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第六章 (あさ)(みだ)れ〔八〇六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第28巻 海洋万里 卯の巻 篇:第1篇 高砂の島 よみ:たかさごのしま
章:第6章 第28巻 よみ:あさのみだれ 通し章番号:806
口述日:1922(大正11)年08月06日(旧06月14日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年8月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
カールス王は、嫌っていたセールス姫を王妃に押し付けられ、病を発して蟄居させられてしまった。セールス姫は従兄のセウルスチンと関係を結び、セウルスチンと共に暴政を敷いた。
国内は混乱し、至るところに騒乱が起こり、心ある人々は密かに国を出て玉藻山の聖地に逃れた。
一方、日楯は湖水のほとりで、アーリス山の木こりと称する男を助けた。男は、自分の娘がセウルスチンに目を付けられたのを拒否したため、斬り付けられて命からがら逃げてきたのだ、という。
介抱の結果、男の怪我は全快し、日楯の僕として忠実に働くようになった。しかしこの男・ハールは、実はセールス姫がつかわした間者であった。これ以外にも、二三の者が間者として玉藻山の聖地に入り込んだ。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2806
愛善世界社版:71頁 八幡書店版:第5輯 378頁 修補版: 校定版:72頁 普及版:32頁 初版: ページ備考:
001 泰安(たいあん)(みやこ)()けるカールス(わう)は、002最愛(さいあい)のヤーチン(ひめ)(うしな)ひ、003怏々(あうあう)として(たのし)まず、004()蛇蝎(だかつ)(ごと)()(きら)ひし、005サアルボースの(むすめ)セールス(ひめ)無理矢理(むりやり)王妃(わうひ)強要(きやうえう)され、006懊悩(おうなう)結果(けつくわ)(つひ)(やまひ)(はつ)し、007淡渓(たんけい)(ほとり)にささやかなる(やかた)(つく)り、008これに静養(せいやう)()(もと)に、009蟄居(ちつきよ)せしめらるる(こと)となつた。010(しか)して四五(しご)役員(やくゐん)011(やかた)内外(ないぐわい)警固(けいご)し、012他人(たにん)出入(しゆつにふ)厳禁(げんきん)しつつあつた。
013 セールス(ひめ)(わが)(ちち)のサアルボースを宰相(さいしやう)となし、014(あが)叔父(をぢ)(あた)るホーロケースを副宰相(ふくさいしやう)として、015新高山(にひたかやま)以北(いほく)政権(せいけん)(にぎ)り、016(かつ)バラモン(けう)教主(けうしゆ)()ねて()た。017セールス(ひめ)従兄(いとこ)にセウルスチンと()美男子(びだんし)があつた。018これはホーロケースの独息子(ひとりむすこ)である。
019 (ここ)にセールス(ひめ)発起(ほつき)にて、020泰安(たいあん)(やかた)改築(かいちく)し、021城塞(じやうさい)(きづ)き、022国民(こくみん)使役(しえき)し、023(ほとん)三年(さんねん)(つひ)やして(やうや)くにして宏大(くわうだい)なる城廓(じやうくわく)築造(ちくざう)された。024何時(いつ)()にやら、025セウルスチンとセールス(ひめ)(あひだ)には(あや)しき(いと)(むす)ばるる(こと)となつた。026セウルスチンは(ほとん)城中(じやうちう)坐臥(ざぐわ)し、027セールス(ひめ)背後(はいご)()りて、028(あら)ゆる暴政(ばうせい)(おこな)はしめた。
