霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 魔神(まがみ)(ささやき)〔一七〇〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第66巻 山河草木 巳の巻 篇:第4篇 恋連愛曖 よみ:れんれんあいあい
章:第18章 第66巻 よみ:まがみのささやき 通し章番号:1700
口述日:1924(大正13)年12月17日(旧11月21日) 口述場所:祥雲閣 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1926(大正15)年6月29日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6618
愛善世界社版: 八幡書店版:第11輯 824頁 修補版: 校定版:259頁 普及版:67頁 初版: ページ備考:
001 玄真坊(げんしんばう)はサンダー、002スガコの幽閉(いうへい)してある岩窟(いはや)(なか)にニコニコし(なが)()(きた)り、
003玄真(げんしん)『オイ、004サンダー、005スガコ両人(りやうにん)006大変(たいへん)()たして()まなかつた。007(はら)()つただらうのう。008直様(すぐさま)捻鉢巻(ねぢはちまき)御馳走(ごちそう)(こしら)へ、009前等(まへたち)(よろこ)ばさうと(おも)つた(ところ)010(この)(やま)(はたら)大泥棒(おほどろばう)シーゴーの(やつ)011突然(とつぜん)ここへ(かへ)りやがつて(その)御馳走(ごちそう)()をかけ、012(のど)をゴロゴロさせ(なが)ら、013(なが)(あひだ)宣伝(せんでん)(はたら)いたから(おれ)大分(だいぶ)(つか)れた。014頭分(かしらぶん)のヨリコ女帝(によてい)(まへ)でお(まへ)三人(さんにん)御馳走(ごちそう)()べやうぢやないか」と、0141誅求(ちうきう)するものだから、015折角(せつかく)(まへ)三人(さんにん)()()いと(おも)つた御馳走(ごちそう)を、016たうとう女帝(によてい)(まへ)提出(ていしゆつ)せざるを()なくなつたのだ。017(まへ)(なが)(あひだ)断食(だんじき)をし、018(さぞ)(なか)()いたらうと(おも)ひ、019(わし)同情心(どうじやうしん)(おこ)り、020()()でないのだが、021さう()(わけ)だから打割(うちわ)つて()(わけ)にもゆかず、022第一線(だいいつせん)をシーゴーの親分(おやぶん)占領(せんりやう)されて(しま)つたのだ。023それで(ふたた)びお(まへ)(たち)可愛相(かあいさう)になり御馳走(ごちそう)(こしら)へて()たのだ。024(けつ)して()(わる)くして()れな。025仲々(なかなか)(もつ)等閑(とうかん)()した(わけ)ぢやないからのう』
026サンダー『どうも御親切(ごしんせつ)有難(ありがた)(ござ)います。027(しか)しながら(いま)(うけたま)はれば(この)(やま)(はたら)親分(おやぶん)のシーゴー(さま)だとか、028(ひと)親分(おやぶん)のヨリコだとか仰有(おつしや)つたが、029(わたし)此処(ここ)天地(てんち)大神(おほかみ)のお(くだ)(あそ)ばす聖場(せいぢやう)(おも)ひました(ところ)030泥棒(どろばう)親分(おやぶん)御交際(ごかうさい)があるとは一向(いつかう)合点(がつてん)(まゐ)りませぬ。031(なに)ほど()(した)うた貴方(あなた)でも泥棒(どろばう)関係(くわんけい)があると(おも)へば032三年(さんねん)(こひ)一時(いちじ)()めるやうで(ござ)ります。033折角(せつかく)御馳走(ごちそう)だけど(わたし)(いただ)きませぬ。034なあスガコさま、035貴女(あなた)どう(おも)ひますか』
