霊界物語.ネット
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序
上の巻
[462]皇道と公道
[463]皇道と王道の区別
[464]国体と政体
[465]国家の権威
[466]大和魂と軍部
[467]天津神と国津神
[468]紋所
[469]教育に就て
[470]泥金の日本人
[471]天産自給
[472]放任主義の教育に就て
[473]日本と外国の神がかり
[474]金再禁と日本
[475]経済と会計
[476]仏教は無神論
[477]金銀為本の政策
[478]敬老尊師
[479]天国と現代
[480]法三章
[481]三大民族
[482]高い鼻
[483]食糧問題
[484]皇道と王道
[485]支那といふ国
[486]日本と孟子
[487]波
[488]三種の神器
[489]戦争と支那
[490]飛行機
[491]審判は近づいた
[492]新つの世
[493]武器を持たぬ神軍
[494]満洲と宣統帝
[495]人間の創造
[496]女は神の傑作
[497]日本人種
[498]宗教心
[499]成功したる講演
[500]忍術
[501]猛獣と愛
[502]勇往邁進
[503]正直者日本
[504]不断の用意
[505]手の働き
[506]理智と感情
[507]愛の力
[508]熱すると云ふこと
[509]個性
[510]無我の境
[511]隻手の声
[512]魂の入れ替
[513]祟り
[514]迷信
[515]祖先の命日と死
[516]瓢と水の藻
[517]樹木
[518]シオン運動とモーゼの裏十戒
[519]ヨハネ伝
[520]爆弾三勇士
[521]弘法大師
[522]仏足頂礼
[523]かみなが(髪長)
[524]そめがみ(染紙)
[525]八十平甕
[526]寺
[527]出雲言葉
[528]原始時代の貴重品
[529]行
[530]火渡りの道
[531]比礼
[532]托鉢と巡礼
[533]黄金閣の瓢箪
[534]マリヤ観音
[535]紙雛様と兜
[536]君子は豹変す
[537]女性の功徳
[538]ナヒモフ号の金塊
[539]湖水
[540]亀ノ瀬の地質
[541]猛犬シーゴー
[542]比叡山
[543]強がる人
[544]数字の頭
[545]舎利
[546]武家人
[547]葛の葉の子別れ
[548]児島高徳
[549]月宮殿の仁王様
[550]水も漏らさぬ経綸
[551]世の大峠と信仰
[552]現はれかけたミロク様
[553]神への恋愛
[554]身魂磨き
[555]差添への種
[556]盤古に就て
[557]天書
[558]神がかり
[559]神様と味はひ
[560]ハルナ
[561]「ム」大陸は黄泉島
[562]神といふ言葉
[563]信じきる事
[564]取違ひの信仰
[565]全身の奉仕
[566]修理固成の仕事
[567]大乗と小乗
[568]惟神霊幸倍坐世
[569]大本人の守護
[570]師匠を杖につくな
[571]出産率と救ひ
[572]開祖様のお歌
[573]死獅子と生鼠
[574]世は持ち切りにさせぬ
[575]神諭の九分九厘
[576]水の御恩
[577]小三災
[578]なづな七草
[579]愛善会の調査局に就て
[580]素尊の神業
[581]亜細亜大陸と素尊の御職掌
[582]素尊と稚姫岐美命
[583]稲羽の白兎
[584]八岐大蛇
[585]「酒」と「剣」に就て
[586]日本武尊
[587]三段の型
[588]男女の道
[589]艮坤二神の御歌
[590]国生み神生みの神業
[591]元の生神
[592]五男三女神の働き
[593]変性男子、変性女子
[594]武の神
[595]蓑笠の起原
[596]廻り金神
[597]無間の鐘
[598]神庭会議
[599]再び七夕祭に就て
[600]鼻の世の中
[601]艮の金神様と支那
[602]瓢型の墳墓
[603]憑依霊と聖地
[604]時を告ぐる鶏
[605]蛭子の神
[606]鶏の宵鳴き
[607]爪を剪る時
[608]月は母体
[609]琴の初め
[610]大宇宙
[611]神示の宇宙
[612]宇宙の声音
[613]宇宙の声
[614]人の体は小宇宙
[615]人体と水
[616]天津祝詞と五大父音
[617]言霊学
[618]「君」の意味
[619]たまがへしの二三種
[620]新年勅題に就て
[621]声の順序
[622]仮名づかひ
[623]「いざざく」と「いただく」
[624]ア行とヤ行
[625]天地への義務で生きて居る
