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理智(りち)感情(かんじやう)

インフォメーション
鏡:玉鏡 題名:理智と感情 よみ: 著者:出口王仁三郎
神の国掲載号:1931(昭和6)年11月号 八幡書店版:222頁 愛善世界社版:138頁 著作集: 第五版:62頁 第三版:62頁 全集: 初版:41頁
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :kg506
001 「感情(かんじやう)盲目(もうもく)である。002冷静(れいせい)理智(りち)がそれを監督(かんとく)するのでなかつたら、003どんな(ところ)まで(はし)つてゆくか(わか)らぬ。004感情(かんじやう)にのみよつて(こと)をする(ひと)(かなら)(いへ)をやぶり()(ほろ)ぼす」かういふ意味(いみ)論文(ろんぶん)王仁(わたし)十四五歳(じふしごさい)(ころ)朝日(あさひ)新聞(しんぶん)()んだ(こと)がある。005筆者(ひつしや)宇都宮(うつのみや)筑波野(つくばの)名告(なの)つて()た。006王仁(わたし)()論文(ろんぶん)がひどく()()つて、007そして(また)いたく(うご)かされたものである。008(ひと)(けつ)して感情(かんじやう)によつて(こと)をしてはならない。009(かなら)冷静(れいせい)理智(りち)相談(さうだん)してやらねばならないといふ(こと)真理(しんり)である。010王仁(わたし)事業(じげう)(ため)初恋(はつこひ)()てた。011それは(じつ)()(がた)いものであつた。012五十幾歳(ごじふいくつ)最近(さいきん)まで(おも)()すと(ほね)がうづいて()る。013(しか)しながら王仁(わたし)には重大(ぢうだい)なる使命(しめい)があることを(その)(ころ)からおぼろげにも()つてゐたので、014事業(じげう)(こひ)との岐路(きろ)()つて王仁(わたし)冷静(れいせい)なる理智(りち)(めい)ずるままに(こひ)()てて、015ひたすら仕事(しごと)猛進(まうしん)したのである。016(いま)王仁(わたし)大神業(だいしんげふ)()ふものがある。017この大神業(だいしんげふ)遂行(すゐかう)()めには、018妻子(さいし)()てる(こと)もさらさら(いと)はぬのである。019何物(なにもの)()てるのも(いと)はぬのである。020(たれ)でも神業(しんげふ)(まへ)には(すべ)てを犠牲(ぎせい)にする覚悟(かくご)がなくてはならない。021(じやう)(おい)(しの)びない(こと)(いく)らもあるが、022それを()()(つよ)意志(いし)聡明(そうめい)なる理智(りち)とがなくてはならぬ。
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