霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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総説

インフォメーション
著者: 巻: 篇: よみ(新仮名遣い):
章: よみ(新仮名遣い): 通し章番号:
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm020003
愛善世界社版: 八幡書店版: 修補版: 校定版: 普及版: 初版: ページ備考:
001 神界(しんかい)における神々(かみがみ)()服装(ふくさう)につき、002大略(たいりやく)()べておく必要(ひつえう)があらうと(おも)ふ。003一々(いちいち)神々(かみがみ)()服装(ふくさう)(くわん)して口述(こうじゆつ)するのは大変(たいへん)手間(てま)どるから、004概括(がいくわつ)(てき)()ぶれば、005国治立(くにはるたちの)(みこと)のごとき高貴(かうき)(かみ)は、006たいてい絹物(きぬもの)にして、007上衣(うはぎ)(むらさき)無地(むぢ)で、008下衣(したぎ)純白(じゆんぱく)で、009(なか)衣服(いふく)(くれなゐ)(いろ)無地(むぢ)である。010国大立(くにひろたちの)(みこと)青色(あをいろ)無地(むぢ)上衣(うはぎ)に、011中衣(なかぎ)赤色(せきしよく)012下衣(したぎ)白色(はくしよく)無地(むぢ)013稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)は、014上衣(うはぎ)水色(みづいろ)種々(しゆじゆ)(うる)はしき模様(もやう)があり、015たいていは上中下(じやうちうげ)とも(まつ)(うめ)模様(もやう)のついた十二(じふに)単衣(ひとえ)()服装(ふくさう)である。016天使(てんし)大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)017大足彦(おほだるひこ)のごときは、018上衣(うはぎ)黒色(こくしよく)無地(むぢ)に、019中衣(なかぎ)赤色(せきしよく)020下衣(したぎ)白色(はくしよく)無地(むぢ)(きぬ)(ふく)である。021その()神将(しんしやう)(くらゐ)によつて、022(あを)023(あか)024()025水色(みづいろ)026(しろ)027()028(こん)(とう)029いづれも無地服(むぢふく)で、030(きぬ)031(あさ)032木綿(もめん)(とう)区別(くべつ)されてゐる。
033 (かむり)もいろいろ(かたち)があつて(えい)長短(ちやうたん)があり、034八王(やつわう)八頭神(やつがしらがみ)以上(いじやう)神々(かみがみ)(もち)ゐられ、035それ以下(いか)神司(かみがみ)烏帽子(ゑぼし)(かぶ)り、036直衣(ひたたれ)037狩衣(かりぎぬ)038婦神(ふしん)はたいてい明衣(みやうえ)であつて、039(あを)040(あか)041()042(しろ)043(むらさき)などの(いろ)(もち)ゐられ、044(はかま)色々(いろいろ)五色(ごしき)(わか)れてゐる。045また神将(しんしやう)闕腋(けつてき)(かむり)をつけ、046(のこ)らず黒色(こくしよく)(ふく)である。047神卒(しんそつ)(いち)()(かさ)(あたま)(いただ)き、048(すそ)(みじか)くからげ、049手首(てくび)050足首(あしくび)には(むらさき)(ひも)をもつて(むす)び、051(じつ)凛々(りり)しき姿(すがた)をしてをらるるのである。052(くは)しく()ぶれば際限(さいげん)がないが、053いま()べたのは国治立(くにはるたちの)(みこと)()隠退(いんたい)(あそ)ばす以前(いぜん)神々(かみがみ)()服装(ふくさう)大略(たいりやく)である。
054 星移(ほしうつ)り、055(つき)(かは)るにつれ、056神界(しんかい)()服装(ふくさう)はおひおひ変化(へんくわ)()たり、057現界(げんかい)人々(ひとびと)礼装(れいさう)酷似(こくじ)せる神服(しんぷく)(まと)はるる神司(かみ)沢山(たくさん)(あら)はれ、058神使(しんし)最下(さいか)たる八百万(やほよろづ)金神(こんじん)天狗界(てんぐかい)にては、059今日(こんにち)流行(りうかう)種々(しゆじゆ)服装(ふくさう)活動(くわつどう)さるるやうになつてをる。
