霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 冥歌(めいか)〔一二七二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第48巻 舎身活躍 亥の巻 篇:第4篇 福音輝陣 よみ:ふくいんきじん
章:第18章 第48巻 よみ:めいか 通し章番号:1272
口述日:1923(大正12)年01月14日(旧11月28日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
浮木の森の陣営では、幽冥旅行無事終了の祝宴が開かれ、バラモン軍と三五教の和睦の宴も兼ねられた。三五教の大神を祭り、感謝祈願の祝詞を奏上した上で、広い居間に一同は円陣を作り、山海の珍味を集めて歌い舞った。
治国別はと竜公は、天界を讃える歌を歌った。ランチと片彦は、幽冥界のありさまを歌い、自らの罪を懺悔し三五教の宣伝使たちに救われた感謝を歌って戒めを示した。松彦とお寅はこれまでの経緯を歌い、浮木の森の陣営で人事不省となっていたランチ一同を介抱したときの様子を歌った。
お民は万公に歌を強いられ、おどけて自分が幽霊となって蠑螈別を怨む歌を歌い、また万公に取り憑くようにおどかして万公の肝を冷やし、一同の笑いを取った。
夜も更けたので、ランチは宴をお開きとし、一同は上機嫌で今に帰り寝に就いた。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4818
愛善世界社版:252頁 八幡書店版:第8輯 682頁 修補版: 校定版:263頁 普及版:128頁 初版: ページ備考:
001 浮木(うきき)(もり)陣営(ぢんえい)には主客(しゆきやく)()()けて、002幽冥(いうめい)旅行(りよかう)無事(ぶじ)終了(しうれう)祝宴(しゆくえん)(ひら)かれた。003(しか)して(また)敵味方(てきみかた)和睦(わぼく)(えん)()ねられたのは()ふまでもない。004ランチ、005片彦(かたひこ)両将軍(りやうしやうぐん)(はじ)め、006治国別(はるくにわけ)正座(しやうざ)(なほ)り、007アーク、008タール、009エキス、010蠑螈別(いもりわけ)011(たみ)012(とら)013竜公(たつこう)014万公(まんこう)015松彦(まつひこ)016アク、017タク、018テク、019ガリヤ、020ケースの面々(めんめん)021()なり(ひろ)居間(ゐま)円陣(ゑんぢん)(つく)り、022山海(さんかい)珍味(ちんみ)(あつ)めて、023土手(どて)()らして(うた)()うた。024勿論(もちろん)それ以前(いぜん)に、025三五教(あななひけう)大神(おほかみ)(まつ)り、026感謝(かんしや)祈願(きぐわん)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)(をは)つた(こと)(ことわ)つておく。
027 治国別(はるくにわけ)声調(せいてう)ゆるやかに(うた)ふ。
028高天原(たかあまはら)何処(いづく)なる
029(きよ)(たふと)(かみ)(くに)
030(さか)えの(はな)永久(とこしへ)
031()きみち(にほ)(かみ)(くに)
032竜公(たつこう)高天原(たかあまはら)何処(いづく)なる
033八重棚雲(やへたなぐも)をかき()けて
034(きよ)(たふと)神人(しんじん)
035常磐堅磐(ときはかきは)にのぼりゆき
036無限(むげん)歓喜(くわんき)()たれつつ
037(よろこ)びゑらぎ(あそ)(くに)
038治国(はるくに)高天原(たかあまはら)神国(しんこく)
039(あい)善徳(ぜんとく)()()ちて
040()天人(てんにん)(ことごと)
041(かみ)(めぐみ)(つつ)まれつ
042日々(にちにち)業務(げふむ)(つつし)みて
043(かみ)御国(みくに)御為(おんため)
044(こころ)(ひと)つに(かた)めつつ