[626]三十六相と八十八種好
[627]掛軸に就て
[628]宣信徒よ
[629]天恩郷が好きな理由
[630]大槻鹿造と王仁
[631]面会者は辛い
[632]聖賢では出来ぬ
[633]明従せよ
[634]開祖様の御昇天
[635]開祖様をおんぶする
[636]男装坊の再生
[637]直美と操
[638]生れ変り
[639]皇円阿闍梨
[640]亀山城
[641]生身天満宮
[642]老人を友達に
[643]玉の井
[644]初対面
[645]最初の信者
[646]故郷人
[647]巡笏とプログラム
[648]食物
[649]面会
[650]旅行と入湯、食事
[651]瑞穂神霊
[652]米の意味
[653]命ぜられて咲いた桜
[654]雄蟇と雌蟇
[655]天眼通に就て
[656]海潮
[657]自己暴露
[658]霊眼
[659]上田家の姓
[660]外国人の祈り声
[661]惚れられる人
[662]米の三度作
[663]吾子の死
[664]再生
[665]祝詞は一人で
[666]写真も一人で
[667]月
[668]七福神
[669]玉串
[670]神饌に就て
[671]紅葉と歌
[672]光る宝石と曲津
[673]不退転
[674]非常時の人物
[675]遠大なる準備
[676]兇党界と人間
[677]生命は同年
[678]太陽も月も霊体
[679]公卿と熊襲
[680]霊的小説
[681]獅子を御する文珠
[682]愛善紙百万部
[683]細心豪胆
[684]筑波山の悪霊
[685]寝顔と性質
[686]改神慢神
[687]梅で開いて
[688]食物と性格
下の巻
[689]地平説に就て
[690]進化論
[691]太陽の黒点
[692]十ケ月暦
[693]春秋の気候に就て
[694]気温と風の吹き方
[695]近年の暖かさ
[696]気温の調節
[697]大本は型の出る所
[698]歌
[699]明るいのが歌
[700]伊勢物語と和歌
[701]明光
[702]歌人
[703]絵と墨
[704]風を描く
[705]睛を入れる画法
[706]血液と絵
[707]礬水びきの絹本
[708]悠々自適
[709]作歌の法
[710]絵と独創
[711]書道
[712]御玉串について
[713]守護神
[714]他神の守護
[715]愛の分霊
[716]神様と標準
[717]宣伝使の階級
[718]祝詞奏上
[719]三千年に実る桃
[720]フルベユラ
[721]拍手
[722]神饌物
[723]霊媒は短命
[724]霊界の親
[725]霊界の宣伝使
[726]毒瓦斯と菜食
[727]天人と悋気
[728]笏
[729]宣伝使帽
[730]左手右手
[731]弓と蟇目の法
[732]上棟式と幣
[733]三りんぼう
[734]妻としては
[735]温室をやめた理由
[736]水と火を食ふ
[737]安心立命
[738]霊と血
[739]心と魂
[740]血
[741]頭髪
[742]空気のぬけた頭
[743]細胞と毛孔
[744]怒りと毒素
[745]生命と歯
[746]歯
[747]霊の姿
[748]雑念の盛なる人
[749]人魂
[750]一日の修行
[751]棺も旛も
[752]人魚と若がへり法
[753]食物
[754]寝ると水になる
[755]鎌鼬
[756]道の長千羽の神
[757]心配事
[758]石女
[759]天職と職業
[760]哺乳と変態性慾
[761]妊娠
[762]食膳に就て
[763]米
[764]玄米食
[765]酒の起原
[766]扇、団扇
[767]干物の炙り方
[768]焼肴の箸のつけ方
[769]襖の開け閉め
[770]器物の裏底
[771]味のよい所
[772]肉食の害
[773]智、仁、勇の食物
[774]キのつく動物
[775]山椒の樹
[776]植木と主人
[777]茶室
[778]庭石の配置
[779]井戸の位置
[780]床の高さ
[781]宅地と植樹
[782]他家の鼠
[783]梅と桜
[784]菓子と饅頭
[785]因縁の土地
[786]油虫
[787]朝顔
[788]猫は家につく
[789]鏡餅
[790]門松
[791]二本の門松
[792]生松
[793]倉と便所
[794]槙の木に就て
[795]猫は魔の王
[796]竹籔と悪魔
[797]艮の方角
[798]空中肥料
[799]再び花咲かぬ枝
[800]香具の果実
[801]竹と筍
[802]竹と豌豆
[803]竹と蕎麦
[804]糸瓜と白水
[805]筍と鰯
