霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一七章 甦生(かうせい)〔一二七一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第48巻 舎身活躍 亥の巻 篇:第4篇 福音輝陣 よみ:ふくいんきじん
章:第17章 第48巻 よみ:こうせい 通し章番号:1271
口述日:1923(大正12)年01月14日(旧11月28日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
ランチ将軍、片彦、ガリヤ、ケースの四人は、冥界の罪人橋の傍らにたたずみ、肌を切るばかりの寒風にさらされながら、かすかに聞こえる宣伝歌の声をせめてもの力として、ふるえながら声が近づいてくるのを待っていた。
我利我利亡者たちの姿は消えたが、同時に冥官たちもくぐってきた穴も消えてしまっていた。宣伝歌の声はおいおい高くなり、それに次いで数百人の声が前後左右から響いてきた。四人は絶望の淵に沈んでいた。
そこへ突然女神が二人の侍女を伴って現れた。四人は女神に向かって窮状を訴え、助けを求めた。女神は、自分は兜率天にまします日の大神のおそばに仕えるものであると述べた。そして、四人が体主霊従の行いを改めればきっと助けると答えた。
女神は、今聞こえてくる宣伝歌は三五教の宣伝使が四人を救うべく神に祈っている歌だと教え、懐中から大幣を出して左右左に打ち振った。四人の耳はたちまち開けて、歌の意味が明瞭になってきた。四人は両手を合わせ、大地にひざまずいてその歌に聞きいった。
よくよく見れば、その歌は女神の口から歌われていた。これまでのランチ将軍たちの罪悪を挙げて、改心を促す内容であった。
ランチ将軍は女神を紫姫だと知り、歌で自ら懺悔を述べ、救いを願った。片彦、ガリヤ、ケースもそれぞれ懺悔の歌を歌って改心の意を紫姫に現した。
紫姫は四人の改心の意を受け取り、ただ現界に戻るためには金勝要大神の御許しがいると一度姿を隠し給うた。ランチと片彦は互いに罪を謝し合い、ガリヤとケースは二人の物語を聞いて感嘆の息を洩らしている。
そこへ治国別、松彦、竜彦、万公、アク、タク、テクたちの三五教宣伝使一行が宙を飛んで走り来たり、四人の前に整列した。そして、四人の悔悟の念が金勝要大神に通じお許しが出たことを告げた。
四人が目を覚ますと、物見やぐらに横たわって多くの人々に介抱されていた。またお民はお寅に救われていた。ふと見れば、先ほど罪人橋に迎えに来た三五教の宣伝使・治国別たちが枕元にいた。
彼ら四人は、治国別と松彦の一隊によって死体を河中から救い上げられ、天津祝詞と天の数歌の功力によってよみがえったのであった。お民も気が付けば、蠑螈別をはじめエキス、タール、アーク、お寅らが親切に介抱していた。
これよりランチ将軍をはじめ幽冥旅行の面々は心の底より前非を悔い、はじめて神素盞嗚大神の御前に両手を合わせ、罪を陳謝し、三五教に帰順することとなった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4817
愛善世界社版:239頁 八幡書店版:第8輯 677頁 修補版: 校定版:249頁 普及版:123頁 初版: ページ備考:
001 ランチ将軍(しやうぐん)002片彦(かたひこ)003ガリヤ、004ケースの四人(よにん)罪人橋(ざいにんばし)(かたはら)(たたず)み、005(はだへ)()(ばか)りの寒風(かんぷう)(さら)されながら、006(かす)かに(きこ)ゆる宣伝歌(せんでんか)(こゑ)をせめてもの(ちから)として、007(ふる)ひながら()つて()た。