霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第一八章 (たま)所在(ありか)〔七六四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第25巻 海洋万里 子の巻 篇:第5篇 千里彷徨 よみ:せんりほうこう
章:第18章 第25巻 よみ:たまのありか 通し章番号:764
口述日:1922(大正11)年07月12日(旧閏05月18日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年5月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高姫、黒姫、高山彦、アール、エースは一生懸命、国依別と秋彦を元の人間に戻すようにと祈願を凝らし始めた。国依別と秋彦は起き上がると、飛び上がって高姫らをからかう。
高姫は、日の出神の神力で二人を畜生道から救い出したと悦に入っている。そして、そのまま二人から玉のありかを白状させようとする。駒彦は、二人は高姫たちをからかっているのだ、と忠告するが、高姫は耳を貸さない。
高姫が祈願をこらして霊を送ると、国依別は再度山の大天狗と名乗って、偽の神懸りを始めた。問答をしているうちに、国依別は面倒くさくなって白状するが、玉のありかを神懸りから聞き出したい高姫は、信用しないで詰問する。
仕方なく国依別は、高姫、黒姫、高山彦の三人に、三つの玉のありかをそれぞれ明かすと言ってこの場を逃れようとする。そして一人一人に、それぞれ玉のありかは竹生島の社殿の下に埋めてある、と同じ事を囁いた。
高姫、黒姫、高山彦は、国依別の偽の託宣を信じて、それぞれ互いに同じ場所に向かって走って行ってしまった。一方国依別と秋彦は、駒彦に留守を任せて聖地の神業に参加するために急いで出て行った。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2518
愛善世界社版:266頁 八幡書店版:第5輯 129頁 修補版: 校定版:278頁 普及版:119頁 初版: ページ備考:
001 高姫(たかひめ)言葉(ことば)(したが)ひ、002黒姫(くろひめ)003高山彦(たかやまひこ)004アール、005エースは一生懸命(いつしやうけんめい)(あせ)みどろに()つて、006両人(りやうにん)身魂(みたま)(すく)はれむ(こと)祈願(きぐわん)(はじ)めた。007国依別(くによりわけ)008秋彦(あきひこ)両人(りやうにん)はムツクと()(あが)()()み、009ドスン ドスンと座敷(ざしき)真中(まんなか)(ゆか)がぬける(ほど)010()(あが)揶揄(からか)ふ。
011高姫(たかひめ)(みな)さま御覧(ごらん)なさい。012()出神(でのかみ)御神力(ごしんりき)()ふものは(えら)いものでせう。013あの(とほ)()(なが)畜生道(ちくしやうだう)()()み、014(あし)をピンと(うへ)にあげて、015如何(どう)する(こと)出来(でき)ずに(ねずみ)(みたま)(うつ)られて……チユウ チユウ、016クウ クウ……と()いて()りましたが、017()出神(でのかみ)反魂力(はんこんりよく)()りて(この)(とほ)(もと)(やう)になりました。018座敷中(ざしきちう)()(あが)つて()つたのも、019()()出神(でのかみ)御神力(ごしんりき)(おそ)れての(こと)020サア(みな)さま、021()つて(たか)つて四方(しはう)八方(はつぱう)から鎮魂攻(ちんこんぜ)めにあはせ、022国依別(くによりわけ)()霊媒(れいばい)として、023(まこと)(たま)所在(ありか)白状(はくじやう)させようぢやありませぬか』
024黒姫(くろひめ)『そりや、025至極(しごく)結構(けつこう)でせう』
026駒彦(こまひこ)『もしもし、027高姫(たかひめ)さま、028黒姫(くろひめ)さま、029何卒(どうぞ)御心配(ごしんぱい)(くだ)さいますな。030彼奴(あいつ)ア、031あんな(こと)をして貴方等(あなたがた)揶揄(からか)つて()るのですよ。032本当(ほんたう)にして()ると馬鹿(ばか)()ますよ』
