霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五〇章 神示(しんじ)宇宙(うちう) その五〔二〇〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第9篇 宇宙真相 よみ(新仮名遣い):うちゅうしんそう
章:第50章 神示の宇宙その五 よみ(新仮名遣い):しんじのうちゅう その五 通し章番号:200
口述日:1921(大正10)年12月28日(旧11月30日) 口述場所: 筆録者:松村仙造 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
宇宙間には、神霊原子というものがある。霊素、火素、とも言う。火素は万物一切のうちに包含されている。空中にもたくさん充実しているのである。
一方、体素、または水素というものもある。火素と水素が相抱擁帰一して、精気なるものが宇宙に発生する。火素と水素がもっとも完全に活用を開始して発生するのが精気である。
この精気から電子が生まれる。電子は発達して宇宙間に電気を発生し、万物の活動の原動力となるのである。
神界では、霊素(火素)を高御産巣日神といい、体素(水素)を神御産巣日神という。霊体二素の神霊から、電気が発生し、宇宙に八大神力が完成し、そして大宇宙と小宇宙が完成したのである。
今日の世界は電気の応用が多少でき、便利になったが、電気の濫用は宇宙の霊妙な精気を減少させる。精気が減少すれば、それだけ邪気が発生するのである。邪気によって空気が濁り、病気や害虫が発生する。
しかしながら、五六七神政出現までの過渡時代である現代においては、これ以上の発明がまだなされていないため、電気の応用も便利にして必要なものなのである。
さらに一歩文明が進めば、不増・不減の霊気を電気に代えることができる。邪気の発生を防ぎ、至粋至純の精気によって世界が完全に治まる。このレベルに達すると、浅薄なものを捨てて神霊に目覚めざるを得なくなるのである。
宇宙間には無限の精気が存在するため、電気もまた無尽蔵に存在する。また、電気の濫用から生じた邪気も、水火の活動による新陳代謝で常に浄化が行われているのである。
人間は宇宙の縮図であるから、人体一切の組織と活用がわかれば、宇宙の真相も明瞭になるのである。人体にも、天の御柱たる五大父音と、国の御柱である九大母音が声音を発して、生理作用を営んでいる。
宇宙にも、大空に五大父音、大地に九大母音が鳴り、生成化育の神業を完成しつつある。造化の神業が無限に行われているのである。人間の体内に発生する音響は、それ自体が宇宙の神音霊声なのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0450
愛善世界社版:307頁 八幡書店版:第1輯 479頁 修補版: 校定版:309頁 普及版:141頁 初版: ページ備考:
001 宇宙間(うちうかん)には、002神霊(しんれい)原子(げんし)といふものがある。003(また)(たん)霊素(れいそ)()つてもよい、004一名(いちめい)火素(くわそ)とも()ふ。005火素(くわそ)万物(ばんぶつ)一切(いつさい)(うち)包含(はうがん)されてあり、006空中(くうちう)にも沢山(たくさん)充実(じゆうじつ)して()る。007(また)体素(たいそ)といふものがあつて(たん)水素(すゐそ)とも()ふ。008火素(くわそ)水素(すゐそ)(あひ)抱擁(はうよう)帰一(きいつ)して、009精気(せいき)なるもの宇宙(うちう)発生(はつせい)する、010火素(くわそ)水素(すゐそ)(もつと)完全(くわんぜん)活用(くわつよう)(はじ)めて発生(はつせい)したものである。011この精気(せいき)より電子(でんし)(うま)れ、012電子(でんし)発達(はつたつ)して宇宙間(うちうかん)電気(でんき)発生(はつせい)し、013一切(いつさい)万物(ばんぶつ)活動(くわつどう)原動力(げんどうりよく)となるのである。