008四方(しはう)()れば、009(いま)まで(わが)身辺(しんぺん)(つつ)みたる冥官(めいくわん)一人(ひとり)()らず、010(また)我利我利亡者(がりがりまうじや)姿(すがた)(のこ)らず()()せたれども、011(ふたた)(くぐ)(きた)りし小孔(こあな)(ふさ)がりて(わか)らず、012(この)(はし)(むか)ふへ(わた)らむか、013(じつ)危険(きけん)にして百中(ひやくちう)(ひやく)まで顛落(てんらく)しさうな光景(くわうけい)である。014宣伝歌(せんでんか)(こゑ)追々(おひおひ)(たか)くなつた。015それに()いで、016ワイワイと(わめ)数百人(すうひやくにん)(こゑ)017前後左右(ぜんごさいう)より(ひび)(きた)る。018四人(よにん)(こころ)(こころ)ならず、019如何(いかが)なり()くならむと、020絶望(ぜつばう)(ふち)(しづ)んで()た。021かかる(ところ)忽然(こつぜん)として(あら)はれ(たま)うたのは容貌(ようばう)端麗(たんれい)なる一人(ひとり)女神(めがみ)022二人(ふたり)侍女(じぢよ)(ともな)ひながら、023四人(よにん)(まへ)(はと)(ごと)(くだ)(たま)ひ、024女神(めがみ)(やさ)しき(こゑ)にて、
025貴方(あなた)大自在天(だいじざいてん)(さま)(をしへ)(ほう)ずるランチ将軍(しやうぐん)一行(いつかう)ぢや(ござ)いませぬか』
026 四人(よにん)蘇生(そせい)(おも)ひをしながら、027(にはか)(うれ)()(こゑ)まで元気(げんき)よく、
028『ハイ、029(おほ)せの(ごと)く、030ランチ将軍(しやうぐん)主従(しゆじゆう)(ござ)います。031(まこと)罪悪(ざいあく)のため斯様(かやう)(ところ)(おと)され、032二進(につち)三進(さつち)もなりませぬ。033今日(こんにち)(まで)罪悪(ざいあく)はすつかり()(あらた)めまして、034(うま)赤児(あかご)(こころ)()(かへ)りますれば、035どうぞ()急場(きふば)をお(すく)(くだ)さいませ』
036『それは(さぞ)(こま)りでせう。037貴方(あなた)(ちか)つて体主霊従(たいしゆれいじう)(おこな)ひを(あらた)むるとならばお(たす)(まを)しませう。038(わらは)都率天(とそつてん)(まし)ます()大神(おほかみ)のお(そば)(つか)ふるもの、039(わらは)(まを)(こと)御合点(ごかつてん)(まゐ)りましたらキツと(すく)うて()げませう、040(じつ)(ところ)貴方(あなた)(がた)危難(きなん)大神様(おほかみさま)御照覧(ごせうらん)(あそ)ばし「一時(いつとき)(はや)(かれ)(まへ)()き、041(まこと)()(あか)(すく)ひやれ、042(とき)(おく)れなば一大事(いちだいじ)」との(おほ)せに、043()るものも()(あへ)ず、044都率天(とそつてん)(くだ)此処(ここ)()ました。045あれお()きなさいませ。046あの宣伝歌(せんでんか)は、047貴方(あなた)(がた)(すく)ふための宣伝歌(せんでんか)(こゑ)(ござ)います』
048片彦(かたひこ)『ハイ、049有難(ありがた)(ござ)います。050(うた)(きこ)えますが、051(その)(うた)がボンヤリとして(すこ)しも意味(いみ)(わか)りませぬ』
052『あの(うた)は、053三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)が、054貴方(あなた)(がた)(すく)ふべく(かみ)への(いの)(うた)(ござ)います、055サア(とつく)りとお()きなされ』
056懐中(くわいちう)より大幣(おほぬさ)()()左右左(さいうさ)()()れば、057不思議(ふしぎ)四人(よにん)(みみ)はパツと(ひら)けて、058(うた)意味(いみ)益々(ますます)明瞭(めいれう)になつて()た。059四人(よにん)両手(りやうて)(あは)せ、060大地(だいち)(ひざまづ)いて(その)(うた)一語(いちご)()らさじと()()つた。061(その)(うた)