045円満(ゑんまん)具足(ぐそく)団体(だんたい)
046ますます(きよ)(うるは)しく
047(ひら)(すす)むる天人(てんにん)
048(よろこ)(いさ)()まふ(くに)
049竜公(たつこう)高天原(たかあまはら)霊国(れいごく)
050(つき)御神(みかみ)永久(とこしへ)
051(しづ)まりいます(みづ)(くに)
052山川(やまかは)(きよ)()(しげ)
053(はる)(なつ)とのうららかな
054景色(けしき)()てる(うづ)(くに)
055(もも)()()はよく(みの)
056()さへ(わか)らぬ百鳥(ももどり)
057常世(とこよ)(はる)(いは)ひつつ
058(よろこ)びゑらぎ(あそ)(くに)
059顔面(かんばせ)(きよ)()りわたる
060姿(すがた)(やさ)しくニコニコと
061(うれ)ひを()らぬ(かみ)(くに)
062(ひと)(うま)れし吾々(われわれ)
063(この)()()きて大神(おほかみ)
064(みち)(おん)(ため)()(ため)
065(こころ)(みが)()(つく)
066霊肉分離(れいにくぶんり)(その)(のち)
067(あめ)八衢(やちまた)関所(せきしよ)をば
068()えずに(すぐ)天国(てんごく)
069(のぼ)御霊(みたま)(すす)むべく
070(いま)より(こころ)(みが)くべし
071(かみ)吾等(われら)(とも)にあり
072(ひと)(かみ)()(かみ)(みや)
073いかでか(かみ)(かへ)らざらむ
074あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
075御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
076ランチ『根底(ねそこ)(くに)(しこ)(くに)
077八十(やそ)曲津(まがつ)醜魂(しこたま)
078ウヨウヨ(むら)がり()まふ(くに)
079(ちり)(あくた)(けが)されて
080(はな)つくばかり(くさ)(くに)
081常世(とこよ)(やみ)前後(まへうし)
082足元(あしもと)さへも()えぬ(くに)
083(くら)隧道(すゐだう)(くだ)りゆき
084(あたま)(いは)()ちつけて
085血潮(ちしほ)(なが)(たき)(ごと)
086(くるし)(いた)(しこ)(くに)
087(あやふ)(はし)細長(ほそなが)
088深谷川(ふかたにがは)()けられて
089()()(ばか)りの寒風(かんぷう)
090いや永久(とこしへ)()きまくる
091(つめ)たき(さむ)(しこ)(くに)
092ガリガリ亡者(まうじや)此処(ここ)彼処(かしこ)
093(あき)(ゆふべ)(むし)(ごと)
094(かな)しみ(なげ)(きこ)()
095(むね)(ふさ)がる(やみ)(くに)
096あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
097吾等(われら)(かみ)御光(みひかり)
098()らされここに(すく)はれて
099(ふたた)(この)()(ひと)となり
100月日(つきひ)(ひかり)委曲(まつぶさ)
101(はい)する()とはなりにけり
102(おも)へば(おも)へば天地(あめつち)
103(かみ)(めぐみ)何時(いつ)()
104かよわき(ひと)()(もつ)
105(むく)いまつらむ(とき)やある
106(こころ)(つく)()(つく)
107如何(いか)なる(なや)みに()ふとても
108(かみ)(たふと)御恵(みめぐみ)
109(くら)べまつれば吾々(われわれ)
110(つく)(まこと)九牛(きうぎう)
111一毛(いちまう)だにも(およ)ぶまじ
112(ゆる)させ(たま)惟神(かむながら)
113(かみ)御前(みまへ)にわびまつる』
114片彦(かたひこ)中有界(ちううかい)八衢(やちまた)
115()らず()らずに(まよ)()
116(この)()(うま)れて今日(けふ)までも
