霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第7巻(午の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 大台ケ原
01 日出山上
〔301〕
02 三神司邂逅
〔302〕
03 白竜
〔303〕
04 石土毘古
〔304〕
05 日出ケ嶽
〔305〕
06 空威張
〔306〕
07 山火事
〔307〕
第2篇 白雪郷
08 羽衣の松
〔308〕
09 弱腰男
〔309〕
10 附合信神
〔310〕
11 助け船
〔311〕
12 熟々尽
〔312〕
第3篇 太平洋
13 美代の浜
〔313〕
14 怒濤澎湃
〔314〕
15 船幽霊
〔315〕
16 釣魚の悲
〔316〕
17 亀の背
〔317〕
第4篇 鬼門より竜宮へ
18 海原の宮
〔318〕
19 無心の船
〔319〕
20 副守飛出
〔320〕
21 飲めぬ酒
〔321〕
22 竜宮の宝
〔322〕
23 色良い男
〔323〕
第5篇 亜弗利加
24 筑紫上陸
〔324〕
25 建日別
〔325〕
26 アオウエイ
〔326〕
27 蓄音器
〔327〕
28 不思議の窟
〔328〕
第6篇 肥の国へ
29 山上の眺
〔329〕
30 天狗の親玉
〔330〕
31 虎転別
〔331〕
32 水晶玉
〔332〕
第7篇 日出神
33 回顧
〔333〕
34 時の氏神
〔334〕
35 木像に説教
〔335〕
36 豊日別
〔336〕
37 老利留油
〔337〕
38 雲天焼
〔338〕
39 駱駝隊
〔339〕
第8篇 一身四面
40 三人奇遇
〔340〕
41 枯木の花
〔341〕
42 分水嶺
〔342〕
43 神の国
〔343〕
44 福辺面
〔344〕
45 酒魂
〔345〕
46 白日別
〔346〕
47 鯉の一跳
〔347〕
第9篇 小波丸
48 悲喜交々
〔348〕
49 乗り直せ
〔349〕
50 三五〇
〔350〕
附録 第三回高熊山参拝紀行歌
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第7巻
> 第1篇 大台ケ原 > 第4章 石土毘古
<<< 白竜
(B)
(N)
日出ケ嶽 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第四章
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
〔三〇四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第7巻 霊主体従 午の巻
篇:
第1篇 大台ケ原
よみ(新仮名遣い):
おおだいがはら
章:
第4章 石土毘古
よみ(新仮名遣い):
いわつちびこ
通し章番号:
304
口述日:
1922(大正11)年01月30日(旧01月03日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年5月31日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
日の出神らはなおも油断ならじと白竜に詰め寄った。真鉄彦が長剣をもって白竜の頭部に斬りつけると、一条の血煙とともに白雲がもうもうと立ち込め、中から最前の女性が現れた。
女性は、自分は天の御柱神(神伊弉諾命)の御子で、石巣比売であると明かした。夫の石土毘古とともに、父大神が松の世の礎として造った岩窟に住んでいたが、八岐大蛇が邪神軍を引き連れて襲い掛かり、我ら夫婦を亡ぼして岩窟の主となろうとしているのだ、と明かした。
そこへ、ひとりの従者があわただしく走り来て、石土毘古が今にも殺されそうになっている、と注進した。
岩窟の奥では、邪神が石土毘古を拷問していた。石土毘古はそれに屈せず、逆に日の出神・康代彦・真鉄彦が岩窟に進んできた今、降伏すべきは邪神の側である、と毅然と言い放った。
怒った八岐大蛇の号令により、石土毘古は邪神の手下どもに攻め囲まれてしまった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-04-12 07:19:49
OBC :
rm0704
愛善世界社版:
23頁
八幡書店版:
第2輯 44頁
修補版:
校定版:
25頁
普及版:
10頁
初版:
ページ備考:
001
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
は
白竜
(
はくりう
)
に
向
(
むか
)
ひ、
002
『いま
汝
(
なんぢ
)
が
我
(
わ
)
が
前
(
まへ
)
に
正体
(
しやうたい
)
を
現
(
あら
)
はし、
003
帰順
(
きじゆん
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