062高天原(たかあまはら)最奥(さいあう)
063()若宮(わかみや)()れませる
064至仁(しじん)至愛(しあい)大神(おほかみ)
065八岐大蛇(やまたをろち)醜狐(しこぎつね)
066曲鬼(まがおに)(ども)()りつかれ
067(ぜん)(みち)をば()(ちが)
068智慧証覚(ちゑしようかく)をくらまして
069体主霊従(たいしゆれいじう)小欲(せうよく)
070浮身(うきみ)(やつ)すバラモンの
071大黒主(おほくろぬし)部下(ぶか)となり
072ミロクの(かみ)化身(けしん)たる
073神素盞嗚(かむすさのを)大神(おほかみ)
074常磐堅磐(ときはかきは)()れませる
075産土山(うぶすなやま)霊国(れいごく)
076(うづ)(やかた)(はふ)らむと
077大黒主(おほくろぬし)(めい)をうけ
078ランチ将軍(しやうぐん)片彦(かたひこ)
079数多(あまた)部下(ぶか)引率(ひきつ)れて
080浮木(うきき)(もり)陣営(ぢんえい)
081(かま)へて作戦(さくせん)計画(けいくわく)
082真最中(まつさいちう)()(きた)
083治国別(はるくにわけ)宣伝使(せんでんし)
084(たちま)悪心(あくしん)勃発(ぼつぱつ)
085(かみ)(たふと)御使(みつかひ)
086千尋(ちひろ)(くら)(あな)(そこ)
087(おと)()れたる曲業(まがわざ)
088(たちま)(その)()(むく)()
089(まなこ)はくらみ変化神(へんげしん)
090此上(こよ)なき美人(びじん)(あやま)りて
091(たがひ)修羅(しゆら)()やしつつ
092反間苦肉(はんかんくにく)(さく)()
093(たがひ)(いのち)(うば)()
094(たちま)精霊(せいれい)肉体(にくたい)
095(はな)れて地獄(ぢごく)()(まよ)
096進退(しんたい)(ここ)(きは)まれる
097(その)窮状(きゆうじやう)(みそな)はし
098(わらは)(むか)つて()らすやう
099(なんぢ)紫姫(むらさきひめ)(かみ)
100二人(ふたり)天女(てんによ)諸共(もろとも)
101根底(ねそこ)(くに)降臨(かうりん)
102彼等(かれら)四人(よにん)心底(しんてい)
103調(しら)べたる(うへ)真心(まごころ)
104(いささ)かなりと()るあらば
105(まこと)(みち)()()かせ
106(ふたた)娑婆(しやば)()ひかへし
107遷善改過(せんぜんかいくわ)(その)(じつ)
108あげさせよやと(おごそ)かに
109()らせたまひし神勅(しんちよく)
110(つつし)(かしこ)(いま)(ここ)
111(くだ)(きた)りしものなるぞ
112(いくさ)(きみ)(なれ)(いま)
113(わが)言霊(ことたま)()()けて
114(たふと)(かみ)(あい)()
115(ふたた)現世(げんせ)()(かへ)
116大神業(だいしんげふ)奉仕(ほうし)する
117赤心(まごころ)あらば(われ)(いま)
118(なんぢ)(やす)きに(すく)ふべし
119あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
120(たふと)(かみ)(みこと)もて
121汝等(なんぢら)四人(よにん)()(つた)ふ』
122言葉(ことば)(しとや)かに(きこ)()る。123よくよく()れば宣伝歌(せんでんか)(こゑ)(ほか)には(あら)ず、124女神(めがみ)(くち)から(うた)はれて()たのである。125されど神格(しんかく)()ちたる天人(てんにん)は、126現代人(げんだいじん)(ごと)(くち)(もち)ひたまはず、127一種(いつしゆ)語字(ごじ)(もち)四辺(しへん)より()(はつ)し、128(その)()()(たま)ふにより、129四人(よにん)亡者(まうじや)()づかなかつたのも道理(だうり)である。