029 (ここ)城内(じやうない)重臣(ぢうしん)(ども)はセウルスチンの傍若無人(ばうじやくぶじん)なるに愛想(あいさう)をつかし、030怨嗟(ゑんさ)(こゑ)(しろ)内外(ないぐわい)(あふ)るるに(いた)つた。031国内(こくない)各所(かくしよ)騒擾(さうぜう)勃発(ぼつぱつ)し、032掠奪(りやくだつ)闘争(とうそう)日々(ひび)(おこな)はれ、033乱麻(らんま)(ごと)状態(じやうたい)となつて(しま)つた。034(ここ)(こころ)()(ただ)しき人々(ひとびと)は、035泰安城(たいあんじやう)(ひそか)脱出(だつしゆつ)して、036(とほ)玉藻山(たまもやま)聖地(せいち)(のが)れ、037真道彦命(まみちひこのみこと)038ヤーチン(ひめ)(をしへ)(したが)ひ、039花鳥風月(くわてうふうげつ)(とも)として、040(とき)(いた)るを()(もの)(きびす)(せつ)するに(いた)つた。
041 泰安城(たいあんじやう)にはセウルスチンの()(むか)へて、042(わが)()名利(めいり)栄達(ゑいだつ)(のぞ)悪人(あくにん)のみ跋扈(ばつこ)し、043政教(せいけう)()(つき)にすたれて、044(ほとん)収拾(しうしふ)(べか)らざるに(いた)り、045国内(こくない)各地(かくち)には革命(かくめい)煙花(のろし)(あが)つて、046騒擾(さうぜう)(おこ)し、047民家(みんか)()き、048婦女(ふぢよ)(はづかし)め、049財物(ざいぶつ)掠奪(りやくだつ)し、050乱暴狼藉(らんばうろうぜき)(いた)らざるなく、051(あたか)餓鬼(がき)畜生(ちくしやう)修羅道(しゆらだう)現出(げんしゆつ)せし(ごと)く、052混乱(こんらん)混乱(こんらん)(かさ)ね、053呪咀(じゆそ)(こゑ)五月蠅(さばへ)(ごと)()()ちた。054猛獣(まうじう)毒蛇(どくじや)白昼(はくちう)濶歩(くわつぽ)し、055(わに)056水牛(すゐぎう)などは(いけ)057(ぬま)などを根拠(こんきよ)とし、058民家(みんか)(ちか)(おそ)(きた)つて、059(ひと)(きず)つけ、060国内(こくない)(あたか)阿鼻叫喚(あびけうくわん)惨状(さんじやう)(てい)するに(いた)つた。061され(ども)民心(みんしん)(うしな)ひたる泰安城(たいあんじやう)のセールス(ひめ)(はじ)め、062サアルボース、063ホーロケースの威力(ゐりよく)(もつ)てしても、064最早(もはや)如何(いかん)ともする(こと)(あた)はざるに立到(たちいた)つた。
065 泰安城(たいあんじやう)最早(もはや)風前(ふうぜん)灯火(ともしび)と、066(たれ)()ふとなく(とな)ふるに(いた)つた。067数多(あまた)国人(くにびと)(とほ)(なん)()けて、068アーリス(ざん)()え、069天嶺(てんれい)070泰嶺(たいれい)(はじ)め、071玉藻山(たまもやま)聖地(せいち)避難(ひなん)する(もの)日夜(にちや)(きびす)(せつ)した。072(なか)にも、
073ホールサース。074マールエース。075テールスタン。076ホーレンス。077ユウトピヤール。078ツーレンス。079シーリンス。080エール。081ハーレヤール。082オーイツク。083ヒユーズ。084アンデーヤ。085ニユージエール。
086などの錚々(そうそう)たる人物(じんぶつ)はヤーチン(ひめ)中心(ちうしん)として三五教(あななひけう)幹部(かんぶ)組織(そしき)し、087表面的(へうめんてき)教理(けうり)宣布(せんぷ)(なが)ら、088(とき)(いた)るを()つて、089泰安城(たいあんじやう)佞人輩(ねいじんばら)(しりぞ)け、090カールス(わう)城内(じやうない)(むか)()れ、091ヤーチン(ひめ)(もと)(ごと)(きさき)となして、092(あらた)善政(ぜんせい)()かむ(こと)(こころ)(ひそ)かに期待(きたい)しつつ、093(さかん)教理(けうり)宣布(せんぷ)し、094新高山(にひたかやま)以北(いほく)()まで(くま)なく勢力(せいりよく)扶植(ふしよく)しつつあつた。
