霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 高島丸(たかしままる)〔八一九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第28巻 海洋万里 卯の巻 篇:第4篇 南米探険 よみ:なんべいたんけん
章:第19章 第28巻 よみ:たかしままる 通し章番号:819
口述日:1922(大正11)年08月10日(旧06月18日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年8月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高姫は常彦、春彦に舟を操らせてテルの国の山々が見えるところまで漕ぎつけたが、舟は暗礁に乗り上げて粉砕してしまった。この時代は海の塩分が非常に濃かったので、一里二里くらいであれば、なんとか海上を渡ることができた。
しかし三人が海を渡っていると風が吹き始め、波が荒れ出した。炎天下も手伝って、そろそろ高姫は不安の念にかられだし、声を限りに天津祝詞を唱え、日ごろ宿敵と楯突く言依別命にまで祈願をこらしだした。
そこへ竜宮丸という船が通りかかり、三人を救い出した。竜宮丸は、筑紫の島、竜宮の一つ島から常世の国へ渡る人々を乗せていた。船長は骨格勝れたタルチールという大男であった。
船長は、救い上げた三人を、船の規則に照らして誰何し、行き先を質した。しかし高姫は、自分は神の生き宮で神界の都合で動いているのだと傲然と述べるばかりである。船長は一方的に改心せよと迫られて怒り出した。
常彦と春彦は、高姫が変わっているのだといって船長をなだめるが、高姫はますます逆上する。船長は、高姫がのぼせ上がっているので縛って吊るし上げる必要があると宣言し、捕縛して帆柱に吊るし上げた。
そこへ、この船に乗り合わせていた言依別命と国依別がこの場に走り来たり、船長に目配せした。船長は慌てて高姫を降ろしたが、高姫、常彦、春彦は言依別命らが助けてくれたことには気がつかなかった。
船長のタルチールは言依別命と国依別の説示を聞いて三五教に改心しており、すでに宣伝使となっていた。それゆえ、常世の国に着いたら宣伝使として各地を廻る決心をしていたのであった。
言依別命と国依別は、素早く船長の部屋に姿を隠した。船長を含めて三人は鼎座して高姫話に時を遷した。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2819
愛善世界社版:237頁 八幡書店版:第5輯 437頁 修補版: 校定版:245頁 普及版:106頁 初版: ページ備考:
001三五教(あななひけう)神司(かむづかさ)
002変性男子(へんじやうなんし)系統(ひつぽう)
003()出神(でのかみ)生宮(いきみや)
004唯一(ゆゐいつ)武器(ぶき)とふりかざし
005我意(がい)()()高姫(たかひめ)
006神素盞嗚大神(かむすさのをのおほかみ)
007公平(こうへい)無私(むし)御心(みこころ)
008感謝(かんしや)(なみだ)(なが)しつつ
009ウラナイ(けう)解散(かいさん)
010股肱(ここう)(たの)黒姫(くろひめ)
011高山彦(たかやまひこ)魔我彦(まがひこ)
012(ともな)聖地(せいち)立帰(たちかへ)
013三五教(あななひけう)帰順(きじゆん)して
014金剛不壊(こんがうふゑ)如意宝珠(によいほつしゆ)
015紫色(むらさきいろ)宝玉(ほうぎよく)
016(その)監督(かんとく)(めい)ぜられ
017鼻高々(はなたかだか)諸人(もろびと)
018眼下(がんか)()おろす慢心(まんしん)
019(こころ)(おに)(さへぎ)られ
020(ふたた)魔道(まだう)逆転(ぎやくてん)
021執着心(しふちやくしん)再発(さいはつ)
022(たま)在処(ありか)(さぐ)らむと
023西(にし)(ひがし)(きた)(みなみ)
024万里(ばんり)波濤(はたう)乗越(のりこ)えて
025(ちから)(つく)玉探(たまさが)
026聖地(せいち)見捨(みすて)遠近(をちこち)
027彷徨(さまよ)(うち)竜宮(りうぐう)
028(てん)(くわ)(すゐ)()(むす)びたる
029麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)梅子姫(うめこひめ)
