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第一〇章 天国(てんごく)(とみ)〔一二六四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第48巻 舎身活躍 亥の巻 篇:第3篇 愛善信真 よみ:あいぜんしんしん
章:第10章 天国の富 よみ:てんごくのとみ 通し章番号:1264
口述日:1923(大正12)年01月13日(旧11月27日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
自然界と霊界には惟神の順序によって相応がある。人間は天人の有するところをすべて有している。人間はその内分から見れば霊界に居る。しかしまた同時に、外分から見ると自然界に居る。
人間の自然的・外的記憶に属するものを外分と言う。人間の知識や学問等から来る悦楽および会館のすべて世間的趣味を帯びるもの、肉体の感覚、言語、動作が外分である。
外分は、大神より来る神的・霊的内流が止まる終極点の事物である。神的順序が究極するところは万物の霊長、神の生き宮、天人の養成所である人間なのである。ゆえに人間は神様の根底となり基礎となるべきことを知らなければならない。
このような尊い存在である人間が、内分を神に背けて高天原との連絡を断絶し、自然界と自己に向けて自己を愛し世間を愛し外分のみに向かっているゆえに、大神はぜひなく予言者という媒介人を設けて地上に降し、御経綸を行わせ給うたのである。
治国別は竜公とともに言霊別命の化相身である五三公に案内され、珍彦の館を後にして中間天国の各団体を訪問することになった。一行は樹木が秩序よく生えている金砂銀砂をしきつめた平坦な道を進んで行く。
道の両方には天国の田が展開し、涼風にそよぐ稲葉の音が心地よく耳に響いてくる。天人の男女は水田に入って草取り歌を歌いながら草を取っている。
五三公は、天国では土地は全部団体の公有でありながら、みな一切平等に御神業と額に汗をして神様のために活動し、それぞれの愉快に立ち働いているという。そして、天国にも貧富はあるが、貧富は現界のようによく働く者が多くの報酬を得るのではなく、神様の賜うところであるという。
各人の努力によって獲得するものではなく、現界にあるときに尽くした善徳の如何によって貧富が惟神につくので、貧者は富者を見てこれを模範とし、善徳を積むことのみを考えるのだという。
治国別の問いに答えて五三公は、天国の富者は現界にあるうちによく神を理解し愛のために愛をなし、善のために善をなし、真のために真を行い、自利心を捨てて神の国の建設のために心身を尽くして現界で十分に活動した者たちだと説いた。
竜公も交えて四方山話した後、五三公は霊陽山の名所に二人を案内しようと歩を進めた。一行は天国街道を進み霊陽山のふもとについた。五三公は、ここは第二天国の有名な公園地であると紹介した。
二人の目には天国の公園の景色はかすんで見えたが、五三公に言われて被面布をかぶり、麗しい公園の花卉・庭園を見ることができた。五三公の諭しを聞いて、二人もようやく被面布を取っても花園の光景を見ることができるようになってきた。二人は神の御恵に感謝した。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:149頁 八幡書店版:第8輯 643頁 修補版: 校定版:155頁 普及版:77頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎著作集 > 第一巻「神と人間」 > 『霊界物語』 抄 > 愛善信真