130 ランチ将軍(しやうぐん)(やうや)くにして(ちから)()131(うた)をもつてエンゼルに(こた)へた。
132高天原(たかあまはら)最奥(さいおう)
133()若宮(わかみや)()れませる
134(たふと)(かみ)(みこと)もて
135天降(あも)りましたる(むらさき)
136(ひめ)(みこと)御前(おんまへ)
137(つつし)(ゐやま)()(まを)
138(われ)はバラモン大御神(おほみかみ)
139大国彦(おほくにひこ)(まつ)りたる
140大雲山(たいうんざん)聖場(せいぢやう)
141(あさ)(ゆふ)なに()(きよ)
142難行(なんぎやう)苦行(くぎやう)(こう)をへて
143(やうや)(みち)奥処(おくが)をば
144(さと)りて(ここ)神柱(かむばしら)
145大黒主(おほくろぬし)(えら)まれて
146教司(をしへつかさ)となり()たり
147(とき)しもあれやウラル(けう)
148三五教(あななひけう)神柱(かむばしら)
149数多(あまた)(ぐん)引率(ひきつ)れて
150(そら)()(わた)(つき)(くに)
151ハルナの(みやこ)()(きた)
152(うはさ)(つよ)(きこ)えけり
153(ここ)大黒主(おほくろぬし)(かみ)
154(おほい)(いか)らせ(たま)ひつつ
155(ぜん)(あく)かは()らねども
156(いくさ)(おこ)産土(うぶすな)
157(やかた)()して(すす)むべく
158鬼春別(おにはるわけ)()さしまし
159数多(あまた)兵士(つはもの)()けたまふ
160鬼春別(おにはるわけ)部下(ぶか)なりし
161吾等(われら)(めい)(したが)ひて
162浮木(うきき)(もり)(きた)(をり)
163(あや)しき(をんな)村肝(むらきも)
164(こころ)(けが)同僚(どうれう)
165(こひ)(かたき)(うら)みつつ
166悪逆無道(あくぎやくぶだう)行動(かうどう)
167(あへ)てなしたる(くや)しさよ
168()くなる(うへ)(われ)とても
169如何(いか)でか(あく)(つく)さむや
170唯今(ただいま)(かぎ)(あく)()
171(まこと)(みち)()(かへ)
172皇大神(すめおほかみ)御教(みをしへ)
173(あつ)(まつろ)(つか)ふべし
174(たふと)(かみ)御使(みつかひ)
175(この)有様(ありさま)(あは)れみて
176何卒(なにとぞ)(すく)はせたまへかし
177もし(ゆる)されて現界(げんかい)
178(ふたた)(かへ)()るなれば
179神素盞嗚(かむすさのを)大神(おほかみ)
180刃向(はむか)ひまつりし罪咎(つみとが)
181(つぐな)(ため)一身(いつしん)
182(ささ)げて(まこと)大道(おほみち)
183(すす)(まつ)らむ(わが)(こころ)
184(たふと)(かみ)御使(みつかひ)
185御前(みまへ)(こころ)(かた)めつつ
186委曲(つばら)(ねが)(たてまつ)
187朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
188(つき)()つとも()くるとも
189仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
190一旦(いつたん)(ちか)ひし(わが)(たま)
191皇大神(すめおほかみ)(おん)(ため)
192仮令(たとへ)(いのち)()つるとも
193のどには()てじ一歩(ひとあし)
194(かへり)みせざる誠心(まごころ)
195(きよ)くみすかし(たま)ひつつ
196(あはれ)(たま)(むらさき)
197(ひめ)(みこと)御前(おんまへ)
198(つつし)(ゐやま)()(まを)す』
199(ほそ)(こゑ)にて()()げた。200片彦(かたひこ)(また)(うた)をもつて(つみ)(しや)した。
201『ここたくの(つみ)(けが)れになづみたる