030蜈蚣(むかで)(ひめ)黄竜姫(わうりようひめ)
031テールス(ひめ)友彦(ともひこ)
032()つの身魂(みたま)神業(かむわざ)
033占領(せんりやう)されて()(いら)
034聖地(せいち)(かへ)りていろいろと
035(いか)りをもらし駄々(だだ)()
036麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)監督(かんとく)
037おためごかしに(めい)ぜられ
038八尋(やひろ)殿(との)(あら)はれて
039高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
040衆人(しうじん)環視(くわんし)壇上(だんじやう)
041(たま)(あらた)めを(はじ)めける
042(この)(とき)(いつ)つの麻邇(まに)(たま)
043紫玉(むらさきだま)(のぞ)(ほか)
044(のこ)りの(よつ)つはあら不思議(ふしぎ)
045(うづ)(たから)(おも)ひきや
046()価値(かち)もなき団子石(だんごいし)
047何処(いづこ)(たれ)何時(いつ)()
048摺変(すりか)へたるかと高姫(たかひめ)
049(くち)(とが)らし()をみはり
050(あき)()(をり)言依別(ことよりわけ)
051(うづ)(みこと)宝玉(ほうぎよく)
052(いだ)いて聖地(せいち)遁走(とんそう)
053国依別(くによりわけ)諸共(もろとも)
054高砂島(たかさごじま)(わた)りしと
055()くより高姫(たかひめ)()をいらち
056(また)もや聖地(せいち)立出(たちい)でて
057()るか()るかの瀬戸(せと)(なみ)
058常彦(つねひこ)春彦(はるひこ)諸共(もろとも)
059棚無(たなな)(ぶね)()(まか)
060艪擢(ろかい)(あやつ)荒波(あらなみ)
061乗切(のりき)乗切(のりき)和田中(わだなか)
062(あを)(うか)べる(りう)(しま)
063那覇(なは)(みなと)安着(あんちやく)
064常楠翁(つねくすをう)住処(すみか)なる
065(つき)大木(おほぎ)洞穴(どうけつ)
066(あら)はれ(きた)言依別(ことよりわけ)
067(かみ)(みこと)琉球(りうきう)
068(たま)()()逸早(いちはや)
069高砂島(たかさごじま)(わた)りしと
070()くより(こころ)もいら()ちて
071(ふたた)(ふね)()(まか)
072(やま)なす(なみ)()()りて
073大和田中(おほわだなか)(うか)びたる
074高砂島(たかさごじま)(わた)らむと
075(すす)()くこそ健気(けなげ)なれ。
076 高姫(たかひめ)常彦(つねひこ)077春彦(はるひこ)(ふね)(あやつ)らせ、078()()()いで、079(やうや)くにしてテルの(くに)山々(やまやま)(ほのか)(かすみ)(ごと)()()地点(ちてん)まで()()けた。080(ふね)(たちま)暗礁(あんせう)乗上(のりあ)げ、081メキメキと粉砕(ふんさい)して(しま)つた。082(この)(ころ)海面(かいめん)塩分(えんぶん)(もつと)(おほ)く、083(なみ)なき(とき)海上(かいじやう)(いへど)も、084直立(ちよくりつ)して(あゆ)むに(わづ)かにこぶらを(ぼつ)する(くらゐ)で、085(みづ)抵抗力(ていかうりよく)(つよ)く、086一里(いちり)二里(にり)(くらゐ)容易(ようい)徒歩(とほ)にて(わた)(こと)()たのである。087(しか)(なが)ら、088暴風(ばうふう)()(きた)り、089(なみ)()(とき)(たちま)(なみ)(つつ)まれ、090生命(いのち)(うしな)危険(きけん)があつた。
091 高姫(たかひめ)一行(いつかう)(ふね)()り、092()むを()ず、093(しり)をからげて(かすみ)(ごと)(あら)はれたるテルの(くに)目当(めあ)てに海上(かいじやう)徒渉(とせふ)(はじ)めた。094(にはか)(かぜ)()いて()た。095そろそろ(なみ)()()した。096酷熱(こくねつ)太陽(たいやう)()きつく(ごと)()()した。097流石(さすが)大胆不敵(だいたんふてき)高姫(たかひめ)も、098到底(たうてい)(この)(まま)にては、099高砂島(たかさごじま)(わた)ることは出来(でき)ないと、100心中(しんちう)不安(ふあん)(ねん)()られ、101(こゑ)(かぎ)りに天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)(あま)数歌(かずうた)(とな)へ、