001 現界(げんかい)(すなは)自然界(しぜんかい)万物(ばんぶつ)霊界(れいかい)万物(ばんぶつ)との(あひだ)には、002惟神(かむながら)順序(じゆんじよ)によりて相応(さうおう)なるものがある。003(また)人間(にんげん)万事(ばんじ)天界(てんかい)万物(ばんぶつ)との(あひだ)(うご)かすべからざる理法(りはふ)があり、004(また)(その)連結(れんけつ)によつて相応(さうおう)なるものがある。005そして人間(にんげん)(また)天人(てんにん)(いう)する(ところ)(すべ)(いう)すると(とも)に、006(その)(いう)せざる(ところ)をも(また)(いう)するものである。007人間(にんげん)はその内分(ないぶん)より()霊界(れいかい)()るものであるが、008それと同時(どうじ)に、009外分(ぐわいぶん)より()て、010人間(にんげん)自然界(しぜんかい)()るのである。011(ひと)自然的(しぜんてき)(すなは)外的(ぐわいてき)記憶(きおく)(ぞく)するものを外分(ぐわいぶん)(しよう)し、012想念(さうねん)と、013これよりする想像(さうざう)とに(くわん)する一切(いつさい)事物(じぶつ)()ふのである。014約言(やくげん)すれば、015人間(にんげん)知識(ちしき)学問(がくもん)(とう)より(きた)悦楽(えつらく)(およ)快感(くわいかん)(すべ)世間的(せけんてき)趣味(しゆみ)()ぶるもの、016(また)肉体(にくたい)感官(かんくわん)(ぞく)する諸々(もろもろ)快感(くわいかん)(およ)感覚(かんかく)017言語(げんご)018動作(どうさ)(あは)せて(これ)人間(にんげん)外分(ぐわいぶん)となすのである。019是等(これら)外分(ぐわいぶん)(いづ)れも大神(おほかみ)より(きた)神的(しんてき)(すなは)霊的内流(れいてきないりう)(とど)まる(ところ)終極点(しうきよくてん)()ける事物(じぶつ)である。020何故(なぜ)なれば、021神的(しんてき)内流(ないりう)なるものは(けつ)して中途(ちうと)(とど)まるものでなく、022(かなら)ずや(その)窮極(きうきよく)(ところ)まで進行(しんかう)するからである。023この神的(しんてき)順序(じゆんじよ)窮極(きうきよく)する(ところ)所謂(いはゆる)万物(ばんぶつ)霊長(れいちやう)024(かみ)生宮(いきみや)025天地(てんち)経綸(けいりん)主宰者(しゆさいしや)026天人(てんにん)養成所(やうせいしよ)たるべき人間(にんげん)なのである。027(ゆゑ)人間(にんげん)(すべ)神様(かみさま)根底(こんてい)となり、028基礎(きそ)となるべき(こと)()るべきである。029(また)神格(しんかく)内流(ないりう)通過(つうくわ)する中間(ちうかん)高天原(たかあまはら)にして、030(その)窮極(きうきよく)する(ところ)(すなは)人間(にんげん)(ぞん)する。031(ゆゑ)に、032(また)この連結中(れんけつちう)()らないものは何物(なにもの)存在(そんざい)する(こと)()ないのである。033(ゆゑ)天界(てんかい)人類(じんるゐ)和合(わがふ)連結(れんけつ)するや、034両々(りやうりやう)相倚(あひよ)りて継続(けいぞく)存在(そんざい)するものなる(こと)(あきら)()るのである。035(ゆゑ)天界(てんかい)(はな)れたる人間(にんげん)(かぎ)のなき(くさり)(ごと)く、036(また)人類(じんるゐ)(はな)れたる天界(てんかい)基礎(きそ)なき(いへ)(ごと)くにして、037双方(さうはう)(あひ)和合(わがふ)せなくてはならないものである。
038 (かく)(ごと)(たふと)人間(にんげん)が、039(その)内分(ないぶん)(かみ)(そむ)けて、040高天原(たかあまはら)との連絡(れんらく)断絶(だんぜつ)し、041(かへつ)(これ)自然界(しぜんかい)自己(じこ)とに()けて、042自己(じこ)(あい)し、043世間(せけん)(あい)し、044(その)外分(ぐわいぶん)のみに(むか)ひたるにより、045(したが)つて人間(にんげん)(その)()退(しりぞ)けて(ふたた)高天原(たかあまはら)根底(こんてい)となり、046基礎(きそ)となるを()ざらしめたるによつて、047大神(おほかみ)是非(ぜひ)なく、048(ここ)予言者(よげんしや)なる媒介天人(ばいかいてんにん)(まう)けて(これ)地上(ちじやう)(くだ)し、049(その)神人(しんじん)をもつて天界(てんかい)根底(こんてい)(およ)基礎(きそ)となし、050(また)(これ)によつて天界(てんかい)人間(にんげん)とを和合(わがふ)せしめ、051地上(ちじやう)をして天国(てんごく)同様(どうやう)国土(こくど)となさしめ(たま)ふべく、052甚深(じんしん)なる経綸(けいりん)(おこな)はせたまうたのである。