[806]松茸
[807]烏
[808]魚を釣る時
[809]鰻に就て
[810]信仰と病気
[811]服薬について
[812]七草の効用
[813]魚の中毒
[814]痣を癒す
[815]糖尿病の薬
[816]胆石病
[817]早漏の療法
[818]血の道
[819]リウマチス
[820]脱腸
[821]イボの薬
[822]目の薬
[823]香茸と胃腸病
[824]ジフテリヤの全治法
[825]動脈硬化と食物
[826]条虫駆除法
[827]妊娠と授乳
[828]中耳炎の妙薬
[829]瘭疽の妙薬
[830]お土
[831]柿の夢
[832]肺炎の妙薬
[833]多汗
[834]百日咳
[835]鯛の骨
[836]産後の為に
[837]薬二三種
[838]色を白くする法
[839]梅干の効用
[840]流行性感冒
[841]按摩
[842]喘息全治の法
[843]血の道
[844]火傷の薬
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(B)
(N)
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水
(
みづ
)
も
漏
(
も
)
らさぬ
経綸
(
けいりん
)
インフォメーション
鏡:
玉鏡
題名:
水も漏らさぬ経綸
よみ:
著者:
出口王仁三郎
神の国掲載号:
1932(昭和7)年08月号
八幡書店版:
79頁
愛善世界社版:
61頁
著作集:
第五版:
96頁
第三版:
97頁
全集:
初版:
73頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
kg550
001
大望
(
たいまう
)
、
002
大望
(
たいまう
)
と
御神諭
(
ごしんゆ
)
にある
艮
(
うしとら
)
の
金神様
(
こんじんさま
)
、
003
三千年
(
さんぜんねん
)
あまりての
御経綸
(
ごけいりん
)
の
幕
(
まく
)
も
切
(
き
)
つて
落
(
おと
)
さるる
時機
(
じき
)
は
次第
(
しだい
)
に
近
(
ちか
)
づきつつあるのであるが、
004
この
大神業
(
だいしんげふ
)
は
人間
(
にんげん
)
の
想像
(
さうざう
)
の
範囲
(
はんゐ
)
を
脱
(
だつ
)
した
目覚
(
めざ
)
ましいものだと
考
(
かんが
)
へらるる。
005
「
此
(
この
)
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
りたものが
世界
(
せかい
)
にたつた
一人
(
ひとり
)
ある。
006
知
(
し
)
らすと
出口
(
でぐち
)
直
(
なほ
)
でもあまりの
驚
(
おどろ
)
きと
嬉
(
うれ
)
しさとに
つい
口外
(
こうぐわい
)
するによつて
知
(
し
)
らせてない」と
申
(
まを
)
されて
居
(
ゐ
)
る……。
007
王仁
(
わたし
)
は
嘗
(
かつ
)
て
僅
(
わづ
)
か
金
(
きん
)
五十銭
(
ごじつせん
)
を
以
(
もつ
)
て
金竜殿
(
きんりうでん
)
建築
(
けんちく
)
に
着手
(
ちやくしゆ
)
したのであるが、
008
周山
(
しうざん
)
の
山奥
(
やまおく
)
でふと
得
(
え
)
たヒントは
王仁
(
わたし
)
をしてミロク
殿
(
でん
)
、
009
黄金閣
(
わうごんかく
)
と、
010
次
(
つぎ
)
へ
次
(
つぎ
)
への
建築
(
けんちく
)
を
成就
(
じやうじゆ
)
さす
動機
(
どうき
)
となつた。
011
王仁
(
わたし
)
が
山
(
やま
)
の
辺
(
へ
)
に
立
(
た
)
つて
一服
(
いつぷく
)
して
居
(
ゐ
)
ると、
012
樵男
(
きこり
)
達
(
たち
)
が
杉
(
すぎ
)
の
丸太
(
まるた
)
を
伐
(
き
)
り
出
(
だ
)
して
筏
(
いかだ
)
とすべく
下
(
した
)
へ
下
(
した
)
へと
流
(
なが
)
して
居
(
ゐ
)
る。
013
流
(
なが
)
すといつてもチヨロチヨロとした
細
(
ほそ
)
い
渓流
(
けいりう
)
で、
014
太
(
ふと
)
い
箸
(
はし
)
を
流
(
なが
)
すにやつと
位
(
くらゐ
)
の
水量
(
すゐりやう
)
である。
015
どうして
太