117体主霊従(たいしゆれいじう)悪業(あくごふ)
118(つく)せし(こと)一々(いちいち)
119伊吹戸主(いぶきどぬし)門番(もんばん)
120スツパぬかれた(その)(とき)
121()()もあらぬ(おも)ひして
122(あな)があるなら逸早(いちはや)
123()えたきやうな心持(こころもち)
124(なん)とも()へぬ(くる)しさに
125根底(ねそこ)(くに)(おと)されて
126汚穢(をえ)臭気(しうき)(みた)されし
127(くら)岩穴(いはあな)(こし)(かが)
128(あし)(きず)つけ(あたま)()
129(やうや)(はし)(たもと)まで
130(きた)りて()れば沢山(たくさん)
131冥官(めいくわん)(たち)立並(たちなら)
132コハイ(かほ)して(にら)みつけ
133(しか)()ばした(おそ)ろしさ
134それさへあるに四方(しはう)より
135(ほね)(かは)とに(やつ)れたる
136ガリガリ亡者(まうじや)(はち)()
137つついた(ごと)(あら)はれて
138吾等(われら)(からだ)(くら)ひつき
139手足(てあし)にまとひし(いや)らしさ
140吹来(ふきく)(かぜ)(なまぐさ)
141自然(しぜん)(はな)のゆがむよな
142臭気(しうき)四辺(あたり)()きまくる
143如何(いか)なる(ふか)(つみ)あるも
144かやうな(とこ)におとすとは
145大国彦(おほくにひこ)神様(かみさま)
146(きこ)えませぬと心中(しんちう)
147(うら)みし(こと)幾度(いくたび)
148()べど(さけ)べど(いの)れども
149(なん)(しるし)荒涙(あらなみだ)
150(くるし)(もだ)ゆる(をり)もあれ
151(かす)かに(きこ)ゆる宣伝歌(せんでんか)
152()くより我利々々亡者(がりがりまうじや)たち
153(けむり)(ごと)()()せぬ
154(おに)のやうなる(つら)さげた
155冥官(めいくわん)(ども)もチクチクと
156姿(すがた)(かく)(やうや)くに
157四辺(あたり)(すこ)しく(あか)くなり
158あゝ(うれ)しやと(おも)(をり)
159(ゆる)しの(くも)打乗(うちの)りて
160悠々(いういう)(くだ)女神(めがみ)あり
161女神(めがみ)二人(ふたり)侍女(じぢよ)()
162吾等(われら)(まへ)(あら)はれて
163いとも(やさ)しき御声(おんこゑ)
164(なんぢ)はランチ将軍(しやうぐん)
165(まへ)片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)
166高天原(たかあまはら)最奥(さいあう)
167()若宮(わかみや)()れませる
168皇大神(すめおほかみ)御言(みこと)もて
169(なんぢ)苦念(くねん)(たす)けむと
170(くだ)(きた)れる(むらさき)
171(ひめ)(みこと)のエンゼルと
172()らせ(たま)ひし(うれ)しさよ
173地獄(ぢごく)(ほとけ)といふ(こと)
174かかる(こと)をや()ふならむ
175(よみがへ)りたる心地(ここち)して
176ハツと(かしら)をさぐる(をり)
177紫姫(むらさきひめ)(しとやか)
178(かみ)御言(みこと)()(たま)
179金勝要大神(きんかつかねのおほかみ)
180御心(みこころ)(うかが)(まつ)らむと
181侍女(じぢよ)(ともな)(くも)()
182北方(ほつぱう)(そら)をいういうと
183(わた)りて姿(すがた)(かく)しまし
184()もなく(きた)宣伝使(せんでんし)
185治国別(はるくにわけ)竜公(たつこう)
186松彦司(まつひこつかさ)(その)(ほか)
187真人(まさびと)たちに(すく)はれて
188(ふたた)(この)()(あか)りをば
189(をが)みし(とき)(うれ)しさよ
190(この)大恩(だいおん)(むく)うべく
191(われ)(これ)より真心(まごころ)
192(かみ)(おん)(ため)(みち)(ため)
