霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三章 伊猛彦(いたけりひこ)〔一六一〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第63巻 山河草木 寅の巻 篇:第1篇 妙法山月 よみ:すだるまさんげつ
章:第3章 第63巻 よみ:いたけりひこ 通し章番号:1610
口述日:1923(大正12)年05月18日(旧04月3日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1926(大正15)年2月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6303
愛善世界社版: 八幡書店版:第11輯 274頁 修補版: 校定版:34頁 普及版:64頁 初版: ページ備考:
001 玉国別(たまくにわけ)三人(さんにん)(はなし)()いて双手(もろて)()(なに)思案(しあん)()れてゐる。002伊太彦(いたひこ)()をいらち、
003『もし先生(せんせい)004千騎一騎(せんきいつき)(この)場合(ばあひ)005(なに)御思案(ごしあん)して(ござ)るのですか。006貴方(あなた)玉国別(たまくにわけ)()(いただ)いた以上(いじやう)は、007(いま)()きでせうが夜光(やくわう)(たま)を、008(ひと)伊太彦(いたひこ)にお()らせになるのも、009名前(なまへ)から()つても普通(ふつう)(こと)だと(かんが)へます。010(わたし)(あきら)めて()りましたが、011(また)(にはか)(なん)だか勇気(ゆうき)勃々(ぼつぼつ)として(まゐ)りました。012(ことわざ)にも「()かざるは(これ)()くに()かず、013(これ)()くは(これ)()るに()かず、014(これ)()るは(これ)()るに()かず、015(これ)()るは(これ)(おこな)ふに()かず」と()(こと)(ござ)いますから、016(たま)所在(ありか)()いた以上(いじやう)は、017何処(どこ)(まで)実否(じつぴ)をつきとめ、018(はた)して(たま)()りとせば、019(これ)竜王(りうわう)()より(あづか)つて(かへ)らうと(おも)ひます。020そして竜王(りうわう)三五(あななひ)(みち)()()かせてやり()(ござ)いますが、021どうか(わたし)特命(とくめい)全権(ぜんけん)公使(こうし)任命(にんめい)して(くだ)さいますまいかな』
022玉国(たまくに)『「(きた)りて(まな)ぶを()く、023(いま)()きて(をし)ふるを()かず」と聖人(せいじん)()つて()る。024(また)(まへ)(やう)(あま)(つよ)ばると025失策(しつさく)をやらうまいものでもないから、026(ちつ)とジツクリしたら()からう。027ウバナンダ竜王(りうわう)(をしへ)をするのは()いが、028ここへ言霊(ことたま)(もつ)(まね)()せて(をし)へてやつたらどうだ。029こちらから()必要(ひつえう)はあるまい。030(ことわざ)にも「(へい)(つよ)ければ(すなは)(ほろ)び、031()(つよ)ければ(すなは)()れる」と()(こと)がある。032人間(にんげん)控目(ひかへめ)にすることが肝腎(かんじん)だからな』
033伊太(いた)先生(せんせい)034貴方(あなた)卑怯(ひけふ)(こと)(おほ)せられますな。035(あやふ)きは(うたが)ひに(まか)すより(あやふ)きはなし、036(あやふ)きものは(その)(あん)(たも)ち、037(ほろ)ぶるものは(その)(そん)(たも)つ」と()ひますぜ』
038 玉国別(たまくにわけ)儼然(げんぜん)として(かたち)(あらた)め、039(おもむろ)(くち)(ひら)いて、
040伊太彦(いたひこ)さま、041貴方(あなた)夜光(やくわう)(たま) 夜光(やくわう)(たま)(しき)りに熱望(ねつばう)して()られますが、042形態(けいたい)ある(たま)(あるひ)毀損(きそん)043(あるひ)紛失(ふんしつ)する(おそ)れが(ともな)ふものですよ。044()れよりも045貴方(あなた)御自身(ごじしん)所持(しよぢ)して()らるる内在(ないざい)宝玉(はうぎよく)046(けが)さないやうに()さいませ』
