霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第八章 (はる)海面(かいめん)〔二五八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第2篇 常世の波 よみ(新仮名遣い):とこよのなみ
章:第8章 春の海面 よみ(新仮名遣い):はるのかいめん 通し章番号:258
口述日:1922(大正11)年01月17日(旧12月20日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
船の安着に、宣伝使は白扇を広げて祝の宣伝歌を歌った。春日姫はその歌に耳を傾けて聞き入っていた。
宣伝使は弘子彦神であった。そして、港に春日姫の姿を認めると、姫に歌いかけた。春日姫もまた、弘子彦に鬼城山での出来事を歌に歌い返した。
弘子彦が岸に着くと、二人は傍らの森林に入って人目を避けた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-04-11 16:09:37 OBC :rm0608
愛善世界社版:51頁 八幡書店版:第1輯 649頁 修補版: 校定版:51頁 普及版:22頁 初版: ページ備考:
001 (ふね)はやうやく(きし)()きぬ。002舟守(ふなもり)(しづ)かに白帆(しらほ)()()ぐる。003(ふね)(へさき)白扇(はくせん)(ひろ)げて無事(ぶじ)着陸(ちやくりく)(しゆく)しながら(うた)ひゐる宣伝使(せんでんし)(うた)に、004春日姫(かすがひめ)(みみ)(かたむ)け、005(ゆか)しげに()()りぬ。
006弘子彦海洋(かいやう)万里(ばんり)(なみ)(うへ)
007天津(あまつ)御空(みそら)海原(うなばら)
008なべて(しづ)かな今日(けふ)(たび)
009科戸(しなど)(かぜ)真帆(まほ)方帆(かたほ)
010(かみ)(めぐ)みをはらみつつ
011彼岸(ひがん)()きし(よろこ)びは
012(かみ)(をしへ)()(つた)
013(たび)(こころ)弘子彦(ひろやすひこ)
014(きよ)きは(かみ)(こころ)かな
015(ひろ)きは(かみ)(めぐ)みかな
016(あふ)げば(たか)久方(ひさかた)
017天津(あまつ)御空(みそら)()(つき)
018(くま)なき(ひかり)()()びつ
019(わた)浮世(うきよ)(ふね)(うへ)
020(あやつ)(かぢ)(なみ)()
021()きつ(しづ)みつ常闇(とこやみ)
022(うれ)ひに(なや)神人(かみびと)
023(すく)はむための鹿島立(かしまだ)
024かすか(そら)()朝日(あさひ)
025()荒波(あらなみ)照妙(てるたへ)
026(ころも)()てて蓑笠(みのかさ)
027(こころ)(かる)(たび)(そら)
028浪立(なみた)(さわ)荒海(あらうみ)
029本津(もとつ)御神(みかみ)御恵(みめぐ)みに
030(やす)けく()ぎし今朝(けさ)(はる)
031(ゆき)遠山(とほやま)(のこ)れども
032海辺(うみべ)(はる)気配(けはい)して
033梅咲(うめさ)(にほ)(うぐひす)
034(たに)()()けて出潮(いでしほ)
035(しほ)()(くだ)旅衣(たびごろも)
036(そら)(かがや)春日姫(かすがひめ)
037かすか(それ)(わか)らねど
038埠頭(ふとう)()てる姫人(ひめびと)
039(かみ)(まこと)道貫彦(みちつらひこ)校正本では「と」
040八王神(やつわうじん)(おん)(むすめ)
041稜威(みいづ)(たか)鷹住別(たかすみわけ)
042(きみ)妻神(めがみ)にや()さざるか
043浪立(なみた)(さわ)村千鳥(むらちどり)
044(なみ)()とりのしとやかに
045()でます姿(すがた)雄々(をを)しけれ
046われは()()(すく)ふてふ
047(かみ)(をしへ)()(なか)
048弘子彦(ひろやすひこ)(なが)(たび)
049(そら)()(とり)(はばか)りし
050(うづ)(みやこ)宣伝使(せんでんし)
051神国別(かみくにわけ)(つかさ)ぞや
052名乗(なの)らせ(たま)へさやさやに
053(つき)御影(みかげ)(くま)もなく
054(こころ)(くも)()(はら)
055(はら)(きよ)めむ(かみ)(くに)
056雲路(くもぢ)(わけ)てふ宣伝使(せんでんし)
057弘子彦(ひろやすひこ)旅姿(たびすがた)
058()をかけ(たま)春日姫(かすがひめ)
059と、060(うた)(をは)るや、061春日姫(かすがひめ)は、062岸辺(きしべ)()つて白扇(はくせん)(ひら)きながら、063(やさ)しき(はな)(くちびる)(しづ)かに(ひら)き、064(うた)もてこれに(こた)ふ。065その(うた)