036スガコ『本当(ほんたう)(おそ)ろしい方々(かたがた)ですね。037此処(ここ)天地(てんち)生神様(いきがみさま)御降臨(ごかうりん)(あそ)ばす霊場(れいぢやう)だとか、038玄真坊(げんしんばう)さまは天帝(てんてい)化身(けしん)だとか世界(せかい)救世主(きうせいしゆ)だとか、0381仰有(おつしや)いますが、039つらつらその御行動(ごかうどう)(かんが)へますと、040(わたし)(まつた)(この)()(いつは)山賊(さんぞく)巣窟(さうくつ)とより(ほか)(おも)ひませぬ。041ねー玄真坊(げんしんばう)(さま)042それに間違(まちがひ)(ござ)いますまいね』
043 玄真坊(げんしんばう)(おどろ)いて、044「ウツカリと秘密(ひみつ)(しやべ)つて(しま)つた。045こりや大変(たいへん)だ。046到頭(たうとう)047内兜(うちかぶと)()すかされたやうだ。048(なん)とか(かんが)へて(ねぢ)(もど)さねばなるまい」と冷汗(ひやあせ)(なが)(なが)ら、049ワザと高笑(たかわら)ひ、
050玄真(げんしん)『アツハヽヽヽ、051(うそ)(うそ)だ、052一寸(ちよつと)(まへ)肝玉(きもだま)調(しら)べて()たのだ。053こんな(ところ)泥棒(どろばう)()つてたまらうかい。054泥棒(どろばう)()るやうな(やま)へ、055どうして神様(かみさま)がお(くだ)(あそ)ばすものか。056そんな(おそ)ろしい(ところ)へ、057あんな沢山(たくさん)老若男女(らうにやくなんによ)(まゐ)つて()るものか、058(みな)(うそ)だから安心(あんしん)したが()からう。059まアそんな(ちひ)さい(こと)()をかけず、060(この)御馳走(ごちそう)(はや)(はや)くお(あが)りなさい。061(わたし)もお相伴(せうばん)するから、062滅多(めつた)(どく)(はいつ)()ないよ』
063サンダー『(なん)だか(おそ)ろしくなつて()ました。064()君様(きみさま)御顔(おんかほ)(まで)も、065どこともなしに泥棒(どろばう)めいたやうになつて()ましたのですもの。066(なか)()いてゐるし、067()()いのは山々(やまやま)だけど……(かつ)しても盗泉(たうせん)(みづ)()まず……と()(ことわざ)もあるし、068泥棒(どろばう)(こしら)へた飲食(おんじき)(わたし)069どうしても()気持(きもち)(いた)しませぬの』
070スガコ『あたいだつて、071さうだわ。072玄真坊(げんしんばう)(さま)のお姿(すがた)(なん)とはなしに、073泥棒(どろばう)のやうに()えて仕方(しかた)がないのだもの。074もし玄真坊(げんしんばう)(さま)075(この)(やま)泥棒(どろばう)がゐるのでせう。076(あて)イよく()いてゐますよ。077シーゴー(ばう)()白髪(はくはつ)童顔(どうがん)大泥棒(おほどろばう)()るでせう。078さうして天王(てんわう)(やしろ)(なか)棚機姫(たなばたひめ)()女神(めがみ)さまが()られるのでせう。079あの(かた)貴方(あなた)(がた)(あが)めなさる大親分(おほおやぶん)でせう。080(わたし)081(ゆめ)()きましたよ』
082玄真(げんしん)『アハヽヽヽヽ、083(まへ)神経(しんけい)興奮(こうふん)してゐるから、084そんな、085しやうもない(ゆめ)()るのだ。086(しか)しながら今日(こんにち)()(なか)(みな)泥棒(どろばう)だよ。087よく(かんが)へて御覧(ごらん)088どこやらの(くに)王様(わうさま)だつて、089もとは海賊(かいぞく)(あが)りだよ。090満州王(まんしうわう)張作霖(ちやうさくりん)だつて支那(しな)各地(かくち)督軍(とくぐん)だつて、091大抵(たいてい)(みな)馬賊(ばぞく)(あが)りだよ。092××大臣(だいじん)伴食(ばんしよく)××が何百万円(なんびやくまんゑん)093何千万円(なんぜんまんゑん)()財産(ざいさん)()つて()るでせう。