047伊太(いた)内在(ないざい)(たま)とは(なん)ですか。048拙者(わたし)はそんなものは()ちませぬがナア。049貴師(あなた)夜光(やくわう)(たま)をお()ちになつたものだから、050ソンナ平気(へいき)なことを()つて()られるでせうが、051(いやし)くも三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)たるもの052(たま)(ひと)(ぐらゐ)有形的(いうけいてき)所持(しよぢ)せなくては、053(はば)()かないぢや()りませぬか。054(げん)に、055イク、056サールの両君(りやうくん)さへも結構(けつこう)水晶魂(すいしやうだま)神界(しんかい)より(あた)へられて()られるでせう。057拙者(せつしや)如何(どう)しても、058今回(こんくわい)はお(ゆる)しを(いただ)いて大蛇(をろち)(いはや)()()み、059一箇(いつこ)だけ()()れて()たいものです。060言依別命(ことよりわけのみこと)(さま)国依別(くによりわけ)(さま)061(りう)(きう)との宝玉(ほうぎよく)威光(ゐくわう)によつて、062アンナ立派(りつぱ)御神業(ごしんげふ)(あそ)ばしたぢや()りませぬか。063(げん)にこの霊山(れいざん)宝玉(ほうぎよく)ありと()いた以上(いじやう)は、064実否(じつぴ)()(かく)も、065一度(いちど)探険(たんけん)()かけたいものですなア』
066玉国(たまくに)伊太彦(いたひこ)さま、067御説(おせつ)御尤(ごもつと)もだが(わし)(はなし)(ひと)()いて(もら)ひたい。068()第一(だいいち)(ぼく)(たま)所持(しよぢ)して()るのは069貴方(あなた)()(とほ)して徳叉伽(タクシャカ)竜王(りうわう)から(あづ)かり、070(これ)大神様(おほかみさま)奉納(ほうなふ)せなくては()らぬ宝玉(ほうぎよく)だ。071この御用(ごよう)(ぼく)から(けつ)して希望(きばう)したのでは()い、072惟神(かむながら)摂理(せつり)によつて自然(しぜん)(ぼく)があづからなくてはならない(やう)になつたのだ。073(てん)(めい)ずる(ところ)だから、074(これ)(こば)むことは出来(でき)ない。075(えう)するに竜王(りうわう)帰順(きじゆん)至誠(しせい)表白(へうはく)する(ひと)つの証拠品(しようこひん)だ。076(これ)(ぼく)(あづ)かつて大神様(おほかみさま)(たてまつ)つて()げねば、077竜王(りうわう)さまの解脱(げだつ)出来(でき)ないからだよ。078(まへ)(やう)自分(じぶん)(はう)から(もと)めて宝玉(ほうぎよく)()ようとするのは、079(あま)面白(おもしろ)くないと(おも)ふがなア。080伊太彦(いたひこ)さま、081(ぼく)何時(いつ)ぞやら比喩話(たとへばなし)()いたことを(いま)(おも)()したから()いて(くだ)さい。082エヽと()(ところ)一人(ひとり)(をとこ)があつて、083友人(いうじん)(ところ)訪問(はうもん)した。084そして大変(たいへん)振舞酒(ふるまひざけ)泥酔(どろゑひ)して085グタグタに前後(ぜんご)()らず()(つぶ)れて(しま)つた。086その(とき)にその親友(しんいう)は、087()官用(くわんよう)のために(きふ)出掛(でか)けることと()つたので088()(つぶ)れて()友人(いうじん)色々(いろいろ)()(おこ)して()(ところ)が、089容易(ようい)()()めないので()むを()ず、090(ねむ)つてゐる友人(いうじん)衣服(いふく)(うら)091非常(ひじやう)高価(かうか)(たま)をソツと(つな)いで出掛(でかけ)た。092(その)()になつて(さけ)()(つぶ)れてゐた(をとこ)()()まし、093友人(いうじん)(つな)いで()いて()れた(たま)のことは一向(いつかう)()()かずに、094親友(しんいう)のゐないのに(おどろ)(いへ)(たち)()で、095懐中(くわいちう)無一物(むいちぶつ)のため仕方(しかた)がないので096放浪(はうらう)して他国(たこく)()かけて()つた。