霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第八章 (くしび)巌窟(がんくつ)〔七五四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第25巻 海洋万里 子の巻 篇:第2篇 自由活動 よみ(新仮名遣い):じゆうかつどう
章:第8章 奇の巌窟 よみ(新仮名遣い):くしびのがんくつ 通し章番号:754
口述日:1922(大正11)年07月08日(旧閏05月14日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年5月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
清公はチャンキーと共にクシの滝壺の傍らに庵を結んで禊に励んでいた。地恩郷参拝から帰ってきた郷人たちは、清公に感謝して国魂の宮を修繕して礼拝を怠らなかった。ヒルの郷の黒雲邪気は晴れて、元の楽園となった。
清公は大蛇、悪魔までも神の道に救おうと、宣伝の旅に出た。チャンキーとモンキーに加えて郷人のアイルとテーナを共に加え、セーラン山を登っていった。炎天の山道を進んで行き、玉野ケ原というやや平坦な場所に着いた。そこは黄金の砂が大地一面に敷き詰められた気分の良い地点であった。
はるか前方から猛獣の群れがやってくる気配があった。清公は天津祝詞を唱えようとしたが、舌がこわばって言霊を使用することができなくなってしまった。五人は懸命に心のうちに暗祈黙祷すると、一柱の白狐が現れて五人を森の方の一つの細長い岩窟に招いた。
五人は神恩に感謝した。やがて猛獣の足音が聞こえてきた。岩窟の口から、長い白い毛をもった巨大な狒々が覗き込んだ。清公はようやく言霊が出るようになったので、天津祝詞を奏上した。
しかし狒々はかまわず岩窟の奥に入ってくる。岩窟の奥まで追い詰められ、狒々は清公の手を取って招き、岩窟から引き出してしまった。しかし岩窟を出てみると、そこに居たのは猛獣ではなく、狒々や猩々の群れであった。
五人が天津祝詞を一生懸命に奏上すると、数百の狒々と猩々は面白おかしく踊り始めた。巨大な狒々は、口から猛烈な炎や冷気を五人に吹きかけた。五人はもはや息も切れようというときに、狒々の姿は巨大な白玉となり、狒々たちも無数の玉となって舞い上がり、姿を消してしまった。
後に岩窟の周りには芳香が漂い、微妙の音楽が聞こえてきた。これより五人は心魂がとみに清まり、奥地へと進んでスワの湖のほとりの竜神の宮の祠に到達し、祝詞を奏上した。その夜は祠の前で世を明かした。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2508
愛善世界社版:127頁 八幡書店版:第5輯 77頁 修補版: 校定版:132頁 普及版:58頁 初版: ページ備考:
001 清公(きよこう)はチヤンキーと(とも)にクシの滝壺(たきつぼ)(かたはら)俄造(にはかづく)りの(いほり)(むす)び、002日夜(にちや)天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、003(そば)谷川(たにがは)()(きよ)め、004一月(ひとつき)ばかり此処(ここ)滞在(たいざい)する(こと)となつた。
005 モンキーに(みちび)かれて地恩城(ちおんじやう)参上(まゐのぼ)りたる飯依別(いひよりわけ)(その)()一同(いちどう)は、006無事(ぶじ)参拝(さんぱい)()へて(ふたた)びヒルの(さと)(かへ)(きた)り、007クシの滝壺(たきつぼ)参上(まゐのぼ)りて清公(きよこう)(あつ)感謝(かんしや)し、008それより国魂(くにたま)(みや)修繕(しうぜん)(おこな)ひ、009恭敬(きようけい)礼拝(れいはい)(おこた)らず、010(つひ)にヒルの(さと)黒雲(こくうん)妖邪(えうじや)()011(まつた)()れて(ふたた)(もと)楽園(らくゑん)となり、012飯依別(いひよりわけ)祖先(そせん)(げふ)大切(たいせつ)に、013心身(しんしん)(きよ)めて昼夜(ちうや)懈怠(かいたい)なく真澄(ますみ)(みや)奉仕(ほうし)する(こと)となつた。
014 モンキーは郷人(さとびと)(とも)に、015(ふたた)此地(ここ)(あらは)(きた)り、016地恩城(ちおんじやう)()けるスマートボールの伝言(でんごん)清公(きよこう)017チヤンキーに(つた)へた。018二人(ふたり)はスマートボールの親切(しんせつ)感謝(かんしや)し、019郷人(さとびと)()ひを()れてアイル(愛蔵)、020テーナ(貞七)の二人(ふたり)供人(ともびと)となし、021セーラン(ざん)攀登(よぢのぼ)り、022数多(あまた)人々(ひとびと)(はじ)大蛇(をろち)(その)()悪魔(あくま)(かみ)(みち)言霊(ことたま)もて(すく)はむと、023炎天(えんてん)山道(やまみち)危険(きけん)(をか)して、024一行(いつかう)()(にん)(すす)()く。