053この御経綸(ごけいりん)完成(くわんせい)した(あかつき)(しよう)して、054(まつ)()055ミロクの()056(また)天国(てんごく)()()ふのである。057そして(いづ)御霊(みたま)058(みづ)御霊(みたま)経緯(けいゐ)予言者(よげんしや)()(つう)(くち)(つう)じて聖言(せいげん)伝達(でんたつ)し、059完全(くわんぜん)なる天地合体(てんちがつたい)国土(こくど)完成(くわんせい)せしめむとしたまうたのである。060大本開祖(おほもとかいそ)神諭(しんゆ)に『(てん)()(ひと)つに(まる)めて、061神国(しんこく)()(いた)すぞよ。062三千世界(さんぜんせかい)一度(いちど)(ひら)(うめ)(はな)063須弥仙山(しゆみせんざん)(こし)()(うしとら)金神(こんじん)(まも)るぞよ。064この大本(おほもと)天地(てんち)大橋(おほはし)065世界(せかい)人民(じんみん)(この)(はし)(わた)りて()ねば、066(まこと)のお(かげ)(わか)らぬぞよ』と平易(へいい)簡明(かんめい)(しめ)されて()るのである。067されど現代(げんだい)人間(にんげん)(かへつ)てかかる平易(へいい)簡明(かんめい)なる聖言(せいげん)には(みみ)()さず、068不可解(ふかかい)なる難書(なんしよ)(あさ)り、069(これ)半可通的(はんかつうてき)誤解(ごかい)して(その)知識(ちしき)(ほこ)らむとするのは(じつ)(あさ)ましいものである。
070 治国別(はるくにわけ)竜公(たつこう)(とも)言霊別命(ことたまわけのみこと)化相身(けさうしん)なる五三公(いそこう)案内(あんない)され、071珍彦(うづひこ)(やかた)(あと)にして中間天国(ちうかんてんごく)各団体(かくだんたい)訪問(はうもん)する(こと)となつた。072五三公(いそこう)()()はれぬ(うるは)しき樹木(じゆもく)秩序(ちつじよ)よく間隔(かんかく)(へだ)てて点綴(てんてつ)せる、073金砂銀砂(きんしやぎんしや)()きつめたる(ごと)平坦路(へいたんろ)をいそいそとして(すす)んで()く。074(みち)両方(りやうはう)には、075天国(てんごく)狭田(さだ)076長田(ながた)077高田(たかだ)078窪田(くぼた)展開(てんかい)し、079()()はれぬ涼風(りやうふう)にそよぐ稲葉(いなば)(おと)はサヤサヤと心地(ここち)よく(みみ)(ひび)いて()る。080天人(てんにん)男女(だんぢよ)()()はれぬ(うるは)しき面貌(めんばう)をしながら、081瑪瑙(めなう)(ごと)()(とほ)つた(すね)(あら)はし、082水田(みづた)(はい)つて草取(くさとり)をしながら(いさ)ましき(こゑ)草取歌(くさとりうた)(うた)つて()る。083太陽(たいやう)(あま)(たか)からず頭上(づじやう)(かがや)きたれども、084自然界(しぜんかい)(ごと)()げつくやうな(あつ)さもなく、085(じつ)()心地(ごこち)のよい温泉(をんせん)(はい)つたやうな陽気(やうき)である。086さうして(この)天国(てんごく)には(けつ)して(ふゆ)がない、087永久(とこしへ)草木(さうもく)繁茂(はんも)し、088落葉樹(らくえうじゆ)(ごと)きは(すこ)しも見当(みあた)らない。089田面(たのも)金銀色(きんぎんしよく)(みづ)にて()たされ、090稲葉(いなば)(あを)(かぜ)(ひるがへ)(たび)(ごと)金銀(きんぎん)(なみ)()たせ、091(なん)とも筆舌(ひつぜつ)(つく)(がた)光景(くわうけい)である。092五三公(いそこう)途中(とちう)()()まり、093二人(ふたり)(かへり)みて微笑(ほほえ)みながら、094()()はれぬ(よろこ)びの(いろ)(たた)へて、
