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霊界物語
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第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
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海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
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第37巻(子の巻)
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第47巻(戌の巻)
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真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
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第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
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第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
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第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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特別編 入蒙記
第1篇 日本より奉天まで
01 水火訓
02 神示の経綸
03 金剛心
04 微燈の影
05 心の奥
06 出征の辞
07 奉天の夕
第2篇 奉天より洮南へ
08 聖雄と英雄
09 司令公館
10 奉天出発
11 安宅の関
12 焦頭爛額
13 洮南旅館
14 洮南の雲
第3篇 洮南より索倫へ
15 公爺府入
16 蒙古の人情
17 明暗交々
18 蒙古気質
19 仮司令部
20 春軍完備
21 索倫本営
第4篇 神軍躍動
22 木局収ケ原
23 下木局子
24 木局の月
25 風雨叱咤
26 天の安河
27 奉天の渦
28 行軍開始
29 端午の日
30 岩窟の奇兆
第5篇 雨後月明
31 強行軍
32 弾丸雨飛
33 武装解除
34 竜口の難
35 黄泉帰
36 天の岩戸
37 大本天恩郷
38 世界宗教聯合会
39 入蒙拾遺
附 入蒙余録
大本の経綸と満蒙
世界経綸の第一歩
蒙古建国
蒙古の夢
余白歌
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第一九章
仮
(
かり
)
司令部
(
スーリンフ
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記
篇:
第3篇 洮南より索倫へ
よみ(新仮名遣い):
とうなんよりそーろんへ
章:
第19章 仮司令部
よみ(新仮名遣い):
かりすーりんふ
通し章番号:
口述日:
1925(大正14)年08月
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年2月14日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
公爺府に仮司令部をおいて進軍の準備をする間、日出雄は和蒙作歌字典を著作した。また、奉天からは坂本広一が、ついで井上兼吉がやってきて、救援軍の司令部に加わった。
四月十五日、いよいよモーゼル銃や機関銃が洮南を出発したとの報告があった。日出雄が渡満してからわずか二ケ月ばかりにして、軍の編成ができるようになるとは、人間業ではないと喜んだ。
老印君はわざわざ日出雄を訪ねて先日の無礼を詫びに来た。神軍の初陣にあたって、まず公爺府の最高将官である老印君を従わせたのは、幸先がよいといって喜んだ。
四月二十日、神勅により、日出雄と真澄別には、次のような蒙古人名が与えられた。
出口王仁三郎源日出雄
弥勒下生達頼喇嘛[みろくげしょうターライラマ]
素尊汗(言霊別命)[すーつーはん]