025 芭蕉(ばせう)()時々(ときどき)()つて(うゑ)(しの)(なが)ら、026連日(れんじつ)連夜(れんや)027(こけ)(しとね)岩枕(いはまくら)028(ほし)蒲団(ふとん)(かぶ)りて()()かしつつ、029(つひ)(やや)平坦(へいたん)なる玉野(たまの)(はら)()ふ、030黄金(こがね)(すな)大地(だいち)一面(いちめん)()()められたる(ごと)き、031気分(きぶん)()地点(ちてん)(すす)(こと)()た。
032 (あし)()きつく(やう)砂金(しやきん)(はら)一行(いつかう)()(にん)木蔭(こかげ)(もと)(あせ)()きつつ(すす)()く。033(はるか)前方(ぜんぱう)より幾百(いくひやく)とも(かぎ)りなき猛獣(まうじう)(むれ)034百雷(ひやくらい)(とどろ)(ごと)咆哮(うなり)()て、035此方(こなた)(むか)つて突進(とつしん)(きた)る。036清公(きよこう)(この)一隊(いつたい)(むか)つて天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)言向(ことむ)(やは)さむと両手(もろて)()み、037……高天(たかあま)……と()はむとすれど一二言(いちにごん)(はつ)せしのみ、038(した)(こは)ばり言霊(ことたま)使用(しよう)する(こと)不可能(ふかのう)なるを(かん)じ、039(やや)不安(ふあん)(ねん)につつまれてゐる。040(あや)しき猛獣(まうじう)(かげ)は、041おひおひと近付(ちかづ)(きた)り、042その足音(あしおと)さへも(みみ)()(やう)になつた。043一行(いつかう)()(にん)()きたる心地(ここち)もなく、044(こころ)(うち)にて一生(いつしやう)懸命(けんめい)暗祈(あんき)黙祷(もくたう)する(をり)しも、045忽然(こつぜん)として一柱(ひとはしら)白狐(びやくこ)046()(にん)(まへ)(あら)はれ、047前脚(まへあし)()げて(まね)(なが)森林(しんりん)(はう)(すす)()く。048()(にん)(その)(あと)(したが)ひ、049(やうや)くにして(ひと)つの細長(ほそなが)岩窟(いはや)(みちび)かれ、050(てん)(あた)へと(よろこ)(いさ)み、051窟内(くつない)(のこ)らず姿(すがた)(かく)し、052坑口(かうこう)(むか)つて両手(りやうて)(あは)せ、053神恩(しんおん)感謝(かんしや)する(をり)しも、054以前(いぜん)(うな)(ごゑ)刻々(こくこく)(せま)(きた)り、055猛獣(まうじう)足音(あしおと)幾百(いくひやく)ともなく(きこ)えて、056(なが)白毛(はくまう)頭部(とうぶ)顔部(がんぶ)(しやう)じたる巨大(きよだい)なる狒々(ひひ)057真赤(まつか)(かほ)にて(あな)(くち)(のぞ)(うな)つて()る。058(その)(こゑ)(すさま)じさ、059()(すく)(ばか)りである。060されど白狐(びやくこ)出現(しゆつげん)(ちから)()たる清公(きよこう)(はじ)()(にん)は、061(ここ)(はじ)めて言霊(ことたま)使用(しよう)神界(しんかい)より(ゆる)されたりと()え、062喉元(のどもと)より(つな)(もつ)(こゑ)(たま)引出(ひきだ)(ごと)心地(ここち)して、063スラスラと(すず)しく(いさぎよ)天津(あまつ)祝詞(のりと)()(はじ)めた。
064 坑口(かうこう)(のぞ)()たりし大怪物(だいくわいぶつ)は、065(この)(こゑ)(おどろ)()()るかと(おも)ひきや、066それと反対(はんたい)坑内(かうない)(ふか)(すす)(きた)(いや)らしさ。067()(にん)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)(なが)ら、068(この)岩穴(いはあな)終点(しうてん)(まで)()げて()く。069異様(いやう)怪物(くわいぶつ)益々(ますます)(せま)(きた)る。070一方口(いつぱうぐち)()(みち)なき(この)(あな)徳利攻(とつくりぜ)めに()うた一行(いつかう)は、071決心(けつしん)(ほぞ)(かた)めて(あま)数歌(かずうた)(あせ)タラタラと(なが)(なが)奏上(そうじやう)して()る。072怪物(くわいぶつ)清公(きよこう)(まへ)近寄(ちかよ)(きた)り、073()だらけの()()()清公(きよこう)握手(あくしゆ)(もと)めた。