014 そして()霊素(れいそ)神界(しんかい)にては、015高御(たかみ)産巣日(むすび)(かみ)()ひ、016体素(たいそ)神御(かむみ)産巣日(むすび)(かみ)()ふ。017この霊体(れいたい)二素(にそ)神霊(しんれい)より、018(つひ)今日(こんにち)学者(がくしや)所謂(いはゆる)電気(でんき)発生(はつせい)し、019宇宙(うちう)(どう)020(せい)021(かい)022(ぎよう)023(いん)024()025(がふ)026(ぶん)八力(はちりよく)完成(くわんせい)し、027(つひ)大宇宙(だいうちう)小宇宙(せううちう)形成(けいせい)された。028ニユートンとやらの地球(ちきう)引力説(いんりよくせつ)では、029到底(たうてい)宇宙(うちう)真理(しんり)判明(はんめい)しないでありませう。
030 物質(ぶつしつ)文明(ぶんめい)()(つき)発達(はつたつ)し、031神秘(しんぴ)(かぎ)(もつ)て、032神界(しんかい)秘門(ひもん)(ひら)いた(ごと)くに(かん)ぜられる()(なか)になつたと()つて、033現代(げんだい)人間(にんげん)(ほこ)つて()るやうであるが、034()()宇宙(うちう)真理(しんり)科学(くわがく)神界(しんかい)門口(かどぐち)にも(たつ)して()ない。035(しか)今日(こんにち)は、036高皇(たかみ)産霊(むすび)霊系(れいけい))、037神皇(かむみ)産霊(むすび)体系(たいけい))の二大(にだい)原動力(げんどうりよく)より発生(はつせい)したる電気(でんき)応用(おうよう)多少(たせう)(すす)ンで()て、038無線(むせん)電信(でんしん)や、039電話(でんわ)やラヂオが活用(くわつよう)されて()たのは、040五六七(みろく)神政(しんせい)(さきがけ)として、041(もつと)結構(けつこう)(こと)であります。042(しか)(なが)(もの)には一利(いちり)一害(いちがい)(ともな)ふもので、043善悪(ぜんあく)(あひ)(こん)じ、044美醜(びしう)(たがひ)(まじ)はる造化(ざうくわ)法則(はふそく)()れず、045便利(べんり)になればなる(ほど)046一方(いつぱう)(また)それに匹敵(ひつてき)する(ところ)不便利(ふべんり)(こと)出来(でき)るものである。047電気(でんき)なるものは、048前述(ぜんじゆつ)(ごと)宇宙(うちう)霊素(れいそ)049体素(たいそ)より生成(せいせい)したものであるが、050()電気(でんき)濫用(らんよう)のために、051宇宙(うちう)霊妙(れいめう)なる精気(せいき)費消(ひせう)すればするだけ、052反対(はんたい)邪気(じやき)発生(はつせい)せしめて宇宙(うちう)精気(せいき)抹消(まつせう)し、053(ため)人間(にんげん)その()一切(いつさい)生物(せいぶつ)をして軟弱(なんじやく)ならしめ、054精神(せいしん)(てき)退化(たいくわ)せしめ、055邪悪(じやあく)()宇宙(うちう)()つれば()つる(ほど)056空気(くうき)(にご)悪病(あくびやう)発生(はつせい)害虫(がいちう)増加(ぞうか)する。057されど今日(こんにち)人間(にんげん)としては、058(これ)以上(いじやう)発明(はつめい)はまだ出来(でき)()ないから、059五六七(みろく)神世(しんせい)出現(しゆつげん)過渡(くわと)時代(じだい)(おい)ては、060(もつと)有益(いうえき)にして必要(ひつえう)なものとなつて()る。061一歩(いつぽ)(すす)んで不増(ふぞう)不減(ふげん)霊気(れいき)(もつ)電気(でんき)電話(でんわ)()へる(やう)になれば、062宇宙(うちう)(いま)はしき邪気(じやき)発生(はつせい)(ふせ)ぎ、063至粋(しすゐ)至純(しじゆん)精気(せいき)()つて、064世界(せかい)完全(くわんぜん)(おさ)まつて()る。