094終身(しうしん)総理(そうり)××になつてゐた(ところ)で、095さう何千万円(なんぜんまんゑん)月給(げつきふ)(もら)へる(はず)もなし、096(みな)泥棒(どろばう)して()めたのだよ。097自転倒島(おのころじま)富豪(ふうがう)だつて難爵(なんしやく)(もら)つて威張(ゐば)つて()るが、098あれでも、099ヤツパリ贋札(にせさつ)(こしら)へたり、100(いま)でも外国(ぐわいこく)紙幣(しへい)(さかん)贋造(がんざう)してゐるぢやないか。101さうだから泥棒(どろばう)を、102ようせないやうな男子(だんし)は、103()(なか)()つことの出来(でき)ないものだ。104(しか)しながら105さう()悪人(あくにん)天地(てんち)大道(だいだう)()いて()かせ(こころ)(あらた)めしめるのが、106救世主(きうせいしゆ)(てん)よりの使命(しめい)だ。107それで(この)玄真坊(げんしんばう)泥棒(どろばう)張本(ちやうほん)なる××大臣(だいじん)伴食(ばんしよく)××を(はじ)紳士紳商(しんししんしやう)(など)()(けだもの)此処(ここ)(あつ)めて、108天地(てんち)大道(だいだう)()()かせ地獄的(ぢごくてき)精神(せいしん)改善(かいぜん)せしめ、109永遠無窮(えいゑんむきう)生命(せいめい)(たも)つて(さか)えと(よろこ)びに()ちた天国(てんごく)(すく)つてやる(ため)救世主(きうせいしゆ)として(あらは)れてゐるのだから、110馬賊(ばぞく)頭目(とうもく)だつて山賊(さんぞく)だつて、111自分(じぶん)(をしへ)()きに()るのは当然(たうぜん)だ。112あのシーゴーだつて、113(もと)大変(たいへん)大泥棒(おほどろばう)頭目(とうもく)だつたが(わし)説教(せつけう)()いて()(あらた)め、114(いま)では(ねこ)のやうに、1141おとなしくなつてゐるのだよ。115さうして(この)玄真坊(げんしんばう)唯一(ゆゐいつ)弟子(でし)として神様(かみさま)にお(つか)へしてゐるのだ。116(また)女帝様(によていさま)女帝(によてい)で、117あれは女盗賊(をんなたうぞく)大頭目(だいとうもく)だつたが(わし)感化(かんくわ)によつて、118(いま)はスツクリ()(あらた)め、119天王(てんわう)(やしろ)神司(かむづかさ)となつて(つか)へて()るのだよ。120(なに)(ほど)(もと)泥棒(どろばう)だつて改心(かいしん)すれば真人間(まにんげん)だ。121(なに)(おそ)ろしい(こと)はない。122安心(あんしん)してここに()るがよい。123(まへ)救世主(きうせいしゆ)見出(みいだ)しに(あづか)り、124(つま)となり(てかけ)となるのは無上(むじやう)幸福(かうふく)だよ。125どうだ(わか)つたかな』
126スガコ『女帝様(によていさま)もシーゴー(さま)貴方(あなた)御弟子(おでし)ならば127折角(せつかく)(こしら)(あそ)ばした御馳走(ごちそう)強圧的(きやうあつてき)()られる(はず)はないぢやありませぬか。128それを(かんが)へますと、129どうやら女帝(によてい)やシーゴーの幕下(ばくか)になつてゐられるやうな心持(こころもち)(いた)しますがな』
130玄真(げんしん)『アハヽヽヽヽ、131そこが救世主(きうせいしゆ)救世主(きうせいしゆ)たる(ところ)だ。132(ひかり)(やは)らげ(ちり)(まじ)はり衆生(しゆじやう)済度(さいど)するのだから、133威張(ゐば)(やつ)威張(ゐば)らしておくなり、134観自在天(くわんじざいてん)(さま)(はたら)きをしてゐるのだ。135観自在天(くわんじざいてん)(さま)泥棒(どろばう)改心(かいしん)させようと(おも)へば泥棒(どろばう)となり、136賭博(ばくち)()ちを改心(かいしん)させようと(おも)へば、137(みづか)から賭博(ばくち)()ちとおなり(あそ)ばし、138或時(あるとき)非人(ひにん)となり、139(あるひ)病人(びやうにん)となり、140(また)或時(あるとき)蠑螈(いもり)となり蚯蚓(みみづ)ともなり、141(りゆう)となり(うま)となり、142獅子(しし)143(とら)144(おほかみ)となり、145宇宙(うちう)一切(いつさい)をお(すく)(あそ)ばすのだから、146()して天帝(てんてい)化身(けしん)たる玄真坊(げんしんばう)(おい)てをやだ。