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[283]堪忍
[284]信教の自由
[285]信仰に苔が生えた
[286]意志想念の儘なる天地
[287]謝恩の生活
[288]広大無辺の御神徳
[289]宗教団と其教祖
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[291]日本人の抱擁性
[292]至誠と徹底
[293]慧春尼
[294]社会学の距離説
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[298]悪魔の世界
[299]人間と云ふ問題
[300]学問も必要
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[302]梅で開いて松でをさめる
[303]地租委譲問題
[304]不戦条約
[305]細矛千足の国
[306]短い言語
[307]言霊奏上について
[308]性慾の問題
[309]秘密
[310]学と神力の力競べ
[311]軍備撤廃問題
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模型
(
もけい
)
を
歩
(
あゆ
)
む
インフォメーション
鏡:
月鏡
題名:
模型を歩む
よみ:
著者:
出口王仁三郎
神の国掲載号:
1930(昭和5)年04月号
八幡書店版:
87頁
愛善世界社版:
著作集:
第五版:
126頁
第三版:
126頁
全集:
533頁
初版:
102頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
kg337
001
私
(
わたし
)
は
明治
(
めいじ
)
三十一年
(
さんじふいちねん
)
二月
(
にぐわつ
)
、
002
高熊山
(
たかくまやま
)
修行
(
しうぎやう
)
中
(
ちう
)
、
003
重要
(
ぢゆうよう
)
なる
世界
(
せかい
)
の
各地
(
かくち
)
を
皆
(
みな
)
見
(
み
)
せて
貰
(
もら
)
つたが、
004
其
(
その
)
有様
(
ありさま
)
はかうである。
005
神使
(
しんし
)
に
導
(
みちび
)
かれてある
大
(
おほ
)
きな
室
(
しつ
)
に
入
(
はい
)
つて
行
(
ゆ
)
くと、
006
今
(
いま
)
弥勒殿
(
みろくでん
)
にかかげてあるやうな、
007
大
(
おほ
)
きな
地図
(
ちづ
)
がかかつて
居
(
ゐ
)
る。
008
神使
(
しんし
)
は
或
(
あ
)
る
地点
(
ちてん
)
を
指
(
ゆび
)
さして、
009
其処
(
そこ
)
は、
010
某
(
ぼう
)
地点
(
ちてん
)
であるといふ
事
(
こと
)
を
示
(
しめ
)
される。
011
次
(
つぎ
)
に
他
(
た
)
の
室
(
しつ
)
へ
導
(
みちび
)
かれて
入
(
はい
)
つて
行
(
ゆ
)
くと、
012
其
(
その
)
地点
(
ちてん
)
の
大
(
おほ
)
きな
模型
(
もけい
)
が
備
(
そな
)
へつけられてある。
013
神使
(
しんし
)
は
一々
(
いちいち
)
詳
(
くは
)
しく
説明
(
せつめい
)
して
下
(
くだ
)
さつた。
014
だから
私
(
わたし
)
は
其
(
その
)
地点
(
ちてん
)
を
踏
(
ふ
)
まないでも、
015
実際
(
じつさい
)
行
(
い
)
つたと
同
(
おな
)
じやうに
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
016
前
(
まへ
)
にも
言
(
い
)
うた
通
(
とほ
)
り、
017
第一番
(
だいいちばん
)
に
天教山
(
てんけうざん
)
の
富士山
(
ふじさん
)
、
018
次
(
つぎ
)
に
信州
(
しんしう
)
の
皆神山
(
みなかみやま
)
、
019
それから
次々
(
つぎつぎ
)
諸所
(
しよしよ
)
方々
(
はうばう
)
へつれて
行
(
ゆ
)
かれたのであるが、
020
飛騨
(
ひだ
)
の
山奥
(
やまおく
)
などには
前人未到
(
ぜんじんみたう
)
の
神秘境
(
しんぴきやう
)
がある。
021
一度
(
いちど
)
はそこへも
行
(
ゆ
)
かなければなるまいと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
022
今
(
いま
)
でも
必要
(
ひつえう
)
があつて
此
(
この
)
地点
(
ちてん
)
を
見度
(
みた
)
いと
思
(
おも
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
にはさつと
地図
(
ちづ
)
がかかり、
023
模型
(
もけい
)
が
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る。
024
模型
(
もけい
)
と
言
(
い
)
うても
実際
(
じつさい
)
歩
(
ある
)
く
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るほど
大
(
おほ
)
きなものである。
025
此
(
この
)
お
話
(
はなし
)
を
承
(
うけたま
)