033高姫(たかひめ)『お(だま)りなさい。034(まへ)さま()(わか)つて(たま)りますか。035(この)(はう)には()出神(でのかみ)竜宮(りうぐう)乙姫(おとひめ)とが()いて()ります。036揶揄(からか)つて()るのか、037本当(ほんたう)か、038邪霊(じやれい)(うつ)つて()るのか、039そんな(こと)(わか)らずに如何(どう)して神界(しんかい)御用(ごよう)出来(でき)ますか。040(まへ)さまのやうに、041(ばば)になつたり(むすめ)になつて誤魔化(ごまくわ)さうとしても、042()出神(でのかみ)(この)高姫(たかひめ)が……ヘン……()れば()(ばけ)(あら)はれる。043(まへ)さまはゴテゴテ()資格(しかく)はないから、044其辺(そこら)(あたり)のペンペン(ぐさ)でも()きなさい。045それが(しやう)()うて()りますワイ、046オホヽヽヽ』
047駒彦(こまひこ)高姫(たかひめ)さま、048(まへ)さまの仰有(おつしや)るのも一応(いちおう)御尤(ごもつと)もだが、049よく(およ)(もの)はよく(おぼ)ると()(こと)がありますぜ。050神懸(かむがか)りの(みち)()らぬ(もの)神懸(かむがか)りに(だま)される(こと)()いが、051(まへ)さまの(やう)神懸(かむがか)りに不徹底(ふてつてい)して()ると、052(かへ)つてアフンと()()()はされるか()れませぬよ。053此処(ここ)(れい)のアフン鉄道(てつだう)終点(しうてん)054ビツクリ(えき)だからなア』
055高姫(たかひめ)『エー、056八釜(やかま)しいワイな。057まア(だま)つて(この)生宮(いきみや)審神(さには)()御座(ござ)れ。058(いま)(この)両人(りやうにん)(くち)をきらして、059前達(まへたち)一切(いつさい)素性(すじやう)素破抜(すつぱぬ)かすから……。060アーア、061竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)から(かへ)つて()途中(とちう)随分(ずゐぶん)苦労(くらう)をしたが、062(ひと)試験(しけん)()(れい)をかけて()いて()よう』
063両手(りやうて)()み、
064大将軍様(だいしやうぐんさま)065十悪道様(じふあくだうさま)066地上大神様(ちじやうだいじんさま)067地鎮荒神様(ぢちんくわうじんさま)068大黒主神(おほくろぬしのかみ)(さま)069鷹鳥神(たかとりのかみ)(さま)070何卒々々(なにとぞなにとぞ)(この)両人(りやうにん)にお(うつ)(くだ)さいまして、071(たま)所在(ありか)一伍一什(いちぶしじふ)(しめ)(くだ)さいませ。072天下(てんか)国家(こくか)一大事(いちだいじ)073(けつ)して高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)私有物(しいうぶつ)(いた)すのでは御座(ござ)いませぬ。074惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)075(ひと)076(ふた)077(みつ)(この)(たま)一時(いちじ)(はや)()ます(やう)に、078(ひと)079(ふた)080()081()082(いつ)つの(たま)(また)もや(あら)はれたと()(こと)083それが真実(しんじつ)ならば、084今度(こんど)こそは高姫(たかひめ)085黒姫(くろひめ)086高山彦(たかやまひこ)三人(さんにん)にお(わた)(くだ)さい。087()088()089()090()091()つの(たま)(はや)発見(はつけん)(いた)しまするやう……(むゆ)092(なな)093()094(ここの)095(たり)096(もも)097()098(よろづ)099仮令(たとへ)何処(いづく)(はて)(かく)しあるとも、100大神様(おほかみさま)御眼力(ごがんりき)(もつ)御発見(ごはつけん)(あそ)ばし、101(この)肉体(にくたい)(くち)()つて直接(ちよくせつ)御示(おしめ)(くだ)さいませ』
102とウーンウーンと(れい)(おく)る。103国依別(くによりわけ)()んだ()頭上(づじやう)(たか)くさし()げ、104(ゆみ)(やう)()()になつて、
105『ウヽヽヽ運命(うんめい)(つな)()かれて、106竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)まで彷徨(さまよ)(ある)(なんぢ)(こころ)可憐(いぢら)しさ、107オホヽヽヽおれは……(おれ)は、108(おれ)は、109(おれ)は、110(おれ)は、111フヽヽヽ再度山(ふたたびやま)大天狗(だいてんぐ)であるぞよ。112高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)心事(しんじ)(あはれ)み、113聖地(せいち)(かみ)には()まぬなれども、114(たま)所在(ありか)()らして(つか)はす。115それに()いては意地(いぢ)くね(わる)高姫(たかひめ)が、116此処(ここ)()つては絶対(ぜつたい)()(こと)出来(でき)ぬぞよ』