060 また邪神界(じやしんかい)でもおのおの階級(かいきふ)(おう)じて、061大神(おほかみ)同一(どういつ)服装(ふくさう)着用(ちやくよう)して()けてをるので、062霊眼(れいがん)()ても一見(いつけん)その正邪(せいじや)(まよ)ふことがある。
063 ただ至善(しぜん)神々(かみがみ)は、064その()神体(しんたい)包羅(はうら)せる霊衣(れいい)非常(ひじやう)(あつ)くして、065かつ光沢(くわうたく)(つよ)()()るばかりなるに(はん)し、066邪神(じやしん)はその霊衣(れいい)はなはだ(うす)くして、067光沢(くわうたく)なきをもつて正邪(せいじや)判別(はんべつ)するぐらゐである。068しかるに八王(やつわう)大神(だいじん)とか、069常世姫(とこよひめ)のごときは、070正神界(せいしんかい)神々(かみがみ)のごとく、071霊衣(れいい)比較(ひかく)(てき)(あつ)く、072また相当(さうたう)光沢(くわうたく)(いう)してをるので、073一見(いつけん)してその判別(はんべつ)(くる)しむことがある。
074 また自分(じぶん)幽界(いうかい)探険(たんけん)した(とき)にも、075種々(しゆじゆ)(いろ)(ふく)()けてゐる精霊(せいれい)目撃(もくげき)した。076これは(つみ)軽重(けいちよう)によつて、077(いろ)(わか)れてゐるのである。078しかし幽界(いうかい)にも亡者(まうじや)ばかりの霊魂(れいこん)がをるのではない。079現界(げんかい)立働(たちはたら)いてゐる()きた人間(にんげん)精霊(せいれい)も、080やはり幽界(いうかい)霊籍(れいせき)をおいてをるものがある。081これらの人間(にんげん)現界(げんかい)においても、082幽界(いうかい)苦痛(くつう)影響(えいきやう)して、083日夜(にちや)悲惨(ひさん)生活(せいくわつ)(つづ)けてをるものである。084これらの苦痛(くつう)(まぬが)るる方法(はうはふ)は、085現体(げんたい)のある(あひだ)(かみ)信仰(しんかう)し、086善事(ぜんじ)(おこな)万民(ばんみん)(たす)け、087(あた)ふかぎりの社会(しやくわい)(てき)奉仕(ほうし)(つと)めて、088(かみ)御恵(みめぐみ)()け、089その(つみ)(あら)(きよ)めておかねばならぬ。
090 さて現界(げんかい)()きてゐる人間(にんげん)精霊(せいれい)()ると、091現人(げんじん)同形(どうけい)幽体(いうたい)()つてゐるが、092亡者(まうじや)精霊(せいれい)(くら)べると、093一見(いつけん)して生者(せいじや)亡者(まうじや)精霊(せいれい)区別(くべつ)が、094判然(はんぜん)とついてくるものである。095生者(せいじや)幽体(いうたい)精霊(せいれい))は、096(まる)霊衣(れいい)身体(しんたい)一面(いちめん)(かぶ)つてゐるが、097亡者(まうじや)幽体(いうたい)頭部(とうぶ)山形(やまがた)(とが)り、098三角形(さんかくけい)霊衣(れいい)(まと)うてをる。099それも(こし)から(うへ)のみ霊衣(れいい)(ちやく)し、100(こし)以下(いか)には霊衣(れいい)はない。101幽霊(いうれい)には(あし)がないと俗間(ぞくかん)にいふのも、102この()(もと)づくものである。103また(とく)(たか)きものの精霊(せいれい)は、104その霊衣(れいい)きはめて(あつ)く、105(おほ)きく、106光沢(くわうたく)(つよ)くして(ひと)()るごとく、107かつ、108よく(ひと)統御(とうぎよ)する能力(のうりよく)()つてゐる。109現代(げんだい)はかくの(ごと)霊衣(れいい)立派(りつぱ)人間(にんげん)がすくないので、110大人物(だいじんぶつ)といはるるものができない。111現代(げんだい)人間(にんげん)はおひおひと霊衣(れいい)(うす)くなり、112光沢(くわうたく)放射(はうしや)することなく、113あたかも邪神界(じやしんかい)精霊(せいれい)()てをる霊衣(れいい)のごとく、114(すこ)しの権威(けんゐ)もないやうになつて(やぶ)れてをる。115大病人(だいびやうにん)などを()ると、116その霊衣(れいい)(もつと)(うす)くなり、117頭部(とうぶ)霊衣(れいい)は、118やや山形(やまがた)になりかけてをるのも、119(いま)まで沢山(たくさん)()たことがある。