうせつ)演劇(えんげき)歌舞(かぶ)芸技(げいぎ)俗歌(ぞくか)(とう)頭株(かしらかぶ)()(こと)である。009(これ)根本(こんぽん)(てき)革正(かくせい)さるると()(こと)で、010御裳(みも)()(かみ)投棄(なげす)(たま)ふと()(こと)であります。
011(つぎ)投棄(なげす)つる御衣(みそ)()りませる(かみ)御名(みな)は、012和豆良比(わづらひ)()宇斯(うしの)(かみ)
013 御衣(みそ)言霊(ことたま)は、014()(いへ)()(こと)である。015(ひと)肉体(にくたい)霊魂(れいこん)住所(すみか)であり御衣(みそ)であります。016(やく)(よく)(ばう)()()五種(ごしゆ)医術(いじゆつ)も、017皇国(くわうこく)医法(いほふ)(てき)せず、018治病(ちびやう)(かう)なく、019(かへつ)害毒(がいどく)となるを(もつ)て、020現代(げんだい)医法(いほふ)(はい)(たま)ふと()(こと)で、021御衣(みそ)投棄(なげす)(たま)ふと()(こと)である。022ワヅラヒノウシ(のかみ)とは、023()(わづら)ひを(いや)(かみ)()(こと)である。024(すべ)医術(いじゆつ)薬法(やくほふ)の、025皇国(くわうこく)神法(しんぱふ)背反(はいはん)せる(こと)看破(かんぱ)して、026根本(こんぽん)(てき)革正(かくせい)(たま)ふために、027御衣(みそ)()()(たま)うたのであります。028現代(げんだい)西洋(せいやう)医学(いがく)漢法医(かんぽふい)も、029(これ)(はい)して神国(しんこく)固有(こいう)医学(いがく)採用(さいよう)せなくては()らぬやうに()つて()()るのと(おな)(こと)であります。
030(つぎ)()()つる御褌(みはかま)()りませる(かみ)御名(みな)道俣(ちまたの)(かみ)
031 御褌(みはかま)言霊(ことたま)は、032(はし)(かけ)(まは)ると()(こと)で、033(えう)するに交通(かうつう)機関(きくわん)通信(つうしん)機関(きくわん)()してハカマ()ふのである。034今日(こんにち)汽車(きしや)は、035危車(きしや)となり鬼車(きしや)となり、036電車(でんしや)037自動車(じどうしや)038汽船(きせん)039飛行船(ひかうせん)040郵便(いうびん)041電信(でんしん)042電話(でんわ)(とう)(おほい)改良(かいりやう)すべき必要(ひつえう)がある。043(えう)するに従来(じうらい)交通(かうつう)通信(つうしん)機関(きくわん)(たい)して根本(こんぽん)(てき)革正(かくせい)(えう)あり、044(ゆゑ)一旦(いつたん)現代(げんだい)方法(はうはふ)大変更(だいへんかう)すべき(こと)を、045御褌(みはかま)投棄(なげす)つると()ふのであります。
046 道俣(ちまたの)(かみ)とは、047鉄道(てつだう)航路(かうろ)道路(だうろ)(かみ)()(こと)である、048交通(かうつう)通信(つうしん)機関(きくわん)四通(しつう)八達(はつたつ)せる状況(じやうきやう)()して道俣(ちまた)()ふのである。049日本(につぽん)にすれば、050現今(げんこん)鉄道(てつだう)道路(だうろ)郵便(ゆうびん)電信(でんしん)なぞも、051大々(だいだい)(てき)改良(かいりやう)せなくては()らぬやうになつて()る。052(これ)拡張(くわくちやう)(もつ)国民(こくみん)便利(べんり)(はか)らねばならぬ今日(こんにち)現状(げんじやう)であるのと(おな)(こと)であります。
053(つぎ)()()つる御冠(みかがぶり)()りませる(かみ)御名(みな)飽咋之(あきぐひの)宇斯(うしの)(かみ)
054 (みぎ)言霊(ことたま)は、055三公(さんこう)とか、056公卿(くげ)とか、057殿上人(てんじやうびと)とか、058神官(しんくわん)とか()意味(いみ)である。059今日(こんにち)()()へば、060華族(くわぞく)とか、061神官(しんくわん)とか、062国務(こくむ)大臣(だいじん)とか、063高等官(かうとうくわん)とか()意味(いみ)である。064(これ)断乎(だんこ)として改善(かいぜん)すると()(こと)御冠(みかがぶり)()()つると()(こと)である。065現代(げんだい)(じつ)一大(いちだい)改革(かいかく)必要(ひつえう)とする時期(じき)ではありますまいか。
