霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第6巻(巳の巻)
序歌
松葉の塵
総説
第1篇 山陰の雪
01 宇宙太元
〔251〕
02 瀑布の涙
〔252〕
03 頓智奇珍
〔253〕
04 立春到達
〔254〕
05 抔盤狼藉
〔255〕
06 暗雲消散
〔256〕
07 旭光照波
〔257〕
第2篇 常世の波
08 春の海面
〔258〕
09 埠頭の名残
〔259〕
10 四鳥の別れ
〔260〕
11 山中の邂逅
〔261〕
12 起死回生
〔262〕
13 谷間の囁
〔263〕
14 黒竜赤竜
〔264〕
第3篇 大峠
15 大洪水(一)
〔265〕
16 大洪水(二)
〔266〕
17 極仁極徳
〔267〕
18 天の瓊矛
〔268〕
第4篇 立花の小戸
19 祓戸四柱
〔269〕
20 善悪不測
〔270〕
21 真木柱
〔271〕
22 神業無辺
〔272〕
23 諸教同根
〔273〕
24 富士鳴戸
〔274〕
第5篇 一霊四魂
25 金勝要大神
〔275〕
26 体五霊五
〔276〕
27 神生み
〔277〕
28 身変定
〔278〕
29 泣沢女
〔279〕
30 罔象神
〔280〕
第6篇 百舌鳥の囁
31 襤褸の錦
〔281〕
32 瓔珞の河越
〔282〕
33 五大教
〔283〕
34 三大教
〔284〕
35 北光開眼
〔285〕
36 三五教
〔286〕
第7篇 黄金の玉
37 雲掴み
〔287〕
38 黄金の宮
〔288〕
39 石仏の入水
〔289〕
40 琴平橋
〔290〕
41 桶伏山
〔291〕
第8篇 五伴緒神
42 途上の邂逅
〔292〕
43 猫の手
〔293〕
44 俄百姓
〔294〕
45 大歳神
〔295〕
46 若年神
〔296〕
47 二王と観音
〔297〕
48 鈿女命
〔298〕
49 膝栗毛
〔299〕
50 大戸惑
〔300〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第6巻
> 第3篇 大峠 > 第16章 大洪水(二)
<<< 大洪水(一)
(B)
(N)
極仁極徳 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一六章
大洪水
(
だいこうずゐ
)
(二)〔二六六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻
篇:
第3篇 大峠
よみ(新仮名遣い):
おおとうげ
章:
第16章 大洪水(二)
よみ(新仮名遣い):
だいこうずい(二)
通し章番号:
266
口述日:
1922(大正11)年01月18日(旧12月21日)
口述場所:
筆録者:
井上留五郎
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年5月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
酷熱の太陽が一度に数個現れて、大地の氷山を溶解させた。水は大地の中心にある集まり来たり、地球の水位は刻々に増加して、高い山の上にまでも迫った。
竜宮城の三重の金殿は、ふたたび中空に延長して金銀銅の天橋となり、霊線を垂らして正しい神人を引き上げて救い始めた。天教山の宣伝使たちは、黄金橋の上に立って洪水に漂流する神人を救いつつあった。
ウラル彦・ウラル姫もまたなぜか、銅橋の上に救われた。盤古神王と常世神王は黄金橋の上に救われた。しかしウラル彦・ウラル姫はアルタイ山に下ろされた。アルタイ山の山頂には多数の蟻が洪水を避けて非難していたため、ウラル彦らは蟻に身体をたかられて非常な苦痛を覚えた。
アルタイ山には、極悪の神ばかりが送られたのである。平素利己主義によって甘い汁を吸った悪者は、蟻に身体を破られたのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0616
愛善世界社版:
96頁
八幡書店版:
第1輯 665頁
修補版:
校定版:
98頁
普及版:
40頁
初版:
ページ備考:
001
世
(
よ
)
は
焼劫
(
せうごふ
)
に
瀕
(
ひん
)
せるか、
002
酷熱
(
こくねつ
)
の
太陽
(
たいやう
)
数個
(
すうこ
)
一
(
いち
)
時
(
じ
)
に
現
(