095治国別(はるくにわけ)(さま)096御覧(ごらん)なさいませ、097天国(てんごく)にも矢張(やつぱ)農工商(のうこうしやう)事業(じげふ)(いとな)まれて()ます。098さうしてあの(とほ)各人(かくじん)一団(いちだん)となつて(その)(げふ)(たの)しみ、099歓喜(くわんき)生活(せいくわつ)(おく)つて()ります。100(じつ)()るも愉快(ゆくわい)光景(くわうけい)ぢやありませぬか』
101成程(なるほど)102(じつ)各人(かくじん)(おのれ)(わす)一斉(いつせい)(げふ)(たの)しむ光景(くわうけい)は、103到底(たうてい)現界(げんかい)(おい)夢想(むさう)だも出来(でき)ない有様(ありさま)(ござ)いますな。104さうして矢張(やはり)()天人(てんにん)(ども)各自(かくじ)土地(とち)所有(しよいう)して()るので(ござ)いますか』
105『イエイエ、106土地(とち)全部(ぜんぶ)団体(だんたい)公有(こういう)です。107地上(ちじやう)世界(せかい)(ごと)大地主(おほぢぬし)108自作農(じさくのう)(また)小作農(こさくのう)などの(いま)はしき制度(せいど)(ござ)いませぬ、109(みな)一切(いつさい)平等(べうどう)何事(なにごと)御神業(ごしんげふ)(よろこ)んで(ひたひ)(あせ)をし、110神様(かみさま)のために活動(くわつどう)して()るのです。111さうして事業(じげふ)趣味(しゆみ)出来(でき)て、112(たれ)一人(ひとり)不服(ふふく)(とな)ふる(もの)もなく、113(かふ)(こころ)(おつ)(こころ)114(おつ)(こころ)(かふ)(こころ)115各人(かくじん)(みな)(こころ)(あは)せ、116何事(なにごと)(みな)御神業(ごしんげふ)(しん)じ、117あの(とほ)愉快(ゆくわい)()(はたら)いて()るのです』
118『さうすれば天国(てんごく)(おい)ては貧富(ひんぷ)区別(くべつ)はなく、119所謂(いはゆる)社会主義的(しやくわいしゆぎてき)制度(せいど)(おこな)はれて()るのですか』
120天国(てんごく)にも貧富(ひんぷ)区別(くべつ)があります。121(おな)団体(だんたい)(なか)にも富者(ふうしや)貧者(ひんじや)もあります。122(しか)しながら、123貧富(ひんぷ)事業(じげふ)とは別個(べつこ)のものです』
124(はたら)きによつて(その)報酬(ほうしう)()るに(あら)ざれば、125貧富(ひんぷ)区別(くべつ)がつく(はず)がないぢやありませぬか。126(おな)じやうに(はたら)き、127(おな)(もの)分配(ぶんぱい)して生活(せいくわつ)(つづ)ける天人(てんにん)に、128どうして(また)貧富(ひんぷ)区別(くべつ)がつくのでせうか』
129現界(げんかい)(おい)ては、130(すべ)体主霊従(たいしゆれいじう)法則(はふそく)のやうになつて()ます。131それ(ゆゑ)(すぐ)れたもの、132よく(はたら)くものが(おほ)報酬(ほうしう)()るのは自然界(しぜんかい)のやり(かた)です。133天国(てんごく)(おい)ては(すべ)てが神様(かみさま)のものであり、134(すべ)ての事業(じげふ)神様(かみさま)にさして(いただ)くと()(かんが)へを(いづ)れの天人(てんにん)()つて()ります。135それ(ゆゑ)天国(てんごく)(おい)ては貧富(ひんぷ)区別(くべつ)があつても、136貧者(ひんじや)(けつ)して富者(ふうしや)(うら)みませぬ。137何人(なにびと)神様(かみさま)のお(かげ)によつて(はたら)かして(いただ)くのだ、138神様(かみさま)御神格(ごしんかく)によつて()かして(いただ)くのだと、139日々(にちにち)感謝(かんしや)生活(せいくわつ)(おく)らして(いただ)くのですから、140貧富(ひんぷ)などを天人(てんにん)念頭(ねんとう)()きませぬ。141そして、142貧富(ひんぷ)(みな)神様(かみさま)(たま)(ところ)で、143天人(てんにん)各自(めいめい)努力(どりよく)によつて獲得(くわくとく)したものではありませぬ。144(いづ)れも現実界(げんじつかい)にある(とき)(つく)した善徳(ぜんとく)如何(いかん)によりて、145天国(てんごく)()ても矢張(やつぱ)貧富(ひんぷ)惟神的(かむながらてき)につくのです。146貧者(ひんじや)富者(ふうしや)()(これ)模範(もはん)とし、147善徳(ぜんとく)()(こと)のみを(かんが)へて()ります。148天国(てんごく)()ける貧富(ひんぷ)一厘(いちりん)一毛(いちまう)錯誤(さくご)もなく、149不公平(ふこうへい)もありませぬ。150(その)(とく)相応(さうおう)(かみ)から(さづ)けらるるものです』
