霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一〇章 ()(しう)〔七〇二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第22巻 如意宝珠 酉の巻 篇:第3篇 黄金化神 よみ:おうごんけしん
章:第10章 第22巻 よみ:びとしゅう 通し章番号:702
口述日:1922(大正11)年05月26日(旧04月30日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年7月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
三人の女は上枝姫、中枝姫、下枝姫と言った。金助は上枝姫と夫婦気取りで話しかけたが、あたりの様子が鷹鳥山と少し違うことに気がついた。上枝姫は、鷹鳥山からすでに三百里離れたところに来たのだ、と答えた。
上枝姫は、自分とここに楽しく暮らすことができたのも、金助が泉に落ちた玉能姫を助け出そうとした一心が凝ったのだ、と答えた。しかしその後、玉能姫に恩を着せて蜈蚣姫のところに連れて行き、手柄を立てようとしたことを指摘した。
上枝姫によると、玉能姫を救おうという金助の好意が造った世界は短くして終わりを告げ、その後には修羅道が展開するのだ、という。そう言い残して上枝姫は消えてしまった。
金助は暗夜の道を前後左右に狂いまわると、たちまち千尋の谷に落ち込んでしまった。谷底の川に落ち込んだ金助は、鬼婆に救われた。鬼婆は、自分は金助の玉能姫への執着が生み出した存在だから、自分の夫になるようにと言い渡した。
鬼婆は蠑螈姫と名乗り、金助の色欲と金銭欲が凝って出現した存在だと明かした。蠑螈姫は金助に夫になるように迫る。そのおぞましさに金助ははっと気が付けば、泉に飛び込んだひょうしに気絶していたことに気が付いた。
ようやく夜が明けると、スマートボール、カナンボールと五人のバラモン教の部下たちは、あちこちの叢の中に傷だらけになって苦悶していた。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2210
愛善世界社版:136頁 八幡書店版:第4輯 430頁 修補版: 校定版:140頁 普及版:63頁 初版: ページ備考:
001 玉能姫(たまのひめ)(あら)はれたる三人(さんにん)(をんな)は、002(かふ)上枝姫(ほづえひめ)()ひ、003(おつ)中枝姫(なかえひめ)()ひ、004(へい)下枝姫(しづえひめ)()ふ。005(きん)006(ぎん)007(てつ)三人(さんにん)(やうや)美人(びじん)(みちび)かれ、008()()らぬ(やま)(いただき)辿(たど)()いて()た。
009(きん)上枝(ほづえ)さま、010不思議(ふしぎ)(えん)貴女(あなた)()()(なか)になつたのも(なに)かの因縁(いんねん)でせうなア。011一寸先(いつすんさき)(わか)らないやうなあの山道(やまみち)を、012貴女(あなた)のお(かげ)(やうや)此処(ここ)(のぼ)つて()ましたが、013どうも(この)(へん)鷹鳥山(たかとりやま)とは(おもむき)(ちが)ふぢやありませぬか』
014上枝姫(ほづえひめ)(ちが)ひますとも。015鷹鳥山(たかとりやま)()(こと)016(ほとん)三百里(さんびやくり)ですよ』
017何時(いつ)()に、018そんなに(とほ)()たのでせう』
019『ホヽヽヽヽ、020貴方(あなた)御存(ごぞん)じありますまいが、021(わたし)天人(てんにん)ですよ。022貴方(あなた)(からだ)(はがひ)(なか)()れて()たのですから、023(ほとん)半時(はんとき)(ばか)りの()より()つて()ませぬ』
024『それにしても(あま)(はや)いぢやありませぬか。025(しか)今迄(いままで)(ぎん)026(てつ)027(ほか)二人(ふたり)(ひめ)さまは此所(ここ)一緒(いつしよ)()(はず)だのに、028何処(どこ)()つて仕舞(しま)つたのでせう』
029神界(しんかい)では、030タイムもなければ遠近(ゑんきん)もありませぬ。031さう御心配(ごしんぱい)なさらずとも(いま)()(こと)出来(でき)ます。032(いま)()つても現界(げんかい)()へば五十万年(ごじふまんねん)未来(みらい)です』
033(なん)合点(がてん)()かぬ(こと)仰有(おつしや)いますなア。034此処(ここ)現界(げんかい)ではありませぬか』
035現界(げんかい)()へば現界(げんかい)036神界(しんかい)()へば神界(しんかい)で、037顕神幽(けんしんいう)一致(いつち)大宇宙(だいうちう)世界(せかい)逍遥(せうえう)して()るのですからなア』