065この(ゐき)(たつ)するにも、066今日(こんにち)のやうな浅薄(せんぱく)なものを()て、067神霊(しんれい)目醒(めざ)めねばならぬ。068大本(おほもと)信者(しんじや)(なか)には、069電気燈(でんきとう)排斥(はいせき)する方々(かたがた)が、070たまたま()るやうに()きますが、071(それ)(あま)()早過(はやす)ぎる。072これ以上(いじやう)文明(ぶんめい)利器(りき)発明(はつめい)されて、073(むかし)行燈(あんどう)不用(ふよう)になつた(やう)に、074電燈(でんとう)不用(ふよう)になる時機(じき)()(とき)電気(でんき)(はい)すればよい。
075 また宇宙(うちう)には無限(むげん)精気(せいき)充満(じゆうまん)してあるから、076何程(なにほど)電気(でんき)費消(ひせう)しても無尽蔵(むじんざう)である。077(けつ)して、078()くなると()心配(しんぱい)()らぬ。079また一旦(いつたん)電気(でんき)濫費(らんぴ)より発生(はつせい)した邪気(じやき)宇宙(うちう)無限(むげん)水火(すゐくわ)活動(くわつどう)によつて、080新陳(しんちん)代謝(たいしや)始終(しじう)(おこな)はれて()るから大丈夫(だいぢやうぶ)である。081この新陳(しんちん)代謝(たいしや)活用(くわつよう)こそ、082神典(しんてん)所謂(いはゆる)祓戸(はらひど)四柱(よはしら)大神(おほかみ)不断(ふだん)(てき)活動(くわつどう)()るのである。
083 人間(にんげん)宇宙(うちう)縮図(しゆくづ)であつて天地(てんち)移写(いしや)である。084(ゆゑ)人体(じんたい)一切(いつさい)組織(そしき)活用(くわつよう)(わか)れば、085宇宙(うちう)真相(しんさう)明瞭(めいれう)になつて()る。086(ことわざ)()ふ『燈台(とうだい)(もと)(くら)し』と、087吾人(ごじん)体内(たいない)にて間断(かんだん)なく(あめ)御柱(みはしら)なる五大(ごだい)父音(ふいん)と、088(くに)御柱(みはしら)なる九大(くだい)母音(ぼおん)声音(せいおん)(はつ)して生理(せいり)作用(さよう)(いとな)()(ごと)く、089宇宙(うちう)にもまた無限(むげん)絶大(ぜつだい)声音(せいおん)()()りて、090()(あま)りつつある。091(しか)して大空(たいくう)(しゆ)として五大(ごだい)父音(ふいん)発声(はつせい)し、092地上(ちじやう)(およ)地中(ちちう)(しゆ)として九大(くだい)母音(ぼおん)()()りて、093()()らざる部分(ぶぶん)天空(てんくう)五大(ごだい)父音(ふいん)(もつ)(これ)(おぎな)ひ、094生成(せいせい)化育(くわいく)神業(しんげふ)完成(くわんせい)しつつある。095天空(てんくう)もまた大地(だいち)九大(くだい)母音(ぼおん)(おぎな)ひに()つて、096()安静(あんせい)(たも)ち、097光温(くわうをん)生成(せいせい)化育(くわいく)しつつある。098またこの天地(てんち)父母(ふぼ)十四大(じふしだい)音声(おんせい)言霊力(げんれいりよく)によつて、099キシチニヒミイリヰの()言霊(ことたま)生成(せいせい)し、100またケセテネヘメエレヱの(みづ)言霊(ことたま)と、101コソトノホモヨロヲの()言霊(ことたま)と、102クスツヌフムユルウの(むすび)(すなは)神霊(しんれい))の言霊(ことたま)とを生成(せいせい)し、103天地間(てんちかん)森羅(しんら)万象(ばんしやう)()(はたら)かしめつつ造化(ざうくわ)神業(しんげふ)永遠(ゑいゑん)無窮(むきう)(おこな)はれて()る。