193世人(よびと)(ため)(ささ)げつつ
194常世(とこよ)(やみ)現界(げんかい)
195一日(ひとひ)(はや)大神(おほかみ)
196(うづ)(ひかり)()らすべく
197治国別(はるくにわけ)(したが)ひて
198(つき)御国(みくに)はまだ(おろ)
199百八十国(ももやそくに)(はて)までも
200(みち)(ため)雨露(あめつゆ)
201(をか)して(つか)(まつ)るべし
202あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
203(かみ)御前(みまへ)真心(まごころ)
204(ささ)げて(いの)(たてまつ)る』
205松彦(まつひこ)『バラモン(ぐん)秘書官(ひしよくわん)
206(つか)へまつりて河鹿山(かじかやま)
207数多(あまた)軍勢(ぐんぜい)諸共(もろとも)
208(すす)(をり)しも三五(あななひ)
209神徳(しんとく)無限(むげん)宣伝使(せんでんし)
210治国別(はるくにわけ)一行(いつかう)
211(うづ)言霊(ことたま)打出(うちだ)され
212総隊(そうたい)(くづ)逃出(にげいだ)
213(その)みじめさに憤慨(ふんがい)
214(われ)竜公(たつこう)諸共(もろとも)
215懐谷(ふところだに)()(かく)
216善後(ぜんご)(さく)(かう)じつつ
217()(おく)れたる(うま)ともに
218トボトボ(さか)(くだ)りつつ
219(ほこら)(もり)()てみれば
220三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
221二人(ふたり)家来(けらい)頑張(ぐわんば)つて
222見張(みは)りしてゐる(おそ)ろしさ
223(やうや)(この)()のゴミにごし
224不思議(ふしぎ)(えん)兄弟(きやうだい)
225目出度(めでた)対面(たいめん)相済(あひす)ませ
226治国別(はるくにわけ)(したが)ひて
227野中(のなか)(もり)()()れば
228(たちま)ちドロンと()(たま)
229(あと)(のこ)りし吾々(われわれ)
230数人連(すうにんづ)れにて小北山(こぎたやま)
231ユラリの(ひこ)神殿(しんでん)
232(すす)みて蠑螈別(いもりわけ)さまや
233(とら)()さまに出会(しゆつくわい)
234(つま)(むすめ)(めぐ)()
235(やうや)くここに()()れば
236前後左右(ぜんごさいう)(ひと)(こゑ)
237小山(こやま)(ごと)(あつ)まりて
238ウヨウヨウヨと(さわ)ぎゐる
239われを(わす)れて陣中(ぢんちう)
240一行(いつかう)(とも)(はし)()
241河辺(かはべ)()ちて(なが)むれば
242ここに四人(よにん)(かは)はまり
243コリヤ大変(たいへん)(すす)みより
244数多(あまた)軍兵(ぐんぴよう)にかつがせて
245物見櫓(ものみやぐら)(した)()
246四人(よにん)(はこ)惟神(かむながら)
247(かみ)(さづ)けし言霊(ことたま)
248(こゑ)(しとや)かに()りつれば
249(かみ)(めぐみ)()のあたり
250四人(よにん)一度(いちど)(よみがへ)
251()(ひら)きたる(うれ)しさよ
252(いま)まで(さが)(もと)めたる
253治国別(はるくにわけ)()(きみ)
254竜公(たつこう)此処(ここ)(あら)はれて
255(たがひ)()()(にぎ)()
256無事(ぶじ)(しゆく)せし(うれ)しさは
257(あま)岩戸(いはと)(ひら)きたる
258百神(ももがみ)たちのゑらぎ(ごゑ)
259それにも(まさ)(おも)ひなり
260あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
261(かみ)(ひかり)(あら)はれて
262バラモン(けう)宣伝使(せんでんし)
263(いくさ)(おも)ひも(いま)(はや)