097(なん)()つても無銭旅行(むせんりよかう)をやつてゐるため098衣食(いしよく)住居(ぢうきよ)(つい)(つぶ)さに艱難(かんなん)辛苦(しんく)()めた。099(しか)しその(をとこ)(れい)親友(しんいう)自分(じぶん)衣服(いふく)(うら)に、100貴重(きちよう)なる宝玉(ほうぎよく)(つな)いで()いて()れたことは(ゆめ)にも()らず、101依然(いぜん)として衣食(いしよく)(きう)102所々(しよしよ)方々(はうばう)放浪(はうらう)苦辛(くしん)()めた。103(ところ)余程(よほど)()つてから(のち)のこと、104偶然(ぐうぜん)にも(むかし)親友(しんいう)出会(でつくは)した。105そこで(いま)まで艱難(かんなん)苦労(くらう)したことの一部(いちぶ)始終(しじう)(なみだ)(とも)物語(ものがた)ると、106友人(いうじん)吃驚(びつくり)して、107(きみ)はマア(なん)といふ馬鹿(ばか)真似(まね)をしたのだらう。108(なに)もそれ(ほど)(まで)(くるし)まなくてもよかつたのだ。109(むかし)(きみ)(ぼく)(さけ)()んだ(さい)110(きみ)大変(たいへん)()つてゐたので()らなかつたけれ(ども)111(きみ)将来(しやうらい)不自由(ふじゆう)なく安楽(あんらく)(くら)させようと(おも)つて、112態々(わざわざ)高価(かうか)宝珠(ほつしゆ)を、113(きみ)衣服(いふく)(うら)(つな)(かく)しておいた(はず)だ。114まア、115一度(いちど)調(しら)べて見給(みたま)へ、116(いま)当時(たうじ)(たま)(きみ)衣服(いふく)(うら)にきつと()るに(ちが)ひない。117(きみ)がその(たま)にさへ(はや)()()いてゐたら、118(けつ)して(いま)(まで)(やう)苦労(くらう)なんか()なくても()かつた(はず)だ。119(はや)()(たま)()()して120(なん)なりと(きみ)必用(ひつよう)なものを()資料(しれう)にしたが()い」と親切(しんせつ)(さと)した。121(ところ)がその(をとこ)今更(いまさら)のやうに()がついて衣服(いふく)(うら)(しら)べると122親友(しんいう)()つた(とほ)高価(かうか)(たま)があつたので、123(をとこ)(とも)懇情(こんじやう)(なみだ)(とも)感謝(かんしや)し、124それから(のち)安楽(あんらく)(くら)したと()ふことだ。125(しか)伊太彦(いたひこ)さま、126これは譬話(たとへばなし)だから有形(いうけい)宝玉(ほうぎよく)ではない。127人間(にんげん)本来(ほんらい)具有(ぐいう)せる内在(ないざい)(かみ)でもあり128霊的(れいてき)宝玉(ほうぎよく)だ。129そして(たま)(つな)いで()れた親友(しんいう)()ふのは、130吾々(われわれ)(かみ)性能(せいのう)あることを()らして(くだ)さつた(みづ)御魂(みたま)(すく)(ぬし)131神素盞嗚尊(かむすさのをのみこと)(さま)だ。132(また)(さけ)()ふのは名利女色(めいりぢよしよく)(とう)際限(さいげん)なき欲望(よくばう)のことだ。133そして(さけ)()ひつぶれた(をとこ)()ふのは、134(はた)して何人(なにびと)であらうか』
135伊太(いた)先生(せんせい)136ソンナ(こと)三十万年(さんじふまんねん)未来(みらい)(おい)137月照彦(つきてるひこ)(さま)釈迦(しやか)(あら)はれて、1371御説(おと)きになつた138法華経(ほけきやう)七大(しちだい)比喩(ひゆ)(なか)(しる)してある文句(もんく)ですよ。139内在(ないざい)(たま)(すで)(すで)(みと)めて()ります。140(しか)世界(せかい)顕幽一本(けんいういつぽん)とか霊肉一致(れいにくいつち)とか()つて、141内外(ないぐわい)(たま)必用(ひつよう)ぢやありませぬか』