117再度山(ふたたびやま)大天狗(だいてんぐ)118そりやチツと量見(りやうけん)(ちが)ひはしませぬか。119高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)()らして(この)高姫(たかひめ)()らさぬと()ふのは、120そりや(また)如何(どう)()理由(りいう)ぢや。121それを()かして(くだ)され』
122『それは…それは…それは(わが)眷族(けんぞく)小天狗(こてんぐ)が、123秋彦(あきひこ)肉体(にくたい)(うつ)つて()るから、124それに()いたが()からうぞ。125(おれ)はもう()()るぞよ』
126()()ると()うても(この)(こと)解決(かいけつ)をつける(まで)127霊縛(れいばく)(くは)へて()()らせませぬぞ。128サア高姫(たかひめ)()はれぬと()(その)理由(りいう)から判然(はつきり)()かして(もら)ひませう』
129()出神(でのかみ)世界中(せかいぢう)()()(かみ)ぢやから、130(たま)所在(ありか)大天狗(だいてんぐ)()らさずともよく御存(ごぞん)じの(はず)だ。131申上(まをしあ)ぐるも(おそれおほ)し、132釈迦(しやか)説教(せつけう)(いた)(やう)なものだ。133高姫(たかひめ)(たい)(たま)所在(ありか)()かさぬのは、134畢竟(つまり)敬意(けいい)(はら)つて、135()出神(でのかみ)御神力(ごしんりき)(かがや)かさむと(おも)大天狗(だいてんぐ)真心(まごころ)御座(ござ)る』
136御心遣(おこころづか)ひは御無用(ごむよう)()されませ。137さあチヤツと()出神(でのかみ)(さま)(やう)(たふと)(かみ)御苦労(ごくらう)をかけるのも(おそ)(おほ)い、138(まへ)さま、139()つてるのなら(ちひ)さい(こゑ)でソツと()つて(くだ)さい。140黒姫(くろひめ)高山彦(たかやまひこ)は、141()はばお添物(そへもの)だから如何(どう)でも(よろ)しいのだ』
142(みみ)(はた)(くち)()つて()き、143(ちひ)さい(こゑ)(ささや)く。144国依別(くによりわけ)故意(わざ)(おほ)きな(こゑ)で、
145『それは高姫(たかひめ)146一寸(ちよつと)量見(りやうけん)(ちが)ひは(いた)さぬか、147(いま)(みみ)(はた)で……高姫(たかひめ)さへ(たま)()()れたら()い、148高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)などは添物(そへもの)だ、149如何(どう)でもいい……と(ささや)いたであらうがな。150そんな二心(ふたごころ)黒姫(くろひめ)151高山彦(たかやまひこ)(あつか)つて()るのか。152ヤイ、153高山彦(たかやまひこ)154黒姫(くろひめ)155よう今迄(いままで)高姫(たかひめ)馬鹿(ばか)にしられよつたな。156もう神懸(かむがか)りは(いや)になつた。157(おれ)()()えて()つてもチツとも(れい)(かか)つては()らぬぞ。158国依別(くによりわけ)肉体(にくたい)(まを)して()るぞよ。159それに間違(まちが)ひは()いぞよ。160よく審神(さには)して(くだ)されよ』
161悪神(あくがみ)()ふものはよく嘘言(うそ)をつくものだ。162コラ大天狗(だいてんぐ)163(その)()()はぬぞ。164国依別(くによりわけ)肉体(にくたい)()うた(など)(うま)()(やう)(おも)つても、165いつかないつかな(この)()出神(でのかみ)(にら)んだ以上(いじやう)()がしはせぬ。166サア綺麗(きれい)サツパリと、167高姫(たかひめ)168黒姫(くろひめ)169高山彦(たかやまひこ)三人(さんにん)(まへ)(たま)所在(ありか)白状(はくじやう)(いた)すが()からう』
170国依別(くによりわけ)(みつ)つの(たま)所在(ありか)()らせませうか、171(ただ)(いつ)つの(たま)所在(ありか)からお()らせ(いた)しませうか』
172何卒(どうぞ)(みつ)つの(たま)所在(ありか)(まを)すも(さら)なり、173(いつ)つの(たま)所在(ありか)一緒(いつしよ)仰有(おつしや)つて(くだ)さい。174さうすれば再度山(ふたたびやま)立派(りつぱ)なお(みや)()て、175(その)(うへ)大天狗(だいてんぐ)(あそ)公園(こうゑん)(つく)つて()げますから……何卒(どうぞ)仰有(おつしや)つて(くだ)さい』