066(つぎ)()()つる(ひだり)御手(みて)手纒(たまき)()りませる(かみ)御名(みな)は、067奥疎(おきざかるの)(かみ)068(つぎ)奥津(おきつ)那芸佐(なぎさ)毘古(びこの)(かみ)069(つぎ)奥津(おきつ)甲斐弁羅(かひべらの)(かみ)
070 (ひだり)御手(みて)()ふことは、071(ひだり)上位(じやうゐ)であり(くわん)である。072奥疎(おきざかるの)(かみ)陸軍(りくぐん)である。073奥津(おきつ)那芸佐(なぎさ)毘古(びこの)(かみ)海軍(かいぐん)である。074奥津(おきつ)甲斐弁羅(かひべらの)(かみ)陸海軍(りくかいぐん)武器(ぶき)である。075従来(じうらい)軍法(ぐんぱふ)戦術(せんじゆつ)では到底(たうてい)駄目(だめ)であるから、076大々(だいだい)(てき)改良(かいりやう)(くは)へ、077神軍(しんぐん)兵法(へいはふ)()り、078細矛(くはしほこ)千足(ちたるの)(くに)(じつ)()()()(おこな)(ため)に、079(ひだり)御手(みて)手纒(たまき)投棄(なげす)(たま)ふのであります。
080(つぎ)()()つる(みぎ)御手(みて)手纒(たまき)()りませる(かみ)御名(みな)は、081辺疎(へざかるの)(かみ)082(つぎ)辺津(へつ)那芸佐(なぎさ)毘古(びこの)(かみ)083(つぎ)辺津(へつ)甲斐弁羅(かひべらの)(かみ)
084 (みぎ)(した)であり(たみ)であり()である。085辺疎(へざかるの)(かみ)農業(のうげふ)である。086辺津(へつ)那芸佐(なぎさ)毘古(びこの)(かみ)工商業(こうしやうげふ)である。087辺津(へつ)甲斐弁羅(かひべらの)(かみ)農工商(のうこうしやう)使用(しよう)すべき機械(きかい)器具(きぐ)である。088(これ)一大(いちだい)改良(かいりやう)(えう)するを(もつ)て、089従前(じうぜん)方針(はうしん)変革(へんかく)する(こと)を、090(みぎ)御手(みて)手纒(たまき)()りませる(かみ)を、091()()(たま)ふと()ふのであります。
092(みぎ)(くだり)093船戸(ふなどの)(かみ)より以下(いか)辺津(へつ)甲斐弁羅(かひべらの)(かみ)以前(まで)094十二神(とをまりふたはしら)()()ける(もの)()()(たま)ひしに()りて()りませる(かみ)なり』
095 (みぎ)十二神(じふにはしら)は、096黄泉国(よもつのくに)()醜穢(きたな)(くに)()()てたるを、097大神(おほかみ)大英断(だいえいだん)()りて、098大々(だいだい)(てき)改革(かいかく)実行(じつかう)され、099(もつ)宇宙(うちう)大修祓(だいしうばつ)端緒(たんちよ)(ひら)(たま)うた大神業(だいしんげふ)であります。
100於是(ここにおいて)上瀬(かみつせ)()(はや)し、101下瀬(しもつせ)()(よわ)しと(のり)ごちたまひて、102(はじ)めて中瀬(なかつせ)(おり)(かづ)きて(そそ)ぎたまふ(とき)()りませる(かみ)()は、103八十(やそ)禍津(まがつ)(ひの)(かみ)104(つぎ)大禍津(おほまがつ)(ひの)(かみ)105(この)二神(ふたはしら)は、106()(きたな)繁国(しげくに)(いた)りましし(とき)汚垢(けがれ)()りて()りませる(かみ)(なり)
107 上瀬(かみつせ)とは現代(げんだい)所謂(いはゆる)上流(じやうりう)社会(しやくわい)であり、108下瀬(しもつせ)下流(かりう)社会(しやくわい)である。109上流(じやうりう)社会(しやくわい)権力(けんりよく)財力(ざいりよく)(たの)みて容易(ようい)体主(たいしゆ)霊従(れいじう)醜行為(しうかうゐ)(あらた)めず、110(かへつ)神諭(しんゆ)極力(きよくりよく)反抗(はんかう)するの()を『上瀬(かみつせ)()(はや)し』と()ふのである。111下流(かりう)権力(けんりよく)財力(ざいりよく)もなく、112なにほど神諭(しんゆ)実行(じつかう)せむとするも、113(その)()生活(せいくわつ)(くる)しみ()権力(けんりよく)圧迫(あつぱく)(おそ)れて、114(ひと)つも改革(かいかく)神業(しんげふ)実行(じつかう)するの実力(じつりよく)なし。115(ゆゑ)に『下瀬(しもつせ)()(よわ)し』と()ふのである。