142玉国(たまくに)『アヽ(こま)りましたなア。143到底(たうてい)拙者(せつしや)言霊(ことたま)では伊太彦砲台(いたひこはうだい)陥落(かんらく)不可能(ふかのう)かも()れぬ。144治道(ちだう)(さま)145貴方(あなた)(ひと)援兵(ゑんぺい)(くり)()して(くだ)さいな。146()うやら玉国別(たまくにわけ)軍勢(ぐんぜい)旗色(はたいろ)(わる)くなつた(やう)です』
147治道(ちだう)伊太彦(いたひこ)さま、148()冷静(れいせい)にお(かんが)へなさいませ。149現在(げんざい)吾々(われわれ)(たがひ)神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)神鏡(しんきやう)()らして反省(はんせい)して()ると、150(いま)玉国別(たまくにわけ)(さま)御言葉(おことば)()(つぶ)れの(をとこ)とは、151()しや自分(じぶん)(ども)(こと)仰有(おつしや)つたのでは()りますまいか。152人間(にんげん)兎角(とかく)(わす)れてはならない(こと)(わす)れたり、153(わす)れて()(こと)(わす)れないものです。154(いま)(わたし)(たち)肉団(にくだん)(むね)(うち)高価(かうか)(たま)()(なが)155(わす)()んで(しま)つて()るのです。156(また)その(たま)(もち)ゆることもせずに(いたづら)(かたち)ある(たから)心酔(しんすゐ)して、1561肝腎(かんじん)霊魂(たま)(うしな)つて()るのでは()りますまいかなア』
157伊太(いた)『……』
158玉国(たまくに)()哀公(あいこう)は、159(ひと)()(わす)るるものあり、160移宅(わたまし)(すなは)(その)(つま)(わす)れたり」といつた(ところ)が、161孔子(こうし)(また)162(これ)(たい)して「また()(わす)るること(これ)より(はなは)だしきあり。163桀紂(けつちう)(すなは)(その)()(わす)れたり」と皮肉(ひにく)()つたと()ふが、164(けつ)(ちう)とは支那(しな)未来(みらい)暴君(ばうくん)で、165酒地肉林(しゆちにくりん)淫楽(いんらく)(ふけ)つて、166(つひ)にその()国家(こくか)とを(うしな)つた虐主(ぎやくしゆ)である。167(なに)一番(いちばん)(おほ)きな(わす)れものだと()つても、168自分(じぶん)(わす)れる(ほど)169(おほ)きい(わす)れものは()からう。170人間(にんげん)弱点(じやくてん)兎角(とかく)この(わす)れる(はず)のもので()自分(じぶん)(わす)れてゐる場合(ばあひ)(おほ)いものだ。171(けつ)(ちう)(ごと)暴君(ばうくん)たらずとも、172金銭(きんせん)名誉(めいよ)酒色(しゆしよく)暴君(ばうくん)となつて173何時(いつ)本来(ほんらい)(われ)(わす)れてゐるのだ。174伊太彦(いたひこ)さまの霊肉一致説(れいにくいつちせつ)(また)一理(いちり)ある(やう)だが175肝腎(かんじん)御魂(みたま)置所(おきどころ)(わす)れては()ないだらうかなア』
176伊太(いた)御心配(ごしんぱい)(くだ)さいますな、177拙者(せつしや)神界(しんかい)から直接内流(ちよくせつないりう)があつて命令(めいれい)()けてゐるのです。178(なに)御都合(ごつがふ)になるか(わか)りませぬからなア』
179玉国(たまくに)神界(しんかい)からの内流(ないりう)とある以上(いじやう)は、180(われ)(なに)をか()はむやだ。181そんなら伊太彦(いたひこ)さま、182玉国別(たまくにわけ)はこれ()(なに)(まを)しませぬ。183自由(じいう)神示(しんじ)御用(ごよう)をなさい。184人間(にんげん)分際(ぶんざい)として(かみ)御経綸(ごけいりん)到底(たうてい)測知(そくち)する(こと)出来(でき)ませぬからなア』