102高姫(たかひめ)国治立大神(くにはるたちのおほかみ)(さま)103神素盞嗚大神(かむすさのをのおほかみ)(さま)104玉照彦(たまてるひこ)(さま)105玉照姫(たまてるひめ)(さま)106言依別神(ことよりわけのかみ)(さま)107時置師神(ときおかしのかみ)(さま)108国依別(くによりわけ)(さま)109どうぞ、110(この)危難(きなん)をお(たす)(くだ)さいませ。111高姫(たかひめ)只今(ただいま)(かぎ)()()りまして、112あなた(がた)(をしへ)(どほ)(かた)(まも)ります』
113今迄(いままで)反対側(はんたいがは)()つた役員(やくゐん)()まで()()して祈願(きぐわん)する、114(その)心根(こころね)余程(よほど)往生(わうじやう)したと()える。115常彦(つねひこ)116春彦(はるひこ)高姫(たかひめ)(この)(いの)りを()いて、117(にはか)心細(こころぼそ)くなり、118()(ごゑ)となつて、
119惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
120()()(やう)(とな)へて()る。
121 折柄(をりから)(なみ)蹴立(けだ)てて(すす)()高島丸(たかしままる)は、122三人(さんにん)波上(はじやう)(ただよ)困難(こんなん)(てい)()て、123(ただち)(ふね)近寄(ちかよ)せ、124これを(すく)()げた。125高島丸(たかしままる)には筑紫(つくし)(くに)126竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)などより常世(とこよ)(くに)(わた)らむとする(もの)127(ほとん)二百人(にひやくにん)(ばか)乗込(のりこ)んで()た。128船長(せんちやう)はタルチールと()骨格(こくかく)(すぐ)れた(だい)(をとこ)であつた。
129 三人(さんにん)船長室(せんちやうしつ)(まね)かれて、130いろいろと取調(とりしら)べを()けた。
131船長(せんちやう)『お(まへ)何国(どこ)(かた)で、132(なん)()ふお名前(なまへ)で、133何国(どこ)何用(なによう)あつてお()でになるのか、134船中(せんちう)規則(きそく)として調(しら)べておかねばなりませぬ。135ハツキリと(ここ)で、136(くに)137(ところ)138姓名(せいめい)139用向(ようむき)次第(しだい)(おつしや)つて(くだ)さい』
140高姫(たかひめ)『ハイ(わたし)自転倒島(おのころじま)中心地(ちうしんち)141(にしき)(みや)八尋殿(やひろどの)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(かしら)として奉仕(ほうし)する変性男子(へんじやうなんし)系統(ひつぽう)142()出神(でのかみ)生宮(いきみや)世界(せかい)有名(いうめい)高姫(たかひめ)御座(ござ)います。143人民(じんみん)分際(ぶんざい)として、144(かみ)生宮(いきみや)がどこへ()かうと、145()かうまいと、146(べつ)取調(とりしら)べる必要(ひつえう)はありますまい。147(かみ)(こと)何程(なにほど)(かしこ)人間(にんげん)でも、148到底(たうてい)見当(けんたう)()れぬものですよ』
149船長(せんちやう)神様(かみさま)神様(かみさま)として、150吾々(われわれ)人間(にんげん)としての高姫(たかひめ)監督(かんとく)する必要(ひつえう)があるから、151(その)用向(ようむき)(たづ)ねて()くのだ。152キツパリ()つて(もら)はねば(この)(ふね)()つて(もら)ふことは出来(でき)ませぬ』
