霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第2巻(丑の巻)
序
凡例
総説
第1篇 神界の混乱
01 攻防両軍の配置
〔51〕
02 邪神の再来
〔52〕
03 美山彦命の出現
〔53〕
04 真澄の神鏡
〔54〕
05 黒死病の由来
〔55〕
06 モーゼとエリヤ
〔56〕
07 天地の合せ鏡
〔57〕
08 嫉視反目
〔58〕
第2篇 善悪正邪
09 タコマ山の祭典その一
〔59〕
10 タコマ山の祭典その二
〔60〕
11 狸の土舟
〔61〕
12 醜女の活躍
〔62〕
13 蜂の室屋
〔63〕
第3篇 神戦の経過
14 水星の精
〔64〕
15 山幸
〔65〕
16 梟の宵企み
〔66〕
17 佐賀姫の義死
〔67〕
18 反間苦肉の策
〔68〕
19 夢の跡
〔69〕
第4篇 常世の国
20 疑問の艶書
〔70〕
21 常世の国へ
〔71〕
22 言霊別命の奇策
〔72〕
23 竜世姫の奇智
〔73〕
24 藻脱けの殻
〔74〕
25 蒲団の隧道
〔75〕
26 信天翁
〔76〕
27 湖上の木乃伊
〔77〕
第5篇 神の慈愛
28 高白山の戦闘
〔78〕
29 乙女の天使
〔79〕
30 十曜の神旗
〔80〕
31 手痛き握手
〔81〕
32 言霊別命の帰城
〔82〕
33 焼野の雉子
〔83〕
34 義神の参加
〔84〕
35 南高山の神宝
〔85〕
36 高白山上の悲劇
〔86〕
37 長高山の悲劇
〔87〕
38 歓天喜地
〔88〕
第6篇 神霊の祭祀
39 太白星の玉
〔89〕
40 山上の神示
〔90〕
41 十六社の祭典
〔91〕
42 甲冑の起源
〔92〕
43 濡衣
〔93〕
44 魔風恋風
〔94〕
第7篇 天地の大道
45 天地の律法
〔95〕
46 天則違反
〔96〕
47 天使の降臨
〔97〕
48 律法の審議
〔98〕
49 猫の眼の玉
〔99〕
50 鋼鉄の鉾
〔100〕
附録 第一回高熊山参拝紀行歌
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第2巻
> 第5篇 神の慈愛 > 第34章 義神の参加
<<< 焼野の雉子
(B)
(N)
南高山の神宝 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第三四章
義神
(
ぎしん
)
の
参加
(
さんか
)
〔八四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻
篇:
第5篇 神の慈愛
よみ(新仮名遣い):
かみのじあい
章:
第34章 義神の参加
よみ(新仮名遣い):
ぎしんのさんか
通し章番号:
84
口述日:
1921(大正10)年11月04日(旧10月05日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年1月27日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
竜宮城の神々は大半が言霊別命・神国別命に信服していたが、次第に常世姫の魔の手が広がっていた。そこで二神は、天下の義神を募って竜宮城に参集させようと東西に旅立った。
ペテロの都に声望の高い道貴彦という義勇の神があり、言霊別命は自ら訪ねて神界の経綸を説明した。道貴彦は竜宮城に出仕する決心を固めたので、言霊別命は村幸彦を迎えに遣わした。
道貴彦が出発しようとするとき、道貴彦の弟の高国別は大酒を飲んで現れ、出立を妨害しようとした。曰く、祖先の館を捨てて怪しい竜宮に仕えるとは何事だ、という理屈である。
しかし村幸彦に諭された高国別は時勢をようやく悟り、自分が祖先の地を守り、兄を送り出すことに同意した。
道貴彦は花森彦とともに、竜宮城の大門の部将として、入り来る神々の善悪正邪を審判するという重要任務が与えられた。
常世姫は部下の魔我彦・魔我姫に城内の様子を探らせておいて、自分はひとまず常世城へと帰って行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0234
愛善世界社版:
169頁
八幡書店版:
第1輯 219頁
修補版:
校定版:
173頁
普及版:
80頁
初版:
ページ備考:
001
ここに
常世姫
(
とこよひめ
)
は
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
に
入
(
い
)
りて
種々
(
しゆじゆ
)
の
策
(
さく
)
をめぐらし、
002
巧言
(
こうげん
)
令辞
(
れいじ
)
をもつて
諸神司
(
しよしん
)
を
薬寵中
(
やくろうちう
)
のものにせむとした。
003
されど
城内
(
じやうない
)
の
諸神
(
しよしん
)
の
大半
(
たいはん
)
は
依然
(
いぜん
)
として
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