蒙古姓名:那爾薩林喀斉拉額都[ナルザリンカチラオト]
松村仙造源真澄
班善喇嘛[ハンゼンラマ]
真澄別(治国別命)
伊忽薩林伯勒額羅斯[イボサリンポロオロス]
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
2024/1/19出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-01-19 02:56:09
OBC :
rmnm19
愛善世界社版:
172頁
八幡書店版:
第14輯 611頁
修補版:
校定版:
172頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
寒風
(
かんぷう
)
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
ぶ
黄塵
(
くわうぢん
)
万丈
(
ばんじやう
)
の
蒙古
(
もうこ
)
の
住居
(
すまゐ
)
は、
002
実
(
じつ
)
に
惨澹
(
さんたん
)
たるものであつた。
003
洮南
(
たうなん
)
以来
(
いらい
)
二十日
(
はつか
)
間
(
かん
)
も
湯
(
ゆ
)
に
入
(
はい
)
らないので、
004
顔
(
かほ
)
は
鍋墨
(
なべすみ
)
の
如
(
ごと
)
く、
005
鼻
(
はな
)
の
穴
(
あな
)
や
耳
(
みみ
)
の
穴
(
あな
)
は
細
(
こま
)
かい
土埃
(
つちほこり
)
に
埋
(
うづ
)
まつて
居
(
ゐ
)
る。
006
日出雄
(
ひでを
)
一行
(
いつかう
)
のみならず、
007
蒙古人
(
もうこじん
)
の
顔
(
かほ
)
は
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんぢう
)
入浴
(
にふよく
)
しないのだから、
008
実
(
じつ
)
に
垢
(
あか
)
まみれになつて
醜
(
みぐる
)
しい。
009
蒙古人
(
もうこじん
)
は
生
(
うま
)
れた
時
(
とき
)
一度
(
いちど
)
水
(
みづ
)
で
身体
(
からだ
)
を
洗
(
あら
)
つたきり、
010
終身
(
しうしん
)
湯水
(
ゆみづ
)
で
体
(
からだ
)
を
洗
(
あら
)
ふと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
はない。
011
夏
(
なつ
)
になると
暑
(
あつ
)
さ
凌
(
しの
)
ぎに
河中
(
かちう
)
に
唯
(
ただ
)
の
一回
(
いつくわい
)
位
(
ぐらゐ
)
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
むこともあるが、
012
決
(
けつ
)
して
体
(
からだ
)
の
垢
(
あか
)
を
落
(
おと
)
さうとはしないのである。
013
蒙古
(
もうこ
)
の
婦人
(
ふじん
)
の
歩行
(
ほかう
)
する
様
(
さま
)
は
何
(
いづ
)
れも
外輪
(
そとわ
)
に
大手
(
おほて
)
を
振
(
ふ
)
つて
歩
(
ある
)
き、
014
遠方
(
ゑんぱう
)
から
見
(
み
)
てゐると
男女
(
だんぢよ
)
の
区別
(
くべつ
)
が
判
(
わか
)
らない。
015
唯
(
ただ
)
耳
(
みみ
)
に
環
(
わ
)
が
下
(
さが
)
つて
居
(
ゐ
)
るのと
頭
(
かしら
)
に
宝石
(
ほうせき
)
が
光
(
ひか
)
つてゐるので、
016
其
(
その
)
女
(
をんな
)
たるを
知
(
し
)
るのみである。
017
或時
(
あるとき
)
日出雄
(
ひでを
)
が
屋外
(
をくぐわい
)
に
出
(
で
)
て
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
をもつて
曠原
(
くわうげん
)
を
望
(
のぞ
)
んでゐると、
018
二町
(
にちやう
)
許
(
ばか
)
り
向
(
むか
)
ふから
五十
(
ごじふ
)
許
(
ばか
)
りの
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い、
019
ポロを
下
(
さ
)
げた
蒙古
(
もうこ
)
婦人
(
ふじん
)
が
日出雄
(
ひでを
)
の
方
(
はう
)
に
向
(
むか
)
つて
進