176『そんなら是非(ぜひ)(およ)ばず、177()らしてやらう。178(みつ)つの(たま)二三日中(にさんにちぢう)聖地(せいち)八咫烏(やあたがらす)()つて()るぞよ。179(ひと)つの(たま)玉治別(たまはるわけ)180(ひと)つは玉能姫(たまのひめ)181(ひと)つはお(たま)(かた)182これが(みつ)つの生魂(いきだま)であるぞよ。183(また)玉照彦(たまてるひこ)184玉照姫(たまてるひめ)(あは)せて(いつ)つの御魂(みたま)となるぞよ。185アハヽヽヽ』
186『エー、187合点(がてん)(わる)い。188それは人間(にんげん)()ぢやないか。189本当(ほんたう)宝玉(ほうぎよく)何処(どこ)にあるのだ、190それを()ひなさい』
191(じつ)(ところ)(この)国依別(くによりわけ)も、192秋彦(あきひこ)193駒彦(こまひこ)聖地(せいち)()()いのが胸一杯(むねいつぱい)なれど、194(をり)あしく(その)(はう)()がやつて()たものだから()くに()かれず、195迷惑(めいわく)(いた)して()るぞよ。196それに()いて(たま)所在(ありか)此処(ここ)ぞと嘘言(うそ)()ひ、197高山彦(たかやまひこ)一行(いつかう)(ある)地点(ちてん)(たま)(さが)しにやつて()き、198(その)ままコツソリと三人(さんにん)聖地(せいち)()つて秘密(ひみつ)神業(しんげふ)参加(さんか)する(つも)りであつたが……アヽ如何(どう)したら()いかなア』
199『それ()たか、200矢張(やつぱ)国依別(くによりわけ)では()い。201大天狗(だいてんぐ)神懸(かむがか)りだ。202国依別(くによりわけ)如何(どう)して自分(じぶん)秘密(ひみつ)自分(じぶん)(くち)()ふものか。203これ大天狗(だいてんぐ)204そんな嘘言(うそ)()うた(ところ)(この)高姫(たかひめ)承知(しようち)しませぬぞ。205(はや)(たま)所在(ありか)()らして(くだ)さい。206大天狗(だいてんぐ)なら(なん)でも()つてる(はず)だ』
207『そんなら(たま)所在(ありか)(いつは)つて(だま)してやらうか。208間違(まちが)つても(けつ)して国依別(くによりわけ)肉体(にくたい)(たい)して不足(ふそく)(まを)さぬか』
209(けつ)して不足(ふそく)(まを)さぬ。210嘘言(うそ)から()(まこと)211(まこと)から()嘘言(うそ)()(こと)がある。212嘘実不二(きよじつふじ)表裏(へうり)一体(いつたい)だ。213(なん)でも()いから()つて(くだ)さい。214(もの)研究(けんきう)だ。215オーストラリヤ三界(さんがい)まで調(しら)べに()つて()熱心(ねつしん)我々(われわれ)一同(いちどう)216仮令(たとへ)一日(いちにち)二日(ふつか)(おく)れても(かま)ふものか、217なるべく本当(ほんたう)(こと)嘘言(うそ)らしく()ふのだよ』
218本当(ほんたう)嘘言(うそ)(こと)本真(ほんま)らしく(まを)してやらう。219(かみ)(おく)には(おく)があり、220(その)(また)(おく)には(おく)があるぞよ』
221『エーそんな(こと)(わし)()(こと)だ。222(おく)(おく)(その)(おく)羽織(はおり)(ひも)ぢやないがチヤンと(むね)にある。223サア()つて(くだ)さい』
224『オヽヽヽ(おれ)は、225(おれ)大天狗(だいてんぐ)(こと)であるから、226言依別命(ことよりわけのみこと)()さる(こと)はチツとも(わか)らぬぞよ。227(じつ)(ところ)()らぬと(まを)すより(ほか)()いぞよ』
228『エー、229意茶(いちや)つかさずに()いて(くだ)され。230あた辛気臭(しんきくさ)い、231(はや)()ふのだよ。232何時(いつ)までも(ひと)(ひま)さうに焦慮()らすものだない。233時機(じき)切迫(せつぱく)今日(こんにち)神界(しんかい)234仮令(たとへ)一分間(いつぷんかん)でも(むだ)光陰(くわういん)(つひ)やす(こと)出来(でき)ませぬ』
235(この)大天狗(だいてんぐ)()らぬと()うたら何処迄(どこまで)も、236シヽ()らぬぞよ。237ウフヽヽヽ』