147そこが(かみ)(かみ)たる(ところ)148救世主(きうせいしゆ)救世主(きうせいしゆ)たる(ところ)だ。149(なん)と、150神様(かみさま)のお慈悲(じひ)()ふものは勿体(もつたい)ないものだらうがなア。151到底(たうてい)人心(じんしん)小智(せうち)窺知(きち)()(ところ)ではない。152それで人間(にんげん)救世主(きうせいしゆ)(しん)じて(すこ)しも(うたが)はず(あや)しまず、153維命(これめい)維従(これしたが)154()絶対服従心(ぜつたいふくじゆうしん)がなくてはならないよ』
155サンダー『ハイ、156(かさ)(がさ)ねの御教訓(ごけうくん)157有難(ありがた)(ござ)います。158蔭様(かげさま)で、159()ツから、160()ツから、161よく(わか)りました。162ホヽヽヽヽ』
163玄真(げんしん)『これこれサンダー、164()ツから、165()ツからよく(わか)つた……とは、166怪体(けたい)()(ぶん)ぢやないか、167一体(いつたい)(わか)つたのか、168(わか)らないのか』
169サンダー『ハイ、170(わか)つたやうでもあり、171(わか)らぬやうでも(ござ)います』
172玄真(げんしん)『さうだろさうだろ、173(かみ)(みち)(わか)らぬものだと()(こと)(わか)つたら、174それが所謂(いはゆる)(わか)つたのだ。175神様(かみさま)のお(こころ)(わか)つたと()ふものは、176(なに)(わか)つてゐないのだ。177マアマアそれ(くらゐ)ならば上等(じやうとう)()だ。178サアサア遠慮(ゑんりよ)()らぬ、179二人(ふたり)とも、180この飲食(おんじき)頂戴(ちやうだい)するがよい。181(わし)もこれからお交際(つきあひ)毒味(どくみ)(かたがた)(まへ)(うつく)しい(かほ)()(なが)らお招伴(せうばん)するからのう』
182 二人(ふたり)美人(びじん)何分(なにぶん)空腹(くうふく)(なや)んでゐる(こと)とて()むを()(はし)をとつた。183玄真坊(げんしんばう)(これ)()てニヤリと(わら)(なが)ら、184さも愉快気(ゆくわいげ)に、
185玄真(げんしん)『ハヽヽヽどうだ、186両人(りやうにん)187美味(うま)いだらう』
188サンダー『ハイ、189(まこと)にお加減(かげん)(よろ)しう(ござ)います』
190玄真(げんしん)『スガコ、191(まへ)はどうだ』
192スガコ『ハイ、193(なん)とも()れぬお加減(かげん)のよいお料理(れうり)(ござ)います』
194玄真(げんしん)『ハヽヽヽヽ、195そら、196さうだろて、197(この)玄真(げんしん)(たましひ)をこめて(こしら)へた馳走(ちそう)だもの。198(この)料理(れうり)(なか)には玄真(げんしん)(たましひ)這入(はい)つてゐるのだよ。199
200サンダー『左様(さやう)(ござ)いますか、201(なん)だか(ぞん)じませぬが()ふに()はれぬ風味(ふうみ)(ござ)いますわ』
202玄真(げんしん)(めし)(ひと)()くにしても、203(かま)(した)(たきぎ)をくべたなり、204(ほか)仕事(しごと)をしてゐるやうな(こと)ぢや(たましひ)(はい)らない。205(あま)(しる)(そと)(こぼ)さぬやう、206(かま)(した)(くす)べないやうに、207或時(あるとき)火力(くわりよく)(つよ)め、208或時(あるとき)()(ちから)(よわ)めたり209一秒時間(いちべうじかん)御飯(おまんま)出来(でき)(まで)(こころ)(はづ)してはいけない。210そして途中(とちう)鍋蓋(なべぶた)をとつては、211(あぢ)がぬけて いけない。