、
004
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
に
心服
(
しんぷく
)
してゐたのである。
005
されど
執拗
(
しつえう
)
なる
常世姫
(
とこよひめ
)
の
魔
(
ま
)
の
手
(
て
)
は、
006
油
(
あぶら
)
のにじむがごとく
暗々裡
(
あんあんり
)
に
拡
(
ひろ
)
がつてゆく
形勢
(
けいせい
)
となつた。
007
ここに
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
は
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
と
謀
(
はか
)
り、
008
花森彦
(
はなもりひこ
)
をして
神務
(
しんむ
)
を
総轄
(
そうかつ
)
せしめ、
009
二神司
(
にしん
)
は
各自
(
かくじ
)
に
天下
(
てんか
)
の
義神
(
ぎしん
)
を
募
(
つの
)
るべく
東西
(
とうざい
)
に
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
つた。
010
茲
(
ここ
)
にペテロの
都
(
みやこ
)
に
声望
(
せいばう
)
高
(
たか
)
き
道貴彦
(
みちたかひこ
)
といふ
義勇
(
ぎゆう
)
の
神司
(
かみ
)
があつた。
011
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
は
村幸彦
(
むらさちひこ
)
を
遣
(
つか
)
はして
味方
(
みかた
)
に
参加
(
さんか
)
せしめむとし、
012
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
を
詳細
(
しやうさい
)
に
説明
(
せつめい
)
せしめた。
013
道貴彦
(
みちたかひこ
)
は
謹
(
つつし
)
んでその
神慮
(
しんりよ
)
を
奉
(
ほう
)
じ、
014
ペテロの
館
(
やかた
)
を
捨
(
す
)
て
妻
(
つま
)
葭子姫
(
よしこひめ
)
とともに、
015
村幸彦
(
むらさちひこ
)
を
介
(
かい
)
してつひに
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
に
出仕
(
しゆつし
)
することとなつた。
016
これより
先
(
さ
)
き
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
はペテロの
道貴彦
(
みちたかひこ
)
の
館
(
やかた
)
にいたり、
017
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
けいりん
)
を
逐一
(
ちくいち
)
説明
(
せつめい
)
した。
018
道貴彦
(
みちたかひこ
)
はすでに
決心
(
けつしん
)
を
定
(
さだ
)
め、
019
今
(
いま
)
や
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
にむかつて
出発
(
しゆつぱつ
)
せむとするとき、
020
その
弟
(
おとうと
)
なる
高国別
(
たかくにわけ
)
きたりて
出発
(
しゆつぱつ
)
を
妨害
(
ばうがい
)
せむとした。
021
高国別
(
たかくにわけ
)
は
大酒
(
おほざけ
)
を
煽
(
あふ
)
りきたりて
道貴彦
(
みちたかひこ
)
の
愚蒙
(
ぐもう
)
を
罵
(
ののし
)
り、
022
かつ
葭子姫
(
よしこひめ
)
をとらへて、
023
『
汝
(
なんぢ
)
は
何
(
なに
)
ゆゑに
夫
(
をつと
)
の
館
(
やかた
)
を
捨
(
す
)
て
怪
(
あや
)
しき
竜宮
(
りうぐう
)
の
神人
(
かみ
)
に
誑惑
(
けうわく
)
され、
024
つひには
噬臍
(
ぜいせい
)
の
悔
(
くい
)
を
残
(
のこ
)
さむことを
知
(
し
)
りながらこれを
諫止
(
かんし
)
せざるや』
025
と
声
(
こゑ
)
も
荒
(
あら
)
く
睨
(
ね
)
めつけた。
026
葭子姫
(
よしこひめ
)
は
言葉
(
ことば
)
をつくして、
027
『
神界
(
しんかい
)
の
一大事
(
いちだいじ
)
は
刻々
(
こくこく
)
に
迫
(
せま
)
りつつあり、
028
わたくしはこの
大事
(
だいじ
)
を
看過
(
かんくわ
)
するに
忍
(
しの
)
びず、
029
むしろ
妾
(
わたくし
)
より
進
(
すす
)
んで
夫
(
をつと
)
に
勧
(
すす
)
め、
030
もつて