238『もしもし高姫(たかひめ)さま、239此奴(こいつ)駄目(だめ)ですよ。240あんまり玉々(たまたま)()つて(たま)(たましひ)()かして()るものだから、241大天狗(だいてんぐ)鼻高(はなだか)我々(われわれ)(なぶ)るのですから、242よい加減(かげん)になつて()きなさいませ』
243『これ黒姫(くろひめ)さま、244そりや(なに)仰有(おつしや)る。245掃溜(はきだめ)(なか)にも金玉(きんぎよく)(かく)される(こと)がある。246()()(ひく)(かみ)()いた(はう)(かへつ)都合(つがふ)()いのだ。247(すこ)(はら)のある(かみ)中々(なかなか)秘密(ひみつ)(まを)さぬが、248()()(ひく)(かみ)()めて()めて()(たふ)すとツイ白状(はくじやう)するものだ。249(まへ)さまも()てチツト鎮魂攻(ちんこんぜ)めを手伝(てつだひ)つて(くだ)さい。250何処(どこ)までも()めて、251白状(はくじやう)させねば()きませぬぞえ』
252『アーア、253悪戯(てんご)本当(ほんたう)になつて()た。254二進(につち)三進(さつち)方法(はうはふ)がつかぬワイ、255……もし高姫(たかひめ)さま、256(なに)(うつ)つては()りませぬ。257国依別(くによりわけ)出放題(ではうだい)(まを)したのですから、258何卒(どうぞ)神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)し、259一座(いちざ)(きよう)だと(おも)つて(あきら)めて(くだ)さい』
260 高姫(たかひめ)(くび)()りウンと(いき)をかけ、
261一座(いちざ)けふ明日(あす)もあつたものかい。262何処(どこ)までも調(しら)べて調(しら)べて、263調(しら)()げねば()きませぬぞ。264仮令(たとへ)百日(ひやくにち)かかつても千日(せんにち)かかつても白状(はくじやう)させねば()くものか、265サア大天狗(だいてんぐ)266もう()加減(かげん)白状(はくじやう)したら如何(どう)だい』
267『アヽ(こま)つたな。268(じつ)(ところ)(はや)聖地(せいち)()かねば、269言依別神(ことよりわけのかみ)(さま)にお目玉(めだま)頂戴(ちやうだい)するのだ。270(しか)高姫(たかひめ)一緒(いつしよ)(かへ)つては(こま)るなり、271実際(じつさい)嘘言(うそ)だから何処(どこ)(たま)(かく)してあるか、272そんな(こと)(わか)るものか。273国依別(くによりわけ)肉体(にくたい)間違(まちが)ひないから、274何卒(どうぞ)(うたが)ひを()らして(くだ)さい』
275 高姫(たかひめ)はキツとなり、
276『こりや、277再度山(ふたたびやま)大天狗(だいてんぐ)()278(なん)()つても白状(はくじやう)させねば()くものか』
279(また)もや(あせ)をたらたら(なが)し、280『ウンウン』と(れい)(おく)る。281(そば)()(ふさ)()()んで(すわ)つて()秋彦(あきひこ)(はう)()つから、282相手(あひて)になつて()れぬので、
283『アーア、284偽神懸(にせかむがか)りも(つら)いものだ。285(たれ)相手(あひて)になつて()れない。286本当(ほんたう)(たま)なしだ。287アヽもう()めとこかい』
288『これ、289小天狗(こてんぐ)290(うま)(こと)()けやがるな。291(なん)()つても肉体(にくたい)ぢや()い。292サアお(まへ)はチツとでよいから何方(どちら)方面(はうめん)だと()(こと)(くらゐ)()らして()れ。293さうしたら公園(こうゑん)(こしら)へお(みや)()てて(まつ)つてやる』
294公園(こうゑん)(なに)()りませぬ。295あゝ(あし)(いた)くなつて()た』
296()(あが)らうとする。
297『これ黒姫(くろひめ)さま、298高山彦(たかやまひこ)さま。299秋彦(あきひこ)両方(りやうはう)()をグツと(にぎ)つて(くだ)さい。300小天狗(こてんぐ)(やつ)301何処(どこ)肉体(にくたい)()れて()くか(わか)りませぬぞ。302白状(はくじやう)させる(まで)(この)肉体(にくたい)(そと)にやる(こと)絶対(ぜつたい)になりませぬぞ』
303国依別(くによりわけ)『そんなら、304エー、305白状(はくじやう)(いた)します。306再度山(ふたたびやま)大天狗(だいてんぐ)間違(まちが)ひはありませぬ。307(また)(この)秋彦(あきひこ)肉体(にくたい)(うつ)つて()るのは(わたし)眷族(けんぞく)小天狗(こてんぐ)です。308何卒(どうぞ)しつかり手足(てあし)(つか)まへて()つて()なぬ(やう)にして(くだ)さい』
