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第4巻(卯の巻)
序
凡例
総説
第1篇 八洲の川浪
01 常世会議
〔151〕
02 聖地の会議
〔152〕
03 使臣の派遣
〔153〕
04 乱暴な提案
〔154〕
05 議場の混乱
〔155〕
06 怪また怪
〔156〕
07 涼風凄風
〔157〕
第2篇 天地暗雲
08 不意の邂逅
〔158〕
09 大の字の斑紋
〔159〕
10 雲の天井
〔160〕
11 敬神の自覚
〔161〕
12 横紙破り
〔162〕
13 再転再落
〔163〕
14 大怪物
〔164〕
15 出雲舞
〔165〕
第3篇 正邪混交
16 善言美辞
〔166〕
17 殺風景
〔167〕
18 隠忍自重
〔168〕
19 猿女の舞
〔169〕
20 長者の態度
〔170〕
21 敵本主義
〔171〕
22 窮策の替玉
〔172〕
第4篇 天地転動
23 思ひ奇やその一
〔173〕
24 思ひ奇やその二
〔174〕
25 燕返し
〔175〕
26 庚申の眷属
〔176〕
27 阿鼻叫喚
〔177〕
28 武器制限
〔178〕
第5篇 局面一転
29 月雪花
〔179〕
30 七面鳥
〔180〕
31 傘屋の丁稚
〔181〕
32 免れぬ道
〔182〕
第6篇 宇宙大道
33 至仁至愛
〔183〕
34 紫陽花
〔184〕
35 頭上の冷水
〔185〕
36 天地開明
〔186〕
37 時節到来
〔187〕
38 隙行く駒
〔188〕
第7篇 因果応報
39 常世の暗
〔189〕
40 照魔鏡
〔190〕
41 悪盛勝天
〔191〕
42 無道の極
〔192〕
第8篇 天上会議
43 勧告使
〔193〕
44 虎の威
〔194〕
45 あゝ大変
〔195〕
第9篇 宇宙真相
46 神示の宇宙その一
〔196〕
47 神示の宇宙その二
〔197〕
48 神示の宇宙その三
〔198〕
49 神示の宇宙その四
〔199〕
50 神示の宇宙その五
〔200〕
附録 第二回高熊山参拝紀行歌
余白歌
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第一五章
出雲舞
(
いづもまひ
)
〔一六五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
篇:
第2篇 天地暗雲
よみ(新仮名遣い):
てんちあんうん
章:
第15章 出雲舞
よみ(新仮名遣い):
いずもまい
通し章番号:
165
口述日:
1921(大正10)年12月19日(旧11月21日)
口述場所:
筆録者:
出口瑞月
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
次の会議では八王大神は前日の失敗に省み、温顔をたたえて常世姫、春日姫、八島姫を従えて登壇した。その日は春風なびくのどかな気候であった。
出雲姫はこの良き日を寿ぐために、八王大神を賛美し、舞を舞うことを申し出て、許しを得た。
とことが出雲姫が面白く歌い美しく舞ったその舞の歌は、八王大神の企みを非難し、常世会議を否定するものであった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0415
愛善世界社版:
91頁
八幡書店版:
第1輯 405頁
修補版:
校定版:
97頁
普及版:
43頁
初版:
ページ備考:
001
天気
(
てんき
)
清朗
(
せいらう
)
にして
蒼空
(
さうくう
)
一天
(
いつてん
)
の
雲片
(
うんぺん
)
もなく、
002
東風
(
とうふう
)
徐
(
おもむ
)
ろに
地上
(
ちじやう
)
を
撫
(
な
)
で
擦
(
さす
)
り、
003
ロッキー
山
(
ざん
)
は
新装
(
しんさう
)
をこらして
高
(
たか
)
く
雲表
(
うんぺう
)
にそびえ、
004
満山
(
まんざん
)
満野
(
まんや
)
の
草木
(
さうもく
)
はおのおのその
艶麗
(
えんれい
)
を
競
(
きそ
)
ひ、
005
その
枝葉
(
えだは
)
は
黄紅
(
わうこう
)
、
006
白紫
(
はくし
)
、
007
赤黒
(
せきこく
)
、
008
青緋
(
せいひ
)
の
花
(
はな
)
を
咲
(
さ
)
かせ、
009
芳香
(
はうかう
)
馥郁
(
ふくいく
)
として、
010
宛
(
さなが
)
らエデンの
花園
(
はなぞの
)
にさも
似
(
に
)
たり。
011
百鳥
(
ひやくてう
)
羽
(
はね
)
ゆるやかに
翺翔
(
こうしよう
)
し、
012
蝶
(
てふ
)
は
花
(
はな
)
をたづねて
四方
(
よも
)
の
原野
(
げんや
)
に
翩翻
(
へんぽん
)
とし、
013
陽炎
(
かげろう
)
のまたたき
悠々
(
ゆうゆう
)
として
春風
(
はるかぜ
)
になびき、
014
神人
(
しんじん
)
みな
喜悦
(
きえつ
)
の
色
(
いろ
)
に
満
(
み
)
つ
常世
(
とこよ
)
の
長閑
(
のどか
)
な
春
(
はる
)
の
光景
(
くわうけい
)
、
015
天地
(
てんち
)
神人
(
しんじん
)
をして
思
(
おも
)
はず
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
踊
(
をど
)
らしめむとするに
致
(
いた
)
る。
016
かかる
心地
(
ここち
)
よき
空
(
そら
)
に
巍然
(
ぎぜん
)
として
聳
(
そび
)
えたてる
常世城
(
とこよじやう
)
の
大広間
(
おほひろま
)
には、
017
前日
(
ぜんじつ
)
の
失敗
(
しつぱい
)
に
省
(
かへり
)
み、
018
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
をはじめ
各山
(
かくざん
)
各地
(
かくち
)
の
八王
(