したるは
何故
(
なにゆゑ
)
ぞ。
004
汝
(
なんぢ
)
には
最
(
もつと
)
も
深
(
ふか
)
き
謀計
(
ぼうけい
)
あらむ。
005
一旦
(
いつたん
)
帰順
(
きじゆん
)
と
見
(
み
)
せかけ、
006
神々
(
かみがみ
)
が
心
(
こころ
)
を
緩
(
ゆる
)
ませ、
007
その
虚
(
きよ
)
に
乗
(
じやう
)
じて
我々
(
われわれ
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼさむとするか。
008
その
手
(
て
)
は
喰
(
く
)
はぬぞ、
009
有体
(
ありてい
)
に
白状
(
はくじやう
)
せよ』
010
と
三方
(
さんぱう
)
より
詰
(
つ
)
め
寄
(
よ
)
れば、
011
白竜
(
はくりう
)
は
両眼
(
りやうがん
)
に
涙
(
なみだ
)
を
湛
(
たた
)
へ、
012
頭
(
かしら
)
を
大地
(
だいち
)
に
摺
(
す
)
りつけ
絶対
(
ぜつたい
)
帰順
(
きじゆん
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
するにぞ、
013
真鉄彦
(
まがねひこ
)
は
長剣
(
ちやうけん
)
を
揮
(
ふる
)
つて、
014
電光
(
でんくわう
)
石火
(
せきくわ
)
、
015
白竜
(
はくりう
)
の
頭部
(
とうぶ
)
を
目
(
め
)
がけて
斬
(
き
)
りつくれば、
016
一条
(
いちでう
)
の
血煙
(
ちけむり
)
上空
(
じやうくう
)
に
向
(
むか
)
つて
立
(
た
)
ち
昇
(
のぼ
)
るよと
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に、
017
白雲
(
はくうん
)
濛々
(
もうもう
)
として
起
(
おこ
)
り、
018
咫尺
(
しせき
)
を
弁
(
べん
)
ぜざるに
到
(
いた
)
りぬ。
019
やや
暫
(
しばら
)
くありて、
020
濛々
(
もうもう
)
たる
白雲
(
はくうん
)
の
中
(
なか
)
より
以前
(
いぜん
)
の
女性
(
ぢよせい
)
茫然
(
ばうぜん
)
と
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
021
声
(
こゑ
)
も
微
(
かすか
)
に
語
(
かた
)
るやう、
022
『
妾
(
わらは
)
こそは、
023
天
(
あめ
)
の
御柱神
(
みはしらがみ
)
の
御子
(
みこ
)
にして、
024
石巣
(
いはす
)
比売
(
ひめ
)
と
申
(
まを
)
すものなり。
025
我
(
わが
)
夫
(
をつと
)
は
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
と
申
(
まを
)
し
侍
(
はべ
)
る。
026
常磐
(
ときは
)
堅磐
(
かきは
)
の
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
礎
(
いしずゑ
)
たらしめむとしてわが
父
(
ちち
)
大神
(
おほかみ
)
は、
027
この
御山
(
みやま
)
に
巌窟
(
がんくつ
)
を
作
(
つく
)
り
我
(
われ
)
ら
夫婦
(
ふうふ
)
を
此処
(
ここ
)
に
住
(
すま
)
はせたまふ。
028
然
(
しか
)
るにアーメニヤのウラル
彦
(
ひこ
)
に
憑依
(
ひようい
)
せる
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
は、
029
如何
(
いか
)
にしてこの
仙郷
(
せんきやう
)
を
探
(
さぐ
)
りたりけむ、
030
数多
(
あまた
)
の
邪神
(
じやしん
)
を
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れ
当山
(
たうざん
)
に
襲
(
おそ
)
ひ
来
(
きた
)
りて
我
(
われ
)
ら
夫婦
(
ふうふ
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼし、
031
自
(
みづか
)
ら
代
(
かは
)
つて
当山
(
たうざん
)
の
主
(
ぬし
)
たらむとしたりしを、
032
妾
(
わらは
)
は
佯
(
いつは
)
つて
彼
(
かれ
)
が
味方
(
みかた
)
となり、
033
汝
(
なんぢ
)
ら
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
