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精力
(
せいりよく
)
と
精液
(
せいえき
)
インフォメーション
鏡:
月鏡
題名:
精力と精液
よみ:
著者:
出口王仁三郎
神の国掲載号:
1929(昭和4)年12月号
八幡書店版:
454頁
愛善世界社版:
著作集:
309頁
第五版:
101頁
第三版:
101頁
全集:
518頁
初版:
79頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
kg315
001
精液
(
せいえき
)
が、
002
全身
(
ぜんしん
)
に
満
(
み
)
ち
充
(
み
)
ちて
居
(
を
)
る
時
(
とき
)
は、
003
人間
(
にんげん
)
は
精力
(
せいりよく
)
旺盛
(
わうせい
)
である。
004
必要
(
ひつえう
)
以上
(
いじやう
)
の
精液
(
せいえき
)
が
満
(
み
)
ち
溢
(
あふ
)
るる
時
(
とき
)
初
(
はじ
)
めて
排泄
(
はいせつ
)
の
必要
(
ひつえう
)
が
起
(
おこ
)
るのであつて、
005
不足
(
ふそく
)
を
感
(
かん
)
ずるやうな
場合
(
ばあひ
)
には
断
(
だん
)
じて
性的
(
せいてき
)
行為
(
かうゐ
)
をなしてはならないのである。
006
世人
(
せじん
)
多
(
おほ
)
くは
精液
(
せいえき
)
なるものを
生殖
(
せいしよく
)
に
関
(
くわん
)
する
局部的
(
きよくぶてき
)
のものと
思惟
(
しゐ
)
して、
007
是
(
これ
)
が
全身的
(
ぜんしんてき
)
のものたるを
知
(
し
)
らざるの
結果
(
けつくわ
)
、
008
往々
(
わうわう
)
節度
(
せつど
)
なき
性的
(
せいてき
)
行為
(
かうゐ
)
をなして
生命
(
せいめい
)
を
短縮
(
たんしゆく
)
し、
009
或
(
あるひ
)
は
身心
(
しんしん
)
衰弱
(
すゐじやく
)
疲労
(
ひらう
)
して、
010
事
(
こと
)
に
堪
(
た
)
へざるの
惨状
(
さんじやう
)
を
惹起
(
じやくき
)
するに
至
(
いた
)
るは、
011
悲
(
かな
)
しむべき
現象
(
げんしやう
)
である。
012
況
(
いはん
)
や
強
(
しひ
)
て
性行為
(
せいかうゐ
)
をなさんとして
人工的
(
じんこうてき
)
に
性欲
(
せいよく
)
を
助長
(
じよちやう
)
せしめ、
013
精液
(
せいえき
)
を
浪費
(
らうひ
)
するが
如
(
ごと
)
きは、
014
全
(
まつた
)
く
我
(
わが
)
生命
(
いのち
)
を
削
(
けづ
)
るやうなものである。
015
慎
(
つつし
)
まねばならぬ。
016
彼
(
か
)
の
肺病
(
はいびやう
)
の
如
(
ごと
)
きも
不治
(
ふぢ
)
の
病
(
やまひ
)
と
称
(
しよう
)
せらるれども、
017
中年
(
ちうねん
)
の
者
(
もの
)
を
犯
(
をか
)
さず、
018
よしや
又
(
また
)
犯
(
をか
)
したりとも
斃
(
たふ
)
るるにいたるもの
尠
(
すくな
)
く、
019
青年
(
せいねん
)
にして
一朝
(
いちてう
)
この
病
(
やまひ
)
に
犯
(
をか
)
されんか
十中
(
じつちう
)
の
八九
(
はつく
)
は
必
(
かなら
)
ず
斃
(
たふ
)
るると
云
(
い
)
ふ
現象
(
げんしやう
)
も、
020
この
精液
(
せいえき
)
排泄
(
はいせつ
)
の
関係
(
くわんけい
)
によるものにして、
021
全身
(
ぜんしん
)
を
保持
(
ほぢ
)
するにすら
足
(
た
)
らざる
精液
(
せいえき
)
即
(
すなは
)
ち
精力
(
せいりよく
)
を
浪費
(
らうひ
)
する
傾向
(
けいこう
)
、
022
老
(
らう
)
、
023
中年
(
ちうねん
)
者に
比
(
ひ
)
して
多
(
おほ
)
きによるものである。
024
又
(
また
)
青年
(
せいねん
)
の
該病
(
がいびやう
)
に
犯
(
をか
)
さるる
率
(
りつ
)
多
(
おほ
)
きも
精液
(
せいえき
)
濫費
(
らんぴ
)
に
起因
(
きいん
)
する
結果
(
けつくわ
)
である。
025
精液
(
せいえき
)
は
精力
(
せいりよく
)
の
素
(
もと
)
、
026
全身
(
ぜんしん
)
に
充満
(
じゆうまん
)
して
之
(
これ
)
に
活力
(
くわつりよく
)
を
与
(
あた
)
ふるものにして、
027
其
(
その
)
過剰
(
くわじよう
)
はもつて、
028
生殖
(
せいしよく
)
に
填充
(
てんじう
)
せらるるものたることを
知
(
し
)
らねばならぬ。
029
女子
(
ぢよし
)
に
於
(
おい
)
ても
精液
(
せいえき
)
は
全身
(
ぜんしん
)
に
充満
(
じゆうまん
)
し、
030
其
(
その
)
過剰
(
くわじよう
)
は
月経
(
げつけい
)
によつて
調節
(
てうせつ
)
せられつつあるから、
031
月経
(
げつけい
)
閉止後
(
へいしご
)
は
精液
(
せいえき
)
の
充実
(
じゆうじつ
)
によつて、
032
多
(
おほ
)
くは
肥満
(
ひまん
)
する
傾向
(
けいこう
)
がある。
033
附記
(
ふき
)
034
近来
(
きんらい
)
性
(
せい
)
の
問題
(
もんだい
)
に
就
(
つい
)
ては
余程
(
よほど
)
学術的
(
がくじゆつてき
)
に
研究
(
けんきう
)
せられつつあるやうですが、
035
今迄
(
いままで
)
は
黄表紙的
(
きべうしてき
)
に
取
(
と
)
り
扱
(
あつか
)
はれて、
036
神聖
(
しんせい
)
なるこの
問題
(
もんだい
)
に
関
(
くわん
)
しては
真面目
(
まじめ
)
に
論議
(
ろんぎ
)
せられたものがない、
037
神諭
(
しんゆ
)
にも、
038
世
(
よ
)
の
乱
(
みだ
)
れは
夫婦
(
めをと
)
の
道
(
みち
)
からと
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
の
事
(
こと
)
が
示
(
しめ
)
されて
居
(
を
)
ります。
039
この
道
(
みち
)
は
人
(
ひと
)
の
全生活
(
ぜんせいくわつ
)
に
及
(
およ
)
ぼす
大切
(
たいせつ
)
なる
問題
(
もんだい
)
であるにも
拘
(
かか
)
はらず、
040
今迄
(
いままで
)
示
(
しめ
)
されなかつたのを
今回
(
こんくわい
)
教示
(
けうじ
)
せられたのです。
041
この
御神教
(
みのり
)
を
基
(
もと
)
として
性
(
せい
)
の
問題
(
もんだい
)
を
面真目
(
まじめ
)
に
考
(
かんが
)
へさして
頂
(
いただ
)
き
度
(
た
)
いと
存
(
ぞん
)
じます。
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