霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第八章 小蝶(こてふ)〔一一九八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第45巻 舎身活躍 申の巻 篇:第2篇 恵の松露 よみ:めぐみのしょうろ
章:第8章 第45巻 よみ:こちょう 通し章番号:1198
口述日:1922(大正11)年12月12日(旧10月24日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年9月12日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
お千代は館の戸を開けて面に出た。すると魔我彦が腰を曲げて差し足抜き足で逃げて行く。お千代は魔我彦の後ろから笑い出した。
魔我彦は驚いて振り返り、お千代に対して、松彦と松姫の関係を蠑螈別やお寅に注進して仲を妨害してやると脅す。お千代は反対に、ウラナイ教の教義上からも二人は夫婦の身魂であると反論し、逆に逃げ腰の魔我彦を嘲笑する。
松彦と松姫は、侠客に育てられて気が強く型にはまらないお千代の気性を心配している。松彦はお千代がいつまでも魔我彦をそしる歌を歌っているので、中に入るようにと呼びにきた。
松彦と松姫はお千代を諭すが、自分はお寅みたいな中途半端な女侠客ではなく、フサの国と月の国の大親分になるつもりだと大きく出て両親をやきもきさせたり笑わせたりする。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4508
愛善世界社版:132頁 八幡書店版:第8輯 298頁 修補版: 校定版:138頁 普及版:53頁 初版: ページ備考:
001松彦(まつひこ)松姫(まつひめ)両人(りやうにん)
002いとし(ざか)りの(わが)(むすめ)
003千代子(ちよこ)(とも)歌垣(うたがき)
004たちて(こころ)(まこと)をば
005(かた)らひ()たる(をり)もあれ
006突然(とつぜん)(おこ)(わら)(ごゑ)
007(かはら)をぶちあけた(その)(ごと)
008ガラガラガラといやらしく
009(きこ)(きた)れる(その)音色(ねいろ)
010嫉妬(しつと)嘲笑(てうせう)(まじ)()
011いとも不穏(ふおん)(きこ)えけり
012(むすめ)のお千代(ちよ)門口(かどぐち)
013引開(ひきあ)(そと)(なが)むれば
014(あに)(はか)らむや魔我彦(まがひこ)
015両手(りやうて)(みみ)(おさ)へつつ
016(こし)()()(なが)
017差足(さしあし)抜足(ぬきあし)()げて()
018千代(ちよ)(あと)(かへり)みて
019やさしき(ごゑ)をふり(しぼ)
020紅葉(もみぢ)(やう)()をふつて
021ホヽヽヽヽと(わら)()
022千代(ちよ)(こゑ)(おどろ)いて
023(あと)振返(ふりかへ)魔我彦(まがひこ)
024真赤(まつか)(かほ)団栗(どんぐり)
025はぢけた(やう)()()いて
026(した)()()(あご)しやくり
027イヒヽヽヽヽ、イヒヽヽヽ
028勝手(かつて)(ねつ)()きよつて
029しつぽり()いたがよからうぞ
030(これ)から(おれ)蠑螈別(いもりわけ)
031(とら)()さまの(まへ)()
032一伍一什(いちぶしじふ)物語(ものがた)
033二人(ふたり)(こひ)何処(どこ)までも
034妨害(ばうがい)せなくちやおかないぞ
035(おぼ)えてゐよと()(なが)
036千代(ちよ)()めつけスタスタと
037(やかた)をさして(かへ)()
038千代(ちよ)(また)もや打笑(うちわら)
039『ホヽヽヽヽ魔我彦(まがひこ)
040(まが)つた(こころ)恋衣(こひごろも)
041(いま)(あへ)なく(やぶ)れけり