116そこで大神(おほかみ)中瀬(なかつせ)なる中流(ちうりう)社会(しやくわい)()(ひそ)みて、117世界(せかい)大修祓(だいしうばつ)118大改革(だいかいかく)神業(しんげふ)遂行(すゐかう)したまふのである。119中流(ちうりう)なれば今日(こんにち)衣食(いしよく)(きう)せず、120()相当(さうたう)学力(がくりよく)理解(りかい)とを(いう)し、121国家(こくか)中堅(ちうけん)()()実力(じつりよく)具有(ぐいう)するを(もつ)て、122神明(しんめい)中流(ちうりう)社会(しやくわい)真人(しんじん)身魂(みたま)宿(やど)りて、123一大(いちだい)神業(しんげふ)開始(かいし)されたのであります。
124 大神(おほかみ)宇宙(うちう)一切(いつさい)醜穢(しうゑ)祓除(ばつぢよ)(たま)うた(とき)出現(しゆつげん)せる(かみ)は、125八十(やそ)禍津(まがつ)(ひの)(かみ)126つぎに大禍津(おほまがつ)(ひの)(かみ)二神(ふたはしら)であります。127(ひと)宇宙(うちう)縮図(しゆくづ)である。128世界(せかい)人体(じんたい)(みな)同一(どういつ)(かた)出来(でき)()るのであるから(ここ)宇宙(うちう)()はず、129伊邪那岐(いざなぎの)大神(おほかみ)一身(いつしん)(じやう)(たと)へて(しめ)されたのである。130(ゆゑ)瑞月(すゐげつ)(また)(これ)人身(じんしん)(じやう)より略解(りやくかい)するを(もつ)便利(べんり)(おも)ふのであります。
131 八十(やそ)禍津(まがつ)(かみ)は、132吾人(ごじん)身外(しんぐわい)()りて吾人(ごじん)進路(しんろ)(さまた)()大々(だいだい)(てき)反対(はんたい)行動(かうどう)()り、133(もつ)自己(じこ)()せむとするの悪魔(あくま)である。134(げん)大本(おほもと)(たい)して種々(しゆじゆ)中傷(ちうしやう)讒誣(ざんぶ)()へてし、135()書物(しよもつ)発行(はつかう)して奇利(きり)()めむとする三文(さんもん)蚊士(ぶんし)(ごと)きは、136所謂(いはゆる)八十(やそ)禍津(まがつ)(かみ)であります。137(これ)国家(こくか)(うへ)から()(とき)は、138排日(はいにち)とか排貨(はいくわ)とか敵国(てきこく)陸海軍(りくかいぐん)襲来(しふらい)とかに(あた)るのである。139この八十(やそ)禍津(まがつ)(かみ)監督(かんとく)し、140制御(せいぎよ)し、141懲戒(ちやうかい)(たま)(かみ)八十(やそ)禍津(まがつ)(ひの)(かみ)といふのであります。142()()(くは)はると(くは)はらざるとに()つて、143警官(けいくわん)罪人(ざいにん)との(やう)位置(ゐち)(かは)るのであります。144大禍津(おほまがつ)(かみ)吾人(ごじん)身魂内(みたまない)潜入(せんにふ)して、145悪事(あくじ)醜行(しうかう)()さしめむとする悪霊(あくれい)邪魂(じやこん)である。146(いろ)沈溺(ちんでき)し、147(さけ)(すさ)み、148不善(ふぜん)非行(ひかう)()すは(みな)大禍津(おほまがつ)(かみ)所為(しよゐ)であります。
149 (これ)国家(こくか)(うへ)(たと)へる(とき)は、150危険(きけん)思想(しさう)151反国家(はんこくか)主義(しゆぎ)152政府(せいふ)顛覆(てんぷく)153内乱(ないらん)(とう)陰謀(いんぼう)()非国民(ひこくみん)潜在(せんざい)し、154()体主霊従(ぐわいこく)同様(どうやう)政治(せいぢ)(あらた)めむとする、155悪逆(あくぎやく)無道(ぶだう)人面(じんめん)獣心(じうしん)(てき)人物(じんぶつ)居住(きよぢう)して()(こと)である。156(これ)討伐(たうばつ)懲戒(ちやうかい)警告(けいこく)するのは大禍津(おほまがつ)(ひの)(かみ)であります。
 
157  正        邪
158八十(やそ)禍津(まがつ)(ひの)(かみ)    八十(やそ)禍津(まがつ)(かみ)
159大禍津(おほまがつ)(ひの)(かみ)    大禍津(おほまがつ)(かみ)
 
159大正九・一・一五 講演筆録 外山豊二
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