やつわう
)
、
019
八頭
(
やつがしら
)
、
020
国魂
(
くにたま
)
の
数々
(
かずかず
)
は
各自
(
かくじ
)
の
議席
(
ぎせき
)
についた。
021
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
は
温顔
(
おんがん
)
に
笑
(
ゑ
)
みを
湛
(
たた
)
へて
例
(
れい
)
のごとく、
022
中央
(
ちうあう
)
の
高座
(
かうざ
)
に
常世姫
(
とこよひめ
)
、
023
春日姫
(
かすがひめ
)
、
024
八島姫
(
やしまひめ
)
を
随
(
したが
)
へ、
025
粛々
(
しゆくしゆく
)
として
登壇
(
とうだん
)
したり。
026
末席
(
まつせき
)
より
登壇
(
とうだん
)
を
請求
(
せいきう
)
したるは
出雲姫
(
いづもひめ
)
なりき。
027
出雲姫
(
いづもひめ
)
は
長閑
(
のどか
)
なる
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
を
讃美
(
さんび
)
し、
028
『これぞ
全
(
まつた
)
く
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
盛徳
(
せいとく
)
の
致
(
いた
)
す
所
(
ところ
)
にして、
029
昨日
(
きのふ
)
に
変
(
かは
)
る
今日
(
けふ
)
の
空
(
そら
)
の
色
(
いろ
)
、
030
心
(
こころ
)
にかかる
叢雲
(
むらくも
)
も
無
(
な
)
し。
031
嗚呼
(
ああ
)
これ
天国
(
てんごく
)
か、
032
浄土
(
じやうど
)
か、
033
将
(
は
)
た
楽園
(
らくゑん
)
か。
034
アヽかかる
尊
(
たふと
)
き
瑞祥
(
ずゐしやう
)
を
妾
(
わらは
)
は
祝
(
いは
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
らむ』
035
と、
036
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ち
節
(
ふし
)
面白
(
おもしろ
)
く
歌
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
したり。
037
その
歌
(
うた
)
、
038
『
至美
(
しび
)
と
至楽
(
しらく
)
の
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
は
039
百千万
(
ひやくせんまん
)
歳
(
ざい
)
億兆
(
おくてう
)
の
040
月日
(
つきひ
)
を
経
(
ふ
)
るも
変
(
かは
)
らざれ
041
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
は
天地
(
あめつち
)
の
042
あらむ
限
(
かぎ
)
りは
常永
(
とこしへ
)
に
043
動
(
うご
)
かざれども
空蝉
(
うつせみ
)
の
044
世
(
よ
)
は
紫陽花
(
あぢさい
)
の
七変
(
ななかは
)
り
045
変
(
かは
)
り
果
(
は
)
てたる
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
も
046
昔
(
むかし
)
も
一度
(
いちど
)
はこのごとき
047
瑞祥
(
ずゐしやう
)
至慶
(
しけい
)
の
世
(
よ
)
ありけり
048
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
常世彦
(
とこよひこ
)
049
常世
(
とこよ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
何
(
なに
)
ものぞ
050
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
裔
(
すゑ
)
なれど
051
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
の
曇
(
くも
)
り
切
(
き
)
り
052
天足
(
あだる
)
と
胞場
(
えば
)
の
御魂
(
みたま
)
より
053
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
八頭
(
やつがしら
)
054
八尾
(
やつを
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
邪霊
(
まがつみ
)
や
055
金毛
(
きんまう
)
九尾
(
きうび
)
白面
(
はくめん
)
の
056
常世
(
とこよ
)
の
悪狐
(
あくこ
)
に
魅
(
み
)
せられて
057
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
の
目的
(
もくてき
)
を
058
達成
(
たつせい
)
せむと
執拗
(
しつえう
)
に
059
聖地
(
せいち
)
聖城
(
せいじやう
)
蹂躙
(
じうりん
)
し
060
イスカの
嘴
(
はし
)
の
喰
(
く
)
ひ
違
(
ちが
)
ひ
061
是非
(
ぜひ
)
なく
常世
(
とこよ
)
へ
逃
(
に
)
げ
帰
(
かへ
)
り
062
暴威
(
ばうゐ
)
を
振
(
ふ
)
るひ
四方山
(
よもやま
)
の
063
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
に
守
(
まも
)
る
八王
(
やつわう
)
や
064
国魂司
(
くにたまがみ
)
や
諸神司
(
ももがみ
)
を