(
すす
)
んで
来
(
き
)
た。
020
日出雄
(
ひでを
)
は
男
(
をとこ
)
か
女
(
をんな
)
か
老人
(
らうじん
)
か、
021
但
(
ただ
)
しは
妙齢
(
めうれい
)
の
美人
(
びじん
)
かと
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
にのぞいてゐると、
022
其
(
その
)
女
(
をんな
)
は
日出雄
(
ひでを
)
の
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
でもつて
覗
(
のぞ
)
いてゐるとは
少
(
すこ
)
しも
気
(
き
)
がつかず、
023
忽
(
たちま
)
ち
裾
(
すそ
)
を
捲
(
まく
)
つて
ウツトコ
を
現
(
あらは
)
し、
024
無造作
(
むざうさ
)
に
道
(
みち
)
の
中央
(
ちうわう
)
で
シエスアンテイナ
をやりプイプイと
二三度
(
にさんど
)
尻
(
しり
)
を
振
(
ふ
)
つて
025
着衣
(
きもの
)
の
裾
(
すそ
)
で
ウツトコ
をこすり、
026
平然
(
へいぜん
)
として
日出雄
(
ひでを
)
の
前
(
まへ
)
にやつて
来
(
き
)
た。
027
日出雄
(
ひでを
)
が
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
で
覗
(
のぞ
)
いてゐる
時
(
とき
)
真澄別
(
ますみわけ
)
が
傍
(
そば
)
へやつて
来
(
き
)
て、
028
『
一寸
(
ちよつと
)
其
(
その
)
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
を
私
(
わたし
)
に
貸
(
か
)
して
下
(
くだ
)
さい』と
頼
(
たの
)
む、
029
日出雄
(
ひでを
)
は
笑
(
わら
)
ひ
乍
(
なが
)
ら『ナニ
今
(
いま
)
が
肝心
(
かんじん
)
要
(
かなめ
)
の
正念場
(
しやうねんば
)
だ。
030
蒙古
(
もうこ
)
婦人
(
ふじん
)
の
ウツトコ
を
実見
(
じつけん
)
してゐるのだ、
031
こんな
機会
(
きくわい
)
は
又
(
また
)
とないから
先
(
ま
)
づ
御免
(
ごめん
)
蒙
(
かふむ
)
りませう』と
云
(
い
)
つてゐる
間
(
あひだ
)
に
シエスアンテイナ
の
行事
(
ぎやうじ
)
は
済
(
す
)
んで
了
(
しま
)
つた。
032
後
(
あと
)
で
日出雄
(
ひでを
)
と
松村
(
まつむら
)
は
大声
(
おほごゑ
)
を
上
(
あ
)
げて
芝草
(
しばくさ
)
の
上
(
うへ
)
に
倒
(
たふ
)
れて
笑
(
わら
)
つた。
033
公爺府
(
コンエフ
)
の
鎮国公
(
ちんこくこう
)
から
日本
(
につぽん
)
の
大先生
(
だいせんせい
)
にと
云
(
い
)
つて、
034
大
(
おほ
)
きな
豚
(
ぶた
)
を
一頭
(
いつとう
)
割
(
わ
)
つて
其
(
その
)
肉
(
にく
)
を
贈
(
おく
)
つて
来
(
き
)
た。
035
日出雄
(
ひでを
)
一行
(
いつかう
)
は
其
(
その
)
厚意
(
かうい
)
を
謝
(
しや
)
し、
036
直様
(
すぐさま
)
之
(
これ
)
を
煮
(
に
)
て
食膳
(
しよくぜん
)
に
上
(
のぼ
)
した。
037
所
(
ところ
)
が
公爺府
(
コンエフ
)
の
豚
(
ぶた
)
は
梅毒
(
ばいどく
)
患者
(
くわんじや
)
の
ひつた
糞
(
くそ
)
を
食
(
く
)
つてゐるので
豚
(
ぶた
)
までが
梅毒性
(
ばいどくせい
)
になつてゐると
見
(
み
)
え、
038
日出雄
(
ひでを
)
は
其
(
その
)
毒
(
どく
)
に
当
(
あ
)
てられて
面部
(
めんぶ
)
を
除
(
のぞ
)
くの
外
(
ほか
)
身体
(
からだ
)
一面
(
いちめん
)
に
泡
(
あは
)
のやうな
痒疣
(
かゆいぼ
)
が
発生
(
はつせい
)
し、
039
夜
(
よ
)
も
昼
(
ひる
)
もガシガシとかいて
苦
(
くる
)
しんだ。
040
二先生
(
アルセンシヨン
)
の
真澄別
(
ますみわけ
)
も
亦
(
また
)
豚
(
ぶた
)
の
毒
(
どく
)