120いつも大病人(だいびやうにん)見舞(みま)ふたびに、121その霊衣(れいい)厚薄(こうはく)円角(ゑんかく)程度(ていど)によつて判断(はんだん)をくだすのであるが、122百発(ひやくぱつ)百中(ひやくちゆう)である。123なにほど名医(めいい)(さじ)()げた大病人(だいびやうにん)でも、124その霊衣(れいい)()て、125(あつ)くかつ(ひかり)(そん)してをれば、126その病人(びやうにん)はかならず全快(ぜんくわい)するのである。127これに(はん)して天下(てんか)名医(めいい)や、128博士(はくし)が、129生命(いのち)大丈夫(だいぢやうぶ)だと断定(だんてい)した病人(びやうにん)でも、130その霊衣(れいい)がやや三角形(さんかくけい)(てい)したり、131(かみ)のごとく(うす)くなつてゐたら、132その病人(びやうにん)(かなら)()んでしまふものである。
133 ゆゑに神徳(しんとく)ある(ひと)鎮魂(ちんこん)拝授(はいじゆ)し、134大神(おほかみ)謝罪(しやざい)し、135天津(あまつ)祝詞(のりと)言霊(げんれい)円満(ゑんまん)清朗(せいろう)奏上(そうじやう)したならば、136たちまちその霊衣(れいい)(あつ)さを()し、137三角形(さんかくけい)円形(ゑんけい)立直(たちなほ)り、138死亡(しばう)(まぬが)れるものである。139かくして(すく)はれたる(ひと)は、140(かみ)大恩(たいおん)(わす)れたときにおいて、141たちまち霊衣(れいい)神界(しんかい)より()ぎとられ、142ただちに幽界(いうかい)(おく)られるものである。
143 自分(じぶん)数多(あまた)(ひと)(せつ)してより、144第一(だいいち)にこの霊衣(れいい)厚薄(こうはく)調(しら)べてみるが、145信仰(しんかう)(とく)によつて漸次(ぜんじ)にその(あつ)みを(くは)へ、146身体(しんたい)ますます強壮(きやうさう)になつた(ひと)もあり、147また(かみ)反対(はんたい)したり、148(ひと)妨害(ばうがい)をしたりなどして、149天授(てんじゆ)霊衣(れいい)(うす)くし、150(なか)には円相(ゑんさう)がやや山形(やまがた)変化(へんくわ)しつつある(ひと)沢山(たくさん)実見(じつけん)した。151自分(じぶん)はさういふ(ひと)にむかつて、152色々(いろいろ)親切(しんせつ)信仰(しんかう)(みち)()いた。153されどそんな(ひと)にかぎつて(かみ)(みち)(うたが)ひ、154かへつて親切(しんせつ)(おも)つて忠告(ちゆうこく)すると(こころ)をひがまし、155(ぎやく)にとつて大反対(だいはんたい)をするのが(おほ)いものである。156これを(おも)へばどうしても霊魂(みたま)因縁(いんねん)性来(しやうらい)といふものは、157如何(いかん)ともすることが出来(でき)ないものとつくづく(おも)ひます。
 
158
 
159 大国治立(おほくにはるたちの)(みこと)(まを)()げるときは、160大宇宙(だいうちう)一切(いつさい)()守護(しゆご)(あそ)ばすときの()神名(しんめい)であり、161(たん)国治立(くにはるたちの)(みこと)(まを)()げるときは、162大地球(だいちきう)(じやう)神霊界(しんれいかい)守護(しゆご)さるるときの()神名(しんめい)である。163自分(じぶん)口述中(こうじゆつちゆう)二種(にしゆ)名称(めいしよう)があるのは、164この神理(しんり)(もと)づいたものである。
165 また(かみ)(さま)人間姿(にんげんすがた)となつて()活動(くわつどう)になつたその(はじめ)は、166国大立(くにひろたちの)(みこと)167稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)最初(さいしよ)であり、168稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)日月(じつげつ)(せい)吸引(きふいん)し、169国祖(こくそ)(かみ)気吹(いぶき)によつて(うま)れたまひ、170国大立(くにひろたちの)(みこと)(つき)(せい)より(うま)()でたまうた人間姿(にんげんすがた)(かみ)(さま)である。