202わが身魂(みたま)をば(きよ)めて(すく)へ。
203惟神(かむながら)(まこと)(みち)()(まよ)
204根底(ねそこ)(くに)()ちにけるかな。
205何事(なにごと)(かみ)(おん)(ため)()のためと
206()らず()らずに(まが)になりぬる。
207ここたくの(つみ)(ゆる)して現世(うつしよ)
208(すく)はせ(たま)へと()ひのみ(まつ)る』
209ガリヤ『(われ)(また)(きたな)(よく)(つつ)まれて
210黒白(あやめ)(わか)(やみ)()ちぬる。
211いと(ふか)(かみ)(めぐみ)(つつ)まれて
212根底(ねそこ)(くに)()るぞ(うれ)しき。
213皇神(すめかみ)(この)御恵(みめぐみ)如何(いか)にして
214(むく)はぬものと(あや)ぶまれぬる。
215さりながら(もと)(たふと)大神(おほかみ)
216身魂(みたま)なりせば(きよ)(かへ)らむ』
217ケース『()(よく)(こころ)(くも)りて()(くに)
218川辺(かはべ)(まよ)(われ)果敢(はか)なき。
219如何(いか)にして(この)(くる)しみを(のが)れむと
220千々(ちぢ)(こころ)(いた)めたりしよ。
221有難(ありがた)(かみ)(めぐみ)(うるほ)ひて
222紫姫(むらさきひめ)(くだ)りましけり』
223ランチ『有難(ありがた)勿体(もつたい)なしと(まを)すより
224(ほか)(こと)()なかりけるかも。
225大神(おほかみ)(めぐみ)(つゆ)()(くに)
226(そこ)(くに)まで(うるほ)ひにけり』
227紫姫(むらさきひめ)村肝(むらきも)(こころ)(やみ)()れし()
228(やす)(かへ)らむ顕御国(うつしみくに)へ。
229さりながら(ふたた)現世(げんせ)(かへ)りなば
230(まが)仕業(しわざ)(ゆめ)にな(おも)ひそ。
231(みな)さま、232結構(けつこう)(ござ)いました。233どうやら現世(げんせ)へお(かへ)(あそ)ばす(みち)(ひら)けたやうです。234(わらは)大慶(たいけい)(ぞん)じます。235(しか)しながら(この)(こく)守護神様(しゆごじんさま)金勝要大神(きんかつかねのおほかみ)(さま)236一度(いちど)(ゆる)しを(かうむ)らねばなりませぬ。237(ねが)ひを(いた)して(まゐ)ります』
238()ふより(はや)く、239(うるは)しき(くも)(おこ)し、240罪人橋(ざいにんばし)(うへ)(きた)(きた)へと(その)神姿(しんし)(かく)(たま)うた。241四人(よにん)(たがひ)(かほ)見合(みあは)せ、242ホツと(いき)をつきながら、
243ランチ『あゝ片彦(かたひこ)殿(どの)244(まこと)()まない(こと)(いた)しました。245悪魔(あくま)()りつかれ、246(にはか)にあのやうな悪心(あくしん)(おこ)し、247こんな(ところ)()()まれるとは、248どうも(はづ)かしい(こと)(ござ)る。249どうか現界(げんかい)(かへ)るとも、250今迄(いままで)(うらみ)(かは)(なが)し、251層一層(そういつそう)御親交(ごしんかう)(ねが)ひます』
252(こころ)(そこ)より片彦(かたひこ)()びた。253片彦(かたひこ)(これ)(こた)へて、254さも(うれ)()()ふやう、
255将軍様(しやうぐんさま)256勿体(もつたい)ない(こと)(おほ)せられますな。257(みな)(わたくし)(わる)いので(ござ)います。258数多(あまた)軍勢(ぐんぜい)指揮(しき)する身分(みぶん)()ながら、259陣中(ぢんちう)規律(きりつ)(みだ)し、260(をんな)(こころ)(うば)はれ、261(つひ)には(おも)はぬ葛藤(かつとう)(おこ)しました(その)(つみ)は、262(わたくし)大部分(だいぶぶん)負担(ふたん)すべきものです。263何卒(なにとぞ)(いま)までの(つみ)をお(ゆる)(くだ)さいまして、264従前(じゆうぜん)よりも層一層(そういつそう)御親交(ごしんかう)(ねが)ひます』