にあてられ
顔
(
かほ
)
一面
(
いちめん
)
に
疣
(
いぼ
)
が
発生
(
はつせい
)
した。
041
其
(
その
)
かはりに
日出雄
(
ひでを
)
とは
反対
(
はんたい
)
に
首
(
くび
)
から
下
(
した
)
はどつこも
犯
(
をか
)
されなかつた。
042
あまり
痒
(
かゆ
)
いのでガシガシと
爪
(
つめ
)
で
掻
(
か
)
きむしつたから
堪
(
たま
)
らない、
043
忽
(
たちま
)
ち
顔面
(
がんめん
)
脹
(
は
)
れあがり、
044
澄
(
す
)
みきつた
液汁
(
えきじう
)
がボトボトと
雨
(
あめ
)
の
如
(
ごと
)
くに
落
(
お
)
ちるやうになつた。
045
さうして
日出雄
(
ひでを
)
が
鎮魂
(
ちんこん
)
して
癒
(
いや
)
さうとすれども、
046
真澄別
(
ますみわけ
)
は
寝
(
ね
)
てゐる
間
(
あひだ
)
に
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らず
顔
(
かほ
)
を
掻
(
か
)
くので、
047
益々
(
ますます
)
顔
(
かほ
)
が
破
(
やぶ
)
れただれ、
048
牡丹餅
(
ぼたもち
)
のやうな
面相
(
めんさう
)
になつて
了
(
しま
)
つた。
049
されど
真澄別
(
ますみわけ
)
は
何事
(
なにごと
)
も
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
だといつて
意
(
い
)
に
介
(
かい
)
せず
自然
(
しぜん
)
に
任
(
まか
)
してゐた。
050
漸
(
やうや
)
く
一
(
いつ
)
ケ
月
(
げつ
)
の
後
(
のち
)
に
元
(
もと
)
の
如
(
ごと
)
く
綺麗
(
きれい
)
な
顔
(
かほ
)
になつたのは
幸
(
さいはひ
)
である。
051
一時
(
いちじ
)
は
到底
(
たうてい
)
元
(
もと
)
のものにならないだらうといつて、
052
盧
(
ろ
)
占魁
(
せんくわい
)
初
(
はじ
)
め
日本人
(
につぽんじん
)
側
(
がは
)
も
非常
(
ひじやう
)
に
心配
(
しんぱい
)
したのである。
053
公爺府
(
コンエフ
)
の
天空
(
てんくう
)
には
数百
(
すうひやく
)
の
鶴
(
つる
)
の
群
(
むれ
)
が
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
に
舞
(
ま
)
ひ
遊
(
あそ
)
び、
054
雪
(
ゆき
)
の
原野
(
げんや
)
を
飛
(
と
)
び
交
(
か
)
ひ
妙
(
めう
)
な
声
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
して
鳴
(
な
)
き
渡
(
わた
)
つてゐる。
055
到底
(
たうてい
)
内地
(
ないち
)
ではこんな
事
(
こと
)
は
見
(
み
)
られないだらうと
云
(
い
)
つて、
056
日出雄
(
ひでを
)
は
其
(
その
)
前途
(
ぜんと
)
の
幸運
(
かううん
)
を
祝
(
しゆく
)
した。
057
此
(
この
)
辺
(
へん
)
は
楊柳
(
やうりう
)
の
木
(
き
)
や
錦木
(
にしきぎ
)
及
(
およ
)
び
杏
(
あんづ
)
の
木
(
き
)
などが、
058
山
(
やま
)
や
野
(
の
)
に
沢山
(
たくさん
)
生
(
は
)
えてゐる。
059
雀
(
すずめ
)
はチユンチユンと
鳴
(
な
)
き、
060
鶏
(
とり
)
は
澄
(
す
)
み
切
(
き
)
つた
声
(
こゑ
)
でコケコツコーと
長
(
なが
)
く
謳
(
うた
)
ひ、
061
牛
(
うし
)
はモウモウ、
062
馬
(
うま
)
はヒンヒン、
063
猫
(
ねこ
)
はニヤンニヤン、
064
犬
(
いぬ
)
はワンワン、
065
日本並
(
につぽんなみ
)
に
声
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
つて
鳴
(
な
)
いてゐる。
066
名田彦
(
なだひこ
)
はこれを
聞
(
き
)
いて『
鳥
(
とり
)
、
067
獣
(
けもの
)
は
偉
(
えら
)
いものだ、
068
蒙古
(
もうこ
)
の