095 セールス(ひめ)国内(こくない)日々(ひび)(みだ)()くを、096(わが)()不心得(ふこころえ)より(きた)りしものとは(ゆめ)にも()らず、097セウルスチンを(はじ)(その)()邪神(じやしん)(ども)誣言(ぶげん)(しん)じ、098(かく)(ごと)(わが)領内(りやうない)日々(ひび)(みだ)()くは(まつた)玉藻山(たまもやま)霊地(れいち)に、099三五教(あななひけう)(をしへ)()つる真道彦命(まみちひこのみこと)頭領(とうりやう)となり、100ヤーチン(ひめ)101マリヤス(ひめ)王族(わうぞく)擁立(ようりつ)し、102城内(じやうない)重臣(ぢうしん)言葉(ことば)(たくみ)引付(ひきつ)け、103(とき)()つて泰安城(たいあんじやう)()(ほろ)ぼし、104真道彦命(まみちひこのみこと)(みづか)ら、105台湾(たいわん)全島(ぜんたう)統一(とういつ)し、106政教(せいけう)両権(りやうけん)(にぎ)るものとなし、107怨恨(えんこん)()(がた)く、108種々(しゆじゆ)画策(くわくさく)をめぐらせ(ども)109阿里山(アーリスざん)区域(くゐき)として、110東南(とうなん)()容易(ようい)近付(ちかづ)(べか)らず、111千思万慮(せんしばんりよ)結果(けつくわ)112土民(どみん)(なか)より二三(にさん)(もの)抜擢(ばつてき)し、113敵地(てきち)(ふか)()()ませ、114(その)内情(ないじやう)(さぐ)らしめつつありき。
115 アーリス(ざん)区域(くゐき)として東南(とうなん)地方(ちはう)は、116花森彦命(はなもりひこのみこと)子孫(しそん)(およ)遠祖(ゑんそ)真道彦命(まみちひこのみこと)(すゑ)117国内(こくない)()ち、118清廉潔白(せいれんけつぱく)(たみ)(もつと)(おほ)きに引替(ひきか)へ、119新高山(にひたかやま)以北(いほく)()玉手姫(たまてひめ)魔神(まがみ)子孫(しそん)蕃殖(ばんしよく)して、120邪悪(じやあく)(おこな)はれ、121天災地妖(てんさいちよう)(しき)りに(いた)り、122住民(ぢうみん)(つね)塗炭(とたん)(くるし)みに(おちい)り、123一日(いちにち)として(やす)()とてはなかつたのである。
124 花森彦命(はなもりひこのみこと)直系(ちよくけい)なるアークス(わう)奇禍(きくわ)(かか)つて上天(しやうてん)せし(あと)は、125カールス(わう)(やまひ)(かか)(ほとん)幽閉(いうへい)同様(どうやう)()となりたれば、126玉手姫(たまてひめ)()()けるサアルボースの(むすめ)セールス(ひめ)政権(せいけん)(にぎ)りてより、127(その)混乱(こんらん)急速度(きふそくど)(もつ)()(きた)り、128(いま)国民(こくみん)怨嗟(えんさ)(こゑ)(てん)(ちう)する(ごと)く、129さしもに難攻不落(なんこうふらく)として築造(ちくざう)させし泰安城(たいあんじやう)も、130何時(いつ)根底(こんてい)より顛覆(てんぷく)するやも(はか)(がた)情勢(じやうせい)差迫(さしせま)つて()た。
131
132 (はなし)(かは)つて、133日楯(ひたて)天嶺(てんれい)聖地(せいち)(あと)に、134玉藻(たまも)湖辺(こへん)にユリコ(ひめ)()(たづさ)へ、135二三(にさん)従者(じゆうしや)(とも)湖面(こめん)(なが)めて逍遥(せうえう)しつつあつた。136(この)(とき)捩鉢巻(ねぢはちまき)をした(をとこ)137(ひたい)()をタラタラと(なが)(なが)ら、138(いきほ)()んで駆来(かけきた)り、139従者(じゆうしや)一人(ひとり)衝突(しようとつ)し、140ヨロヨロとして(その)()にパタリと(たふ)れて人事不省(じんじふせい)となつた。141日楯(ひたて)従臣(じうしん)(めい)じ、142湖水(こすゐ)(みづ)(かれ)面部(めんぶ)(そそ)がしめた。143(かれ)(やうや)くにして正気(しやうき)(かへ)り、144(ひたい)血汐(ちしほ)(ぬぐ)(なが)ら、
145(をとこ)(いづ)れの方様(かたさま)かは(ぞん)じませぬが、146御無礼(ごぶれい)(いた)しました(うへ)に、147生命(いのち)(まで)御助(おたす)(くだ)さいまして……(この)御恩(ごおん)(けつ)して(わす)れは(いた)しませぬ。148(わたくし)はアーリス(ざん)渓谷(けいこく)住居(ぢうきよ)(いた)樵夫(きこり)一人(ひとり)(ござ)います。149泰安城(たいあんじやう)のセールス(ひめ)部下(ぶか)悪者(わるもの)(しへた)げられ、150生命(いのち)カラガラ何処(どこ)当途(あてど)ともなく、151ここ(まで)()げて(まゐ)りました。152()()(うち)にも如何(いか)なる追手(おつて)(きた)るやも(はか)()れませぬ。153どうぞ一時(いちじ)(はや)(わたくし)御匿(おかく)まひ(くだ)さいますまいか』