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
せむとしたるなり。
031
貴下
(
きか
)
も
一身
(
いつしん
)
の
利欲
(
りよく
)
を
捨
(
す
)
て
一切
(
いつさい
)
の
宝
(
たから
)
を
擲
(
なげう
)
ち、
032
吾
(
われ
)
らとともに
神界
(
しんかい
)
のために
尽
(
つく
)
されよ』
033
と
事
(
こと
)
をわけ
理
(
り
)
をつくして
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
した。
034
高国別
(
たかくにわけ
)
はますます
怒
(
いか
)
り、
035
『
女神
(
によしん
)
と
小神
(
せうしん
)
とは
養
(
やしな
)
ひがたしとは
汝
(
なんぢ
)
がことなり。
036
女性
(
をんな
)
の
世迷言
(
よまひごと
)
、
037
耳
(
みみ
)
をかすに
足
(
た
)
らず』
038
といふより
早
(
はや
)
く
盃
(
さかづき
)
を
取
(
と
)
つて
葭子姫
(
よしこひめ
)
めがけて
打
(
う
)
ちつけた。
039
その
時
(
とき
)
、
040
仲国別
(
なかくにわけ
)
走
(
はし
)
りきたりて
高国別
(
たかくにわけ
)
をとつて
押
(
おさ
)
へた。
041
この
神司
(
かみ
)
は
勇力
(
ゆうりよく
)
無比
(
むひ
)
の
巨神司
(
きよしん
)
であつた。
042
高国別
(
たかくにわけ
)
はこの
巨神司
(
きよしん
)
に
取押
(
とりおさ
)
へられ、
043
無念
(
むねん
)
の
歯
(
は
)
を
喰
(
く
)
ひしばりながらも、
044
口
(
くち
)
をきはめて
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
、
045
道貴彦
(
みちたかひこ
)
らを
悪罵
(
あくば
)
し、
046
かつ、
047
『
吾
(
われ
)
はたとひ
汝
(
なんぢ
)
に
生命
(
せいめい
)
を
奪
(
うば
)
はるるとも、
048
吾
(
わが
)
精魂
(
せいこん
)
は
再生
(
さいせい
)
して
汝
(
なんぢ
)
らの
計画
(
けいくわく
)
を
破壊
(
はくわい
)
すべし』
049
と
声
(
こゑ
)
を
励
(
はげ
)
まして
叫
(
さけ
)
んだ。
050
このとき
村幸彦
(
むらさちひこ
)
は
顔色
(
がんしよく
)
を
和
(
やは
)
らげ、
051
言葉
(
ことば
)
も
穏
(
おだや
)
かに
仲国別
(
なかくにわけ
)
にむかひ、
052
『まづ
高国別
(
たかくにわけ
)
を
許
(
ゆる
)
し、
053
吾
(
わが
)
言
(
げん
)
を
心静
(
こころしづ
)
めて
聞
(
き
)
かれよ』
054
といつた。
055
仲国別
(
なかくにわけ
)
はその
言葉
(
ことば
)
を
機
(
き
)
に、
056
高国別
(
たかくにわけ
)
を
捻伏
(
ねぢふ
)
せたる
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
ち、
057
しづかに
座
(
ざ
)
についた。
058
高国別
(
たかくにわけ
)
は
直
(
ただ
)
ちに
起
(
お
)
きあがり、
059
仲国別
(
なかくにわけ
)
にむかつて、
060
血相
(
けつさう
)
をかへて
死物狂
(
しにものぐる
)
ひの
体
(
てい
)
で
飛
(
と
)
びついた。
061
村幸彦
(
むらさちひこ
)
は
襟髪
(
えりがみ
)
とつて
引
(
ひ
)
きもどし、
062
静
(
しづ
)
かに
端座
(
たんざ
)
せしめ、
063
怒
(
いか
)
りに
狂
(
くる
)
ふ
高国別
(
たかくにわけ
)
をなだめて
大義
(
たいぎ
)
名分
(
めいぶん
)
を
説
(
と
)
き、
064
かつ、
065
『
貴下
(
きか
)
の、
066
祖先
(
そせん
)
の
館
(
やかた
)
を
大切
(
たいせつ
)
に
保護
(
ほご
)
せむとせらるるその
誠意
(
せいい
)
は
大
(
おほ
)
いに
愛
(
あい
)
するにあまりあり、
067
されど
神界
(
しんかい
)
は
危急
(
ききふ
)
存亡
(
そんばう
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
瀕
(
ひん
)
せり。
068
一身
(
いつしん
)
をすて
総
(
すべ
)
ての
執着
(
しふちやく
)
を
葬
(
はうむ
)
つて
義
(
ぎ
)
に
殉
(
じゆん
)
ずるは、
069
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
の
本懐
(
ほんくわい
)