264(ほこ)(さか)しまに立直(たてなほ)
265(つるぎ)扇子(せんす)()ちかへて
266(かみ)御前(みまへ)伏拝(ふしをが)
267目出度(めでた)仕儀(しぎ)となりにけり
268これぞ(まつた)素盞嗚(すさのを)
269(かみ)(みこと)御威徳(ごゐとく)
270(あら)はれ(たま)ひし(しるし)なり
271(つつ)(ゐやま)皇神(すめかみ)
272御稜威(みいづ)感謝(かんしや)(たてまつ)
273あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
274御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
275(とら)小北(こぎた)(やま)(あら)はれし
276(その)()(たか)きウラナイの
277教主(けうしゆ)(きみ)蠑螈別(いもりわけ)
278(その)身分(みぶん)()もやらず
279信者(しんじや)(むすめ)(そそのか)
280臍繰金(へそくりがね)をまき()げて
281おまけにお(とら)(あたま)まで
282(たた)いて()げる(がう)(もの)
283(につく)(やつ)(おも)ひつめ
284一度(いちど)(はら)()つたれど
285金剛杖(こんがうづゑ)(たた)かれた
286(その)(ため)(わたし)神徳(しんとく)
287(うで)もたわわに(いただ)いて
288スツカリ(まよ)ひの(ゆめ)()
289三五教(あななひけう)御教(みをしへ)
290此上(こよ)なく(しん)(たてまつ)
291松彦司(まつひこつかさ)(したが)ひて
292浮木(うきき)(もり)()てみれば
293右往左往(うわうさわう)(ひと)(かげ)
294只事(ただごと)ならじと近寄(ちかよ)りて
295よくよく()ればお(たみ)さま
296大地(だいち)(かはづ)()げたよに
297早縡切(はやことき)れてゐなさつた
298コリヤ大変(たいへん)万公(まんこう)
299アク、テク、タクの一同(いちどう)
300人工(じんこう)呼吸(こきふ)(ほどこ)して
301天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)
302(いの)(まつ)ればアラ不思議(ふしぎ)
303神徳(しんとく)(たちま)(あら)はれて
304(いき)ふき(かへ)した(うれ)しさよ
305(これ)(まつた)神様(かみさま)
306吾等(われら)(みちび)(たま)ふべく
307(はか)(たま)ひし御業(みわざ)ぞと
308(たふと)(ゐやま)(いま)ここに
309無事(ぶじ)対面(たいめん)()げながら
310以前(いぜん)(うらみ)打忘(うちわす)
311一切万事(いつさいばんじ)神様(かみさま)
312御任(おまか)(まを)した気楽(きらく)さよ
313いざ(これ)よりは吾々(われわれ)
314(こころ)腹帯(はらおび)()(なほ)
315魔神(まがみ)(たけ)荒野原(あらのはら)
316よぎりて(かみ)(おん)(ため)
317力限(ちからかぎ)りに(つか)ふべし
318あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
319天地(てんち)(つく)(たま)ひたる
320皇大神(すめおほかみ)大神(おほかみ)
321(とら)微衷(びちう)(あはれ)みて
322(この)大業(たいげふ)詳細(まつぶさ)
323()げさせ(たま)へと()ぎまつる』
324万公(まんこう)『ヤア(みな)さま、325幽冥組(いうめいぐみ)元気(げんき)恢復(くわいふく)し、326言霊車(ことたまぐるま)運転(うんてん)随分(ずいぶん)(さかん)なものでした。327(これ)から(ひと)つお(たみ)如来(によらい)さまに、328(なに)面白(おもしろ)(うた)(うた)つて(いただ)きませうか、329ナアお(たみ)さま、330あなたも随分(ずいぶん)○○の(みち)にかけては、331(がう)(もの)だからなア』