212(ふた)をとつて()て、213ボツボツと豆粒(まめつぶ)のやうな(あな)があいて()つたら、214もはやお(まんま)加減(かげん)よく出来(でき)(ところ)だ。215(しか)しその(ふた)をとつちやいけない。216(ふた)(うへ)から、217そのボツボツが()えるやうに(たましひ)(はい)らぬと、218折角(せつかく)()いた御飯(ごはん)がおいしくないのだ。219(その)(ほか)煮〆(にしめ)だつて(さかな)だつてさうだ。220一秒間(いちべうかん)だつて(ほか)(こころ)(うつ)すやうでは(なん)だつて、221おいしい料理(れうり)出来(でき)ないんだからなア。222ここ(まで)()をつけてお前等(まへたち)両人(りやうにん)に、223おいしいものを()はしてやらうと()親切(しんせつ)224よもや、225()には(いた)すまいのう。226どうだ、227一杯(いつぱい)()はないか』
228サンダー『ハイ、229有難(ありがた)(ござ)います、230もう(これ)充分(じゆうぶん)(いただ)きました』
231スガコ『(わたし)沢山(たくさん)(いただ)きました、232(おほ)きに御馳走様(ごちそうさま)
233玄真(げんしん)『ウン、234さうかさうか。235(みな)(うま)さうに()つて()れたので(わし)骨折(ほねをり)甲斐(がひ)があつた。236折角(せつかく)(ほね)()つて(あぢ)ない(かほ)して()はれると、237()ツから骨折(ほねをり)甲斐(がひ)がないけど(ねこ)鰹節(かつをぶし)()たやうに()びついて()つたのを()(とき)は、238(この)玄真坊(げんしんばう)本当(ほんたう)愉快(ゆくわい)だつたよ。239サア、240御膳(ごぜん)()んだら、241(これ)から(わし)要求(えうきう)()いて(もら)ふのだ。242(いな)(この)玄真坊(げんしんばう)にお(まへ)(たち)両人(りやうにん)から御馳走(ごちそう)(いただ)くのだ。243(ひと)()ばれたらキツト()(かへ)すのは世間(せけん)普通(ふつう)礼儀(れいぎ)だからのう』
244サンダー『ハイ、245(なに)御馳走(ごちそう)差上(さしあげ)()(ござ)いますが、246(わたし)としては(なに)材料(ざいれう)がありませぬから、247御礼(おれい)(かへ)しやうが(ござ)りませぬわ』
248スガコ『(わたし)だつて御礼(おれい)(いた)さねば()まないのだけど、249かやうの(ところ)()()められてゐるのだから、250何一(なにひと)所持品(しよぢひん)もなし、251玄真(げんしん)(さま)にお愛想(あいさう)仕方(しかた)がありませぬわ。252どうか時節(じせつ)をお()(くだ)さいませ。253キツトお(れい)(まを)しますから』
254玄真(げんしん)(わし)馳走(ちそう)()ふのは、255そんな(もの)ぢやない。256稀代(きたい)珍味(ちんみ)257しかも、258其方(そなた)所持(しよぢ)する(はたけ)()つた×だ。259それを、260この玄真坊(げんしんばう)一口(ひとくち)賞玩(しやうぐわん)させて(もら)()い。261その(かは)りに(また)秋山(あきやま)名物(めいぶつ)262常磐(ときは)(まつ)(せい)から(うま)れた××の御馳走(ごちそう)(しん)ぜよう。263あんまり(わる)くはあるまい、264エヘヽヽヽ』
265サンダー『オホヽヽヽ、266御冗談(ごじやうだん)(ばか)仰有(おつしや)いまして、267貴方(あなた)(えう)するに(わらは)(たい)し、268オチコ、269ウツトコ、270ハテナを御要求(ごえうきう)なさるのでせう。271貴方(あなた)余程(よほど)オホノ、272トルッテですね』
273玄真(げんしん)『オイ、274そんな蒙古語(もうこご)使(つか)つても、275ネツから(わか)らぬぢやないか。276サンスクリットで()はないか』