153高姫(たかひめ)『それだから人間(にんげん)(こま)ると()ふのだ。154(かぶら)から菜種(なたね)(まで)(をし)へて()げねばならぬのかなア。155()出神(でのかみ)生宮(いきみや)()(ところ)ならば、156大抵(たいてい)(わか)りさうなものだのに…………エー仕方(しかた)がない、157秘密(ひみつ)(まも)つて(くだ)さるなら(まを)しませう。158(じつ)(ところ)三五教(あななひけう)教主(けうしゆ)言依別命(ことよりわけのみこと)が、159国依別(くによりわけ)のガンガラ(もん)大切(たいせつ)(たま)(ぬす)み、160高砂島(たかさごじま)()げて()きよつた。161それ(ゆゑ)162三千世界(さんぜんせかい)御宝(おたから)163あの(やう)なドハイカラやガンガラ(もん)()たせておいては、164()(みだ)れる(ばか)り、165いつまでも五六七(みろく)()()()(いた)さぬから、166三千世界(さんぜんせかい)人民(じんみん)(たす)ける大慈(だいじ)大悲(だいひ)()出神(でのかみ)生宮(いきみや)が、167(その)(たま)取返(とりかへ)さむと、168神変(しんぺん)不思議(ふしぎ)(じゆつ)使(つか)ひ、169自転倒島(おのころじま)よりはるばると、170(ふね)にも()らず、171二人(ふたり)家来(けらい)()()れ、172(なみ)(うへ)(わた)つて()生神(いきがみ)高姫(たかひめ)御座(ござ)る。173(まへ)(この)高姫(たかひめ)因縁(いんねん)性来(しやうらい)が、174()うて(もら)はねば(わか)らぬような(こと)で、175如何(どう)して船長(せんちやう)(つと)まりますか。176これから(この)生宮(いきみや)()(こと)()いて、177宏大(くわうだい)なる神徳(しんとく)(いただ)きなさい。178際限(さいげん)もなき万里(ばんり)波濤(はたう)乗越(のりこ)える船頭(せんどう)としては、179チツと神力(しんりき)がないと、180大勢(おほぜい)人間(にんげん)生命(いのち)(あづか)つて(うみ)(わた)ると()(こと)中々(なかなか)()(おも)たい。181何程(なにほど)人間(にんげん)(ちから)がありたとて、182智慧(ちゑ)がありたとて、183神力(しんりき)には(かな)はぬから、184(はや)()()つて改心(かいしん)なさるが(よろ)しいぞや』
185 船長(せんちやう)(くち)(とが)らし、
186『コリヤ高姫(たかひめ)とやら、187吾々(われわれ)罪人扱(ざいにんあつかひ)(いた)し、188改心(かいしん)せよとはチツと無礼(ぶれい)ではないか。189改心(かいしん)()言葉(ことば)は、190悪人(あくにん)罪人(つみびと)(たい)して、191審判司(さばきつかさ)(まを)すべき言葉(ことば)であるぞよ。192(なんぢ)(ごと)きに改心(かいしん)()ばはりをされる(やう)(けが)れたタルチールでは御座(ござ)らぬぞ。193(あま)りな無礼(ぶれい)(まを)すと、194了見(りやうけん)(いた)さぬ』
195(やや)怒気(どき)(ふく)み、196顔色(かほいろ)()へて大声(おほごゑ)呶鳴(どな)()てた。
197高姫(たかひめ)『コレ船頭(せんどう)198(まへ)高姫(たかひめ)言葉(ことば)がお()()りませぬか、199(はら)()ちますか、200神様(かみさま)御戒(おいまし)めに、201(いか)(なか)れと()(こと)御座(ござ)いますぞや。202(いか)ると()(こと)(もつと)神界(しんかい)より()れば(おも)(つみ)御座(ござ)いますぞ。203(まへ)(げん)(いま)204(おこ)つた(かほ)をして(とが)つた(こゑ)()し、205神界(しんかい)(つみ)(おか)した罪人(ざいにん)です。206それ(ゆゑ)改心(かいしん)をなされと高姫(たかひめ)()つたのだよ。207ヘン………コレでも返答(へんたふ)出来(でき)るならして()なさい。208そんな(たか)(こゑ)をしておどしたつて、209いつかな いつかな、210ビクつく(やう)()出神(でのかみ)生宮(いきみや)とは(ちが)ひますぞえ。211ヘン……』
212(はな)()(かふ)でこすり()(なが)嘲笑(あざわら)ふ。
213船長(せんちやう)『コリヤ コリヤ(その)(はう)(この)高姫(たかひめ)同行者(どうかうしや)であらうなア』
214両人(りやうにん)『ハイ(あふ)せの(とほ)りで御座(ござ)います。215(なに)()つても、216高姫(たかひめ)さまは、217逆上(ぎやくじやう)して()りますから、218どうぞお()()へないでゐて(くだ)さいませ。219吾々(われわれ)両人(りやうにん)(そば)()いて()ても、220ハラハラ(いた)します。221(いや)(はら)()つて()ます。222()してやあなた(さま)のお腹立(はらだち)御尤(ごもつと)もと(ぞん)じます』