154(おち)つかぬ(てい)(たの)()る。
155日楯(ひたて)(なんぢ)はアーリス(ざん)渓谷(けいこく)()樵夫(きこり)()きしが、156何故(なにゆゑ)セールス(ひめ)部下(ぶか)()はるる理由(りいう)あるか。157詳細(しやうさい)物語(ものがた)れよ』
158となじれば、159(その)(をとこ)(なみだ)(はら)ひ、
160樵夫(きこり)(わたくし)には(おや)一人(ひとり)161()一人(ひとり)大切(たいせつ)なヨブと()(むすめ)御座(ござ)いました。162(わたくし)()はハールと(まを)します。163セールス(ひめ)がセウルスチンと()立派(りつぱ)大将(たいしやう)とアーリス(ざん)数多(あまた)家来(けらい)召連(めしつ)れ、164(かり)にお()(あそ)ばした(とき)165(わが)草庵(さうあん)立寄(たちよ)(たま)ひ、166(わが)(むすめ)ヨブを()て……(この)(をんな)(わが)侍女(じぢよ)(たてまつ)れよ……と(あふ)せられました。167(てん)にも()にも、168(おや)一人(ひとり)()一人(ひとり)間柄(あひだがら)169最愛(さいあい)(むすめ)泰安城内(たいあんじやうない)(ふか)()()かれては、170最早(もはや)吾々(われわれ)一生涯(いつしやうがい)親子(おやこ)対面(たいめん)(かな)ふまじと(おも)ひました(ゆゑ)171いろいろと言葉(ことば)(つく)して、172御断(おことわ)りを申上(まをしあ)げますれば、173セウルスチンと()御大将(おんたいしやう)御言葉(おことば)に……(しか)らば(この)(むすめ)(わが)女房(にようばう)(つか)はすべし……と数多(あまた)家来(けらい)(めい)じ、174無理矢理(むりやり)()(さけ)(むすめ)引抱(ひつかか)え、175()れて()かれました。176(わたくし)一生懸命(いつしやうけんめい)(あと)()はむとすれば、177セウルスチンは一刀(いつたう)引抜(ひきぬ)き、178(わが)眉間(みけん)()りつけ、179(なほ)数多(あまた)家来(けらい)(めい)じ……(かれ)生命(いのち)()れよ……と下知(げち)(いた)しました。180数多(あまた)家来衆(けらいしう)(わたし)(あと)()つかけ(きた)る。181され(ども)山途(やまみち)勝手(かつて)知悉(ちしつ)したる(わたし)は、182(うま)間道(かんだう)(とほ)()け、183(やうや)くにして此処迄(ここまで)()げのびました(やう)次第(しだい)御座(ござ)います。184何卒々々(なにとぞなにとぞ)(はや)御匿(おかく)まひ(くだ)さいませ』
185両手(りやうて)(あは)(なみだ)(とも)(たの)()る。186日楯(ひたて)(はじ)めユリコ(ひめ)(これ)(あはれ)み、187二三(にさん)従者(じゆうしや)(かれ)身辺(しんぺん)(まも)らせ、188天嶺(てんれい)聖地(せいち)()(かへ)親切(しんせつ)介抱(かいほう)させ、189(やうや)くにして(ひたい)(きず)全快(ぜんくわい)し、190(ここ)日楯(ひたて)従僕(しもべ)となつて忠実(ちうじつ)(つか)ふる(こと)となつた。191(しか)(この)(をとこ)はセールス(ひめ)()(ふく)めて(つか)はしたる間者(かんじや)なりけり。
192ヤーチン(ひめ)やマリヤス(ひめ)
193(うづ)(みこと)やカールス(わう)
194泰安館(たいあんやかた)()でしより
195(とり)なき(さと)蝙蝠(かうもり)
196羽振(はぶ)りを()かしセールス(ひめ)
197傍若無人(ばうじやくぶじん)悪政(あくせい)
198()たたまらず重臣(ぢうしん)
199次第(しだい)々々(しだい)逃走(たうそう)
200玉藻(たまも)(やま)霊場(れいぢやう)
201()(しの)びつつ三五(あななひ)
202教司(をしへつかさ)()(へん)
203(はな)()(はる)()()たる
204サアルボースやホーロケースの両人(りやうにん)