066春日姫神代(かみよ)(むかし)高天原(たかあまはら)
067(かみ)(かむろ)()れませる
068国治立(くにはるたち)大神(おほかみ)
069(かく)れましたる()()より
070()()(かぜ)(なまぐさ)
071荒振(あらぶ)(かみ)(おと)なひは
072絶間(たえま)もあはれ諸神(もろがみ)
073(なみだ)(あめ)()(しき)
074河海(かはうみ)(あふ)山崩(やまくづ)
075(もも)樹草(きぐさ)(いろ)()
076常世(とこよ)(やみ)現世(うつしよ)
077(てら)さむためとモスコーの
078道貫彦(みちつらひこ)(かみ)()
079(うま)()でたる手弱女(たをやめ)
080(をんな)()をも打忘(うちわす)
081世界(せかい)(おも)一筋(ひとすぢ)
082(まこと)(つな)(つな)がれて
083(こころ)手綱(たづな)ゆるみなく
084()かれて(すす)(うま)()
085(あやふ)山路(やまぢ)()みさくみ
086荒波(あらなみ)(たけ)海原(うなばら)
087(しほ)()みつつ()(つも)
088(ゆき)より(しろ)顔容(かんばせ)
089大根(おほね)のごとき白腕(ただむき)
090(わか)やぐ(むね)素抱(すだだ)きて
091真玉手(またまで)玉出(たまで)相抱(あひいだ)
092(やす)らふ()なく生別(いきわか)
093(かみ)稜威(みいづ)鷹住別(たかすみわけ)
094(をし)(つかさ)宣伝使(せんでんし)
095(うれ)(かな)しの袖絞(そでしぼ)
096(みぎ)(ひだり)(わか)()
097(しほ)八百路(やほぢ)八塩路(やしほぢ)
098浪路(なみぢ)(わた)常世国(とこよくに)
099(くま)なくひびく宣伝歌(せんでんか)
100三千(さんぜん)世界(せかい)(うめ)(はな)
101一度(いちど)(ひら)常磐樹(ときはぎ)
102(まつ)(みさを)(いろ)(ふか)
103()()深雪(みゆき)友白髪(ともしらが)
104(ちか)ひまさへ(あらし)()
105山路(やまぢ)野辺(のべ)漂浪(さすらひ)
106(つま)(くる)しみ(おも)()
107()心地(ここち)よきモスコーの
108(みやこ)()ててかすかなる
109(かぜ)にも(こころ)(いた)めつつ
110八千八(はつせんや)(こゑ)杜鵑(ほととぎす)
111()べど(さけ)べど現世(うつしよ)
112(くも)()てたる人心(ひとごころ)
113()(ひと)さへも(なつ)()
114(つき)(ちから)鬼城山(きじやうざん)
115蚊取(かとり)(わけ)曲人(まがびと)
116誘拐(かどはか)されて奥山(おくやま)
117(まが)(とりで)(とら)はれの
118三年(みとせ)(うき)(しの)びつつ
119(かな)しき月日(つきひ)(おく)()
120深山(みやま)(おく)美山彦(みやまひこ)
121(かれ)らが運命(うんめい)月照彦(つきてるひこ)
122天使(かみ)(つかさ)(すく)はれて
123(こころ)(かか)村雲(むらくも)
124()(はら)ひたるナイヤガラ
125滝津涙(たきつなみだ)諸共(もろとも)
126(わか)れてここに紀井(きゐ)(うみ)
127孱弱(かよわ)(をんな)一人旅(ひとりたび)
128(とら)(おほかみ)(ささや)きに
129(こころ)(さび)しきこの(みぎり)
130アヽ(なつ)かしき宣伝使(せんでんし)
131神国別(かみくにわけ)()れの(はて)
132(ちひ)さき(むね)弘子彦(ひろやすひこ)
133(かみ)(つかさ)相生(あひおひ)
134(まつ)朝日(あさひ)(のぼ)るごと
135(こころ)(そら)()(わた)
136長閑(のどか)(はる)春日姫(かすがひめ)
137長閑(のどか)(はる)春日姫(かすがひめ)
138(うた)(もつ)て、139その素性(すじやう)(あか)したりける。
140 かくて舟守(ふなもり)は、141小舟(こぶね)()(おろ)し、142数多(あまた)旅客(りよきやく)(あげ)(むか)つて(はこ)ぶ。143弘子彦(ひろやすひこ)真先(まつさき)小舟(こぶね)()せられ(きし)()き、144二人(ふたり)何事(なにごと)目配(めくば)せしつつ、145(かたはら)森林(しんりん)にその姿(すがた)(ぼつ)したりける。
146大正一一・一・一七 旧大正一〇・一二・二〇 外山豊二録)
147(第三章~第八章 昭和一〇・一・三〇 於筑紫別院 王仁校正)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
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