の
来
(
きた
)
るを
待
(
ま
)
ちつつありしが、
034
今
(
いま
)
や
天運
(
てんうん
)
循環
(
じゆんかん
)
してこの
喜
(
よろこ
)
びに
遇
(
あ
)
ふ』
035
と
初
(
はじ
)
めて
語
(
かた
)
る
巌窟
(
いはや
)
の
秘密
(
ひみつ
)
、
036
三柱
(
みはしら
)
の
神
(
かみ
)
は
言葉
(
ことば
)
を
揃
(
そろ
)
へて、
037
『
貴女
(
あなた
)
は
噂
(
うはさ
)
にきく
石巣
(
いはす
)
比売
(
ひめ
)
に
御
(
お
)
座
(
は
)
せしや、
038
思
(
おも
)
はぬところにて
不思議
(
ふしぎ
)
の
対面
(
たいめん
)
、
039
これぞ
全
(
まつた
)
く
幽界
(
かくりよ
)
に
鎮
(
しづ
)
まりたまふ、
040
野立彦
(
のだちひこの
)
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
引
(
ひ
)
き
合
(
あは
)
せ、
041
嬉
(
うれ
)
しや
忝
(
かたじけ
)
なや』
042
と
四柱
(
よはしら
)
一緒
(
いつしよ
)
に
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つて
神言
(
かみごと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
したりける。
043
この
時
(
とき
)
前方
(
ぜんぱう
)
より
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
慌
(
あわただ
)
しく
走
(
はし
)
りきたり
石巣
(
いはす
)
比売
(
ひめ
)
に
向
(
むか
)
ひ
両手
(
りやうて
)
をつきながら、
044
『
一大事
(
いちだいじ
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたしたり。
045
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
は
今
(
いま
)
や
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
のために
虐殺
(
ぎやくさつ
)
されむとしたまふ。
046
我
(
われ
)
はその
惨状
(
さんじやう
)
を
見
(
み
)
るに
忍
(
しの
)
びず、
047
貴女
(
あなた
)
に
報告
(
はうこく
)
に
参
(
まゐ
)
りたり。
048
すぐさま
来
(
きた
)
らせたまへ』
049
と
云
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く、
050
ひらりと
体
(
たい
)
を
躱
(
かは
)
し
一目散
(
いちもくさん
)
にもと
来
(
き
)
し
道
(
みち
)
を
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
く。
051
ここは
巌窟
(
がんくつ
)
の
最
(
もつと
)
も
奥深
(
おくふか
)
き
一室
(
いつしつ
)
にして、
052
幾百丈
(
いくひやくぢやう
)
とも
知
(
し
)
れぬ
大瀑布
(
だいばくふ
)
が
落
(
お
)
ちゐたり。
053
瀑布
(
ばくふ
)
の
傍
(
かたはら
)
には
大小
(
だいせう
)
無数
(
むすう
)
の
鍾乳石
(
しようにうせき
)
[
※
校正本では鍾の字が「鐘」(鐘乳石)になっている
]
054
よりなれる
自然
(
しぜん
)
の
石像
(
せきざう
)
、
055
数限
(
かずかぎ
)
りなく
停立
(
ていりつ
)
し、
056
かつ
一方
(
いつぱう
)
瀑布
(
ばくふ
)
の
左側
(
ひだりがは
)
には、
057
水晶
(
すゐしやう
)
の
母岩
(
ぼがん
)
針
(
はり
)
のごとく
立
(
た
)
ち
並
(
なら
)
び、
058
あたかも
氷
(
こほり
)
の
刃
(
やいば
)
を
立
(
た
)
てたる
如
(
ごと
)
くなりき。
059
傍
(
かたはら
)
の
高座
(
かうざ
)
には
白髪
(
はくはつ
)
異様
(
いやう
)
の
大男
(
おほをとこ
)
、
060
大蛇
(
をろち
)
の
変化
(
へんげ
)
は、
061
数多
(
あまた
)
の
部下
(
ぶか
)
を
従
(
したが
)
へ
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
を
高手
(
たかて
)
小手
(
こて
)
に
縛
(
いまし
)
め、
062
従者
(
じゆうしや
)