265(こころ)(そこ)より()()けて()つた。
266 ガリヤ、267ケースの両人(りやうにん)両将軍(りやうしやうぐん)物語(ものがたり)()き、268()(ちぢ)め、269感歎(かんたん)(いき)()らして()る。270()かる(ところ)治国別(はるくにわけ)271松彦(まつひこ)272竜公(たつこう)273万公(まんこう)274アク、275タク、276テクの一行(いつかう)277(ちう)()んで(はし)(きた)り、278四人(よにん)(まへ)整列(せいれつ)し、
279治国(はるくに)片彦(かたひこ)さま、280貴方(あなた)改心(かいしん)国魂(くにたま)(かみ)281金勝要大神(きんかつかねのおほかみ)(さま)(つう)じました。282拙者(せつしや)(かね)(かみ)(めい)により、283貴方(あなた)現界(げんかい)(すく)ふべくお(むか)へに(まゐ)りました』
284『ハイ、285有難(ありがた)(ござ)います』
286落涙(らくるゐ)(およ)ぶ。287松彦(まつひこ)はランチ将軍(しやうぐん)(むか)ひ、
288将軍殿(しやうぐんどの)289貴方(あなた)悔悟(くわいご)のお(ねがひ)大地(だいち)金神(こんじん)金勝要神(きんかつかねのかみ)(さま)御前(みまへ)(たつ)しました。290拙者(せつしや)神命(しんめい)()り、291貴方(あなた)現界(げんかい)へお(おく)(まを)しませう、292(つぎ)にガリヤ、293ケースの両人(りやうにん)同様(どうやう)現界(げんかい)へお(かへ)りなさい』
294 三人(さんにん)は、
295『ハイ有難(ありがた)う』
296(かうべ)()げる途端(とたん)297ザワザワと(きこ)ゆる人声(ひとごゑ)()()ませば、298浮木(うきき)(もり)物見櫓(ものみやぐら)下座敷(したざしき)四人(よにん)(よこ)たはり、299数多(あまた)人々(ひとびと)介抱(かいほう)されて()た。300さうしてお(たみ)はお(とら)(すく)はれて()た。301ランチ将軍(しやうぐん)302片彦(かたひこ)枕許(まくらもと)をよく()れば、303(あに)(はか)らむや、304(いま)(ゆめ)ともなしに罪人橋(ざいにんばし)(ふもと)にて(すく)はれたる治国別(はるくにわけ)305松彦(まつひこ)(はじ)め、306竜公(たつこう)307万公(まんこう)308アク、309タク、310テクの面々(めんめん)であつた。311彼等(かれら)四人(よにん)治国別(はるくにわけ)312松彦(まつひこ)一隊(いつたい)死体(したい)河中(かちう)より(すく)()げられ、313宣伝歌(せんでんか)()かされ、314()天津祝詞(あまつのりと)(あま)数歌(かずうた)功力(くりき)(すく)はれ(よみが)へつたのであつた。315(また)(たみ)蠑螈別(いもりわけ)(こゑ)にハツと()がつき四辺(あたり)()れば、316(その)枕許(まくらもと)には蠑螈別(いもりわけ)317エキス、318アーク、319タール、320(とら)()アさまの面々(めんめん)親切(しんせつ)介抱(かいほう)をして()た。321(これ)よりランチ将軍(しやうぐん)(はじ)幽冥(いうめい)旅行(りよかう)面々(めんめん)(こころ)(そこ)より前非(ぜんぴ)()い、322(はじ)めて神素盞嗚大神(かむすさのをのおほかみ)御前(おんまへ)両手(りやうて)(あは)せ、323反逆(はんぎやく)(つみ)陳謝(ちんしや)し、324(つひ)三五(あななひ)(みち)帰順(きじゆん)する(こと)となつた。325あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
326大正一二・一・一四 旧一一・一一・二八 加藤明子録)