あら
)
はれて、
003
地上
(
ちじやう
)
に
熱
(
ねつ
)
を
放射
(
はうしや
)
し、
004
大地
(
だいち
)
の
氷山
(
ひやうざん
)
を
溶解
(
ようかい
)
したる
水
(
みづ
)
は
大地
(
だいち
)
中心
(
ちうしん
)
の
凹部
(
あふぶ
)
なる
地球
(
ちきう
)
に
向
(
むか
)
つて
流
(
なが
)
れ
集
(
あつ
)
まり、
005
地球
(
ちきう
)
は
冷水
(
れいすい
)
刻々
(
こくこく
)
に
増加
(
ぞうか
)
して、
006
さしもに
高
(
たか
)
き
山
(
やま
)
の
尾上
(
をのへ
)
も
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
影
(
かげ
)
を
没
(
ぼつ
)
するに
至
(
いた
)
りける。
007
このとき
星
(
ほし
)
はその
位置
(
ゐち
)
を
変
(
へん
)
じ、
008
太陽
(
たいやう
)
は
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
に
動揺
(
どうえう
)
し、
009
地
(
ち
)
は
激動
(
げきどう
)
して
形容
(
けいよう
)
し
難
(
がた
)
き
大音響
(
だいおんきやう
)
に
充
(
みた
)
されたりぬ。
010
太陽
(
たいやう
)
は
黒雲
(
くろくも
)
に
包
(
つつ
)
まれ、
011
地上
(
ちじやう
)
は
暗黒
(
あんこく
)
と
変
(
へん
)
じ、
012
咫尺
(
しせき
)
を
弁
(
べん
)
ぜざる
光景
(
くわうけい
)
とはなりぬ。
013
彼
(
か
)
の
竜宮城
(
りうぐうじやう
)
に
在
(
あ
)
りし
三重
(
みへ
)
の
金殿
(
きんでん
)
は、
014
中空
(
ちうくう
)
に
際限
(
さいげん
)
もなく
延長
(
えんちやう
)
して、
015
金銀銅
(
きんぎんどう
)
色
(
しよく
)
の
天橋
(
てんけう
)
を
成
(
な
)
し、
016
各自
(
かくじ
)
天橋
(
てんけう
)
よりは
金銀銅
(
きんぎんどう
)
色
(
しよく
)
の
霊線
(
れいせん
)
を
垂下
(
すゐか
)
し、
017
その
端
(
はし
)
の
救
(
すく
)
ひの
鉤
(
かぎ
)
をもつて、
018
正
(
ただ
)
しき
神人
(
しんじん
)
を
橋上
(
けうじやう
)
に
引
(
ひ
)
き
揚
(
あ
)
げ
始
(
はじ
)
めたり。
019
天橋
(
てんけう
)
の
上
(
うへ
)
には
蟻
(
あり
)
の
群
(
むら
)
がる
如
(
ごと
)
く、
020
数多
(
あまた
)
の
神人
(
かみがみ
)
が
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げられ、
021
天橋
(
てんけう
)
は
再
(
ふたた
)
び
回転
(
くわいてん
)
を
開始
(
かいし
)
したり。
022
東西
(
とうざい
)
に
延長
(
えんちやう
)
せる
天橋
(
てんけう
)
は、
023
南
(
みなみ
)
に
西
(
にし
)
に
北
(
きた
)
に
東
(
ひがし
)
と
中空
(
ちうくう
)
を
廻
(
めぐ
)
り、
024
天教山
(
てんけうざん
)
、
025
地教山
(
ちけうざん
)
その
他
(
た
)
数ケ所
(
すうかしよ
)
の
高山
(
かうざん
)
の
巓
(
いただき
)
に、
026
救
(
すく
)
はれたる
神人
(
しんじん
)
を
送
(
おく
)
り、
027
またもや
憂瀬
(
うきせ
)
に
沈
(
しづ
)
み
苦
(
くる
)
しめる
正
(
ただ
)
しき
神人
(
しんじん
)
を
救
(
すく
)
ひの
鈎
(
かぎ
)
を
以
(
もつ
)
て
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
天橋
(
てんけう
)
の
上
(
うへ
)
に
引
(
ひ
)
き
揚
(
あ
)
げ
玉
(
たま
)
ひける。
028
このとき
天教山
(
てんけうざん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は、