185伊太(いた)『さすがは先生(せんせい)だ。186有難(ありがた)うエヘヽヽヽ。187サア、188(ゆる)しを()以上(いじやう)は、189(これ)から逸早(いちはや)くスダルマ(さん)(けん)()え、190カークス、191ベースの勇士(ゆうし)(したが)192旗鼓(きこ)堂々(だうだう)としてスーラヤの(うみ)永久(とこしへ)(ただよ)(たから)(やま)193スーラヤ(さん)岩窟(がんくつ)()()せ、194ウバナンダ竜王(りうわう)言向(ことむ)け、195夜光(やくわう)(たま)(みつ)がせ、196三人(さんにん)(くつわ)(なら)べて黄金山(わうごんざん)参上(まゐのぼ)り、197天晴(あつぱれ)功名(こうみやう)手柄(てがら)(いた)すで(ござ)らう。198者共(ものども)199(われ)(したが)へ』
200()(なが)肩肱(かたひぢ)(いか)らし、201カークス、202ベースの両人(りやうにん)引率(ひきつ)れ、203玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)(わか)れ、204(いづ)れエルサレムにて御面会(ごめんくわい)」と一言(ひとこと)(のこ)し、205意気(いき)揚々(やうやう)として、206カークスに間道(かんだう)(をし)へられ足早(あしばや)(すす)()く。
207 (あと)見送(みおく)つて玉国別(たまくにわけ)(うち)(わら)ひ、
208『アハヽヽヽヽ、209イヤ、210面白(おもしろ)(をとこ)だ。211(これ)伊太彦(いたひこ)使命(しめい)(はた)せるであらう。212(しか)(なが)らスーラヤ(さん)竜王(りうわう)非常(ひじやう)猛悪神(まうあくしん)()いて()る。213どうも伊太彦(いたひこ)一人(ひとり)にては(こころ)(もと)ない。214真純彦(ますみひこ)さま、215その()(みな)さま、216(これ)からそろそろ時機(じき)見図(みはか)らひ応援(おうゑん)(まゐ)りませうか』
217治道(ちだう)(つつし)んでお(とも)いたしませう。218伊太彦(いたひこ)さまは随分(ずいぶん)快活(くわいくわつ)(ひと)ですな。219拙者(せつしや)非常(ひじやう)伊太彦(いたひこ)崇拝熱(すうはいねつ)(たか)まつて(まゐ)りましたよ。220アハヽヽヽヽ』
221真純(ますみ)『「(ざい)(にん)(のう)使(つか)ふは(つと)めを()所以(ゆゑん)なり、222(もの)()所以(ゆゑん)なり」と()つて、223流石(さすが)玉国別(たまくにわけ)(さま)だ。224適材(てきざい)適所(てきしよ)にお使(つか)(あそ)ばす、225その御明察(ごめいさつ)には(かん)()りました』
226玉国(たまくに)伊太彦(いたひこ)さまは本当(ほんたう)(えら)いですよ。227最前(さいぜん)から()んな(こと)()つてゐましたが228神界(しんかい)御経綸(ごけいりん)によつて神懸(かむがかり)になつてゐたのです。229(ことわざ)にも「()()るは(かなら)(ゆう)なり。230()するは(かた)きに(あら)ず、231()(しよ)するは(かた)し」と()つて、232剣呑(けんのん)(ところ)(この)んで神界(しんかい)のために()かうとする、233その精神(せいしん)天晴(あつぱれ)なものですよ』
234三千(みち)伊太彦(いたひこ)さまは普通(ふつう)人間(にんげん)ぢやありますまいね』
235玉国(たまくに)普通(ふつう)人間(にんげん)ならば如何(どう)してタクシャカ竜王(りうわう)言向和(ことむけやは)(こと)出来(でき)ませう。236やがて(みたま)素性(すじやう)(わか)るでせう。237(わたし)(いま)(はじ)めて非凡(ひぼん)神格者(しんかくしや)なる(こと)を……(はづか)(なが)(さと)つたのです、238アハヽヽヽ』
239デビス『サア、240皆様(みなさま)241ボツボツ(まゐ)りませうか』
242(よろ)しからう』
243一同(いちどう)油蝉(あぶらせみ)()炎天(えんてん)山道(やまみち)(あへ)(あへ)(のぼ)()く。
244大正一二・五・一八 旧四・三 北村隆光録)
   
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9/21【霊界物語ネット】藤沼庄平「大本検挙」を掲載(詳細はページ冒頭のインフォメーション参照)。