104(こころ)みに天空(てんくう)(こゑ)()かむとすれば、105深夜(しんや)(こころ)(しづ)めて、106左右(さいう)人指(ひとさし)左右(さいう)(みみ)(かた)()てて()ると、107(たしか)にアオウエイの五大(ごだい)父音(ふいん)歴然(れきぜん)()くことが出来(でき)る。108瑞月王仁(ずゐげつ)無学者(むがくしや)()ンなことを()つても、109現代(げんだい)学者(がくしや)迂遠(うゑん)(きは)まる愚論(ぐろん)一笑(いつせう)()()るであらうが、110身体(しんたい)循環(じゆんくわん)する呼吸器(こきふき)(おん)や、111血液(けつえき)や、112食道管(しよくだうくわん)や、113腸胃(ちやうゐ)蠕動音(じゆどうおん)がそれである。114(しか)るにその音声(おんせい)(もつ)宇宙(うちう)音響(おんきやう)見做(みな)すなど、115(じつ)(あき)れて(もの)()へぬと(わら)はれるであらう。116(いづ)くンぞ()らむ、117人間(にんげん)体内(たいない)発生(はつせい)する音響(おんきやう)そのものは、118宇宙(うちう)神音(しんおん)霊声(れいせい)なることを。119(いま)医家(いか)使用(しよう)する聴診器(ちやうしんき)応用(おうよう)して(かんが)()(とき)は、120心臓部(しんざうぶ)より上半身(かみはんしん)体内(たいない)音響(おんきやう)は、121五大(ごだい)父音(ふいん)(しゆ)として()(とどろ)き、122以下(いか)内臓部(ないざうぶ)音響(おんきやう)九大(くだい)母音(ぼおん)()(わた)り、123その()(くわ)(すゐ)()(けつ)音声(おんせい)(たがひ)交叉(かうさ)運動(うんどう)せる模様(もやう)()くことが出来(でき)る。124人体(じんたい)にして(これ)()音声(おんせい)休止(きうし)する(とき)は、125生活(せいくわつ)作用(さよう)廃絶(はいぜつ)した(とき)である。126宇宙(うちう)(また)この大音声(だいおんせい)休止(きうし)せば、127宇宙(うちう)(ここ)潰滅(くわいめつ)して(しま)ふ。128地中(ちちう)神音(しんおん)人間(にんげん)下体部(かたいぶ)音響(おんきやう)同一(どういつ)である。129(ただ)宇宙(うちう)人体(じんたい)とは大小(だいせう)区別(くべつ)あるを(もつ)て、130()音声(おんせい)にも大小(だいせう)あるまでである。131大声(たいせい)耳裡(じり)()らず、132(ゆゑ)天眼通(てんがんつう)133所謂(いはゆる)透視(とうし)()すに瞑目(めいもく)する(ごと)く、134宇宙(うちう)大声(たいせい)()かむとすれば、135第一(だいいち)閉耳(へいじ)するの必要(ひつえう)がある。136神典(しんてん)()ふ、137()()りて()(あま)れる(ところ)一所(ひとところ)あり、138()()りて()()らざる(ところ)一所(ひとところ)あり』と、139()大空(たいくう)(およ)大地(だいち)音声(おんせい)活用(くわつよう)神理(しんり)(しめ)されたものである。140聖書(せいしよ)()ふ『太初(はじめ)(ことば)あり云々(うんぬん)』と、141(これ)()りて宇宙(うちう)言霊(げんれい)如何(いか)なる活用(くわつよう)あるかを窺知(きち)すべきである。
142大正一〇・一二・二八 旧一一・三〇 松村仙造録)
143(第四六章~第五〇章 昭和一〇・一・二三 於車中 王仁校正)
 
144さんぜんせかい、145いちどにひらくむめのはな、146こんじんのよになりたぞよ。147さんぜんせかいが、148いちどにひらくぞよ。149しゆみせんざんにこしをかけ、150あをくもがさでみみがかくれぬぞよ。
151(明治三十七年九月六日神諭)
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