奴
(
やつ
)
は
日本語
(
につぽんご
)
を
些
(
ちつ
)
とも
知
(
し
)
らないが、
069
鳥
(
とり
)
、
070
獣
(
けもの
)
は
日本語
(
につぽんご
)
を
使
(
つか
)
つてゐる』と
云
(
い
)
つて
笑
(
わら
)
つた。
071
日出雄
(
ひでを
)
は
公爺府
(
コンエフ
)
滞在中
(
たいざいちう
)
、
072
記憶
(
きおく
)
便法
(
べんはふ
)
和蒙
(
わもう
)
作歌
(
さくか
)
字典
(
じてん
)
の
著作
(
ちよさく
)
に
着手
(
ちやくしゆ
)
し、
073
数千
(
すうせん
)
の
蒙古語
(
もうこご
)
交
(
まじ
)
りの
和歌
(
わか
)
を
作
(
つく
)
つた。
074
さうして
其
(
その
)
外
(
ほか
)
に
数百
(
すうひやく
)
の
述懐歌
(
じゆつくわいか
)
を
詠
(
よ
)
んだ。
075
左
(
さ
)
に
其
(
その
)
一部
(
いちぶ
)
を
紹介
(
せうかい
)
する。
076
○
077
容貌
(
ようばう
)
は
日人
(
にちじん
)
に
似
(
に
)
て
逞
(
たく
)
ましき
人
(
ひと
)
の
住
(
す
)
むなる
蒙古
(
もうこ
)
楽
(
たの
)
しき
078
冬籠
(
ふゆごも
)
りのみに
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
るより
外
(
ほか
)
にすべなき
蒙古人
(
もうこじん
)
かな
079
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
の
知己
(
ちき
)
に
遇
(
あ
)
ひたる
心地
(
ここち
)
してきよく
交
(
まじ
)
はる
蒙古人
(
もうこじん
)
かな
080
牛
(
うし
)
馬
(
うま
)
や
犬
(
いぬ
)
豚
(
ぶた
)
驢馬
(
ろば
)
の
糞
(
くそ
)
攻
(
ぜ
)
めに
遇
(
あ
)
ひて
一日
(
ひとひ
)
を
今日
(
けふ
)
も
送
(
おく
)
りぬ
081
朝戸出
(
あさとで
)
に
四方
(
よも
)
の
山々
(
やまやま
)
見渡
(
みわた
)
せばいづれも
雪
(
ゆき
)
の
薄絹
(
うすぎぬ
)
よそふ
082
今日
(
けふ
)
も
亦
(
また
)
つめたき
粉雪
(
こなゆき
)
ちらちらとふりつつ
吾
(
わが
)
顔
(
かほ
)
なめてとほるも
083
人
(
ひと
)
見
(
み
)
れば
三
(
み
)
つ
四
(
よ
)
つ
五
(
いつ
)
つ
寄
(
よ
)
り
来
(
きた
)
りしきりに
吠
(
ほ
)
ゆる
蒙古犬
(
もうこいぬ
)
かな
084
蒙古犬
(
もうこいぬ
)
吠
(
ほ
)
ゆる
声
(
こゑ
)
きき
朝
(
あさ
)
まだき
窓
(
まど
)
をのぞけば
騎馬兵
(
きばへい
)
来
(
きた
)
る
085
公爺府
(
コンエフ
)
のしげこき
小屋
(
こや
)
にラハンテルハ
破
(
やぶ
)
れしを
敷
(
し
)
きて
一人
(
ひとり
)
寝
(
ね
)
しかな
086
蒙古
(
もうこ
)
女
(
をみな
)
耳
(
みみ
)
にかけたるスイハ(
耳環
(
みみわ
)
)
見
(
み
)
れば
印度
(
インド
)
の
国
(
くに
)
の
昔
(
むかし
)
偲
(
しの
)
ばゆ
087
蒙古路
(
もうこぢ
)
に
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
り
真白
(
ましろ
)
なる
山野
(
やまの
)
の
雪
(
ゆき
)
はとけそめにけり
088
○
089
奉天
(
ほうてん
)
から
坂本
(
さかもと
)
広一
(
くわういち
)
が
轎車
(
けうしや
)
に
乗
(
の
)
り
手紙
(
てがみ
)
を
持
(
も
)
つてやつて
来
(
き
)
た。
090
それは
総
(
すべ
)
ての
計画
(
けいくわく
)
の
進行
(
しんかう
)
を
報告
(
はうこく
)
の
為
(
ため
)
である。
091
坂本
(
さかもと
)
は
熱心
(
ねつしん
)
な
日蓮宗
(
にちれんしう
)
の
信者
(
しんじや
)
であつた。
092
一時
(
いちじ
)
は
僧籍
(
そうせき
)
に
入
(
い
)
り
満州
(
まんしう
)
に
日蓮宗
(
にちれんしゆう
)
の
宣伝
(
せんでん
)
を
企
(