042(やぶ)れかぶれの負惜(まけをし)
043立派(りつぱ)(をつと)のある(ひと)
044(かみ)(をしへ)にあり(なが)
045女房(にようばう)にしようとは(なん)(こと)
046横恋慕(よこれんぼ)(ほど)がある
047(まが)(かか)つた魔我彦(まがひこ)
048(こひ)(まなこ)(くら)ませて
049善悪邪正(ぜんあくじやせい)大道(おほみち)
050()(はづ)したる浅間(あさま)しさ
051(ちち)(はは)とは(むかし)から
052天下(てんか)()れての夫婦仲(ふうふなか)
053(たれ)(はばか)(こと)あろか
054(わら)へば(わら)(そし)るなら
055何程(いくら)なりとも(そし)れかし
056(わたし)()ふものある(うへ)
057仮令(たとへ)蠑螈別(いもりわけ)さまが
058(なん)()はうとも(かま)やせぬ
059ウラナイ(けう)のお(みち)から
060()うても(ちち)はユラリ(ひこ)
061末代日(まつだいひ)王天(わうてん)(かみ)
062(はは)(みこと)上義姫(じやうぎひめ)
063(まこと)(みち)から()うたなら
064(たは)けた(はなし)であるけれど
065ウラナイ(けう)(みち)として
066(なん)とか()とか(かみ)()
067つけて(よろこ)んで()(うへ)
068仮令(たとへ)松彦(まつひこ)父上(ちちうへ)
069ユラリの(ひこ)となりすまし
070(はは)(みこと)上義姫(じやうぎひめ)
071(かみ)(かみ)との夫婦(ふうふ)ぢやと
072()つた(ところ)何悪(なにわる)
073蠑螈別(いもりわけ)もお(とら)さまも
074とつくに承知(しようち)(うへ)ぢやないか
075何程(なにほど)魔我(まが)さまがゴテゴテと
076(まが)つて()やうが()(たて)
077二人(ふたり)(なか)にたつものか
078ホヽヽヽヽあた可笑(をか)しい
079(ちち)(はは)との久方(ひさかた)
080睦言葉(むつみことば)外面(そとも)から
081立聞(たちぎ)きなして()(おこ)
082悋気(りんき)(ほのほ)(つつ)まれて
083外聞(ぐわいぶん)(わる)門口(かどぐち)
084カヽヽヽカツと(わら)()
085一丈(いちぢやう)二尺(にしやく)(まはし)をば
086()めた(をとこ)のすることか
087(はぢ)()らぬも(ほど)がある
088こんなお(かた)副教主(ふくけうしゆ)
089蠑螈別(いもりわけ)片腕(かたうで)
090なつて(ござ)ると(おも)うたら
091仏壇(ぶつだん)(そこ)めげぢやないけれど
092阿弥陀(あみだ)(こぼ)れて()るぢやないか
093オホヽヽヽヽオホヽヽヽ
094魔我彦(まがひこ)さまのスタイルは
095(なん)仮令(たとへ)()からうか
096(どぶ)()ちたる痩鼠(やせねずみ)
097雪隠(せんち)()ちた(にはとり)
098尾羽(をは)打枯(うちか)らし(こし)()げて
099(いぬ)遠吠(とほぼ)卑怯(ひけふ)にも
100(わら)つて()()浅間(あさま)しさ
101オツトドツコイ惟神(かむながら)
102(かみ)のお(みち)にあり(なが)
103腹立(はらだ)(まぎ)れに魔我彦(まがひこ)
104()らず()らずに悪口(わるくち)
105子供(こども)()として()()てた
106(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
107(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
108道理(だうり)()らぬ年若(としわか)
109(むすめ)()つた世迷言(よまひごと)
110直日(なほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)
111悪言暴語(あくげんばうご)罪科(つみとが)