171それよりおひおひ神々(かみがみ)水火(いき)によりて(うま)れたまひし神系(しんけい)と、172また天足彦(あだるひこ)173胞場姫(えばひめ)人間(にんげん)()より(うま)れいでたる人間(にんげん)との、174二種(にしゆ)区別(くべつ)があり、175(かみ)直接(ちよくせつ)水火(いき)より(うま)れたる直系(ちよくけい)人間(にんげん)と、176天足彦(あだるひこ)177胞場姫(えばひめ)系統(けいとう)より(うま)れいでたる人間(にんげん)とは、178その性質(せいしつ)において大変(たいへん)相違(さうゐ)がある。179そして(かみ)直接(ちよくせつ)水火(いき)より(うま)(いで)たる人間(にんげん)は、180その頭髪(とうはつ)(くろ)くして(うるし)(ごと)く、181天足彦(あだるひこ)182胞場姫(えばひめ)より(うま)れたる人間(にんげん)子孫(しそん)赤色(せきしよく)頭髪(とうはつ)(ゆう)している。「そして神の直接の」から「頭髪を有して居る。」まで、校定版・八幡版では削除されている。183天足彦(あだるひこ)184胞場姫(えばひめ)といへども、185(もと)大神(おほかみ)直系(ちよくけい)より(うま)れたのであれども、186()初発(しよはつ)にあたり、187神命(しんめい)(そむ)きたるその体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)(つみ)によつて、188人間(にんげん)差別(さべつ)自然(しぜん)にできたのである。
189 されども(いづ)れの人種(じんしゆ)も、190今日(こんにち)九分(くぶ)九厘(くりん)まで、191みな体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)192尊体(そんたい)卑心(ひしん)身魂(みたま)堕落(だらく)してゐるのであつて、193今日(こんにち)のところ神界(しんかい)より()たまふときは、194甲乙(かふおつ)判別(はんべつ)なし(がた)く、195つひに人種(じんしゆ)平等(べうどう)至当(したう)なるを(さけ)ばるるに(たち)いたつたのである。
 
196
 
197 盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこ)()大神(おほかみ)直系(ちよくけい)にして、198太陽界(たいやうかい)より降誕(かうたん)したる神人(かみ)である。199()大神(おほかみ)伊邪那岐(いざなぎの)(みこと)()油断(ゆだん)によりて、200()(また)より(くぐ)()で、201現今(げんこん)支那(しな)北方(ほつぱう)(くだ)りたる温厚(をんこう)無比(むひ)正神(せいしん)である。
202 また大自在(だいじざい)天神(てんじん)大国彦(おほくにひこ)は、203天王星(てんわうせい)より地上(ちじやう)降臨(かうりん)したる豪勇(がうゆう)神人(かみ)である。204いづれもみな善神界(ぜんしんかい)(たふと)神人(かみ)であつたが、205地上(ちじやう)永住(えいぢゆう)されて(なが)歳月(さいげつ)経過(けいくわ)するにしたがひ、206天足彦(あだるひこ)207胞場姫(えばひめ)天命(てんめい)背反(はいはん)せる結果(けつくわ)208体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)妖気(えうき)地上(ちじやう)充満(じゆうまん)し、209つひにはその妖気(えうき)邪霊(じやれい)悪竜(あくりゆう)210悪狐(あくこ)211邪鬼(じやき)のために、212いつとなく憑依(ひようい)されたまひて、213悪神(あくがみ)行動(かうどう)自然(しぜん)()りたまふこととなつた。214それより地上(ちじやう)世界(せかい)混濁(こんだく)し、215汚穢(をえ)()みなぎり、216悪鬼(あくき)羅刹(らせつ)跋扈(ばつこ)跳梁(てうりやう)をたくましうする俗悪(ぞくあく)世界(せかい)(くわ)してしまつた。
217 八王(やつわう)大神(だいじん)常世彦(とこよひこ)は、218盤古(ばんこ)大神(だいじん)水火(いき)より出生(しゆつしやう)したる(かみ)にして、219常世(とこよ)(くに)霊魂(れいこん)(とど)め、220常世姫(とこよひめ)稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)(むすめ)にして、221八王(やつわう)大神(だいじん)(きさき)となり、222八王(やつわう)大神(だいじん)(れい)感合(かんがふ)し、223つひには八王(やつわう)大神(だいじん)以上(いじやう)悪辣(あくらつ)なる手段(しゆだん)(もち)ゐ、224世界(せかい)我意(がい)のままに統轄(とうかつ)せむとし、225車輪(しやりん)暴動(ばうどう)継続(けいぞく)しつつ、226その(れい)はなほ現代(げんだい)にいたるも常世(とこよ)(くに)にとどまつて、227体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)(てき)世界(せかい)経綸(けいりん)(さく)計画(けいくわく)してをる。