(
ふと
)
い
丸木
(
まるき
)
を
流
(
なが
)
す
力
(
ちから
)
などあるもので
無
(
な
)
い。
016
そこで
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ると、
017
樵男
(
きこり
)
達
(
たち
)
は
其
(
その
)
渓流
(
けいりう
)
に
一
(
ひと
)
つの
堰
(
せき
)
を
造
(
つく
)
つた。
018
だんだんと
水
(
みづ
)
が
溜
(
たま
)
つて
杉丸太
(
すぎまるた
)
を
泛
(
うか
)
べるによい
量
(
りやう
)
となると、
019
やがて
材木
(
ざいもく
)
を
転
(
ころ
)
がし
込
(
こ
)
む。
020
そして
一度
(
いちど
)
に
水
(
みづ
)
を
切
(
き
)
つて
落
(
おと
)
すと、
021
迸
(
ほとばし
)
る
水勢
(
すゐせい
)
によつて
丸太
(
まるた
)
は
勢
(
いきほひ
)
よく
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
す。
022
かくて
一本
(
いつぽん
)
二本
(
にほん
)
と
流
(
なが
)
し、
023
可
(
か
)
なりの
数
(
すう
)
に
達
(
たつ
)
した
時
(
とき
)
、
024
又
(
また
)
第二
(
だいに
)
の
堰
(
せき
)
を
切
(
き
)
つて
落
(
おと
)
す。
025
かくの
如
(
ごと
)
きものを
度
(
たび
)
重
(
かさ
)
ねて
遂
(
つひ
)
に
本流
(
ほんりう
)
にと
流
(
なが
)
し
出
(
だ
)
し、
026
そこで
筏
(
いかだ
)
に
組
(
く
)
んで
悠々
(
いういう
)
たる
大河
(
おほかは
)
へと
運
(
はこ
)
び
出
(
だ
)
す。
027
箸
(
はし
)
を
流
(
なが
)
すにも
足
(
た
)
らぬチヨロチヨロ
流
(
なが
)
れも、
028
溜
(
た
)
めて
置
(
お
)
いて
切
(
き
)
つて
落
(
おと
)
す
時
(
とき
)
は
優
(
いう
)
に
大
(
おほ
)
きな
材木
(
ざいもく
)
を
流
(
なが
)
し
出
(
だ
)
す
力
(
ちから
)
となる。
029
これだ、
030
王仁
(
わたし
)
はかうした
事
(
こと
)
に
教
(
をし
)
へられて、
031
彼
(
か
)
の
可
(
か
)
なり
大
(
おほ
)
きな
建造
(
けんざう
)
も
亦
(
また
)
他
(
た
)
の
多
(
おほ
)
くの
仕事
(
しごと
)
も
易々
(
やすやす
)
とやつて
来
(
き
)
た。
032
だがさうした
仕事
(
しごと
)
は
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立尊
(
くにとこたちのみこと
)
様
(
さま
)
の
御経綸
(
ごけいりん
)
に
比較
(
ひかく
)
すると、
033
実
(
じつ
)
に
千万牛
(
せんまんぎう
)
の
一毛
(
いちまう
)
にも
値
(
あたひ
)
せぬ
事
(
こと
)
である。
034
一度
(
いちど
)
あつて
二度
(
にど
)
無
(
な
)
い
仕組
(
しぐみ
)
と
度々
(
たびたび
)
神諭
(
しんゆ
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
るが、
035
例
(
たと
)
へば
三千年
(
さんぜんねん
)
かかつて
溜
(
た
)
めた
大
(
おほ
)
きな
湖水
(
こすゐ
)
のやうなもので、
036
いよいよ
切
(
き
)
つて
落
(
おと
)
さるると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
になると、
037
其
(
その
)
勢
(
いきほひ
)
の
猛烈
(
まうれつ
)
さは
想像
(
さうざう
)
の
外
(
ほか
)
にあるでは
無
(
な
)
いか。
038
しかも
一度
(
いちど
)
切
(
き
)
つて
落
(
おと
)
されたら
最後
(
さいご
)
、
039
溜
(
た
)
めるのに
又
(
また
)
三千年
(
さんぜんねん
)
かからねばならぬ
訳
(
わけ
)
である。
040
だから
