世界経綸の第一歩
インフォメーション
著者:出口王仁三郎
巻:霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記
篇:附 入蒙余録
よみ(新仮名遣い):
章:世界経綸の第一歩
よみ(新仮名遣い):せかいけいりんのだいいっぽ
通し章番号:
口述日:1925(大正14)年08月15日(旧06月26日)
口述場所:
筆録者:松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:1925(大正14)年2月14日
概要:
舞台:
あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:いよいよ本年は十二万年に一度の甲子の年です。これまでは魂磨きの時代でありましたが、いよいよ挙国一致して事に当たらなければならないのであります。
神諭に「誠の分かった役員三人あれば立派に神業が完成される」とあるように、役員三人の心が合いさえすれば、それが元になって正義の団体が固まり、どんなことでも成就するでしょう。
大正十三年は甲子の年であり、神様の仕組まれた世界経綸の始まりとして、三人の役員を連れて、蒙古入りを始めたのであります。
少なくとも一ヵ年は帰国させて下さらないと思っていましたが、百二十六日で日本に再び帰ることになったのは、神界の思し召しがあることで、大本がまだ統一していないため、まずこれを統一して世界の経綸に着手すべく仕組まれたものと考えます。
蒙古から帰国後、過去の陋習を廃し、適材を適所に配してできるだけ新しい空気を作るように勤めましたので、みなそれぞれ助け合って御神業が完成するように努めてほしいものです。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]:
備考:2024/2/22出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。
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データ凡例:
データ最終更新日:2024-02-22 17:57:33
OBC :rmnm7002
愛善世界社版:365頁
八幡書店版:第14輯 685頁
修補版:
校定版:367頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001 愈本年は十二万年に一度の甲子の年であります。002人類が発生してから、003学者の説によれば、004十万年とか五十万年とか色々言つてゐる様ですが、005実際は地球の修理固成が出来て最初に人間の形を以て現はれ玉うたのが大国常立尊であります。006甲子はすべてが更始となり元へもどることであり、007艮は初めであり艮めでありまして、008愈大神様の神徳が顕現される時期であります。009今日迄は魂研きの時代であり、010練習の時代でありましたが、011愈甲子の年からは挙国一致して事に当らねばならぬのであります。012大本に因縁あつて集まられた人々から、013先づ世界の大立替大立直しの型を出さねばならぬ事になつて参つたのであります。014併し皆さまが協力一致せなくては大神業は成就せない。015たとへば一本の矢はごく弱いものであり、016すぐ折れるが、017何本か固まれば中々強く容易に挫折せないものです。018今日迄の大本は世界の状態が映つて個々分立し、019祝詞文中の『己が向々』で上を向いたもの、020下を向いたもの、021或は右を、022左を、023天国を、024地獄を、025艮を、026坤をと云つた具合に個々別々に向つてゐたが、027之では神業の完成どころか却て妨害になる。028祝詞文の中の『己が向々有らしめず』の聖句の通り、029信者一般が協同一致して事に当らねばなりませぬ。
030 神諭に『誠の分つた役員三人あれば立派に神業が完成される』とお示しになつてゐますが、031小さい胡麻粒一つが元子となつて金米糖が出来るやうに、032役員三人の心が合ひさへすれば、033それが元になつて正義の団体が固まり追々と大きなものになり、034どんなことでも成就するでせう。035併し単に只三人だけでは最後の艮めは刺せないので、036神様は止むを得ざる場合を慮り玉うて037三人でもとの意味をお示しになつてゐるのであります。
038 大本の内部も今迄は個々分立であつたが、039今後は協同一致の習慣をつけねば一朝事が起つた場合に頤を外す様な事が出来てはつまらない。040夫故いよいよ今回の大改革が断行されたのであります。
041 本年(十三年)は甲子の年で、042神様の仕組まれたる世界経綸の初まりとして、043私は今春早々三人を引連れて遥々と蒙古入を始めたのであります。044此事業は大きな仕事であつて、045神様は少くとも一ケ年位は帰国さして下さらないと思つてゐましたが、046百廿六日で日本へ再び帰ることになつたのは神界の思召のある事で、047大本が統一して居らぬ故、048これを統一しておいて世界の経綸に着手すべく経綸されたものと考へます。049私は帰国後神様に伺ひ、050今日迄の諸種の陋習を打破して適材を適所に配し、051出来る丈新しい空気をつくる事につとめました。052適材適所と言つても絶対的に適当とは云へぬ。053神様から見れば皆一様に不完全であるから、054神様の命令で選まれた人々が、055何も出来ない、056神様も目が見えないとか何とか不平や小言を云はないで、057少時時節を待つて頂きたい。058凡て物は不完全から段々と進むものでありますから、059御神業が完成する様に努めてほしい。060ついては責任の地位に立つ人をそれぞれお願ひしたのでありますから、061皆それぞれ助け合つてつとめて頂き度いものであります。