038(なん)だか(わたし)(きつね)(つま)まれたやうな()(いた)します。039性来(うまれつき)(くろ)(ばう)(わたくし)040何時(いつ)()にやら艶々(つやつや)した皮膚(ひふ)になり、041(いろ)(まで)(しろ)くなつて()ました。042さうして貴女(あなた)(やう)立派(りつぱ)なネースに()()かれ、043()()らぬ(うるは)しき(やま)(いただき)(みちび)かれたと()ふのは、044どうしても合点(がてん)()きませぬ。045(ゆめ)ぢやありますまいか』
046(ゆめ)現界(げんかい)人間(にんげん)()るものです。047聖人(せいじん)(ゆめ)なしと()うて、048清浄(せいじやう)潔白(けつぱく)人間(にんげん)(ゆめ)があつて(たま)りますか。049畢竟(つまり)貴方(あなた)玉能姫(たまのひめ)さまが清泉(きよいづみ)(おちい)溺死(できし)をしようとして()たのを(たす)けて()げたいと()(その)真心(まごころ)()つて、050此処(ここ)(わたくし)()(たのし)(くら)(こと)出来(でき)(やう)になつたのです。051(えう)するに(その)(こころ)より玉能姫(たまのひめ)さま同様(どうやう)(わらは)生出(うみだ)(すく)ひの(くに)(ひら)かれたのです。052(しか)(その)(つぎ)貴方(あなた)玉能姫(たまのひめ)(すく)()げ、053それを(おん)()せて自分(じぶん)(もの)にしようと(おも)(かつ)(その)言霊(ことたま)使(つか)つたでせう。054それで(その)(こころ)言葉(ことば)()つて(また)(ひと)つの(まよ)ひの(くに)展開(てんかい)して()ます。055其処(そこ)貴方(あなた)(これ)から旅行(りよかう)せねばなりますまい。056(ひと)(おく)(くに)蜈蚣姫(むかでひめ)()められて手柄(てがら)をしようと()修羅道(しゆらだう)展開(てんかい)して()ます、057これも一度(いちど)()まねばなりますまい。058(わたくし)()うして(たのし)く、059(うるは)しき(やま)(いただき)に、060百花爛漫(ひやくくわらんまん)たる種々(さまざま)(はな)()めながら(たのし)むのも(つか)()ですよ。061(ただ)貴方(あなた)初一念(しよいちねん)玉能姫(たまのひめ)(すく)ふと()好意(かうい)(つく)つた世界(せかい)極短(ごくみじか)いものです。062左様(さやう)なら』
063()ふかと()れば姿(すがた)(けむり)となつて()えて仕舞(しま)つた。064四面(しめん)暗澹(あんたん)として咫尺(しせき)(べん)ぜざるに(いた)つた。065(きん)は、
066『モシモシ上枝様(ほづえさま)067何処(どこ)へお(いで)になりました。068一度(いちど)(かほ)()せて(くだ)さいませ。069アヽもう姿(すがた)がなくなつたか、070仮令(たとへ)妖怪変化(えうくわいへんげ)でも、071(ただ)一時(いちじ)でもこんな愉快(ゆくわい)気分(きぶん)になる(こと)()()んでも満足(まんぞく)だ。072アヽどうしたら()からう』
073暗夜(あんや)(みち)前後左右(ぜんごさいう)(くる)(まは)途端(とたん)に、074千仭(せんじん)(たに)真逆様(まつさかさま)顛落(てんらく)し、075谷川(たにがは)青淵(あをふち)ざんぶとばかり()()んで仕舞(しま)つた。
076 何処(いづこ)ともなく(あら)はれ(きた)一人(ひとり)鬼婆(おにばば)077矢庭(やには)真裸(まつぱだか)となり、078金助(きんすけ)小脇(こわき)()(かか)(すく)()げた。079(かね)(すけ)(いま)溺死(できし)せむと(くるし)(もだ)えたる矢先(やさき)080何人(なんぴと)かに(すく)はれ、081(うれ)しさの(あま)り、
082(いづ)れの(かた)かは(ぞん)じませぬが、083よくマア(たす)けて(くだ)さいました。084有難(ありがた)(ぞん)じます』
085(おもて)()げよくよく()れば、086いつしか()()(はな)れ、087山奥(やまおく)谷川(たにがは)(ほとり)()るも(おそ)ろしい鬼婆(おにばば)(すく)はれて()た。088金助(きんすけ)吃驚仰天(びつくりぎやうてん)089(この)()()()らむとする(とき)090鬼婆(おにばば)はグツと素首(そつくび)(にぎ)り、
091『これこれ金助(きんすけ)さま、092(まへ)さまを(たす)けたのは(この)(ばば)だよ。093さアこれから(わたし)のハズバンドになつて(くだ)さい』