一度
(
いちど
)
あつて
二度
(
にど
)
無
(
な
)
い
仕組
(
しぐみ
)
と
申
(
まを
)
さるるので、
041
この
水
(
みづ
)
溜
(
たまり
)
たるや、
042
一寸
(
ちよつと
)
も
漏
(
も
)
らされぬ
仕組
(
しぐみ
)
、
043
即
(
すなは
)
ち
水
(
みづ
)
も
漏
(
も
)
らさぬ
仕組
(
しぐみ
)
なのである。
044
三千年
(
さんぜんねん
)
と
云
(
い
)
うても
実数
(
じつすう
)
の
三千年
(
さんぜんねん
)
では
無
(
な
)
い、
045
何十万年
(
なんじふまんねん
)
といふ
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
からの
経綸
(
しぐみ
)
であるといふ
事
(
こと
)
は、
046
度々
(
たびたび
)
神諭
(
しんゆ
)
や
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
によつて
示
(
しめ
)
されて
居
(
ゐ
)
る
通
(
とほ
)
りである。
047
大本
(
おほもと
)
の
神業
(
しんげふ
)
は
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
進展
(
しんてん
)
して、
048
今
(
いま
)
や
全世界
(
ぜんせかい
)
に
其
(
その
)
福音
(
ふくいん
)
が
宣
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
へられつつあつて、
049
其
(
その
)
偉大
(
ゐだい
)
なる
仕事
(
しごと
)
は
世人
(
せじん
)
の
注目
(
ちうもく
)
の
焦点
(
せうてん
)
となつて
居
(
ゐ
)
る。
050
だが、
051
それも
御経綸
(
おしぐみ
)
のほんの
一部
(
いちぶ
)
にしか
過
(
す
)
ぎないので、
052
此処
(
ここ
)
に
水溜
(
みづたまり
)
があると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らす
為
(
た
)
めのほんの
漏
(
も
)
らし
水
(
みづ
)
である。
053
神様
(
かみさま
)
の
御仕事
(
おしごと
)
の
広大無辺
(
くわうだいむへん
)
なる
事
(
こと
)
は
人間
(
にんげん
)
に
分
(
わか
)
るものでは
無
(
な
)
いのであるから、
054
彼是
(
かれこれ
)
理屈
(
りくつ
)
を
云
(
い
)
はずに、
055
神様
(
かみさま
)
に
従
(
したが
)
つて
信仰
(
しんかう
)
を
励
(
はげ
)
むが
一等
(
いつとう
)
である。
056
太平洋
(
たいへいやう
)
の
中央
(
ちうおう
)
には
深
(
ふか
)
い
溝
(
みぞ
)
が
穿
(
うが
)
たれて
居
(
ゐ
)
て
大
(
おほ
)
きな
烏賊
(
いか
)
が
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
るが、
057
其
(
その
)
烏賊
(
いか
)
の
大
(
おほ
)
きさは
直径
(
ちよくけい
)
が
三里
(
さんり
)
もあるのである。
058
足
(
あし
)
の
長
(
なが
)
さは
一里
(
いちり
)
にあまり、
059
時々
(
ときどき
)
水面
(
すゐめん
)
に
浮
(
うか
)
び
出
(
で
)
て
大
(
だい
)
なる
漁船
(
ぎよせん
)
などを
足
(
あし
)
でからんでグツと
引
(
ひ
)
き
込
(
こ
)
んで
仕舞
(
しま
)
ひ、
060
悠々
(
いういう
)
海底
(
かいてい
)
に
沈
(
しづ
)
んで
御馳走
(
ごちそう
)
にありつくのである。
061
海竜
(
かいりう
)
が
現
(
あら
)
はれたなどと
云
(
い
)
ふのは、
062
実
(
じつ
)
はこの
烏賊
(
いか
)
の
足
(
あし
)
なのである。
063
かういふ
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いても
世人
(
せじん
)
は
中々
(
なかなか
)
信用
(
しんよう
)
すまいが、
064
事実