112何卒(なにとぞ)(ゆる)(くだ)さんせ
113(ちち)(はは)との()(うへ)
114(おも)ひにあまつて(おも)はざる
115脱線(だつせん)()りを発揮(はつき)した
116乙女心(をとめごころ)(あは)れみて
117(ゆる)させ(たま)三五(あななひ)
118皇大神(すめおほかみ)御前(おんまへ)
119(つつし)(うやま)詫奉(わびまつ)る』
120松彦(まつひこ)千代子(ちよこ)(そと)()たきり、121(なん)だか(うた)つてゐる(やう)だな。122うつかりした(こと)()つて魔我彦(まがひこ)さまの機嫌(きげん)(そこな)つてはならないがな』
123松姫(まつひめ)『お千代(ちよ)何分(なにぶん)有名(いうめい)侠客(けふかく)(そだ)てられ、124(ちひ)さい(とき)からスレツからしに(そだ)()げられたものだから、125肝玉(きもだま)(ふと)く、126(とし)似合(にあ)はぬ早熟(ませ)くさりで随分(ずゐぶん)(えら)(こと)()ひますよ。127時々(ときどき)脱線(だつせん)()りをやつて蠑螈別(いもりわけ)さまや魔我彦(まがひこ)さまをアフンとさせ、128ヤンチヤ(むすめ)()(ほしいまま)にして()ります。129それ(ゆゑ)(わたし)名乗(なの)つてやり()かつたなれど、130故意(わざ)とに(かく)して()りました』
131松彦(まつひこ)『お千代(ちよ)には如何(どう)()(はづみ)でお(まへ)()うたのだ』
132松姫(まつひめ)『あのお(とら)さまが()れて()たのですよ。133(おな)侠客(けふかく)同志(どうし)(こころ)(やす)かつたと()えて、134(おや)兄弟(きやうだい)もない(むすめ)だから、135ここで立派(りつぱ)(そだ)()()いと()つて親切(しんせつ)()れて()たのです。136それから(わたし)様子(やうす)(かんが)へて()れば(まつた)(わたし)(むすめ)()(こと)(わか)り、137()(たて)(たま)らず(うれ)しうなつて()ましたが、138(いま)名乗(なの)つては、139あの()()めによくないと(おも)ひ、140今日(けふ)()までも(かく)して()りました。141本当(ほんたう)子供(こども)()ふものは教育(けういく)大切(たいせつ)ですな。142(おや)のない()泥棒(どろばう)になつたり、143大悪人(だいあくにん)になるのは世間(せけん)沢山(たくさん)ある(なら)ひですから、144これから十分(じふぶん)()をつけて教育(けういく)をしてやらねばなりますまい。145十二(じふに)(さん)(ばば)()(やう)(こと)()ふのですから(こま)つて(しま)ひますわ』
146松彦(まつひこ)『さうだな。147子供(こども)教育(けういく)肝腎(かんじん)だ。148子供(こども)()ふものは模倣性(もはうせい)()つてゐるから見聞(みきき)した(こと)自分(じぶん)(すぐ)実行(じつかう)したがるものだ。149子供(こども)(おや)真似(まね)をして(あそ)びたがるものなり、150大人(おとな)(また)(しろ)(いし)(くろ)(いし)(なら)べて子供(こども)真似(まね)をしたがるものだ。151これもヤツパリ因碁(いんごう)だらうよ。152アハヽヽヽヽ』
153松姫(まつひめ)(わたし)だつて、154貴郎(あなた)だつて(いま)こそ神様(かみさま)のお(みち)(つか)へて(ひと)(あが)められて先生顔(せんせいがほ)をして()りますが、155あの()出来(でき)時分(じぶん)随分(ずゐぶん)なつて()ませぬでしたな。156あの(とき)(たましひ)宿(やど)つた()だもの、157(ろく)()(うま)れさうな(こと)がありませぬわ。158まだまア不具(かたわ)(うま)れて()なんだのが、159神様(かみさま)のお(めぐ)みですよ』