277サンダー『(あて)エ、278サンスクリット(わす)れたのよ。279貴方(あなた)のやうな(こと)仰有(おつしや)いますと、280ポホラのヌホが(あき)れますよ。281ポホラからパサヌーですわ。282(いたち)最後屁(さいごべ)283オンクス、284アルテチウンヌルテですわ。285ホヽヽヽヽ』
286玄真(げんしん)『エー(わか)らぬ(こと)()(をんな)だな。287言論(げんろん)よりも実行(じつかう)だ。288オイ、289スガコ、290そこに()つて()らう。291サンダーの(はう)から御馳走(ごちそう)をしてやらう』
292()(なが)ら、293アワヤ猥褻(わいせつ)なる行為(かうゐ)()でむとした。294二人(ふたり)は……こりや(たま)らぬと……一生懸命(いつしやうけんめい)に、
295(たす)けてくれ (たす)けてくれ』
2951(さけ)んだ。296(をり)から()(そと)(とほ)(あは)したシーゴーが、297(めう)(こゑ)がすると(おも)ひ、298パツト()(ひら)いて()(きた)(この)(てい)()て、
299シーゴー『玄真坊(げんしんばう)殿(どの)300この不仕鱈(ふしだら)(なん)(こと)(ござ)る。301万民(ばんみん)模範(もはん)となり、302(かみ)福音(ふくいん)()(つた)ふる()でゐ(なが)ら、303可憐(かれん)(をんな)一室(いつしつ)監禁(かんきん)し、304強圧的(きやうあつてき)醜行(しうかう)()げむとなさるは、305貴下(きか)にも不似合(ふにあひ)(こと)306おたしなみなさい』
307 玄真坊(げんしんばう)(あたま)をかき(なが)ら、
308玄真(げんしん)『アイヤ、309シーゴー殿(どの)310(けつ)して御心配(ごしんぱい)(くだ)さるな。311ツイ貴方(あなた)最前(さいぜん)(さけ)()んで(よひ)がまはり、312(さけ)(やつ)め、313(つひ)斯様(かやう)なホテテンゴを(いた)して(ござ)る。314(さけ)()(やつ)本当(ほんたう)仕方(しかた)のない悪魔(あくま)(ござ)るわい』
315シーゴー『これこれ二人(ふたり)のお女中(ぢよちう)316(あぶ)ない(こと)(ござ)つたな。317ヤア其方(そなた)はコマの(むら)のサンダー(ひめ)ぢやないか』
318サンダー『ハイ、319貴方(あなた)(わらは)門前(もんぜん)(おい)て、320()にかかつた修験者様(しゆげんじやさま)(ござ)いましたか』
321シーゴー『いかにも左様(さやう)322よくお(まゐ)りなさつた。323(しか)目的(もくてき)捜索物(さうさくぶつ)(わか)りましたかな』
324サンダー『ハイ、325蔭様(かげさま)(わか)つたでもなし、326(わか)らぬでもなし、327(この)岩窟(いはや)玄真坊(げんしんばう)(さま)御慈悲(おじひ)により、328(なが)らく断食(だんじき)(ぎやう)をさせて(いただ)きました。329玄真坊(げんしんばう)(さま)()かけによらぬ、330シトラ((おに))で(ござ)いますな』
331玄真(げんしん)『アハヽヽヽヽ、332(なん)でもかんでも、333シツトルワイ。334天地(てんち)(あひだ)(こと)シツトラいで、335万民(ばんみん)(みちび)(こと)出来(でき)ないからのう』
336とサンダーに(おに)()はれし(こと)(すこ)しも()らず(はな)高々(たかだか)(うそぶ)いて()る。
337 ()くして()はダンダンと(ふけ)(わた)り、338オーラ(ざん)()()(わた)松風(まつかぜ)(おと)颯々(さつさつ)(きこ)(きた)る。
339大正一三・一二・一七 旧一一・二一 於祥雲閣 北村隆光録)
   
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10/28霊界物語音読第37、38、63巻と、大本神諭、伊都能売神諭をアップしました。
10/26【霊界物語ネット】大本神諭を「年月日順」で並べた時の順序が、一部おかしいものがあったので修正しました。(os176,192,193,191,235 の5つ)