(
じじつ
)
である。
065
古事記
(
こじき
)
の
八岐大蛇
(
やまたをろち
)
の
項
(
かう
)
を
読
(
よ
)
んで
見
(
み
)
ると
066
「
其
(
その
)
眼
(
め
)
は
酸漿
(
ほほづき
)
の
如
(
ごと
)
くに
紅
(
あか
)
く、
067
身
(
み
)
一
(
ひと
)
つにして
頭
(
あたま
)
と
尾
(
を
)
は
八
(
やつ
)
つに
岐
(
わか
)
れ、
068
身
(
み
)
には
苔
(
こけ
)
、
069
檜
(
ひのき
)
、
070
杉
(
すぎ
)
の
木
(
き
)
など
生茂
(
おひしげ
)
り、
071
長
(
なが
)
さ
谿八谷
(
たにやたに
)
、
072
山
(
やま
)
の
尾八尾
(
をやを
)
に
亘
(
わた
)
り、
073
其
(
その
)
腹
(
はら
)
は
悉
(
ことごと
)
くに
常
(
つね
)
に
血
(
ち
)
爛
(
ただ
)
れたり
云々
(
うんぬん
)
」
074
とあるが、
075
背
(
せ
)
に
木
(
き
)
の
生
(
は
)
えた
動物
(
どうぶつ
)
なんか
少
(
すくな
)
くないので、
076
大地
(
だいち
)
は
生
(
い
)
き
物
(
もの
)
であると
昔
(
むかし
)
から
云
(
い
)
ふが、
077
大
(
おほ
)
きな
陸地
(
りくち
)
だと
思
(
おも
)
うて
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
生
(
うま
)
れ、
078
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
住
(
す
)
み、
079
其
(
その
)
上
(
うへ
)
を
耕
(
たがや
)
し、
080
而
(
しか
)
して
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
墳墓
(
ふんぼ
)
を
築
(
きづ
)
いて
居
(
ゐ
)
ると、
081
実
(
じつ
)
は
一
(
ひと
)
つの
大
(
おほ
)
きな
動物
(
どうぶつ
)
の
背
(
せな
)
の
上
(
うへ
)
であつたと
云
(
い
)
ふ、
082
お
伽噺
(
とぎばなし
)
のやうな
事
(
こと
)
が
事実
(
じじつ
)
となつて
現
(
あら
)
はれて
来
(
こ
)
ないとも
限
(
かぎ
)
らない。
083
いや
実際
(
じつさい
)
さういふ
動物
(
どうぶつ
)
が
何千年
(
なんぜんねん
)
もねむつたやうにじつとして
居
(
ゐ
)
て、
084
一
(
ひと
)
つの
大
(
おほ
)
きな
島
(
しま
)
だと
思
(
おも
)
はれて
居
(
ゐ
)
る
動物
(
どうぶつ
)
が
居
(
を
)
るのである。
085
人間
(
にんげん
)
の
頭
(
あたま
)
にわいた
虱
(
しらみ
)
は
其処
(
そこ
)
を
安住
(
あんぢゆう
)
の
地
(
ち
)
としてそこで
生
(
い
)
き、
086
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
み、
087
子孫
(
しそん
)
永久
(
ゑいきう
)
の
繁殖
(
はんしよく
)
を
願
(
ねが
)
うて
居
(
ゐ
)
る。
088
それが
人間
(
にんげん
)
と
云
(
い
)
ふ
一動物
(
いちどうぶつ
)
の
肉体
(
にくたい
)
の
一部分
(
いちぶぶん
)
であると
考
(
かんが
)
へないと
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
である。
089
かういふ
大
(
おほ
)
きな
動物
(
どうぶつ
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
したら、
090
それこそ
大変
(
たいへん
)
である。
091
世
(
よ
)
の
切
(
き
)
り
替
(
か
)
への
時
(
とき
)
には、
092
どういふ
事
(
こと
)
が
起
(
おこ
)
つて
来
(
く
)
るかも
分
(
わか
)
らないのである。
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