160松彦(まつひこ)(しか)しお千代(ちよ)何時(いつ)(まで)(そと)()つて魔我彦(まがひこ)だとか、161(なん)とか(うた)つてるぢやないか。162(こま)つたものだな。163どれお千代(ちよ)()んで()う』
164()(なが)松彦(まつひこ)()つて門口(かどぐち)()(ひら)(そと)(のぞ)()んだ。165千代(ちよ)はイーンイーンをしたり、166()()いたり拳骨(げんこつ)(かた)めて(なん)だか(ひと)(あたま)でも(なぐ)(やう)真似(まね)して、167空中(くうちう)(なぐ)つてゐる。
168松彦(まつひこ)『これこれお千代(ちよ)169(まへ)170そりや(なに)をして()るのだい』
171千代(ちよ)『はい、172これはこれは末代日(まつだいひ)王天(わうてん)大神様(おほかみさま)173上義姫(じやうぎひめ)との御再会(ごさいくわい)(しゆく)するためきつく(ひめ)岩戸(いはと)(そと)神楽(かぐら)()げて()りますのよ。174(なん)(むすめ)だつて御夫婦(ごふうふ)(ひさ)()りの御対面(ごたいめん)御邪魔(おじやま)になつては、175ならないと()()かして()りますのよ。176(いま)(うち)にお()アさまと、177とつくり()いたり(わら)うたり、178(ちから)一杯(いつぱい)芝居(しばゐ)()さいませ。179(とう)さまやお(かあ)さまのお(たの)しみのお邪魔(じやま)になつてはなりませぬからな』
180松彦(まつひこ)(なん)(あき)れたお転婆(てんば)だなア。181これ、182千代(ちよ)サン、183そんな斟酌(しんしやく)()らない、184とつと(はい)つておいで』
185千代(ちよ)『もう(しばら)くここで(あそ)ばして(くだ)さいな』
186松彦(まつひこ)(あそ)ぶのはいいが魔我彦(まがひこ)()うだの()うだのと(にく)まれ(ぐち)(たた)いちやいけないよ』
187千代(ちよ)『だつてお(とう)さま魔我彦(まがひこ)さまは仕方(しかた)のない(をとこ)だもの。188チツと(くらゐ)(はぢ)をかかしてやらねば(のち)()めになりませぬわ。189(をとこ)(くせ)()がな(すき)がな、190()アさまの居間(ゐま)へやつて()て、191味噌(みそ)ばつかり()るのですもの、192()かぬたらしい。193あたい(はら)()つて(たま)らぬのよ。194今日(けふ)まで辛抱(しんばう)して()つたのだけれど、195(とう)さまとお(かあ)さまが(わか)つたからは、196もう大丈夫(だいぢやうぶ)197魔我彦(まがひこ)(ぐらゐ)(なん)(そく)でやつて()ても大丈夫(だいぢやうぶ)ですわ。198(おや)(ひかり)七里(ななさと)(ひか)ると()ふぢやありませぬか。199(なが)(あひだ)(おや)なしぢや(おや)なしぢやと()つて軽蔑(けいべつ)され、200(くや)残念(ざんねん)(いま)まで(こば)つて()つたのですよ。201(その)(なか)でも魔我(まが)一番(いちばん)(わたし)軽蔑(けいべつ)したの。202さうだから日頃(ひごろ)鬱憤(うつぷん)破裂(はれつ)して一人(ひとり)(くち)から悪罵(あくば)破裂(はれつ)するのですもの。203チツとは()はして(くだ)さいな。204まだこれ(くらゐ)()つた(ところ)三番叟(さんばそう)ですわ』
205松彦(まつひこ)『お(まへ)(こころ)になれば無理(むり)()からうが、206そこを辛抱(しんばう)するのが神様(かみさま)(みち)だ。207さうズケズケと()ひたい(こと)()つて(ひと)(にく)まれるものではない。208子供(こども)子供(こども)(やう)にして()ればいいのだよ』
209千代(ちよ)魔我彦(まがひこ)(にく)まれたつて(かま)はぬぢやありませぬか。210(とう)さまとお(かあ)さまに可愛(かあい)がつて(もら)ひさへすれば(よろ)しいわ、211ねえ』
212松彦(まつひこ)()(かく)(かあ)さまが()つてゐるからお這入(はい)りなさい』