029
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
黄金橋
(
わうごんけう
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
ち、
030
金色
(
こんじき
)
の
霊線
(
れいせん
)
を
泥海
(
どろうみ
)
に
投
(
な
)
げ、
031
漂流
(
へうりう
)
する
正
(
ただ
)
しき
神人
(
しんじん
)
を
引
(
ひ
)
き
揚
(
あ
)
げつつあり。
032
而
(
しか
)
して
天橋
(
てんけう
)
に
神人
(
しんじん
)
の
充満
(
じゆうまん
)
するを
待
(
ま
)
ちて、
033
またもや
天橋
(
てんけう
)
は
起重機
(
きぢゆうき
)
のごとく
東南
(
とうなん
)
西北
(
せいぼく
)
に
転回
(
てんくわい
)
し、
034
その
身魂
(
みたま
)
相当
(
さうたう
)
の
高山
(
かうざん
)
に
運
(
はこ
)
ばれゆくなり。
035
神諭
(
しんゆ
)
に、
036
『
誠
(
まこと
)
の
者
(
もの
)
は、
037
さあ
今
(
いま
)
と
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
になりたら、
038
神
(
かみ
)
が
見届
(
みとど
)
けてあるから、
039
たとひ
泥海
(
どろうみ
)
の
中
(
なか
)
でも
摘
(
つま
)
み
上
(
あ
)
げてやるぞよ』
040
と
示
(
しめ
)
されあるを、
041
想
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
さしめらるるなり。
042
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げられたる
中
(
なか
)
にも、
043
鬼
(
おに
)
の
眼
(
め
)
にも
見落
(
みおと
)
しとも
云
(
い
)
ふべきか、
044
或
(
あるひ
)
は
宣伝使
(
せんでんし
)
の
深
(
ふか
)
き
経綸
(
しぐみ
)
ありての
事
(
こと
)
か、
045
さしも
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
なりしウラル
彦
(
ひこ
)
、
046
ウラル
姫
(
ひめ
)
も
銅橋
(
どうけう
)
の
上
(
うへ
)
に
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げられたり。
047
而
(
しか
)
して
常世
(
とこよ
)
神王
(
しんわう
)
始
(
はじ
)
め
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
もまた
金橋
(
きんけう
)
の
上
(
うへ
)
に
救
(
すく
)
はれて
居
(
ゐ
)
たりける。
048
ウラル
彦
(
ひこ
)
はアルタイ
山
(
ざん
)
に
運
(
はこ
)
ばれ、
049
その
他
(
た
)
の
神人
(
かみがみ
)
も
多
(
おほ
)
くここに
下
(
おろ
)
されたり。
050
この
山
(
やま
)
は
大小
(
だいせう
)
無数
(
むすう
)
の
蟻
(
あり
)
、
051
山頂
(
さんちやう
)
に
堆
(
うづだか
)
く
積
(
つも
)
り
居
(
ゐ
)
たりけるが、
052
凡
(
すべ
)
て
蟻
(
あり
)
は
洪水
(
こうずゐ
)
を
前知
(
ぜんち
)
し、
053
山上
(
さんじやう
)
に
真先
(
まつさき
)
に
避難
(
ひなん
)
したりしなり。
054
ウラル
彦神
(
ひこのかみ
)
は
蟻
(
あり
)
の
山
(
やま
)
に
運
(
はこ
)
ばれ、
055
全身
(
ぜんしん
)
蟻
(
あり
)
に
包
(
つつ
)
まれ、
056
身体
(
しんたい
)
の
各所
(
かくしよ
)
を
鋭
(
するど
)
き
針
(
はり
)
にて
突
(
つ
)
き
破
(
やぶ
)
られ、
057
非常
(
ひじやう
)
の
苦悶
