霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三章 使臣(ししん)派遣(はけん)〔一五三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第1篇 八洲の川浪 よみ(新仮名遣い):やすのかわなみ
章:第3章 使臣の派遣 よみ(新仮名遣い):ししんのはけん 通し章番号:153
口述日:1921(大正10)年12月16日(旧11月18日) 口述場所: 筆録者:出口瑞月 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
広宗彦に送られてきた大道別の信書には、大道別一行が常世城に潜入しており、白狐の加護をもって邪神の計画を転覆させるつもりなので、安心して会議に使者を派遣するべし、とあった。
広宗彦はその意を汲んで、弟・行成彦を地の高天原代表として、会議に派遣することを決定した。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-04-29 17:12:50 OBC :rm0403
愛善世界社版:22頁 八幡書店版:第1輯 380頁 修補版: 校定版:24頁 普及版:11頁 初版: ページ備考:
001 広宗彦(ひろむねひこ)霊鷹(れいよう)信書(しんしよ)()たるより急病(きふびやう)(しよう)して議席(ぎせき)退去(たいきよ)し、002わが居館(きよくわん)()りて、003幾度(いくたび)となくその信書(しんしよ)繰返(くりかへ)しくりかへし()(なが)め、004(やうや)くにして(うち)うなづき会心(くわいしん)(ゑみ)をもらし、005枯木(かれき)(はな)()きしごとき(はな)やかなる心地(ここち)したりけり。
006 その文意(ぶんい)大略(たいりやく)()意味(いみ)(したた)めありぬ。
007(わたくし)大道別(おほみちわけ)であるが、008神命(しんめい)(ほう)じて常世(とこよ)(くに)常世城(とこよじやう)(しの)びこみ、009いまは常世彦(とこよひこの)(みこと)従僕(じゆうぼく)となつて一切(いつさい)様子(やうす)探査(たんさ)してゐる。010(わたくし)一度(いちど)聾唖(ろうあ)痴呆(ちはう)となつたが、011南高山(なんかうざん)において不思議(ふしぎ)のことより(ひと)たび全快(ぜんくわい)した。御校正本・愛世版では「私は南高山に於て一度聾唖痴呆となつたが、不思議のことより一度全快した」になっているが、校定版・八幡版では「私は一度聾唖痴呆となつたが、南高山において不思議のことより一たび全快した」になっている。ストーリー上は、後者の方が正しいので、霊界物語ネットでもそのように直した。012それより、013各地(かくち)各山(かくざん)国魂神(くにたまがみ)動静(どうせい)調査(てうさ)すべく長高山(ちやうかうざん)(すす)み、014ふたたび神命(しんめい)により、015今度(こんど)(にせ)聾唖(ろうあ)痴呆(ちはう)()高白山(かうはくざん)にむかひ、016つぎに世界(せかい)各地(かくち)精細(せいさい)調査(てうさ)し、017つひに常世城(とこよじやう)にいたり不可思議(ふかしぎ)なる(かみ)摂理(せつり)によりて常世彦(とこよひこ)見出(みいだ)され、018聾唖(ろうあ)痴呆(ちはう)強力者(きやうりよくしや)として抜擢(ばつてき)され、019いまは城門(じやうもん)守衛(しゆゑい)となつてゐる。020(わたくし)のほかに八島姫(やしまひめ)021鷹住別(たかすみわけ)022春日姫(かすがひめ)(さん)(にん)常世彦(とこよひこ)()()りの従臣(じゆうしん)となつて(つか)へてゐる。023(わたし)八島姫(やしまひめ)には神命(しんめい)によつて高倉(たかくら)024(あさひ)といふ二個(にこ)白狐(びやくこ)()はるがはる守護(しゆご)して、025(つね)神変(しんぺん)不思議(ふしぎ)神力(しんりき)(あら)はし、026()使命(しめい)(まつた)からしめてゐる。027ついては今回(こんくわい)会議(くわいぎ)目的(もくてき)とするところの真意(しんい)常世彦(とこよひこ)神界(しんかい)主宰者(しゆさいしや)たらむとする、028大野心(だいやしん)から(おこ)つたもので、029大自在天(だいじざいてん)大国彦(おほくにひこ)との密議(みつぎ)結果(けつくわ)である。