332『ホヽヽヽヽ、333(わたし)(あま)慢心(まんしん)して(たか)(ところ)まで(あが)り、334神罰(しんばつ)(かうむ)つて、335階段(かいだん)から顛落(てんらく)し、336サツパリ幽冥(いうめい)旅行(りよかう)(いた)しました。337(その)(とき)後頭部(こうとうぶ)をシタタカ()つたと()え、338(なん)だか(あたま)(へん)になつて、339到底(たうてい)(うた)なんか()ませぬ、340何卒(どうぞ)御免(ごめん)(くだ)さいませ』
341『コレコレお(たみ)さま、342吾々(われわれ)はお(まへ)さまの(いのち)(すく)(ぬし)だ。343チツとは(おん)にきせるぢやないけれど、344(うた)(くらゐ)(うた)つてくれたつて、345(あま)(ばち)(あた)りもせまいぞや。346蠑螈別(いもりわけ)さまの(まへ)だつて、347さうテラすものぢやないワ。348(うた)つたり(うた)つたり』
349『エヽさういはれちや仕方(しかた)がありませぬ、350(いづ)(しに)ぞこなひですから、351生命(いのち)のあるやうな(うた)(うた)へませぬ、352(なん)でも(よろ)しいか』
353(なん)でも(よろ)しい、354(まへ)さまの(こゑ)さへ()けばそれで満足(まんぞく)だ。355チツとは幽霊気分(いうれいきぶん)(まじ)つても差支(さしつかへ)ありませぬ。356現界(げんかい)(うた)随分(ずいぶん)()いてるが、357幽界(いうかい)(うた)はまだ()いた(こと)がないから、358チト(くらゐ)359いやらしてもいいから、360幽界(いうかい)(おぼ)えて()(こと)(うた)つて(くだ)さいな』
361『ハイ、362(はづ)かしう(ござ)いますが、363それなら(うた)はして(もら)ひませう』
364()ひながら、365両手(りやうて)をニユツと()()し、366(てのひら)をベロリとさげ、367(した)()したり()れたりしながら、368一口(ひとくち)()つては(をど)(その)可笑(をか)しさ、369一同(いちどう)(おも)はず吹出(ふきだ)し、370(にはか)(きよう)()へた。
371『あゝ(うら)めしや(うら)めしや
372(わたし)蠑螈別(いもりわけ)さまの
373悪性男(あくしやうをとこ)(だま)されて
374浮木(うきき)(もり)まではるばると
375(こころ)ならずもついて()たワイな
376ヒユーヒユードロドロ ヒユー、ドロドロ
377(うら)めしや…………
378(うら)めしわいな(あし)(うら)
379おまんまがひつついてウラ(めし)
380こんな(ところ)につくよりも
381なぜに(おもて)(はな)(さき)
382天晴(あつぱれ)ついては(くだ)されぬ
383そしたら(わたし)蠑螈別(いもりわけ)さまは
384(たれ)(はばか)らずママになる
385(おも)うてゐたのは(いま)までだ
386冥土(めいど)(たび)をやつてから
387白鬼(しろおに)さまに(たの)まれて
388審判(さばき)(やく)となつたわいな
389ホツホツホツ ホヽヽヽ
390あた(いや)らしい(こゑ)がする
391此奴(こいつ)不思議(ふしぎ)とよく()れば
392蠑螈別(いもりわけ)副守(ふくしゆ)さま
393化物(ばけもの)みたよな(をんな)をば
394沢山(たくさん)(せな)()ひながら
395エチエチエチと(はし)りゆく
396後姿(うしろすがた)(なが)むれば
397青赤白(あをあかしろ)萠黄(もえぎ)なす
398さも(いや)らしい(おに)(かほ)
399アーアこんな(をとこ)とは
400(わたし)(ゆめ)にも()らなんだ
401(とら)()さまはさぞやさぞ
402これ(ほど)沢山(たくさん)曲鬼(まがおに)
403()いた(をとこ)をさらはれて
404ホンに仕合(しあは)せなお(かた)だと
405(あめ)八衢(やちまた)関所(せきしよ)から
406打驚(うちおどろ)いてみてゐましたよ
407ヒユーヒユー ドロドロ ヒユー、ドロドロ
