霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三三章 回顧(くわいこ)〔三三三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第7巻 霊主体従 午の巻 篇:第7篇 日出神 よみ(新仮名遣い):ひのでのかみ
章:第33章 回顧 よみ(新仮名遣い):かいこ 通し章番号:333
口述日:1922(大正11)年02月01日(旧01月05日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月31日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
月日の駒は矢のごとく速く過ぎ、瑞霊に縁の深い、壬戌の正月五日となった。
思えば去年の今日は、大阪でわざひとに導かれて暗い根の国の門を潜った。大正日々新聞副社長・高木鉄男氏が門前に送って来てはくれたが、月は西天に輝けども、心は曇り、牢獄の中に囚われた、思い出深い夕べであった。
神の恵みの幸いに、神世の物語を説き始めて、外山、谷口、桜井、加藤の四人の御子に筆を揮わせてつづっていく。心の駒ははやるがなかなか進まない口車、ようやくここに三百三十三節を説き明かす。
秋の最中に筆を取って、今は心も清い白雪が一面の銀世界、すべての枉を清めている。錦水亭の奥深くに悩みの身を横たえて、世人のために言挙げるのは、日の出神のご活動である。
日出づる国の礎を永遠に建てて神の教えを敷き、熊襲の国人たちに光まばゆい水晶の三つの御魂を与えたという、実にめでたい物語である。
花咲く春の三月三日、菖蒲も薫る五月の空には、いつかは胸の闇も晴れるであろう。黒白も分からぬ闇の夜が、光となるのは苦しいことだ。証となるのは尊いことだ。
夢か現か、夢ならばいつかは醒めよと、現身のこの世を思う赤心が朱に染めなす紅葉のように、往事を極めようと先を争ってくる人の魂の証と、教え子が先を争い筆を取る、神の守護もいや深い霊界物語。
語りつくせぬ言霊が清いのは、神の心である。この神心よ、世人の心よ、片時でも鏡に映れよ。真澄の空は行く雲の定めなき、昨日に変わる今日の雪。神を力に教えを杖に、身は高砂の尉と姥、尉と姥との御教えを末永く守れよ。
三千年がその間、守り育てた園の桃を、天津御神に奉る。神の化身の西王母が心の花の開く時、心の花の香る時。世を思う心が胸に満ち、三千年の神の教えを開く今日である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0733
愛善世界社版:207頁 八幡書店版:第2輯 108頁 修補版: 校定版:213頁 普及版:88頁 初版: ページ備考:
001 月日(つきひ)(こま)()(ごと)く、002瑞霊(みづのみたま)(ゆかり)ある、003壬戌(みづのえいぬ)(しやう)(ぐわつ)の、004(かみ)御稜威(みいづ)(てら)すてふ、005(こころ)(とばり)七五三(しめ)(うち)006睦月(むつき)五日(いつか)となりにけり。007(おも)へば去年(こぞ)今日(けふ)()は、008難波(なには)(みづ)(みやこ)より、009(おも)ひがけなきわざひとに、010(みちび)かれつつ烏羽玉(うばたま)の、011(やみ)より(くら)()(くに)の、012(もん)(くぐ)りしその(ゆふべ)013大正(たいしやう)日々(にちにち)副社長(ふくしやちやう)014高木(たかぎ)鉄男(かねを)()門前(もんぜん)に、015(おく)(きた)りし夜見(よみ)(には)016(つき)西天(せいてん)(かがや)けど、017(こころ)(くも)(やみ)()の、018牢獄(ひとや)(なか)(とら)はれし、019(おも)()(ふか)(ゆふべ)なり。020(かみ)(めぐみ)(さち)はひて、021()しき神世(かみよ)物語(ものがたり)022(きよ)(なが)るる和知川(わちがは)の、023(ほとり)(ちか)松雲閣(しよううんかく)024(いち)(まき)より()(はじ)め、025外山(とやま)026谷口(たにぐち)027桜井(さくらゐ)028加藤(かとう)029()(にん)御子(みこ)命毛(いのちげ)の、030(ふで)(ふる)はせ(つづ)()く、031(こころ)(こま)(はや)れども、032(すす)()ねたる口車(くちぐるま)033やうやう(ここ)三百(さんびやく)三十三(さんじふさん)(せつ)の、034(あゆみ)()れぬ(かみ)(みち)035辿(たど)辿(たど)りて()(あか)す、036これの霊界(れいかい)物語(ものがたり)037言葉(ことば)(あや)錦織(にしきお)る、038(あき)最中(もなか)(ふで)()りて、039(こころ)(きよ)白雪(しらゆき)の、040()一面(いちめん)(ぎん)世界(せかい)041(すべ)ての(まが)(きよ)めたる、042錦水亭(きんすゐてい)奥深(おくふか)く、043(なや)みの()をば(よこ)たへて、044世人(よびと)のために言挙(ことあ)ぐる、045()出神(でのかみ)()活動(くわつどう)046()黒雲(くろくも)()(はら)ひ、047日出(ひいづ)(くに)(いしずゑ)を、048堅磐(かきは)常磐(ときは)経緯(たてよこ)の、049(かみ)(をしへ)敷島(しきしま)や、050煙草(たばこ)(こころ)(なぐさ)めつ、051熊襲(くまそ)(くに)醜人(しこびと)に、052(ひかり)(まば)ゆき水晶(すゐしやう)の、053()つの御魂(みたま)(あた)へたる、054()にも目出度(めでた)物語(ものがたり)055(はな)()(はる)三月(さんぐわつ)三日(みつか)056菖蒲(あやめ)(かを)五月空(さつきぞら)057いつかは()れむ(むね)(やみ)058黒白(あやめ)()かぬ(やみ)()の、059(ひかり)となるぞ(くる)しけれ、060(あかし)となるぞ(たふと)けれ。061(ゆめ)(うつつ)(ゆめ)ならば、062いつかは()めよ現身(うつそみ)の、063この()(おも)赤心(まごころ)の、064(あけ)()めなす紅葉(もみぢば)の、065(つま)()鹿(しか)奥山(おくやま)の、066しかと往事(わうじ)(きは)めむと、067(さき)(あらそ)()(ひと)の、068(たま)(あかし)教子(をしへご)が、069(さき)(あらそ)(ふで)()る、070(かみ)守護(まもり)弥深(いやふか)き、071これの霊界(れいかい)物語(ものがたり)072(かた)(つく)せぬ言霊(ことたま)の、073(きよ)きは(かみ)(こころ)かな。074嗚呼(ああ)この神心(かみごころ)神心(かみごころ)075世人(よびと)(こころ)片時(かたとき)も、076(かがみ)(うつ)真澄空(ますみぞら)077(そら)()(くも)(さだ)めなき、078昨日(きのふ)(かは)今日(けふ)(ゆき)079(かみ)(ちから)(をしへ)(つゑ)に、080()高砂(たかさご)(じやう)(うば)081(じやう)(うば)との御教(みをしへ)を、082千歳(ちとせ)(まつ)末長(すゑなが)く、083(まも)れよ(まも)(もも)(ひと)084三千(さんぜん)(ねん)がその(あひだ)085(まも)(そだ)てし(その)(もも)086天津(あまつ)御神(みかみ)(たてまつ)る、087(かみ)化身(けしん)西王母(せいわうぼ)が、088(こころ)(はな)(ひら)(とき)089(こころ)(はな)(かを)(とき)
090()(おも)(こころ)(むね)三千歳(みちとせ)
091(かみ)(をしへ)(ひら)今日(けふ)かな
092大正一一・二・一 旧一・五 加藤明子録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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