030各山(かくざん)八王(やつわう)八頭(やつがしら)はその真相(しんさう)()つてゐないので、031いづれも五六七(みろく)()のいまに出現(しゆつげん)するかのやうに平和来(へいわらい)福音(ふくいん)として、032有頂天(うちやうてん)になつて今度(こんど)会議(くわいぎ)歓迎(くわんげい)し、033(さき)(あらそ)ふて出席(しゆつせき)(まを)()むといふ有様(ありさま)である。034されども八王(やつわう)大神(だいじん)目的(もくてき)は、035聖地(せいち)より代表者(だいへうしや)(おく)らせて、036満座(まんざ)(なか)にて聖地(せいち)八王(やつわう)大神(だいじん)一派(いつぱ)管理(くわんり)(うつ)した(うへ)037盤古(ばんこ)大神(だいじん)をして国治立(くにはるたちの)(みこと)(かは)らしめ、038八王(やつわう)大神(だいじん)貴下(きか)(しりぞ)け、039みづから天使長(てんしちやう)となりて神政(しんせい)(わたくし)せむとするものである。040ゆゑに(かれ)らはどうしても聖地(せいち)より貴下(きか)または代理者(だいりしや)出席(しゆつせき)させやうとして種々(しゆじゆ)奸策(かんさく)をめぐらしてゐるから、041どうしても(だれ)かの神司(かみ)出席(しゆつせき)せしめねばをさまらぬのである。042ゆゑに今回(こんくわい)常世(とこよ)会議(くわいぎ)断然(だんぜん)拒絶(きよぜつ)して一柱(ひとはしら)神司(かみ)参加(さんか)なきときは、043貴下(きか)をして神界(しんかい)攪乱者(かくらんしや)とみなし一挙(いつきよ)聖地(せいち)攻略(こうりやく)せむとの下心(したごころ)であるから、044いかに神徳(しんとく)盛大(せいだい)なりとて衆寡(しうくわ)(てき)せず、045敗北(はいぼく)()ることなきを()しがたければ、046ぜひ行成彦(ゆきなりひこ)代理(だいり)として派遣(はけん)ありたし。047(われ)らは神変(しんぺん)不可思議(ふかしぎ)白狐(びやくこ)妙策(めうさく)をもつて、048邪神(じやしん)企図(きと)根底(こんてい)より転覆(てんぷく)せしむるの心算(しんざん)確立(かくりつ)しあれば衆議(しうぎ)如何(いかん)にかかはらず、049すみやかに決行(けつかう)されたし』
050との文意(ぶんい)であつた。
051 広宗彦(ひろむねひこ)決心(けつしん)(ほぞ)をかため、052ふたたび大広間(おほひろま)会議(くわいぎ)(れつ)し、053使臣(ししん)派遣(はけん)することを断乎(だんこ)として宣示(せんじ)したるに、054(はは)事足姫(ことたるひめ)自説(じせつ)固執(こしつ)して(うご)きたまはず。055されど広宗彦(ひろむねひこ)は、
056天下(てんか)一大事(いちだいじ)猶予(いうよ)すべきにあらず。057たとへ大義(たいぎ)(しん)(めつ)するの結果(けつくわ)(きた)すとも、058天下(てんか)(すく)ふを()(けつ)して大神(おほかみ)神慮(しんりよ)(いか)らしむるものにあらず。059いまは形式(けいしき)律法(りつぱふ)(とう)(とら)はるべき時機(じき)にあらず』
060奮然(ふんぜん)として()(あが)りぬ。061(おとうと)行成彦(ゆきなりひこ)はその(せつ)賛成(さんせい)し、062一切(いつさい)情実(じやうじつ)(しりぞ)猿田姫(さだひめ)063出雲姫(いづもひめ)その()従者(じゆうしや)数多(あまた)引連(ひきつ)常世(とこよ)使者(ししや)とともに(あま)磐船(いはふね)天空(てんくう)にならべて出発(しゆつぱつ)したりける。064あとに事足姫(ことたるひめ)は、065国治立(くにはるたちの)(みこと)無事(ぶじ)(いの)り、066かつ日々(にちにち)侍者(じしや)とともに、067(あま)(はら)なる(くに)広宮(ひろみや)(まう)でて行成彦(ゆきなりひこ)一行(いつかう)成功(せいこう)(いの)りけり。068これより常世城(とこよじやう)における大道別(おほみちわけ)以下(いか)神人(しんじん)行動(かうどう)は、069(じつ)面白(おもしろ)きものありしなり。
070大正一〇・一二・一六 旧一一・一八 出口瑞月
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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