151天国(てんごく)富者(ふうしや)とは、152現界(げんかい)(おい)如何(いか)なる(こと)(いた)したもので(ござ)いませうか』
153天国(てんごく)団体(だんたい)(もつと)()めるものは、154現界(げんかい)にある(うち)によく(かみ)理解(りかい)し、155(あい)のために(あい)をなし、156(ぜん)のために(ぜん)をなし、157(しん)(ため)(しん)(おこな)ひ、158自利心(じりしん)()て、159さうして(かみ)(くに)建設(けんせつ)(ため)(こころ)(つく)()(つく)し、160忠実(ちうじつ)なる(かみ)下僕(しもべ)となり、161(かつ)(また)現界(げんかい)(おい)充分(じうぶん)活動(くわつどう)をし、162(その)余財(よざい)教会(けうくわい)(ため)(ささ)げ、163(かみ)(さかえ)(みち)拡張(くわくちやう)にのみ心身(しんしん)傾注(けいちゆう)したる善徳者(ぜんとくしや)所謂(いはゆる)天国(てんごく)富者(ふうしや)であります。164(つま)現界(げんかい)(おい)(たから)天国(てんごく)(くら)()んで()いた人達(ひとたち)であります。165さうして中位(ちうゐ)富者(ふうしや)は、166自分(じぶん)知己(ちき)朋友(ほういう)危難(きなん)(すく)ひ、167(また)社会(しやくわい)公共(こうきよう)救済(きうさい)(ため)(ざい)(さん)じ、168隠徳(いんとく)()んだ人間(にんげん)が、169天国(てんごく)(きた)つて大神様(おほかみさま)より相応(さうおう)財産(ざいさん)(たま)はり安楽(あんらく)生活(せいくわつ)(つづ)けて()るのです。170そして天国(てんごく)(いただ)いた財産(ざいさん)(すべ)神様(かみさま)から(たま)はつたものですから、171地上(ちじやう)世界(せかい)(ごと)自由(じいう)(これ)()天人(てんにん)(ほどこ)(こと)出来(でき)ませぬ。172ただ(その)財産(ざいさん)(もつ)神様(かみさま)祭典(さいてん)費用(ひよう)()てたり、173公休日(こうきうび)天人(てんにん)団体(だんたい)(わが)()(まね)き、174自費(じひ)(とう)じて馳走(ちそう)(こしら)大勢(おほぜい)(とも)(たの)しむので(ござ)います、175それ(ゆゑ)天国(てんごく)富者(ふうしや)衆人(しうじん)尊敬(そんけい)(まと)となつて()ります』
176成程(なるほど)177(じつ)平和(へいわ)なものですな、178本当(ほんたう)理想的(りさうてき)社会(しやくわい)(つく)られてありますなア』
179 竜公(たつこう)しやしや()で、
180『モシ五三公(いそこう)さま、181もしも(わたし)天国(てんごく)霊肉脱離(れいにくだつり)(のち)182(のぼ)(こと)()ましたならば、183(さだ)めて貧乏人(びんばふにん)でせうな』
184『アヽさうでせう、185唯今(ただいま)(すぐ)天国(てんごく)住民(ぢゆうみん)となられるやうな(こと)があれば、186貴方(あなた)はやはり第三天国(だいさんてんごく)極貧者(ごくひんしや)でせう。187(しか)(ふたた)現界(げんかい)(かへ)り、188無形(むけい)(たから)()(ぜん)(たから)十分(じふぶん)()みになれば、189天国(てんごく)(たから)となり、190名誉(めいよ)光栄(くわうえい)生涯(しやうがい)永遠(ゑいゑん)(おく)(こと)出来(でき)ませう』