094『やア此奴(こいつ)大変(たいへん)ぢや。095上枝様(ほづえさま)のやうな美人(びじん)なら、096仮令(たとへ)化衆(ばけしう)でも(おそ)ろしくはないが、097(まへ)のやうな皺苦茶(しわくちや)だらけの、098(くち)(みみ)まで()けた鬼婆(おにば)アさまの亭主(おやぢ)になるのは(ゆる)して(もら)ひたいなア』
099(わたし)いもり(ひめ)()(はら)真赤(まつか)(あざ)があり、100南無妙法蓮華経(なむめうはふれんげきやう)御題目(おだいもく)天然(てんねん)(あら)はした、101いもり(やう)(ばばあ)だ。102これもお(まへ)(こころ)から(つく)つて()んだ鬼婆(おにばば)だから、103(まへ)世話(せわ)にならいで誰人(だれ)世話(せわ)にならう。104(まへ)玉能姫(たまのひめ)(たす)け、105それを(おん)()せて、106(こひ)欲望(よくばう)()げようとしたではないか。107いもり黒焼(くろやき)()りかけて、108(をんな)(おも)ひつかさうとするやうな(むし)()(かんが)へを(おこ)すものだから、109たうとう(その)(こころ)(おに)(わたし)()んだのだから、110(なん)()つても(はな)れやせぬぞえ』
111『「惚薬(ほれぐすり)112(ほか)にないかと蠑螈(いもり)()へば、113(ゆび)()にして()せたげな」(ゆび)()にすると()意味(いみ)は、114()(なか)仇敵(きうてき)として(よろこ)ばれて()(めう)運命(うんめい)辿(たど)金助(きんすけ)(こと)だよ。115(きん)ちやんには美人(びじん)()れる可能性(かのうせい)(そな)はつて()る。116(しか)(なが)蠑螈姫(いもりひめ)では駄目(だめ)だよ。117なんぼ(きん)さまが色男(いろをとこ)でも、118(まへ)のやうな(あく)()(ばば)には(いささ)御迷惑千万(ごめいわくせんばん)119ナンノホウレンゲキヨウだ。120今度(こんど)ばかりは()うか(ゆる)して()れ。121(また)()(とき)もあらうからなア』
122 鬼婆(おにばば)蠑螈姫(いもりひめ)は、123(なみだ)をハラハラと(なが)し、
124『そりや(きこ)えませぬ金助(きんすけ)さま。125(まへ)(わたし)(その)(なか)は、126金助(きんすけ)経惟子(きやうかたびら)(こと)かいな。127(はじ)めて()うた(その)()から……』
128『コラコラ、129(なに)(ぬか)すのだ。130昨日(きのふ)今日(けふ)(こと)ぢやない、131()ひやがるが、132(げん)(いま)()うた(ばか)りぢやないか』
133『そりや(ちが)ひます金助(きんすけ)さま。134言葉(ことば)無理(むり)とは(おも)はねど、135(まへ)元来(ぐわんらい)ずるい(ひと)136(をんな)(しり)()(ねら)ひ、137(ねら)(ねら)うた(たましひ)が、138()(かた)まつて七八年(ななやとせ)139ここにいもり(ひめ)となり、140(まへ)(こころ)黒幕(くろまく)を、141()けて(うま)れた(この)(わたし)142今更(いまさら)()てようとはそりや(きこ)えませぬ、143胴欲(どうよく)ぢや。144仮令(たとへ)(この)()閻魔(えんま)(ちやう)で、145如何(いか)なる(きつ)成敗(せいばい)()はされうとも、146(わたし)(をつと)とも(おや)とも(たの)金助(きんすけ)さま、147どうしてこれが(おも)()られようか。148(おも)へば(おも)へば(さき)()の、149まだ(さき)()(さき)()の、150(むかし)(むかし)のさる(むかし)151()つた女房(にようばう)怨霊(をんりやう)や、152()かした(をんな)(たましひ)が、153()(かた)まつて(いま)此処(ここ)に、154(まへ)()うた(うれ)しさは、155千代(ちよ)八千代(やちよ)万代(よろづよ)も、156(わす)れてならうかいもり(ひめ)157()ひたかつた、158()たかつた、159()けても()れてもお(まへ)(こと)160夢寐(むび)にも(わす)れぬ女房(にようばう)が、161(こころ)推量(すゐりやう)して(くだ)さんせいなア』
162『こりやこりや、163いもり(ひめ)とやら、164(せつ)なる(こころ)(さつ)すれど、165(それがし)鷹鳥山(たかとりやま)岩窟(いはや)()(むか)華々(はなばな)しく言霊戦(ことたません)開始(かいし)して、166(たう)(てき)たる鷹鳥姫(たかとりひめ)(とりこ)(いた)し、167如意宝珠(によいほつしゆ)宝玉(ほうぎよく)()()れねばならぬ大切(たいせつ)()(うへ)168夫婦(ふうふ)になれなら、169(こと)(しな)によつてはならぬ(こと)もない。170(なに)()もあれ凱旋(がいせん)(のち)171(いな)やの返事(へんじ)(つかまつ)らむ。172サア(はや)其処(そこ)(はな)しや。173(とき)()びる(ほど)不覚(ふかく)(もとゐ)174エヽ()()けのない鬼婆(おにばば)め』