213 お千代(ちよ)はニコニコとして松彦(まつひこ)(うしろ)(したが)這入(はい)つて()た。
214松彦(まつひこ)『お千代(ちよ)随分(ずゐぶん)スレツからしになつたものだ。215(こま)つた(こと)だな』
216松姫(まつひめ)本当(ほんたう)(こま)りますよ。217これが(わたし)(むすめ)だと(おほ)きな(こゑ)では()はれないのですもの。218本当(ほんたう)(こま)つちまいます。219こんな()成人(せいじん)したら(また)博奕(ばくち)()ちの親方(おやかた)にでもなりやせまいかと(おも)へば(すゑ)(おそ)ろしう(ござ)いますわ』
220千代(ちよ)『お(かあ)さま、221(わたし)侠客(けふかく)になるつもりなのよ。222(よわ)きを(たす)け、223(つよ)きを(くじ)き、224(おほ)きな荒男(あらをとこ)(あご)使(つか)女王(ぢよわう)気取(きど)りになり、225姐貴(あねき)姐貴(あねき)(たた)へられて()遠近(ゑんきん)(とどろ)かすのが人生(じんせい)第一(だいいち)(のぞみ)ですわ。226(とら)()アさまを()なさい。227侠客(けふかく)だつたお(かげ)蠑螈別(いもりわけ)さまのお()()りになつて()らつしやるぢやありませぬか』
228松姫(まつひめ)『これお千代(ちよ)229(まへ)はお(とら)()アさまの(やう)になりたいのかい』
230千代(ちよ)『あたい、231(とら)()アさまの(やう)中途半(ちうとはん)女侠客(をんなけふかく)(きら)ひよ。232波斯(フサ)(くに)233(つき)(くに)きつての大親分(おほおやぶん)にならうと(おも)つてゐるの』
234松彦(まつひこ)(こま)つたな、235(えら)いものを()んだものだ。236やつぱり種子(たね)(あらそ)はれぬものかいな』
237千代(ちよ)『ホヽヽヽヽ茄子(なす)種子(たね)茄子(なす)238(うり)(たね)()けば(うり)(なへ)()えます。239(わたし)はお(とう)さま、240(かあ)さまのヤンチヤ身魂(みたま)から(この)()(うま)れ、241(その)(うへ)侠客(けふかく)()(そだ)てられたものだもの、242()んな(こころ)になるのは当然(あたりまへ)ですわ』
243松彦(まつひこ)『お(まへ)神様(かみさま)宣伝使(せんでんし)になるのが()いか、244侠客(けふかく)になるのが()いか』
245千代(ちよ)神様(かみさま)宣伝使(せんでんし)なんて()()かぬじやありませぬか。246(わけ)(わか)らぬ婆嬶(ばばかか)時代(じだい)(おく)れの老爺(ぢい)さまや、247剛欲(がうよく)人間(にんげん)や、248(めくら)(おし)に、249不具(ふぐ)病身者(びやうしんもの)250一人(ひとり)だつて満足(まんぞく)のものが神様(かみさま)(ところ)()つて()ますか。251たまたま(からだ)丈夫(ぢやうぶ)男女(だんぢよ)()たと(おも)へば精神上(せいしんじやう)欠陥(けつかん)のある人間(にんげん)ばつかり、252そんな(ひと)(あが)められたとて(なに)面白(おもしろ)(ござ)りませう。253理解(りかい)(うへ)(あが)められたのなら愉快(ゆくわい)ですが、254無理解者(むりかいもの)から()(はや)されたつて(なに)光栄(くわうえい)ですか。255本当(ほんたう)馬鹿(ばか)らしく()()くなつて(しま)ひますわ。256それよりも侠客(けふかく)になつて御覧(ごらん)なさい。257裸百貫(はだかひやくくわん)荒男(あらをとこ)258霊肉(れいにく)ともに欠陥(けつかん)のない、259(をとこ)(なか)(をとこ)(あつ)まつて()()(いさ)み、260(まこと)()て、261悪人(あくにん)(こら)し、262まるで神様(かみさま)(やう)(よく)のない、263宵越(よひご)しの(ぜに)使(つか)はぬ綺麗(きれい)薩張(さつぱ)りした人間(にんげん)ばかりに姐貴々々(あねきあねき)とたてられて、264(この)()(おく)るほど愉快(ゆくわい)(こと)がありますか。265あたいは何処迄(どこまで)女侠客(をんなけふかく)になるのが(のぞ)みです』