408ホヽヽホツホ、ホーホーホー
409ハテ(うら)めしやアな、(うら)めしや
410(わたし)はこれから蠑螈別(いもりわけ)
411(あと)には()いて()きませぬ
412石塔(せきたふ)(よこ)から(ほそ)()
413ニユツと(まへ)(はう)()()して
414万公(まんこう)さまの首筋(くびすぢ)
415(つめ)たい手々(てて)にてグツと(つか)
416キヤツといはさにやおきませぬ
417ホヽヽヽホツホ(うら)めしや
418ヒヽヽヽヒツヒ気味(きみ)がよいや
419こんな女子(をなご)(にら)まれたが最後(さいご)(ぢやう)
420観念(くわんねん)なされや万公(まんこう)さま
421メツタに(たす)かりつこはない(ほど)
422イヒヽヽヒツヒ、イヒヽヽヽ』
423『コリヤお(たみ)……ドン、424やめてくれ、425(なに)()ふのだ、426アタ(いや)らしい』
427『それだつて、428冥土土産(めいどみやげ)(うた)へと()つたぢやありませぬか、429(わたし)修業(しうげふ)して()たのは、430こんなものですよ、431ホツホヽヽヽ』
432『エヽ気味(きみ)(わる)い、433首筋(くびすぢ)がゾクゾクし()した。434コレお(とら)さま、435一杯(いつぱい)ついでくれ、436そしてお(たみ)さまを(しばら)く、437あつちの(はう)(おく)つて()つて(くだ)さい……本当(ほんたう)()んだ(さけ)がしゆんで(しま)つたやうだ』
438松彦(まつひこ)万公(まんこう)さまお(たみ)幽霊(いうれい)におどされて
439ブルブル(ふる)(あせ)をかくなり』
440万公(まんこう)『われとてもお(たみ)(くらゐ)(おそ)れねど
441あの言霊(ことたま)()にくはぬなり』
442(たみ)万公(まんこう)さま(おそ)ろしいないとは()はれまい
443(その)顔色(かほいろ)はホヽヽヽヽヽヽ』
444万公(まんこう)『またしても(いや)らし(こゑ)()しよるな
445(はや)(この)()()つてゆけかし』
446(たみ)()ちたくは山々(やまやま)なれど肝腎(かんじん)
447蠑螈別(いもりわけ)がおもひ()られず』
448万公(まんこう)(なに)(ぬか)貴様(きさま)(くち)(こころ)とが
449裏表(うらおもて)(ゆゑ)うらめしといふ……のだらう』
450(たみ)本当(ほんたう)(うら)めし(ひと)蠑螈別(いもりわけ)
451(おもて)にめすは万公(まんこう)さまなり』
452万公(まんこう)()にくはぬお(たみ)(やつ)一時(いつとき)
453(たの)みぢや(ほど)退()いてくれかし』
454(たみ)幽霊(いうれい)一旦(いつたん)なつた(わし)ぢやもの
455(まへ)(くび)()かにや(はな)れぬ』
456(とら)万公(まんこう)さま、コレお(たみ)さま、お(たがひ)
457心得(こころえ)なされ、ここは陣中(ぢんちう)
458蠑螈(いもり)『お(たみ)といひお(とら)といつて(さわ)ぐとも
459高姫司(たかひめつかさ)にまさる(もの)なし』
460(とら)『さうだらう高姫(たかひめ)さまは(わか)(ゆゑ)
461(たみ)さままで(いや)になるのだ。
462なアお(たみ)、お(まへ)(とし)はまだ二十(はたち)
463五十婆(ごじふば)さまを(わか)()るとは。
464それ(ゆゑ)(ゆめ)蠑螈別(いもりわけ)さまと
465(ひと)()ふのも無理(むり)であるまい』
466ランチ『ヤア(みな)さま、467面白(おもしろ)(いは)はして(いただ)きました。468最早(もはや)()()けましたなれば、469御寝(おやす)(くだ)さいませ。470(また)明日(みやうにち)ゆつくりと(たふと)御話(おはなし)(うかが)はして(いただ)きませう』
471 (この)挨拶(あいさつ)一同(いちどう)上機嫌(じやうきげん)(かく)居間(ゐま)(かへ)り、472(しん)()いた。
473大正一二・一・一四 旧一一・一一・二八 松村真澄録)