175愛憐(いとし)(をつと)討死(うちじに)の、176門出(かどで)()かけて女房(にようばう)が、177これが(だま)つて()られうか、178()()()()拳骨(げんこつ)(いた)さ、179(こら)へて()かしやんせ』
180『こりや鬼婆(おにばば)181洒落(しやれ)ない。182貴様等(きさまら)拳骨(げんこつ)()はされて(たま)るか、183あた縁起糞(げんくそ)(わる)い、184討死(うちじに)門出(かどで)なんて(なに)()ふのだ』
185『これ(きん)さま、186(わたし)素性(すじやう)()つて()るかい。187(まへ)(をんな)にかけては随分(ずゐぶん)ずるい(ひと)だが、188(かね)にかけては雪隠(せつちん)のはたの猿食柿(さるくはず)189一名(いちめい)身不知(みしらず)()ふ、190(かき)のやうな(をとこ)だ。191(しぶ)うて、192(きたな)うて、193(こま)かうて、194()へぬ(をとこ)だと()はれて()ただらう。195そして鬼金(おにきん)鬼金(おにきん)だと(ひと)()(はや)された悪党者(あくたうもの)だ。196(かね)(かたき)()(なか)だよ。197大勢(おほぜい)(うらみ)とお(まへ)鬼心(おにごころ)混淆(ごつちや)になつて、198こんないもり(ひめ)鬼婆(おにばば)出現(しゆつげん)したのだ。199()はば(いろ)(かね)との権現様(ごんげんさま)だ。200(まへ)(えら)さうに人間面(にんげんづら)()げて(ある)いて()るが、201(けつ)してそんな資格(しかく)はありませぬぞえ』
202『エヽ(こま)つた(くち)(わる)(ばば)(あら)はれたものだなア、203人間(にんげん)でなければ(さん)げんか、204()けんか、205()んげんさまか』
206()加減(かげん)にお(まへ)さまも改心(かいしん)して、207解脱(げだつ)さして()れたら()うだいな。208それが出来(でき)ねば何処迄(どこまで)もお(まへ)さまにくつ()いて()かねばならぬ。209磁石(じしやく)(てつ)吸着(すひつ)くやうなものだ。210スヰートハートした(やまひ)は、211医者(いしや)さまでも有馬(ありま)()でも、212()つから()つから何処迄(どこまで)(なほ)りやせぬワイなア。213アヽ味気(あぢき)なき(やみ)浮世(うきよ)だ。214(たれ)がすき(この)んでこんな鬼婆(おにばば)になりたいものか、215(まへ)()(をとこ)殺生(せつしやう)(をとこ)だ。216サア()うして(くだ)さる』
217(かた)(つめ)たい(しわ)だらけの()で、218金助(きんすけ)両腕(りやううで)左手(ゆんで)一掴(ひとつか)みとなし、219(みぎ)(うで)蠑螺(さざえ)壺焼(つぼやき)(かた)めて、
220『これ(きん)さま、221(まへ)本当(ほんたう)(つれ)ない(ひと)だ。222イヤイヤ()へない(ひと)だ。223サア(この)(ばば)()()うして(くだ)さる』
224(みみ)(まで)()()けた(くち)をパクパクさせながら口説(くど)きたてるその(いや)らしさ、225()()もよだち首筋元(くびすぢもと)ぞわぞわと(さむ)さにハツと()()けば、226以前(いぜん)清泉(きよいづみ)(なか)()()んだ途端(とたん)227向脛(むかふづね)()ち、228気絶(きぜつ)して()(こと)(わか)つた。229(かたはら)()れば(ひと)呻声(うめきごゑ)230咫尺(しせき)(べん)ぜぬ(やみ)(なか)から次々(つぎつぎ)(きこ)えて()る。
231 ()くして(やうや)(よる)(からす)(こゑ)にカアと()(はな)れ、232四辺(あたり)()れば、233(ぎん)234(てつ)235(くま)236(はち)237カナンボール、238スマートボールの六人(ろくにん)は、239彼方此方(あなたこなた)(くさ)(なか)に、240荊蕀掻(いばらか)きの()だらけの(かほ)(さら)して苦悶(くもん)して()た。
241大正一一・五・二六 旧四・三〇 加藤明子録)
   
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10/26【霊界物語ネット】大本神諭を「年月日順」で並べた時の順序が、一部おかしいものがあったので修正しました。(os176,192,193,191,235 の5つ)