074清公(きよこう)恐々(こわごわ)ながら(その)()()()す。075怪物(くわいぶつ)感謝(かんしや)表情(へうじやう)(しめ)し『ウーウー』と(うな)(なが)ら、076()()いて坑口(かうこう)さして()でて()く。077清公(きよこう)(なか)(あやぶ)(なが)ら、078怪物(くわいぶつ)(つよ)()(にぎ)られたる(うで)()(はな)すだけの(ちから)()片手(かたて)()(にん)(をとこ)手招(てまね)きし(なが)ら、079(まへ)()(うしろ)(かへり)みなどして、080到頭(たうとう)坑外(かうぐわい)引出(ひきだ)されて仕舞(しま)つた。081坑外(かうぐわい)()でて()れば、082猛獣(まうじう)(あら)ずして、083狒々(ひひ)084猩々(しやうじやう)一隊(いつたい)085(この)岩坑(いはあな)(まへ)両手(りやうて)(あは)呼吸(いき)(そろ)へて『ウワア ウワア』と(うな)(こゑ)086天地(てんち)(ゆる)ぐばかりなり。
087 (すぐ)れて身体(しんたい)長大(ちやうだい)なる全身(ぜんしん)白毛(はくまう)猩々(しやうじやう)は、088奈良(なら)大仏(だいぶつ)(すわ)つた(ごと)(ひだり)()(ひざ)()き、089(みぎ)()にて中空(ちうくう)(ゆび)さし、090ニコニコと(ゑみ)(たた)()(にん)睥睨(へいげい)して()る。091清公(きよこう)以下(いか)()(にん)(こゑ)(そろ)へて天津(あまつ)祝詞(のりと)一生(いつしやう)懸命(けんめい)奏上(そうじやう)するや、092祝詞(のりと)につれて数百(すうひやく)狒々(ひひ)猩々(しやうじやう)手拍子(てべうし)093足拍子(あしべうし)(そろ)へ、094面白(おもしろ)げに(をど)(くる)ふ。
095 (この)(なか)頭目(かしら)()えし大狒々(だいひひ)はツト()()ち、096清公(きよこう)一行(いつかう)(むか)つて、097(くち)より(きり)白烟(はくえん)(ごと)濛々(もうもう)()()全身(ぜんしん)(つつ)む。098()(にん)白烟(はくえん)(つつ)まれ(やや)不安(ふあん)(ねん)()られ、099(こゑ)(かぎ)りに(あま)数歌(かずうた)(とな)()す。100大狒々(だいひひ)(くち)よりは(また)もや猛烈(まうれつ)なる(ほのほ)()()し、101()(にん)一度(いちど)()(つく)さむとする(その)(あつ)(くる)しさ。102一同(いちどう)(たゆ)まず(くつ)せず生命(いのち)(かぎ)連続(れんぞく)して奏上(そうじやう)する。103(つづ)いて大狒々(だいひひ)(くち)より(つめ)たき滝水(たきみづ)()()し、104一同(いちどう)身体(からだ)川溺(かははま)りの(ごと)湿(うる)ほし、105()(にん)(さむ)さに(ふる)へる(まで)(みづ)(ひた)され(なが)(こゑ)(かぎ)りに神言(かみごと)奏上(そうじやう)し、106最早(もはや)(いき)()れむと(おも)途端(とたん)天地(てんち)()るる(ばか)りの音響(おんきやう)(きこ)え、107さしも熱帯(ねつたい)大樹(たいじゆ)根底(ねそこ)より()()ばさむ(ばか)りの烈風(れつぷう)()(きた)ると()()に、108大狒々(だいひひ)姿(すがた)巨大(きよだい)なる白玉(はくぎよく)となり、109(その)()数百(すうひやく)狒々(ひひ)は、110(おのおの)大小(だいせう)無数(むすう)(たま)(へん)じ、111(かぜ)随々(まにまに)中空(ちうくう)()(あが)(その)姿(すがた)(かく)しける。112(たちま)ちにして(あや)しき音響(おんきやう)はピタリと()まり(かぜ)(にはか)(しづ)まりて岩坑(いはあな)(あたり)には()()はれぬ芳香(はうかう)(くん)じ、113微妙(びめう)音楽(おんがく)(きこ)えて()()(わた)松風(まつかぜ)(おと)114殊更(ことさら)(すず)しき(かん)一同(いちどう)(むね)(あた)へたり。
115 (これ)より()(にん)心魂(しんこん)(とみ)(きよ)まり、116()()についで(おく)(おく)へと(すす)()き、117(つひ)にスワの(みづうみ)(ほとり)なる竜神(りうじん)(みや)(ほこら)無事(ぶじ)到着(たうちやく)し、118(れい)(ごと)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、119(いき)(やす)め、120(その)()(この)(ほこら)(まへ)()かす(こと)とはなりぬ。
121大正一一・七・八 旧閏五・一四 北村隆光録)

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