223船長(せんちやう)『あゝさうだらう。224(なん)でも一通(ひととほ)りではないと(おも)つた。225余程(よほど)(かは)つてゐさうだなア』
226高姫(たかひめ)『ヘン、227そりや(なに)仰有(おつしや)るのだ。228(かは)つて()らいで(なん)とせう。229()出神(でのかみ)生宮(いきみや)とガラクタ人間(にんげん)一緒(いつしよ)にしられてたまるものか。230凡夫(ぼんぷ)()から神様(かみさま)()れば、231そりやモウ(かは)つた(やう)()えるのは当前(あたりまへ)だ。232一通(ひととほり)でないなんて、233()うマアそんな馬鹿(ばか)(こと)()へたものだ。234一通(ひととほり)二通(ふたとほり)(どころ)か、235(かみ)階級(かいきふ)百八十一通(ひやくはちじふひととほり)ある。236そして(その)一番(いちばん)(うへ)大神(おほかみ)こそ天御中主大神(あめのみなかぬしのおほかみ)237(また)御名(みな)大国治立尊(おほくにはるたちのみこと)()つて、238(はじめ)()(をはり)なく、239無限(むげん)絶対(ぜつたい)独一(どくいち)(まこと)(ひと)神様(かみさま)だ。240(その)(つぎ)には国治立尊(くにはるたちのみこと)241(その)(つぎ)には()出神(でのかみ)242それから段々(だんだん)(えだ)(かみ)があり、243人民(じんみん)(かみ)(つぎ)だ。244百八十通(ひやくはちじふとほ)りも(へだ)てがあるのだよ。245さうだからテンデお前達(まへたち)は、246(この)()出神(でのかみ)(まを)すことが(わか)らぬのだ。247人民(じんみん)人民(じんみん)らしくおとなしく(いた)して(かみ)口答(くちごた)へを(いた)すでないぞや。248コレ船長殿(せんちやうどの)249(この)生宮(いきみや)(まを)すこと、250チツとは御合点(ごがつてん)(まゐ)りましたかなア』
251船長(せんちやう)常彦(つねひこ)252春彦(はるひこ)両人(りやうにん)253(まへ)さまは(この)(をんな)如何(どう)(かんが)へてゐますか。254随分(ずゐぶん)エライのぼせ(かた)だ。255まだ高砂島(たかさごじま)へは三日(みつか)五日(いつか)では到着(たうちやく)するのは()つかしい。256(うみ)へでも()()まれては大変(たいへん)だから、257(ひと)手足(てあし)をしばり、258(あたま)から(みづ)でもかけておくか、259(あたま)のてつぺんに(あな)でもあけて、260(さか)さまに()()げ、261(すこ)()でも()いてやらねば、262(この)病気(びやうき)本復(ほんぷく)(いた)すまい。263前達(まへたち)二人(ふたり)(この)(ふね)()つた以上(いじやう)は、264何事(なにごと)船長(せんちやう)命令(めいれい)をきかねばならないのだから、265(まへ)()(この)高姫(たかひめ)(しば)()げ、266船底(ふなぞこ)()れて()つて()れ。267吾々(われわれ)もついて()つて()()して逆上(のぼせ)引下(ひきさ)げてやるから……』
268 常彦(つねひこ)269春彦(はるひこ)(おどろ)いて、
270両人(りやうにん)『モシモシ船長様(せんちやうさま)271(この)高姫(たかひめ)には吾々(われわれ)両人(りやうにん)附添(つきそ)ひ、272(けつ)して御迷惑(ごめいわく)になる(やう)(こと)(いた)させませぬから、273(あたま)()つて()()したり、274(しば)()げる(こと)(だけ)何卒(どうぞ)(ゆる)して(くだ)さいませ』
275船長(せんちやう)『…………』
276 高姫(たかひめ)パツと(いか)り、
277(めくら)垣覗(かきのぞ)き、278(ねこ)小判(こばん)とはお(まへ)のことだ。279(この)生宮(いきみや)金鉄(きんてつ)同様(どうやう)280指一本(ゆびいつぽん)()へることは出来(でき)ませぬぞ。281勿体(もつたい)ない、282()出神(でのかみ)(さま)生宮(いきみや)を、283仮令(たとへ)(のみ)(くち)(ほど)でも(きず)つけてみよれ。284(かみ)御立腹(ごりつぷく)(たちま)ち、285(この)(ふね)(またた)(うち)(いは)()つかり沈没(ちんぼつ)(いた)し、286()出神(でのかみ)敵対(てきと)うた(もの)(うみ)(そこ)突落(つきおと)され、287真心(まごころ)になつて(たの)んだ人民(じんみん)は、288(てん)から(つま)()げて、289善悪(ぜんあく)立別(たてわ)けをハツキリ(いた)して()せるぞや』