309『これこれ国依別(くによりわけ)さま、310殺生(せつしやう)(こと)()はないで(くだ)さい。311(あし)(いた)んで仕方(しかた)がありませぬ。312(まへ)さまがするから真似(まね)したのが病付(やみつ)きだ。313……もしもし御両人様(ごりやうにんさま)314どうぞ()(はな)して(くだ)さい。315(まへ)さまも肉体(にくたい)神懸(かむがか)りか(わか)らぬ(こと)はあるまい。316本当(ほんたう)によく調(しら)べて(くだ)さい』
317(なん)仰有(おつしや)つても小天狗(こてんぐ)小天狗(こてんぐ)だ。318国依別(くによりわけ)平常(ふだん)から(はな)(たか)いから大天狗(だいてんぐ)(うつ)るのは当然(あたりまへ)だ。319(まへ)鼻高(はなだか)だから身魂相応(みたまさうおう)小天狗(こてんぐ)(うつ)るのだ。320(うま)(こと)肉体(にくたい)()けてもあきませぬぞよ』
321国依別(くによりわけ)『アハヽヽヽ、322暁没漢(わからずや)ほど(こま)つたものは()いワイ。323そんなら(にせ)神懸(かむがか)りで、324大天狗(だいてんぐ)高姫(たかひめ)(たま)所在(ありか)スカタン()らして()げようかい。325(その)(かは)りに()らしてやつたら此処(ここ)()退()くだらうなア』
326何処迄(どこまで)もお(まへ)引張(ひつぱ)つて()つて神懸(かむがか)りをさせて(たま)(さが)させ、327(つち)(なか)でも何尺(なんじやく)(した)()(こと)透視(とうし)さすのだから、328(たま)()(まで)(はな)しませぬぞえ』
329国依別(くによりわけ)『こいつは(こま)つたなア。330(わし)自分(じぶん)(なが)肉体(にくたい)だか神懸(かむがか)りだか(わか)らぬ(やう)になつて仕舞(しま)つた』
331高姫(たかひめ)『それ()なさい。332何処(どこ)だかハツキリと白状(はくじやう)しなさい、333(こと)(しな)とに()つたら(この)()開放(かいはう)してやるかも()れませぬ』
334国依別(くによりわけ)(べつ)開放(かいはう)して(もら)はなくてもよい。335霊縛(れいばく)されたのでも()し、336自由自在(じいうじざい)()()(ところ)()けるのだが、337(ひと)(こま)るのはお(まへ)さまが()いてくる(こと)だ。338()いて()さへせねば国依別(くによりわけ)国依別(くによりわけ)としての御用(ごよう)(つと)まるのだ。339二三日(にさんにち)(おく)れて聖地(せいち)(かへ)るなら(かへ)つて(くだ)さい。340それ(まで)にチヤンと秘密(ひみつ)相談(さうだん)をして、341(まへ)さま(たち)にアフンとさせる仕組(しぐみ)をさせねばならぬからなア』
342(なん)()つても国依別(くによりわけ)()んな自分(じぶん)不利益(ふりえき)(こと)(しやべ)るものか。343再度山(ふたたびやま)大天狗(だいてんぐ)間違(まちがひ)はあるまいがな』
344(あと)(ほど)(おほ)きな(こゑ)呶鳴(どな)りつける。
345『そんなら(みつ)つの(たま)所在(ありか)一人(ひとり)々々(ひとり)一ケ所(いつかしよ)づつ(まを)()げるから、346(たがひ)秘密(ひみつ)(まも)つて(くだ)さい。347三人(さんにん)三人(さんにん)(なが)(わか)らない(やう)にするといふお約束(やくそく)になれば、348実際(じつさい)(こと)大天狗(だいてんぐ)(まを)()げませう。349(じつ)(ところ)言依別命(ことよりわけのみこと)(さま)明日(あす)(あさ)(はや)()()しに御出(おいで)になり、350(また)(ほか)へお(かく)(あそ)ばすのだから、351(たま)()()れるのなら(いま)(うち)ですよ』
352 高姫(たかひめ)353(くび)(たて)(みつ)()()(なが)ら、
354『あ、355さうだらうさうだらう、356そんなら高山彦(たかやまひこ)さま、357黒姫(くろひめ)さま、358(わたし)如意宝珠(によいほつしゆ)(たま)所在(ありか)()きますから、359貴方(あなた)(たち)彼方(あちら)()つて(くだ)さい。360順番(じゆんばん)(まは)つて()たら()らせますから……』
361黒姫(くろひめ)『エー、362仕方(しかた)()い。363そんなら順番(じゆんばん)()(まで)()つて()ませう』
364(つぎ)()()がる。
365(この)(いへ)(とほ)(はな)れて(もり)(なか)まで()つて(くだ)さい。366さうでないとお(まへ)さまの副守護神(ふくしゆごじん)立聞(たちぎ)きすると(こま)るから……』