205カールス(わう)淡渓(たんけい)
206(もり)彼方(あなた)放逐(はうちく)
207(かたち)ばかりの(やかた)()てて
208四五(しご)部下(ぶか)をば派遣(はけん)しつ
209(ひと)出入(でいり)警戒(けいかい)
210(くる)しめ()たるぞ忌々(ゆゆ)しけれ。
211セールス(ひめ)(ただ)一人(ひとり)
212(ねや)(さび)しさに従兄(いとこ)なる
213セウルスチンを寝間(ねま)(ちか)
214(まね)きて秘密(ひみつ)謀計(はかりごと)
215酒池肉林(しゆちにくりん)贅沢(ぜいたく)
216(きは)めて(たみ)(くる)しみは
217(そら)()(かぜ)()(なが)
218あらむ(かぎ)りの暴政(ばうせい)
219(おこな)ひければ国人(くにびと)
220益々(ますます)塗炭(とたん)(くるし)みに
221(たま)りかねてか遠近(をちこち)
222(やま)()()(かは)()
223三人(さんにん)五人(ごにん)(あつ)まりて
224大革命(だいかくめい)謀計(はかりごと)
225目引(めひ)袖引(そでひ)(かた)()
226暗夜(やみよ)とこそはなりにけれ。
227ヤーチン(ひめ)やマリヤス(ひめ)
228(うづ)(みこと)国内(こくない)
229(この)惨状(さんじやう)(みみ)にして
230(こころ)矢竹(やたけ)(はや)れども
231詮術(せんすべ)もなき(いま)()
232(かみ)(いの)りて()(はな)
233(ひら)くる(はる)()つばかり
234(まつ)()()高砂(たかさご)
235胞衣(えな)(きこ)えし(この)(しま)
236(いま)果敢(はか)なき曲津身(まがつみ)
237(あら)ぶる()とはなりにけり
238あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
239御霊(みたま)(さち)はひましませと
240(あさ)(ゆふ)なに真心(まごころ)
241こめてぞ(いの)(かみ)(まへ)
242真道彦(まみちのひこ)(はじ)めとし
243日楯(ひたて)月鉾(つきほこ)諸共(もろとも)
244日月潭(じつげつたん)(みづうみ)
245(あさ)(ゆふ)なに(みそぎ)して
246高砂島(たかさごじま)安泰(あんたい)
247只管(ひたすら)(いの)真心(まごころ)
248いつしか(ねが)竜世姫(たつよひめ)
249国魂神(くにたまがみ)功績(いさをし)
250常夜(とこよ)(やみ)()(わた)
251天津御空(あまつみそら)()(かみ)
252(かげ)(ゆたか)(のぼ)りまし
253(かみ)御稜威(みいづ)高砂(たかさご)
254()()(まつ)末永(すえなが)
255(さか)えよ(さか)何時(いつ)(まで)
256()(たひら)けく(やす)らけく
257(をさ)まりませと一同(いちどう)
258(あさ)(ゆふ)なの神言(かみごと)
259(かみ)(うべ)なひ(たま)ふらむ
260あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
261御霊(みたま)(さち)はひましまして
262三五教(あななひけう)御教(みをしへ)
263(この)神島(かみしま)(くま)もなく
264完全(うまら)委曲(つばら)()(つた)
265(むかし)神代(かみよ)(その)(まま)
266(きよ)(こころ)上下(うへした)
267(つかさ)(たみ)(むつ)()
268(さか)(ひさ)しき(まつ)()
269(きた)させ(たま)へと真心(まごころ)
270こめて(いの)るぞ(たふと)けれ。
271 セールス(ひめ)間者(かんじや)として()()みしハールを(はじ)め、272(その)(ほか)数名(すうめい)間者(かんじや)273日月潭(じつげつたん)(はじ)め、274玉藻(たまも)(やま)聖地(せいち)()()みたる(けん)は、275一々(いちいち)()ぶるも、276くどくどしければ、277(いま)()れを(りやく)(こと)(ついで)()ぶる(こと)となすべし。
278大正一一・八・六 旧六・一四 松村真澄録)
   
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