(
くもん
)
に
堪
(
た
)
へかねて
少
(
すこ
)
しく
山
(
やま
)
を
下
(
くだ
)
り、
058
泥水
(
でいすゐ
)
の
中
(
なか
)
に
全身
(
ぜんしん
)
を
浸
(
ひた
)
し
見
(
み
)
たるに、
059
蟻
(
あり
)
は
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
喰
(
く
)
ひ
着
(
つ
)
きて、
060
苦痛
(
くつう
)
はますます
激
(
はげ
)
しく、
061
またもや
蟻
(
あり
)
の
山
(
やま
)
へと
這
(
は
)
ひ
上
(
あが
)
りゆけり。
062
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
禿頭
(
はげあたま
)
も
此処
(
ここ
)
に
居
(
ゐ
)
たるが、
063
この
時
(
とき
)
ばかりはその
禿頭
(
はげあたま
)
は
全部
(
すつかり
)
毛
(
け
)
が
生
(
は
)
えたるごとく
見
(
み
)
えたりき。
064
全
(
まつた
)
く
蟻
(
あり
)
が
集
(
たか
)
りたる
結果
(
けつくわ
)
なりける。
065
このアルタイ
山
(
ざん
)
に
運
(
はこ
)
ばれた
神人
(
かみがみ
)
は、
066
極悪
(
ごくあく
)
の
神人
(
かみ
)
ばかりにして、
067
極善
(
ごくぜん
)
の
神人
(
かみ
)
は
天教
(
てんけう
)
、
068
地教
(
ちけう
)
両山
(
りやうざん
)
に、
069
極悪者
(
ごくあくしや
)
はアルタイ
山
(
ざん
)
に
救
(
すく
)
はれたりける。
070
平素
(
へいそ
)
利己
(
りこ
)
主義
(
しゆぎ
)
を
持
(
ぢ
)
し、
071
甘
(
あま
)
い
汁
(
しる
)
を
吸
(
す
)
うた
悪者
(
わるもの
)
共
(
ども
)
は、
072
全身
(
ぜんしん
)
残
(
のこ
)
らず
甘
(
あま
)
くなつてをると
見
(
み
)
えて、
073
蟻
(
あり
)
が
喜
(
よろこ
)
びて
集
(
たか
)
るに
反
(
はん
)
して、
074
世界
(
せかい
)
のために
苦
(
にが
)
き
経験
(
けいけん
)
を
嘗
(
な
)
めたる
神人
(
しんじん
)
は、
075
身体
(
しんたい
)
苦
(
にが
)
く、
076
一匹
(
いつぴき
)
も
蟻
(
あり
)
は
集
(
たか
)
り
得
(
え
)
ざるなり。
077
裏
(
うら
)
の
神諭
(
しんゆ
)
に、
078
『
甘
(
あま
)
いものには
蟻
(
あり
)
がたかる(
有難
(
ありがたかる
)
)。
079
苦
(
にが
)
いものには
蟻
(
あり
)
がたからぬ(
不有難
(
ありがたからぬ
)
)』
080
と
書
(
か
)
いてあるのは、
081
この
物語
(
ものがたり
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
洩
(
も
)
らされしものなるべし。
082
嗚呼
(
ああ
)
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
は
今後
(
こんご
)
何
(
いづ
)
れに
行
(
い
)
くか
心許
(
こころもと
)
なき
次第
(
しだい
)
なり。
083
(
大正一一・一・一八
旧大正一〇・一二・二一
井上留五郎
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 大洪水(一)
(B)
(N)
極仁極徳 >>>
霊界物語
>
第6巻
> 第3篇 大峠 > 第16章 大洪水(二)
Tweet
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
逆リンク(このページにリンクが張られているページ)
霊界物語備忘録 - オニド:王仁三郎ドット・ジェイピー
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【16 大洪水(二)|第6巻(巳の巻)|霊界物語/rm0616】
合言葉「みろく」を入力して下さい→