367『ハーイ ハーイ』
368(なが)返事(へんじ)をし(なが)黒姫(くろひめ)()でて()く。
369高姫(たかひめ)『さア御註文(ごちゆうもん)(どほ)(たれ)()りませぬ。370チヤツと仰有(おつしや)つて(くだ)さいませ』
371金剛不壊(こんがうふえ)御玉(おんたま)は、372杢助(もくすけ)(むすめ)373初稚姫(はつわかひめ)374言依別(ことよりわけ)()より受取(うけと)(たま)ひ、375近江(あふみ)(くに)竹生島(ちくぶしま)社殿(しやでん)(した)三角石(さんかくいし)(しるし)として(かく)()かれたぞよ。376その(はう)只今(ただいま)より黒姫(くろひめ)姿(すがた)(かく)して、377一時(いちじ)(はや)竹生島(ちくぶしま)(むか)つて玉取(たまと)りに()くが()からう。378愚図々々(ぐづぐづ)(いた)して()ると言依別(ことよりわけ)使者(ししや)(さき)掘出(ほりだ)されて仕舞(しま)ふぞよ』
379(なん)でも(わし)霊眼(れいがん)(えい)じたのは(しま)ぢやと(おも)うて()た。380(れい)(あと)(まを)()げる。381(また)国依別(くによりわけ)肉体(にくたい)()御用(ごよう)をしたのだから、382肉体(にくたい)(たい)しても(あと)御礼(おれい)(まを)すから……』
383欣々(いそいそ)杢助館(もくすけやかた)裏口(うらぐち)より駆出(かけだ)して仕舞(しま)つた。
384国依別(くによりわけ)『オイ秋彦(あきひこ)385駒彦(こまひこ)386如何(どう)だ。387(おれ)狂言(きやうげん)(あま)(うま)くやり()ぎて、388本当(ほんたう)大天狗(だいてんぐ)にしられて仕舞(しま)つたぢやないか。389アハヽヽヽ』
390秋彦(あきひこ)(しか)国依別(くによりわけ)さま、391本当(ほんたう)金剛不壊(こんがうふえ)(たま)竹生島(ちくぶしま)(かく)してあるのですか。392(おれ)(はじ)めて()きましたよ』
393国依別(くによりわけ)(おほ)きな(こゑ)()ふな。394(うたが)(ぶか)高姫(たかひめ)がソツと俺達(おれたち)(はなし)立聞(たちぎ)きしてるか()れぬぞ……オイ、395駒彦(こまひこ)396(いへ)周囲(ぐるり)()()い』
397駒彦(こまひこ)『イヽエ、398高姫(たかひめ)(くも)(かすみ)(はし)つて()きましたよ』
399『サア、400(これ)から(この)大天狗(だいてんぐ)黒姫(くろひめ)401高山彦(たかやまひこ)(なん)とか()かねばならぬ。402今度(こんど)何処(どこ)(かく)したと()はうかな。403エー、404よしよし、405(その)(とき)塩梅(あんばい)ぢや、406……オイ駒彦(こまひこ)407黒姫(くろひめ)さま(ただ)一人(ひとり)()いと()うて()んで()い』
408承知(しようち)しました』
409尻引(しりひつ)からげ、410(もり)(なか)(ひか)へて()黒姫(くろひめ)(むか)へて()た。411黒姫(くろひめ)はイソイソとして(あし)()()かず(この)()(あら)はれた。
412(いま)(あらた)めて大天狗(だいてんぐ)より黒姫(くろひめ)黄金(こがね)(たま)所在(ありか)()らしてやらう。413高姫(たかひめ)(すで)(たから)所在(ありか)(をし)へられ掘出(ほりだ)しに出立(しゆつたつ)(いた)したぞよ。414サア秋彦(あきひこ)415駒彦(こまひこ)416(その)(はう)門外(もんぐわい)()仕舞(しま)へ、417秘密(ひみつ)()れると大変(たいへん)だから……』
418 二人(ふたり)(わら)(なが)門口(もんぐち)()()す。
419再度山(ふたたびやま)大天狗(だいてんぐ)(いま)(あらた)めて黒姫(くろひめ)黄金(こがね)(たま)所在(ありか)()らしてやる(ほど)に、420仮令(たとへ)高山彦(たかやまひこ)になりとも口外(こうぐわい)せぬと()(こと)(ちか)ふか、421如何(どう)だ』
422『ハイ、423(けつ)して秘密(ひみつ)()らしませぬ』
424『そんなら(たしか)()け。425近江(あふみ)(くに)琵琶(びは)(みづうみ)426竹生島(ちくぶしま)弁天(べんてん)(ほこら)(した)に、427三角形(さんかくけい)(いし)(しるし)として三尺(さんじやく)(した)黄金(こがね)(たま)(かく)されてあるぞよ。428(はや)(まゐ)らぬと言依別(ことよりわけ)使(つかひ)(もの)掘出(ほりだ)して、429(あと)でアフンとせねばならぬぞよ。430一時(いちじ)(はや)()つたが()からう』