290船長(せんちやう)『ヤア此奴(こいつ)如何(どう)しても駄目(だめ)だ。291……常彦(つねひこ)292春彦(はるひこ)293(まへ)今迄(いままで)先生(せんせい)(あふ)いで()たのだから、294何程(なにほど)船長(せんちやう)命令(めいれい)でも、295高姫(たかひめ)(しば)(わけ)には()くまい、296師弟(してい)(じやう)として無理(むり)もない。297これから(この)タルチールが直接(ちよくせつ)荒料理(あられうり)をしてやるから、298前達(まへたち)両人(りやうにん)は、299(した)船室(せんしつ)(ひか)へて()れ』
300高姫(たかひめ)『コレコレ(つね)301(はる)302()出神(でのかみ)生宮(いきみや)を、303チツとの(あひだ)も、304目放(めはな)(いた)すことはならぬぞや。305(この)肉体(にくたい)は、306(たふと)(かみ)のお(やく)()てねばならぬ系統(ひつぽう)生宮(いきみや)だ。307船長(せんちやう)()くか、308()出神(でのかみ)()くか。309サア(ふた)つに(ひと)つの返答(へんたふ)(うけたまは)りませう』
310 船長(せんちやう)は『エー面倒(めんだう)』と強力(がうりき)(まか)せ、311高姫(たかひめ)後手(うしろで)(しば)り、312両足(りやうあし)(くく)り、313太縄(ふとなは)帆柱(ほばしら)にかけ、314キリキリと(しぼ)()した。315高姫(たかひめ)(あし)(そら)(あたま)(した)にした(まま)316チクチク帆柱(ほばしら)()がけて()()げられた。317(つね)318(はる)両人(りやうにん)地団駄(ぢだんだ)ふんで、319ワイワイと()(さけ)ぶ。
320 (この)(ふね)(をり)よくも()つてゐた言依別(ことよりわけ)321国依別(くによりわけ)宣伝使(せんでんし)(あわて)(この)()(はし)(きた)り、322船長(せんちやう)何事(なにごと)目配(めくば)せした。323船長(せんちやう)(おどろ)いた(やう)(かほ)して、324慇懃(いんぎん)(こし)(かが)め、325(ただち)高姫(たかひめ)()りおろした。326常彦(つねひこ)327春彦(はるひこ)両人(りやうにん)は、328(あま)りの(こと)(きも)(つぶ)し、329(この)()言依別(ことよりわけ)330国依別(くによりわけ)(あら)はれ(きた)りし(こと)()がつかなかつた。331高姫(たかひめ)(また)(くる)しさに両人(りやうにん)(あら)はれて()れを(たす)けて()れたる(こと)をチツとも()らなかつた。
332 船長(せんちやう)のタルチールは、333言依別命(ことよりわけのみこと)334国依別(くによりわけ)時々(ときどき)説教(せつけう)()き、335スツカリと三五教(あななひけう)信者(しんじや)となり、336言依別(ことよりわけ)高弟(かうてい)となつて、337(すで)宣伝使(せんでんし)職名(しよくめい)(あた)へられてゐた。338それ(ゆゑ)タルチールは言依別命(ことよりわけのみこと)高砂島(たかさごじま)(おく)(とど)けると(とも)に、339自分(じぶん)宣伝使(せんでんし)となつて、340高砂島(たかさごじま)常世(とこよ)(くに)宣伝(せんでん)すべく決心(けつしん)してゐたのである。341さうして高姫(たかひめ)(こと)(ほぼ)342国依別(くによりわけ)より()かされてゐた。
343 言依別(ことよりわけ)344国依別(くによりわけ)手早(てばや)船長(せんちやう)寝室(しんしつ)()姿(すがた)(かく)した。345船長(せんちやう)(また)言依別命(ことよりわけのみこと)(したが)ひ、346おのが寝室(しんしつ)這入(はい)つて、347三人(さんにん)鼎座(ていざ)し、348高姫話(たかひめばなし)(とき)(うつ)した。
349大正一一・八・一〇 旧六・一八 松村真澄録)
   
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