第三七章 大本天恩郷
インフォメーション
著者:出口王仁三郎
巻:霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記
篇:第5篇 雨後月明
よみ(新仮名遣い):うごげつめい
章:第37章 大本天恩郷
よみ(新仮名遣い):おおもとてんおんきょう
通し章番号:
口述日:1925(大正14)年08月17日(旧06月28日)
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:1925(大正14)年2月14日
概要:
舞台:
あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:財政問題も日出雄が綾部に帰りつくや、一掃されてしまった。瑞祥会本部を亀岡から綾部に移して宇知麿に総覧を一任した。そして自らは真澄別を率いて万寿苑に居を定め、万寿苑を天恩郷と命名した。
日出雄の居館である光照殿造営に際して、亀山城址の基礎石は掘り起こされた。欧文印刷所の新設や、海外宣伝部の移転などで、月照山の弥勒塔の光輝もますます増した。月宮殿造営の日を鶴首して待つのは、信徒のみではないほどである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]:
備考:2024/2/19出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。
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データ凡例:
データ最終更新日:2024-02-19 13:44:27
OBC :rmnm37
愛善世界社版:340頁
八幡書店版:第14輯 672頁
修補版:
校定版:343頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001 財政問題や日出雄の保釈問題に関する、002小田原評議で低迷せし周章狼狽の空気は、003日出雄の保釈帰綾と共に一掃され、004全くの嵐の跡の夫れの如く、005天地清明の聖地と復活したのである。
006 爾来進展主義の日出雄は、007負債や世評に屈することなく、008瑞祥会本部を亀岡より綾部に移して諸務の総攬を宇知麿に一任し、009自らは真澄別其他を率ゐて、010万寿苑に根拠を定め、011入蒙出発の際宣言せし如く、012単に三五聖団の日出雄としてでなく、013世界の源日出雄として、014万界の暗を照破すべき、015神界経綸の実現に着手したのである。
016 先づ以て万寿苑は天恩郷と命名され、017日出雄の居館たる光照殿が新築される事となつた。018久しく寂寥を感じて居た万寿苑は頓に活気横溢し、019数多の信者は各地より、020吾れも吾れもと先を争つて参集し、021光照殿造営に奉仕する事となり、022亀山城趾の基礎石は夫れ夫れ掘り起されて、023誂へた如く神業に役立つ奇縁に、024弥永久世弥永の掛声も勇ましく、025四辺の空気を震撼せしむる盛況に、026驚嘆の眼を睜るは亀岡町の人々のみならず、027日出雄が天下無敵の経綸振と其説示の絶対なるに、028今更の如く耳目を欹て、029或は教を請ふべく、030或は事業経営の主宰と仰ぐべく、031往来する人々引きも切らず、032更に欧文印刷所の新設、033海外宣伝部の移転などで、034月照山の弥勒塔日に日に其光輝を増す瑞祥に、035月宮殿造営の日をも鶴首して待つのは036敢て信徒のみではないのである。037あゝ惟神霊幸倍坐世。