共
(
ども
)
をして
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
の
身体
(
しんたい
)
を
氷
(
こほり
)
の
刃
(
やいば
)
の
上
(
うへ
)
に、
063
どつとばかりに
投
(
な
)
げつけ、
064
またもや
之
(
これ
)
を
頭上
(
づじやう
)
に
差
(
さ
)
し
上
(
あ
)
げ、
065
再
(
ふたた
)
び
投
(
な
)
げつけ、
066
終
(
をは
)
つて
大瀑布
(
だいばくふ
)
に
投
(
とう
)
じ、
067
浮
(
うか
)
み
来
(
く
)
るを
見
(
み
)
るや
再
(
ふたた
)
び
刺股
(
さすまた
)
をもつて
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
より
滝壺
(
たきつぼ
)
に
押
(
お
)
し
込
(
こ
)
み、
068
虐待
(
ぎやくたい
)
の
限
(
かぎ
)
りをつくし、
069
再
(
ふたた
)
び
大蛇
(
をろち
)
の
前
(
まへ
)
に
引
(
ひ
)
き
据
(
す
)
ゑきたつて
厳酷
(
げんこく
)
なる
訊問
(
じんもん
)
を
始
(
はじ
)
めたり。
070
その
中
(
なか
)
の
大男
(
おほをとこ
)
の
一人
(
ひとり
)
は、
071
『
汝
(
なんぢ
)
は
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
ならずや。
072
今
(
いま
)
まで
大台
(
おほだい
)
ケ
原
(
はら
)
の
竜神
(
りうじん
)
と
佯
(
いつは
)
り
我
(
われ
)
らを
籠絡
(
ろうらく
)
し、
073
日
(
ひ
)
ごろの
大望
(
たいまう
)
を
破壊
(
はくわい
)
せむとする
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
敵
(
てき
)
なり。
074
表面
(
へうめん
)
帰順
(
きじゆん
)
せし
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
せかけ、
075
汝
(
なんぢ
)
が
妻
(
つま
)
の
石巣
(
いはす
)
比売
(
ひめ
)
と
共
(
とも
)
に
我
(
われ
)
に
近
(
ちか
)
く
仕
(
つか
)
へ
巌窟
(
がんくつ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り、
076
これを
聖地
(
せいち
)
の
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
密告
(
みつこく
)
せしならむ。
077
すみやかに
白状
(
はくじやう
)
におよべ。
078
この
上
(
うへ
)
一言
(
いちごん
)
にても
詐言
(
さげん
)
をなさば
汝
(
なんぢ
)
を
首途
(
かどで
)
の
血祭
(
ちまつ
)
りとなし、
079
妻
(
つま
)
も
同
(
おな
)
じく
虐殺
(
ぎやくさつ
)
し、
080
次
(
つい
)
で
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼし、
081
直
(
ただち
)
に
天下
(
てんか
)
に
躍
(
をど
)
り
出
(
い
)
でて
葦原
(
あしはら
)
の
瑞穂
(
みづほ
)
の
国
(
くに
)
を
我意
(
わがい
)
のごとく
蹂躙
(
じうりん
)
せむ。
082
汝
(
なんぢ
)
いかに
勇猛
(
ゆうまう
)
なりとも、
083
敵中
(
てきちう
)
に
陥
(
おちい
)
り
如何
(
いか
)
に
焦慮
(
せうりよ
)
するも
衆寡
(
しうくわ
)
敵
(
てき
)
せず
及
(
およ
)
ばぬ
忠義立
(
ちうぎだて
)
をなさむよりは、
084
今
(
いま
)
より
我
(
われ
)
に
降服
(
かうふく
)
し、
085
心底
(
しんてい
)
より
我
(
われ
)
に
従
(
したが
)
ふか。
086
返答
(
へんたふ
)
次第
(
しだい
)
によつては
汝
(
なんぢ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
生命
(
いのち
)
は
風前
(
ふうぜん
)
の
燈火
(
ともしび
)
、
087
所存
(
しよぞん
)
は
如何
(
いか
)
に』
088
と
厳
(
きび
)
しく
責
(
せ
)
め
問
(
と
)
ひけるに、
089
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
は
些