191『それでは聖言(せいげん)に、192(まづ)しきものは(さいはひ)なるかな、193()めるものの天国(てんごく)(いた)るは(はり)(あな)駱駝(らくだ)(かよ)ふよりも(かた)し、194()ふぢやありませぬか』
195(まづ)しきものは(つね)(こころ)(おご)らず、196(かみ)(をしへ)()り、197(かみ)(すく)ひを(もと)め、198(たふと)聖言(せいげん)比較的(ひかくてき)(みみ)()(やす)(ござ)いますが、199地上(ちじやう)(おい)(なに)不自由(ふじゆう)なく財産(ざいさん)のあるものは、200()らず()らずに(かみ)恩寵(おんちよう)(わす)れ、201自己愛(じこあい)(なが)(やす)いものですから、202(その)財産(ざいさん)汚穢(をゑ)となり暗黒(あんこく)となり(あるひ)(おに)となつて地獄(ぢごく)(おと)()くものです。203()しも富者(ふうしや)にして(かみ)(ため)(つく)し、204(また)社会(しやくわい)のために隠徳(いんとく)()むならば、205天国(てんごく)(のぼ)()るの便利(べんり)貧者(ひんじや)よりも(おほ)いかも()れませぬが、206()(なか)はようしたもので富者(ふうしや)天国(てんごく)(きた)るものは、207聖言(せいげん)(しめ)されたる(ごと)(まれ)なものです。208(その)財産(ざいさん)悪用(あくよう)して(ひと)利益(りえき)壟断(ろうだん)し、209(あるひ)邪悪(じやあく)遂行(すゐかう)し、210淫欲(いんよく)(ふけ)り、211身心(しんしん)(けが)(そこな)ひ、212(つひ)霊的(れいてき)不具者(ふぐしや)となつて大抵(たいてい)地獄(ぢごく)()つるものです。213仮令(たとへ)天国(てんごく)(のぼ)()るにしても、214天国(てんごく)()ける極貧者(ごくひんじや)です』
215治国別(はるくにわけ)さまが、216(いま)天国(てんごく)住民(ぢゆうみん)となられましたら()んなものでせう、217相当(さうたう)富者(ふうしや)になられませうかなア』
218五三(いそ)『ハヽヽヽヽ』
219(わら)つて(こた)へず。
220『ヤア先生(せんせい)(あや)しいぞ、221矢張(やはり)これから天国(てんごく)(たから)をお(つみ)にならねばなりますまい』
222五三(いそ)『サア(これ)から霊陽山(れいやうざん)名所(めいしよ)御案内(ごあんない)(いた)しませう』
223(はや)くも()(おこ)した。224二人(ふたり)(あと)(したが)ひ、225(うるは)しき原野(げんや)()うて、226樹木(じゆもく)点綴(てんてつ)せる天国(てんごく)街道(かいだう)歓喜(くわんき)()たされながら(すす)んで()く。227五三公(いそこう)霊陽山(れいやうざん)(ふもと)辿(たど)りついた。
228此処(ここ)第二天国(だいにてんごく)有名(いうめい)なる公園地(こうゑんち)(ござ)います。229今日(けふ)公休日(こうきうび)(ござ)いませぬから、230(あま)天人(てんにん)姿(すがた)()えませぬが、231これ御覧(ごらん)なさいませ、232あの(やま)景色(けしき)()ひ、233岩石(がんせき)配置(はいち)234樹木(じゆもく)(いろ)235(はな)(にほひ)236到底(たうてい)地上(ちじやう)世界(せかい)では()られない景色(けしき)(ござ)いませう』
237治国(はるくに)『ハイ、238(なん)だかぼんやりとして、239(わたし)()には(はい)りませぬ』
240被面布(ひめんぷ)をお(かぶ)りなさい、241さうすればハツキリと(わか)るでせう』
242『ハイ』
243(こた)へて治国別(はるくにわけ)(ただち)被面布(ひめんぷ)(かぶ)つた。244竜公(たつこう)(おな)じく被面布(ひめんぷ)(おもて)(つつ)んだ。
245治国(はるくに)何故(なぜ)246吾々(われわれ)()には被面布(ひめんぷ)がなくては、247(この)(うるは)しき景色(けしき)()()らないのでせうか』