266松彦(まつひこ)『ハヽヽヽヽ(こま)つたな。267(おや)宣伝使(せんでんし)268()女侠客(をんなけふかく)269どうも(そり)()はぬ(やう)だ』
270千代(ちよ)『お(とう)さま、271大工(だいく)()大工(だいく)(いとな)み、272医者(いしや)()何処迄(どこまで)医者(いしや)をやらねばならぬと()規則(きそく)はありますまい。273各自(めいめい)人間(にんげん)には、274それ相応(さうおう)天才(てんさい)があつて(すべ)ての事業(じげふ)適不適(てきふてき)があるものです。275自分(じぶん)天才(てんさい)十二分(じふにぶん)発揮(はつき)するのが教育(けういく)精神(せいしん)でせう。276圧迫(あつぱく)教育(けういく)(ほどこ)して児童(じどう)本能(ほんのう)(きず)つけ、277(ます)できり(そろ)へた(やう)団栗(どんぐり)背競(せいくら)べの(やう)人間(にんげん)ばかり(つく)()げる(やう)現在(げんざい)教育(けういく)では大人物(だいじんぶつ)出来(でき)ませぬぜ。278植物(しよくぶつ)だつて、279(えだ)()げたり、280()つたり、281針金(はりがね)(くく)つたり、282いろいろと干渉(かんせう)教育(けういく)(ほどこ)すと、283(とこ)()置物(おきもの)よりなりますまい。284(やま)(たに)自由自在(じいうじざい)成育(せいいく)した樹木(じゆもく)成人(せいじん)して立派(りつぱ)(はしら)になりませう。285さうだから人間(にんげん)如何(どう)しても天才(てんさい)完全(くわんぜん)発揮(はつき)させる(やう)教育(けういく)させなくては駄目(だめ)ですわ』
286松彦(まつひこ)松姫(まつひめ)287(まへ)()つた(とほ)り、288(なん)とまアこましやくれた(むすめ)だな。289随分(ずゐぶん)社会(しやくわい)教育(けういく)()けたと()えるな』
290松姫(まつひめ)到底(たうてい)(わたし)()には()はない(むすめ)ですよ』
291松彦(まつひこ)『さうだな。292いや(かへつ)干渉(かんせう)せない(はう)がよいかも()れない。293一六(いちろく)ものだ。294大変(たいへん)善人(ぜんにん)になるか、295悪人(あくにん)になるか、296(さき)()()らねば(わか)るまい。297到底(たうてい)(おや)(ちから)では駄目(だめ)だ。298神様(かみさま)にお(まか)せするが一等(いつとう)だ』
299千代(ちよ)『それが所謂(いはゆる)惟神教育(かむながらけういく)ですよ。300貴方(あなた)だつて、301いつも惟神(かむながら)々々(かむながら)仰有(おつしや)るのですもの』
302松彦(まつひこ)『アハヽヽヽヽ』
303松姫(まつひめ)『オホヽヽヽヽ』
304千代(ちよ)惟神(かむながら)(かみ)(まか)せば(おのづか)
305(まつ)(みどり)千代(ちよ)(さか)ゑむ
306相生(あひおひ)(まつ)下露(したつゆ)()()けて
307()()でにけり味良(あぢよ)(きのこ)は』
308大正一一・一二・一二 旧一〇・二四 北村隆光録)
   
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10/28霊界物語音読第37、38、63巻と、大本神諭、伊都能売神諭をアップしました。
10/26【霊界物語ネット】大本神諭を「年月日順」で並べた時の順序が、一部おかしいものがあったので修正しました。(os176,192,193,191,235 の5つ)