431『それはそれは、432有難(ありがた)貴方(あなた)のお(しめ)し、433そんなら(これ)から(まゐ)ります』
434裏口(うらぐち)より夜叉(やしや)(ごと)尻引(しりひつ)からげ、435(くも)(かすみ)()()しぬ。436(つづ)いて高山彦(たかやまひこ)此処(ここ)(まね)かれて(また)もや国依別(くによりわけ)居間(ゐま)()(きた)る。
437『ヤア其方(そなた)高山彦(たかやまひこ)御座(ござ)つたか。438(いま)大天狗(だいてんぐ)()つた(だけ)(こと)(をし)へて(つか)はす。439高姫(たかひめ)には金剛不壊(こんがうふゑ)如意宝珠(によいほつしゆ)(たま)所在(ありか)(しめ)し、440黒姫(くろひめ)には黄金(こがね)(たま)所在(ありか)()らした(ところ)441両人(りやうにん)(とき)おくれては一大事(いちだいじ)と、442(たま)(かく)場所(ばしよ)(はし)つて()つたぞ。443(むらさき)(たま)所在(ありか)(みづ)御魂(みたま)()かせ(たま)十握(とつか)(つるぎ)より(あら)はれ()でたる、444三女神(さんぢよしん)(しづ)まり(たま)近江(あふみ)(くに)竹生島(ちくぶしま)445弁天(べんてん)(ほこら)(した)に、446三角形(さんかくけい)(いし)()せて三尺(さんじやく)ばかり(そこ)(はう)(かく)してあるぞよ。447一時(いちじ)(はや)()りに()かぬと聖地(せいち)より掘出(ほりだ)しに()くぞよ。448如何(どう)ぢや、449ありがたいか』
450『ハイ、451有難(ありがた)う。452三人(さんにん)(とも)願望(ぐわんまう)成就(じやうじゆ)453御礼(おれい)(あと)から、454ゆつくり……左様(さやう)なら……大天狗様(だいてんぐさま)455(これ)にてお(わか)(いた)します』
456(なんぢ)裏口(うらぐち)より(はし)つて()け。457さうしてアール、458エースの二人(ふたり)(ともな)ひ、459(とき)(うつ)さず(はし)つて()くが()いぞよ』
460(なに)から(なに)まで御注意(ごちうい)(くだ)さいまして有難(ありがた)御座(ござ)います。461御礼(おれい)(あと)より……』
462()()てて、463(なが)いコンパスを大股(おほまた)踏張(ふんば)(なが)地響(ぢひび)()たせて、464ドスンドスンと(ゆか)()らして(すす)()く。465国依別(くによりわけ)後見送(あとみおく)つて、
466『アハヽヽヽ、467三五(あななひ)(かみ)(みち)にはチツとも嘘言(うそ)(まを)されぬのだが、468アア()められちや仕方(しかた)がない。469(たま)はなくても弁天様(べんてんさま)参拝(さんぱい)して結構(けつこう)(さとり)(ひら)き、470(たま)以上(いじやう)御神徳(おかげ)(いただ)くと(おも)つて、471竹生島(ちくぶしま)(まゐ)りをさしてやつたのだ。472()らず()らずに(みづ)御魂(みたま)(かしら)()げさすと()(おれ)仕組(しぐみ)だ、473(なん)妙案(めうあん)だらう』
474秋彦(あきひこ)其奴(そいつ)上出来(じやうでき)だつた。475(しか)駒彦(こまひこ)さま、476(まへ)しつかり留守(るす)して()()れ。477愚図々々(ぐづぐづ)して()ると初稚姫(はつわかひめ)(さま)玉能姫(たまのひめ)(さま)聖地(せいち)へお(かへ)(あそ)ばした(あと)になつては大変(たいへん)だから、478俺達(おれたち)二人(ふたり)(これ)から聖地(せいち)参拝(さんぱい)するから……あと(よろ)しく(たの)むよ』
479駒彦(こまひこ)『ヨシ、480承知(しようち)した。481サア(はや)()つたが()からう。482東助(とうすけ)さまも、483モウ今頃(いまごろ)聖地(せいち)安着(あんちやく)されてる時分(じぶん)だ。484前達(まへたち)両人(りやうにん)(かへ)るのを(くび)(なが)うして()つて()られるだらう。485サア(あと)(おれ)引受(ひきう)けるから、486心配(しんぱい)せずに(はや)(あし)用意(ようい)(かか)つて()れ』
487 国依別(くによりわけ)488秋彦(あきひこ)(いそ)旅装(りよさう)(ととの)へ、489(やかた)(あと)聖地(せいち)()して(すす)()く。
490大正一一・七・一二 旧閏五・一八 北村隆光録)
   
オニド関連サイト最新更新情報
9/21【霊界物語ネット】藤沼庄平「大本検挙」を掲載(詳細はページ冒頭のインフォメーション参照)。