たらずや。
070
吾
(
われ
)
も
今
(
いま
)
まで
住
(
すみ
)
の
江
(
え
)
の
館
(
やかた
)
に、
071
心安
(
こころやす
)
く
親子
(
おやこ
)
楽
(
たの
)
しき
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
りたるものなるが、
072
今回
(
こんくわい
)
の
神界
(
しんかい
)
の
大望
(
たいもう
)
にたいし、
073
すべてを
捨
(
す
)
てて
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
せしものなり。
074
貴下
(
きか
)
もいま
一
(
ひと
)
つ
心
(
こころ
)
を
取
(
と
)
り
直
(
なほ
)
し、
075
想
(
おも
)
ひをかへ、
076
冷静
(
れいせい
)
に
天下
(
てんか
)
の
大勢
(
たいせい
)
を
顧
(
かへり
)
みられなば、
077
道貴彦
(
みちたかひこ
)
の
今回
(
こんくわい
)
の
決心
(
けつしん
)
は
氷解
(
ひようかい
)
せむ』
078
と
諄々
(
じゆんじゆん
)
として
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
したのである。
079
ここに
高国別
(
たかくにわけ
)
ははじめて
悟
(
さと
)
り、
080
『
貴下
(
きか
)
の
言葉
(
ことば
)
実
(
げ
)
にもつともなり。
081
吾
(
われ
)
はしばしこの
館
(
やかた
)
にありて
固
(
かた
)
く
守
(
まも
)
るべし。
082
なにとぞ
道貴彦
(
みちたかひこ
)
以下
(
いか
)
の
神将
(
しんしやう
)
、
083
くれぐれも
頼
(
たの
)
みたてまつる』
084
と
顔色
(
がんしよく
)
をやはらげ
心底
(
しんてい
)
より
感謝
(
かんしや
)
した。
085
一場
(
いちぢやう
)
の
波瀾
(
はらん
)
は
平和
(
へいわ
)
に
納
(
をさ
)
まり、
086
ここに
盛大
(
せいだい
)
なる
祝宴
(
しゆくえん
)
を
開
(
ひら
)
き、
087
道貴彦
(
みちたかひこ
)
は
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
の
諸神司
(
しよしん
)
に
従
(
したが
)
ひて、
088
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
にむかつて
参向
(
さんかう
)
した。
089
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
は
有力
(
いうりよく
)
なる
神将
(
しんしやう
)
をえて
大
(
おほ
)
いに
喜
(
よろこ
)
び、
090
ここに
道貴彦
(
みちたかひこ
)
、
091
花森彦
(
はなもりひこ
)
をして、
092
新
(
あらた
)
に
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
の
大門
(
おほもん
)
の
部将
(
ぶしやう
)
として、
093
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
るあまたの
神々
(
かみがみ
)
の
正邪
(
せいじや
)
善悪
(
ぜんあく
)
を
審判
(
しんぱん
)
せしむる
重要
(
ぢうえう
)
な
職務
(
しよくむ
)
を
命
(
めい
)
じた。
094
一方
(
いつぱう
)
、
095
常世姫
(
とこよひめ
)
は
魔我彦
(
まがひこ
)
、
096
魔我姫
(
まがひめ
)
をして
城内
(
じやうない
)
の
様子
(
やうす
)
を
隈
(
くま
)
なく
探
(
さぐ
)
らしめ、
097
かつ
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
以下
(
いか
)
の
神司
(
かみがみ
)
の
動静
(
どうせい
)
を
監視
(
かんし
)
せしめおき、
098
みづからは
一先
(
ひとま
)
づ
常世城
(
とこよじやう
)
に
帰
(
かへ
)
つた。
099
(
大正一〇・一一・四
旧一〇・五
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 焼野の雉子
(B)
(N)
南高山の神宝 >>>
霊界物語
>
第2巻
> 第5篇 神の慈愛 > 第34章 義神の参加
Tweet
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【34 義神の参加|第2巻(丑の巻)|霊界物語/rm0234】
合言葉「みろく」を入力して下さい→