228 ゆゑに常世姫(とこよひめ)(れい)憑依(ひようい)せる(くに)守護神(しゆごじん)は、229(いま)になほその意志(いし)実行(じつかう)せむと(くはだ)ててをる。230八王(やつわう)大神(だいじん)常世彦(とこよひこ)には天足彦(あだるひこ)231胞場姫(えばひめ)(れい)より(うま)れたる八頭(やつがしら)八尾(やつを)大蛇(おろち)憑依(ひようい)してこれを守護(しゆご)し、232常世姫(とこよひめ)には金毛(きんまう)九尾(きゆうび)白面(はくめん)悪狐(あくこ)憑依(ひようい)してこれを守護(しゆご)し、233大自在天(だいじざいてん)には、234六面(ろくめん)八臂(はつぴ)邪気(じやき)憑依(ひようい)してこれを守護(しゆご)し、235ここに(うしとら)金神(こんじん)国治立(くにはるたちの)(みこと)神系(しんけい)盤古(ばんこ)大神(だいじん)系統(けいとう)と、236大自在天(だいじざいてん)系統(けいとう)とが、237地上(ちじやう)霊界(れいかい)において()(どもゑ)になつて大活劇(だいくわつげき)(えん)ぜらるるといふ霊界(れいかい)(めづら)しき物語(ものがたり)である。
238 自分(じぶん)はここまで口述(こうじゆつ)したとき、239何心(なにごころ)なくかたはらに散乱(さんらん)せる大正(たいしよう)日日(にちにち)新聞(しんぶん)()をそそぐと、240今日(こんにち)はあたかも大正(たいしやう)(じふ)(ねん)陰暦(いんれき)(じふ)(ぐわつ)十日(とをか)午前(ごぜん)(じふ)()であることに()がついた。241霊界(れいかい)物語(ものがたり)第二(だいに)(くわん)口述(こうじゆつ)ををはつた今日(けふ)吉日(きちじつ)は、242松雲閣(しよううんかく)において()三体(さんたい)大神(おほかみ)(さま)(はじ)めて(あたら)しき神床(かむどこ)鎮祭(ちんさい)することとなつてゐた。243これも(なに)かの神界(しんかい)()経綸(けいりん)一端(いつたん)(おも)へば(おも)へぬこともない。
244 ついでに第三(だいさん)(くわん)には、245盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこ))、246大自在天(だいじざいてん)大国彦(おほくにひこ))、247(うしとら)()金神(こんじん)国治立(くにはるたちの)(みこと)三神系(さんしんけい)紛糾(ふんきう)(てき)経緯(けいゐ)大略(たいりやく)()べ、248国祖(こくそ)()隠退(いんたい)までの世界(せかい)状況(じやうきやう)249神々(かみがみ)驚天(きやうてん)動地(どうち)大活動(だいくわつどう)略述(りやくじゆつ)する(かんが)へであります。250読者(どくしや)諸氏(しよし)(さいはひ)()熟読(じゆくどく)あつて、251それが霊界(れいかい)探求(たんきう)一端(いつたん)ともならば、252口述者(こうじゆつしや)目的(もくてき)(たつ)せらるる次第(しだい)であります。
253 アゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
254   大正(たいしやう)(じふ)(ねん)(きう)(じふ)(ぐわつ)十日(とをか)午前(ごぜん)(じふ)()十分(じつぷん)
255於松雲閣 口述者識
 
256(註)本巻(ほんくわん)において、257国治立(くにはるたちの)(みこと)258豊国姫(とよくにひめの)(みこと)259国大立(くにひろたちの)(みこと)260稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)261木花姫(このはなひめの)(みこと)とあるは、262神界(しんかい)(めい)により仮称(かしよう)したものであります。263しかし(しん)()神名(しんめい)()んで()れば自然(しぜん)判明(はんめい)することと(おも)ひます。
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