くわだ
)
てた
男
(
をとこ
)
である。
093
坂本
(
さかもと
)
は
暗夜
(
あんや
)
に
日出雄
(
ひでを
)
の
身体
(
しんたい
)
から
黄金色
(
わうごんしよく
)
の
光
(
ひかり
)
が
放射
(
はうしや
)
してゐたのを
霊眼
(
れいがん
)
で
認
(
みと
)
めて、
094
日出雄
(
ひでを
)
の
神格
(
しんかく
)
を
知
(
し
)
り、
095
俄
(
にはか
)
に
大本
(
おほもと
)
信者
(
しんじや
)
となつた。
096
彼
(
かれ
)
は
佐々木
(
ささき
)
や
大倉
(
おほくら
)
等
(
ら
)
の
総
(
すべ
)
ての
行動
(
かうどう
)
を
熟知
(
じゆくち
)
してゐるので
邪魔者
(
じやまもの
)
扱
(
あつか
)
ひをされ、
097
唐国別
(
からくにわけ
)
の
口
(
くち
)
を
通
(
つう
)
じて
唯一人
(
ただひとり
)
入蒙
(
にふもう
)
を
命
(
めい
)
ぜられたのである。
098
次
(
つい
)
で
永
(
なが
)
らく
支那
(
しな
)
、
099
満州
(
まんしう
)
、
100
西比利亜
(
シベリア
)
方面
(
はうめん
)
に
或
(
ある
)
事業
(
じげふ
)
の
為
(
た
)
め
活躍
(
くわつやく
)
して
居
(
ゐ
)
た
井上
(
ゐのうへ
)
兼吉
(
かねきち
)
が
奉天
(
ほうてん
)
からやつて
来
(
き
)
た。
101
此
(
この
)
男
(
をとこ
)
は
盧
(
ろ
)
占魁
(
せんくわい
)
の
命
(
めい
)
によつて、
102
危険
(
きけん
)
を
冒
(
をか
)
し、
103
綏遠
(
スヰヱン
)
や
張家口
(
ちやうかこう
)
方面
(
はうめん
)
に
哥老会
(
からうくわい
)
の
楊
(
やう
)
成業
(
せいげふ
)
其
(
その
)
他
(
た
)
馬賊
(
ばぞく
)
の
頭目
(
とうもく
)
に
密旨
(
みつし
)
を
伝
(
つた
)
へに
行
(
い
)
つた
剛胆
(
がうたん
)
な
男
(
をとこ
)
である。
104
支那
(
しな
)
の
革命
(
かくめい
)
戦争
(
せんさう
)
等
(
とう
)
にも
加
(
くは
)
はり、
105
巴布札布
(
パプチヤツプ
)
の
戦争
(
せんそう
)
にも
参加
(
さんか
)
して
其
(
その
)
名
(
な
)
を
轟
(
とどろ
)
かし、
106
満州
(
まんしう
)
や
蒙古
(
もうこ
)
の
馬賊
(
ばぞく
)
の
頭目
(
とうもく
)
に
沢山
(
たくさん
)
の
知己
(
ちき
)
を
持
(
も
)
つてゐる。
107
彼
(
かれ
)
は
盧
(
ろ
)
占魁
(
せんくわい
)
の
仮
(
かり
)
司令部
(
しれいぶ
)
に
入
(
はひ
)
つて
金銭
(
きんせん
)
出納
(
すゐたふ
)
係
(
がかり
)
を
勤
(
つと
)
める
事
(
こと
)
となつた。
108
老
(
らう
)
印君
(
いんくん
)
から
洮児
(
トール
)
河
(
がは
)
で
捕獲
(
ほくわく
)
した、
109
トーラボーと
云
(
い
)
ふ
長
(
なが
)
さ
二
(
に
)
尺
(
しやく
)
許
(
ばか
)
りの
魚
(
うを
)
を
四尾
(
よんひき
)
送
(
おく
)
つて
来
(
き
)
た。
110
名田彦
(
なだひこ
)
の
巧妙
(
かうめう
)
な
料理法
(
れうりはふ
)
で
一同
(
いちどう
)
は
舌鼓
(
したづつみ
)
を
打
(
う
)
ち
賞玩
(
しやうぐわん
)
した。
111
今年
(
ことし
)
に
入
(
はひ
)
つて
初
(
はじ
)
めての
魚獲
(
ぎよくわく
)
だから、
112
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
日出雄
(
ひでを
)
に
進呈
(
しんてい
)
したのであつた。
113
四
(
し
)
月
(
ぐわつ
)
十三
(
じふさん
)
日
(
にち
)
馬隊
(
ばたい
)
の
頭目
(
とうもく
)
賈孟卿
(
ヂヤムチン
)
と
云
(
い
)
ふ
男
(
をとこ
)
が
日出雄
(
ひでを
)
を
訪
(
と
)
うた。
114
彼
(
かれ
)
は
二千
(
にせん
)
人
(
にん
)
の
部下
(
ぶか
)
を
有
(
いう
)
してゐるが、
115
盧
(
ろ
)
占魁
(
