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稲羽(いなば)白兎(しろうさぎ)

インフォメーション
鏡:玉鏡 題名:稲羽の白兎 よみ: 著者:出口王仁三郎
神の国掲載号:1933(昭和8)年01月号 八幡書店版:57頁 愛善世界社版:46頁 著作集: 第五版:133頁 第三版:133頁 全集: 初版:107頁
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :kg583
001 大国主命(おほくにぬしのみこと)(あに)八十神(やそがみ)(とも)となりて稲羽(いなば)因幡(いなば))の(くに)(むか)(とき)に、002気多之前(けたのさき)(おい)(はだか)(うさぎ)()つた。003八十神(やそがみ)(その)(うさぎ)(むか)ひ、004(うみ)(よく)して(かぜ)()高山(かうざん)()()()せと()うたので、005正直(しやうぢき)にも(うさぎ)()はるるままにした(ところ)が、006(しほ)(かわ)くにつれて(かは)(ことごと)(かぜ)()きさかれて(いた)みに()へず()いて()た。007其処(そこ)大国主命(おほくにぬしのみこと)(とほ)りかかつて(その)(よし)()き、008(おほい)(あは)れと思召(おぼしめ)して種々(いろいろ)(をしへ)られたと()ふことは古事記(こじき)にもあり、009日本(につぽん)伝説(でんせつ)としてもよく人々(ひとびと)(かた)(ぐさ)となつて()るし、010(また)鳥取県下(とつとりけんか)には白兎(はくと)神社(じんじや)「白兎神社」…鳥取市白兎に鎮座する。といつて白兎(しろうさぎ)(まつ)つた(みや)まであるが、011()(うさぎ)()ふのは(その)(ひと)名前(なまへ)であつて、012(うま)とか鹿(しか)とか()名前(なまへ)がある(やう)に、013白兎(しろうさぎ)()名前(なまへ)()つた(ひと)であつたのである。014(すなは)(その)一族(いちぞく)淤岐(おき)(しま)から(わた)つて()小民族(せうみんぞく)一団(いちだん)であつて、015(なか)首長(しゆちやう)白兎(しろうさぎ)()名前(なまへ)()つて()たのである。016それが(うみ)(わに)(あざむ)き、017()めに(いか)りにふれて()(みな)むしり()られたと()ふのは、018(わに)とは当時(たうじ)海上(かいじやう)根拠(こんきよ)として()民族(みんぞく)(やう)なもので、019極端(きよくたん)()へば海賊(かいぞく)一団(いちだん)()つても()い。020それを(あざむ)いたので、021一切(いつさい)掠奪(りやくだつ)()つたので(わづら)()(かな)しんで()たのである。
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