065
常世
(
とこよ
)
の
城
(
しろ
)
に
甘言
(
かんげん
)
を
066
もつて
誘
(
いざ
)
なひ
召
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
め
067
集
(
あつ
)
まる
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
068
国魂
(
くにたま
)
その
他
(
た
)
の
神人
(
かみ
)
の
数
(
かず
)
069
嘘
(
うそ
)
は
八百余
(
はつぴやくよ
)
柱
(
はしら
)
の
070
頭顱
(
あたま
)
の
光
(
ひかり
)
ピカピカと
071
甚
(
いた
)
く
輝
(
かがや
)
く
稲妻
(
いなづま
)
の
072
またたきする
間
(
ま
)
も
長
(
なが
)
の
日
(
ひ
)
の
073
常世
(
とこよ
)
の
城
(
しろ
)
に
神集
(
かむつど
)
ひ
074
集
(
つど
)
ひて
議
(
はか
)
る
眼目
(
がんもく
)
は
075
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
常世彦
(
とこよひこ
)
076
永
(
なが
)
い
奸計
(
たくみ
)
を
達
(
たつ
)
せむと
077
千々
(
ちぢ
)
に
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
きたる
078
その
甲斐
(
かひ
)
ありや
有難
(
ありがた
)
や
079
常世
(
とこよ
)
会議
(
くわいぎ
)
は
常永
(
とこしへ
)
に
080
和親
(
わしん
)
破壊
(
はくわい
)
の
魁
(
さきがけ
)
と
081
なり
渡
(
わた
)
らひて
雷
(
いかづち
)
の
082
轟
(
とどろ
)
くばかり
四方
(
よも
)
の
空
(
そら
)
083
海
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
まで
破
(
わ
)
れ
鐘
(
がね
)
の
084
ひびき
鳴戸
(
なると
)
や
瀬戸
(
せと
)
の
海
(
うみ
)
085
かへて
干
(
ほ
)
す
世
(
よ
)
はありとても
086
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
のこの
会議
(
くわいぎ
)
087
松
(
まつ
)
の
嵐
(
あらし
)
となりぬべし
088
松
(
まつ
)
の
嵐
(
あらし
)
や
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
089
声
(
こゑ
)
を
限
(
かぎ
)
りに
天地
(
あめつち
)
の
090
神
(
かみ
)
に
救
(
すく
)
ひを
祈
(
いの
)
る
世
(
よ
)
は
091
アヽまだ
遠
(
とほ
)
き
常暗
(
とこやみ
)
の
092
常世
(
とこよ
)
会議
(
くわいぎ
)
ぞ
頼
(
たの
)
みなき
093
頼
(
たの
)
みなき
世
(
よ
)
に
杖
(
つゑ
)
となり
094
力
(
ちから
)
となるは
天地
(
あめつち
)
を
095
造
(
つく
)
りかためし
国
(
くに
)
の
祖
(
おや
)
096
国治立
(
くにはるたち
)
の
神
(
かみ
)
のみぞ
097
神
(
かみ
)
は
議場
(
ぎぢやう
)
に
祭
(
まつ
)
れども
098
許
(
ゆる
)
し
無
(
な
)
ければ
空
(
から
)
の
宮
(
みや
)
099
常世
(
とこよ
)
の
神
(
かみ
)
のからくりは
100
見
(
み
)
よみよ
今
(
いま
)
に
根底
(
ねそこ
)
より
101
くつがへされむヱルサレム
102
聖地
(
せいち
)
を
守
(
まも
)
る
天使長
(
てんしちやう
)
103
広宗彦
(
ひろむねひこ
)
の
執成
(
とりな
)
しを
104
威力
(
ゐりよく
)
に
任
(
まか
)
せ
無視
(
むし
)
したる
105
報
(
むく
)
ひは
厳
(
きび
)
しく
眼
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
106
国治立
(
くにはるたち
)
の
神力
(
しんりき
)
に
107
打
(
う
)
たれて
転
(
ころ
)
ぶ
神人
(
しんじん
)
の
108
八十
(
やそ
)
枉彦
(
まがひこ
)
や
蚊取別
(
かとりわけ
)
109
広依別
(
ひろよりわけ
)
の
三
(
さん
)
の
舞
(
ま
)
ひ
110
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
村肝
(
むらぎも
)
の
111
心
(
こころ
)
を
洗
(
あら
)
へ
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
112
心
(
こころ
)
を
洗
(
あら
)
へ
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
』
113
容姿
(
ようし
)
端麗
(
たんれい
)
にして
一種
(
いつしゆ
)
の
威厳
(
ゐげん
)
を
具
(
そな
)
へたる
出雲姫
(
いづもひめ
)
は、
114
衆神司
(
しうしん
)
環視
(
くわんし
)
の
壇上
(
だんじやう
)
に
長袖
(
ちやうしう
)
しとやかに
舞
(
ま
)
ひ
歌
(
うた
)
ひける。
115
(
大正一〇・一二・一九
旧一一・二一
出口瑞月
)
116
(第九章~第一五章 昭和一〇・一・二〇 於日奈久町泉屋旅館 王仁校正)
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