(
すこし
)
も
恐
(
おそ
)
れず、
090
『いかに
衆寡
(
しうくわ
)
敵
(
てき
)
せずとは
雖
(
いへど
)
も、
091
我
(
われ
)
ら
夫婦
(
ふうふ
)
は
神
(
かむ
)
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
の
御子
(
みこ
)
にして
当山
(
たうざん
)
の
主
(
ぬし
)
たり。
092
悪魔
(
あくま
)
の
張本
(
ちやうほん
)
八岐
(
やまたの
)
大蛇
(
をろち
)
の
如
(
ごと
)
き
素性
(
すじやう
)
卑
(
いや
)
しき
悪神
(
あくがみ
)
に、
093
如何
(
いか
)
でか
降服
(
かうふく
)
せむや。
094
汝
(
なんぢ
)
今
(
いま
)
より
悪
(
あく
)
を
悔
(
く
)
い
善
(
ぜん
)
に
移
(
うつ
)
り、
095
我々
(
われわれ
)
に
従
(
したが
)
つて
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
せざるか。
096
神
(
かみ
)
は
一切
(
いつさい
)
の
神人
(
しんじん
)
を
愛
(
あい
)
したまふ。
097
徒
(
いたづら
)
に
悪神
(
あくがみ
)
を
殺
(
ころ
)
すは、
098
我
(
われ
)
の
欲
(
ほつ
)
するところに
非
(
あら
)
ず。
099
もはや
今日
(
こんにち
)
は
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
、
100
康代彦
(
やすよひこ
)
、
101
真鉄彦
(
まがねひこ
)
の
三柱
(
みはしら
)
の
勇将
(
ゆうしやう
)
、
102
巌窟
(
がんくつ
)
の
奥深
(
おくふか
)
く
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
れり。
103
我
(
われ
)
こそ
実
(
じつ
)
に
鬼
(
おに
)
に
鉄棒
(
かなぼう
)
なり。
104
汝
(
なんぢ
)
悪神
(
あくがみ
)
の
運命
(
うんめい
)
はもはや
尽
(
つ
)
きた。
105
鶏卵
(
けいらん
)
をもつて
巌
(
いはほ
)
より
堅
(
かた
)
きわが
石土
(
いはつち
)
毘古
(
びこ
)
に
抵抗
(
ていかう
)
するは、
106
自
(
みづか
)
ら
滅
(
ほろ
)
びを
招
(
まね
)
くものぞ、
107
汝
(
なんぢ
)
速
(
すみや
)
かに
悔
(
く
)
い
改
(
あらた
)
めよ』
108
と
手足
(
てあし
)
を
縛
(
しば
)
られながら
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
せば、
109
八岐
(
やまたの
)
大蛇
(
をろち
)
は
大
(
おほい
)
に
怒
(
いか
)
り、
110
『
いまは
の
際
(
きは
)
に
何
(
なん
)
の
繰言
(
くりごと
)
。
111
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
ども
彼
(
かれ
)
を
突
(
つ
)
け、
112
彼
(
かれ
)
を
打
(
う
)
て、
113
斬
(
き
)
れよ』
114
と
厳
(
きび
)
しく
命令
(
めいれい
)
すれば、
115
『アイ』
116
と
答
(
こた
)
へて
数多
(
あまた
)
の
部下
(
ぶか
)
は、
117
各自
(
てんで
)
に
柄物
(
えもの
)
を
携
(
たづさ
)
へ、
118
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
より
攻囲
(
せめかこ
)
む。
119
一人
(
ひとり
)
の
伴
(
とも
)
の
奴
(
やつこ
)
は
何
(
なに
)
思
(
おも
)
ひけむ、
120
一目散
(
いちもくさん
)
にこの
場
(
ば
)
を
駆
(
か
)
け
出
(
だ
)
し、
121
行衛
(
ゆくゑ
)
をくらましける。
122
(
大正一一・一・三〇
旧一・三
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 白竜
(B)
(N)
日出ケ嶽 >>>
霊界物語
>
第7巻
> 第1篇 大台ケ原 > 第4章 石土毘古
Tweet
ロシアのプーチン大統領が霊界物語に予言されていた!?<絶賛発売中>
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【04 石土毘古|第7巻(午の巻)|霊界物語/rm0704】
合言葉「みろく」を入力して下さい→