せんくわい
)
の
義軍
(
ぎぐん
)
に
参加
(
さんか
)
すべく
116
単身
(
たんしん
)
此
(
この
)
地
(
ち
)
まで
忍
(
しの
)
んでやつて
来
(
き
)
たのである。
117
彼
(
かれ
)
は
新
(
あたら
)
しい
思想
(
しさう
)
の
男
(
をとこ
)
で、
118
其
(
その
)
論旨
(
ろんし
)
も
極
(
きは
)
めて
明晰
(
めいせき
)
である。
119
背
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い
逞
(
たくま
)
しい
男
(
をとこ
)
で、
120
年齢
(
ねんれい
)
二十九
(
にじふきう
)
歳
(
さい
)
である。
121
四
(
し
)
月
(
ぐわつ
)
十五
(
じふご
)
日
(
にち
)
張
(
ちやう
)
作霖
(
さくりん
)
の
副官
(
ふくくわん
)
、
122
張
(
ちやう
)
華宣
(
くわせん
)
がやつて
来
(
き
)
て
盧
(
ろ
)
占魁
(
せんくわい
)
を
伴
(
ともな
)
ひ
日出雄
(
ひでを
)
の
住居
(
ぢうきよ
)
を
訪
(
と
)
うた。
123
彼
(
かれ
)
は
支那人
(
しなじん
)
で
明治
(
めいぢ
)
三十八
(
さんじふはち
)
年
(
ねん
)
東京
(
とうきやう
)
の
早稲田
(
わせだ
)
大学
(
だいがく
)
を
卒業
(
そつげふ
)
した
男
(
をとこ
)
で
日本語
(
につぽんご
)
を
良
(
よ
)
くするので、
124
大変
(
たいへん
)
話
(
はなし
)
が
面白
(
おもしろ
)
かつた。
125
元
(
もと
)
の
蒙古王
(
もうこわう
)
曼陀汗
(
マンダハン
)
も
訪
(
たづ
)
ねて
来
(
き
)
て
蒙古
(
もうこ
)
独立
(
どくりつ
)
の
人気
(
にんき
)
の
良
(
よ
)
い
話
(
はなし
)
を
交換
(
かうくわん
)
して
二人
(
ふたり
)
司令部
(
しれいぶ
)
へかへつていつた。
126
日出雄
(
ひでを
)
が
奉天
(
ほうてん
)
を
自動車
(
じどうしや
)
で
出発
(
しゆつぱつ
)
の
際
(
さい
)
、
127
何
(
なに
)
くれと
世話
(
せわ
)
をして
見送
(
みおく
)
り
守
(
まも
)
つて
呉
(
く
)
れた
楊
(
やう
)
巨芳
(
きよはう
)
氏
(
し
)
が
来訪
(
らいほう
)
し、
128
種々
(
しゆじゆ
)
面白
(
おもしろ
)
き
話
(
はなし
)
を
交換
(
かうくわん
)
して
居
(
ゐ
)
ると、
129
前方
(
ぜんぱう
)
原野
(
げんや
)
に
当
(
あた
)
つて
牛車
(
ぎうしや
)
、
130
馬車
(
ばしや
)
数十
(
すうじふ
)
台
(
だい
)
に
食糧
(
しよくりやう
)
、
131
寝具
(
しんぐ
)
等
(
とう
)
を
積
(
つ
)
み
込
(
こ
)
み、
132
数十
(
すうじふ
)
人
(
にん
)
の
騎馬
(
きば
)
の
兵卒
(
へいそつ
)
が
前後
(
ぜんご
)
を
守
(
まも
)
つて
来
(
く
)
るのが
見
(
み
)
えた。
133
さうして
弥々
(
いよいよ
)
本日
(
ほんじつ
)
十連発
(
じふれんぱつ
)
のモーゼル
銃
(
じう
)
や
機関銃
(
きくわんじう
)
が
洮南
(
たうなん
)
を
発
(
はつ
)
すると
云
(
い
)
ふ
報告
(
はうこく
)
があつた。
134
日出雄
(
ひでを
)
が
渡満
(
とまん
)
以来
(
いらい
)
僅
(
わづ
)
か
二
(
に
)
ケ
月
(
げつ
)
許
(
ばか
)
りにして
軍
(
ぐん
)
の
編成
(
へんせい
)
の
端緒
(
たんちよ
)
を
開
(
ひら
)
くに
至
(
いた
)
つたのも
全
(
まつた
)
く
人間業
(
にんげんわざ
)
ではないと
云
(
い
)
つて
喜
(
よろこ
)
んだ。
135
日夜
(
にちや
)
四方
(
しはう
)
の
山々
(
やまやま
)
に
山火事
(
やまくわじ
)
があり、
136
雲
(
くも
)
の
焼
(
や
)
けてゐる
光景
(
くわうけい
)
は
実
(
じつ
)
に
壮観
(
さうくわん
)
である。
137
日出雄
(
ひでを
)
は
毎夜
(
まいよ
)
戸外
(
こぐわい
)
に
出
(
い
)
で
楊
(
やなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
敷
(
し
)
き、
138
横臥
(
わうぐわ
)
して
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
で
音頭
(
おんど
)
を
取
(
と
)
りながら、
139
蒙古
(
もうこ
)
の
真赤
(
まつか
)
な
月
(
つき
)
を
眺
(
なが
)
めてゐる。
140
老
(
らう
)
印君
(
いんくん
)
は
支那
(
しな
)
の
将校
(
しやうかう
)
馬
(
ば
)
鵬挙
(
ほうきよ
)
と
共
(
とも
)
に
日出雄
(
ひでを
)
の
住宅
(
ぢうたく
)
を
訪
(
と
)
ひ、
141
『
先日
(
せんじつ
)
は
誤解
(
ごかい
)
より
不行届
(
ふゆきとどき
)
の
事
(
こと
)
を
致
(
いた
)
しました。
142
私
(
わたし
)
もこれから
総司令
(
そうしれい
)
に
従
(
したが
)
つて
索倫
(
ソーロン
)
に
参
(
まゐ
)
りますから、
143
何分
(
なにぶん
)
にも
宜敷
(
よろしく
)
願
(
ねが
)
ひます。
144
今迄
(
いままで
)
の
無礼
(
ぶれい
)
をお
詫
(
わ
)
びに
参
(
まゐ
)
りました』と
打
(
う
)
つてかはつた
挨拶
(
あいさつ
)
をした。
145
日出雄
(
ひでを
)
が
神軍
(
しんぐん
)
の
初陣
(
うひぢん
)
に
当
(
あた
)
つて
公爺府
(
コンエフ
)
最高
(
さいかう
)
将官
(
しやうくわん
)
、
146
協理
(
けふり
)
、
147
老
(
らう
)
印君
(
いんくん
)
を
従
(
したが
)
はしたのは
実
(
じつ
)
に
幸先
(
さいさき
)
がよいと
云
(
い
)
つて
喜
(
よろこ
)
び、
148
神明
(
しんめい
)
に
感謝
(
かんしや
)
の
辞
(
じ
)
を
捧
(
ささ
)
げた。
149
盧
(
ろ
)
総司令
(
そうしれい
)
が
公爺府
(
コンエフ
)
に
着
(
つ
)
いてからは
日々
(
ひび
)
夕方
(
ゆふがた
)
になると
口令
(
こうれい
)
が
発布
(
はつぷ
)
された。
150
これは
敵味方
(
てきみかた
)
を
暗夜
(
あんや
)
に
悟
(
さと
)
るべき
合言葉
(
あひことば
)
であつて、
151
軍探
(
ぐんたん
)
警戒
(
けいかい
)
の
為
(
ため
)
である。
152
四
(
し
)
月
(
ぐわつ
)
二十日
(
はつか
)
神勅
(
しんちよく
)
により、
153
日出雄
(
ひでを
)
、
154
真澄別
(
ますみわけ
)
は
左記
(
さき
)
の
如
(
ごと
)
き
蒙古人
(
もうこじん
)
名
(
な
)
を
与
(
あた
)
へられた。
155
出口
(
でぐち
)
王仁三郎
(
おにさぶらう
)
源
(
みなもと
)
日出雄
(
ひでを
)
156
弥勒
(
みろく
)
下生
(
げしやう
)
達頼
(
ターライ
)
喇嘛
(
ラマ
)
157
素尊汗
(
スーツンハン
)
(
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
)
158
『
蒙古
(
もうこ
)
姓名
(
せいめい
)
』
159
那爾薩林
(
ナルザリン
)
喀斉拉額都
(
カチラオト
)
160
松村
(
まつむら
)
仙造
(
せんざう
)
源
(
みなもと
)
真澄
(
ますみ
)
161
班善
(
ハンゼン
)
喇嘛
(
ラマ
)
162
真澄別
(
ますみわけ
)
治国別
(
はるくにわけの
)
命
(
みこと
)
163
伊忽薩林
(
イボサリン
)
伯勒額羅斯
(
ポロオロス
)
164
(
大正一四、八
、筆録)
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『
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飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
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霊界物語ネットに出口王仁三郎の
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