248失礼(しつれい)ながら、249天国(てんごく)智慧(ちゑ)(うと)きものは(この)樹木(じゆもく)花卉(くわき)()()らないのです。250(すべ)(かみ)智慧(ちゑ)()るものの(まへ)には、251各種(かくしゆ)各様(かくやう)樹木(じゆもく)花卉(くわき)にて()ちたる楽園(らくゑん)(あら)はれるものです。252是等(これら)樹木(じゆもく)(もつと)(うるは)しき配列(はいれつ)をなし、253枝々交叉(ししかうさ)して()()はれぬ(よそほ)ひをなし、254薫香(くんかう)(おく)るものです。255(すべ)天国(てんごく)想念(さうねん)国土(こくど)でありますから、256貴方(あなた)神的(しんてき)智慧(ちえ)()つれば、257(ただ)ちに天国(てんごく)花園(はなぞの)眼前(がんぜん)展開(てんかい)(いた)します。258園亭(ゑんてい)あり、259行門(かうもん)あり、260行径(かうけい)あり、261()(みち)美麗(びれい)なる(こと)262言語(げんご)(つく)(ところ)ではありませぬ。263(ゆゑ)(かみ)智慧(ちゑ)()るものは、264(かく)(ごと)楽園(らくゑん)(なか)漫歩(まんぽ)しながら、265(おも)(おも)ひに(はな)()花鬘(はなかづら)(つく)りなどして、266(たの)しく(うれ)しく(くら)()るものです』
267成程(なるほど)268(この)楽園(らくゑん)には被面布(ひめんぷ)(とほ)して(なが)めますれば、269種々雑多(しゆじゆざつた)樹木(じゆもく)270花卉(くわき)吾々(われわれ)地上(ちじやう)(かつ)()ざるものが沢山(たくさん)ございますな』
271是等(これら)(うるは)しき樹木(じゆもく)(ただ)しき(かみ)知識(ちしき)()るものの(あい)(とく)如何(いかん)によりて(はな)(ひら)()(むす)ぶものです。272(いづ)御霊(みたま)神諭(しんゆ)にも「一度(いちど)(ひら)(うめ)(はな)273(ひら)いて()りて()(むす)び、274スの(たね)(やしな)ふ」とあるでせう。275(ひら)(うめ)(はな)とは、276智慧(ちゑ)証覚(しようかく)とに相応(さうおう)する情態(じやうたい)(いひ)であります。277()くなる(とき)は、278天国(てんごく)園亭(ゑんてい)楽園(らくゑん)()(むす)樹木(じゆもく)(およ)花卉(くわき)(かみ)(そな)(もの)として、279(また)天人(てんにん)各自(かくじ)歓喜(くわんき)(たね)として各自(かくじ)(とく)によつて現前(げんぜん)するものです。280高天原(たかあまはら)には(かく)(ごと)楽園(らくゑん)のある(こと)()いては()りますが、281(ただ)(これ)実際(じつさい)()(もの)は、282(ただ)(かみ)よりする愛善(あいぜん)(とく)()(もの)(およ)自然界(しぜんかい)(ひかり)(その)(いつは)りとによつて自己(じこ)胸中(きようちう)にある(ところ)天界(てんかい)(ひかり)(ほろ)ぼさなかつた(もの)(かぎ)つて()ります。283(ゆゑ)高天原(たかあまはら)(たい)して()(いま)()えざるもの、284(みみ)(いま)(きこ)えざるものは、285(げん)(その)()(ちか)づき()ると(いへど)も、286(この)光景(くわうけい)()(こと)(また)(かく)(ごと)(うるは)しき音楽(おんがく)(こゑ)()(こと)出来(でき)ませぬ』
287種々(さまざま)御教諭(ごけうゆ)288いや有難(ありがた)(ござ)いました。289これで吾々(われわれ)大変(たいへん)神様(かみさま)御恵(みめぐみ)(いただ)き、290どうやら被面布(ひめんぷ)()つてもこの花園(はなぞの)光景(くわうけい)()えるやうになつて(まゐ)りました。291嗚呼(ああ)神様(かみさま)292言霊別命(ことたまわけのみこと)(さま)御化身(ごけしん)なる五三公様(いそこうさま)(くち)(とほ)して、293天国(てんごく)福音(ふくいん)をお(しめ)(くだ)さつた(その)御恵(みめぐみ)有難(ありがた)感謝(かんしや)(いた)します。294アヽ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
295大正一二・一・一三 旧一一・一一・二七 加藤明子録)