はつて
思
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
すことがあります。
026
年月日
(
ねんぐわつぴ
)
をハツキリ
記憶
(
きおく
)
いたしませんが、
027
東京
(
とうきやう
)
上野公園
(
うえのこうゑん
)
で
博覧会
(
はくらんくわい
)
が
開
(
ひら
)
かれて
居
(
を
)
つた
時
(
とき
)
の
事
(
こと
)
です。
028
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
筆録者
(
ひつろくしや
)
や
近侍
(
きんじ
)
達
(
たち
)
が
数人
(
すうにん
)
よつて
博覧会
(
はくらんくわい
)
の
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
029
誰
(
たれ
)
かが「
行
(
い
)
つて
見度
(
みた
)
いなあ」と
申
(
まを
)
して
居
(
ゐ
)
るのを
聞
(
き
)
きつけて
奥
(
おく
)
から
出
(
で
)
て
来
(
こ
)
られた聖師は「
行
(
い
)
つてもつまらんぜ、
030
私
(
わたし
)
は
三度
(
さんど
)
ばかり
行
(
い
)
つて
来
(
き
)
たが、
031
見
(
み
)
るべきものは
無
(
な
)
かつた。
032
それに
建築
(
けんちく
)
が
粗雑
(
そざつ
)
で、
033
高
(
たか
)
い
塔
(
たふ
)
などは
少
(
すこ
)
しひどい
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
けば
引
(
ひ
)
つくりかへつて
仕舞
(
しま
)
ふやうな
危
(
あぶ
)
なかしいものである」と
申
(
まを
)
されましたので
一座
(
いちざ
)
は
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せ
思
(
おも
)
はず
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
しました。
034
足
(
あし
)
一歩
(
いつぽ
)
も、
035
綾部
(
あやべ
)
、
036
亀岡
(
かめをか
)
を
出
(
で
)
られないで、
037
三度
(
さんど
)
行
(
い
)
つて
来
(
き
)
た、
038
塔
(
たふ
)
が
危険
(
きけん
)
だなぞと
幾何
(
いくら
)
聖師様
(
せいしさま
)
でもをかしい、
039
とは
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
さないが、
040
各自
(
かくじ
)
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
にはかういふ
思
(
おも
)
ひが
浮
(
うか
)
んで
居
(
ゐ
)
たのでせう。
041
勿論
(
もちろん
)
霊眼
(
れいがん
)
で
見
(
み
)
られる
事
(
こと
)
は
百
(
ひやく
)
も
千
(
せん
)
も
承知
(
しようち
)
してゐる
連中
(
れんちう
)
ですが、
042
それでも
透視
(
とうし
)
したとは
言
(
い
)
はれずに
行
(
い
)
つて
来
(
き
)
たと
言
(
い
)
ふこのお
言葉
(
ことば
)
が
異様
(
いやう
)
に
響
(
ひび
)
いたからです。
043
今
(
いま
)
模型
(
もけい
)
云々
(
うんぬん
)
のお
話
(
はなし
)
を
承
(
うけたま
)
はつて、
044
成程
(
なるほど
)
聖師様
(
せいしさま
)
は
実際
(
じつさい
)
に
模型
(
もけい
)
を
霊体
(
れいたい
)
で
歩
(
ある
)
かれたのだなあ、
045
と
存
(
ぞん
)
じました。
046
それから
間
(
ま
)
もなく
東京
(
とうきやう
)
の
新聞
(
しんぶん
)
は、
047
大風
(
たいふう
)
起
(
おこ
)
りこの
高
(
たか
)
い
塔
(
たふ
)
が
壊
(
こは
)
れた
事
(
こと
)
を
報道
(
ほうだう
)
いたしました。
048
又
(
また
)
聖師
(
せいし
)
は
霊界
(
れいかい
)
の
出来事
(
できごと
)
と
現界
(
げんかい
)
の
出来事
(
できごと
)
と
混同
(
こんどう
)
して
話
(
はな
)
されるのではないかと
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
が
極
(
ご
)
くたまにはありますので「
夫
(
そ
)
れ
此
(
この
)
間
(
あひだ
)
こんな
事
(
こと
)
があつたではないか」と
申
(
まを
)
されても
誰
(
たれ
)
も
知
(
し
)
らぬ
事
(
こと
)
が
往々
(
わうわう
)
あります。
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<<< [336]霊的神業
(B)
(N)
[338]宗教の母 >>>
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月鏡
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