霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四七章 神示(しんじ)宇宙(うちう) その二〔一九七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第9篇 宇宙真相 よみ(新仮名遣い):うちゅうしんそう
章:第47章 神示の宇宙その二 よみ(新仮名遣い):しんじのうちゅう その二 通し章番号:197
口述日:1921(大正10)年12月15日(旧11月17日) 口述場所: 筆録者:桜井重雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
大宇宙の間に存在する小宇宙は、互いに牽引しあっている。太陽もまた、諸星に牽引されてその位置を保っている。
太陽の光は大空へは放射されず、すべて大地に向かって放射されている。
地球は球体ではなく、大地の中心にある一小部分である。大地はすべて氷山である。
月は中空にあって一ケ月で中空を一周する。宇宙の万物は月の運行に微妙かつ重大な関係がある。月が上線を運行しているとき、われわれの眼に見える。これは月読命の活動である。下線を運行しているときは、素盞鳴尊の活動である。
銀河とは、太陽の光が大地の氷山に放射され、それが大空に反射して大空の暗星が見えているのである。銀河の外べりにある凸凹は、氷山の高低が見えているのである。
小宇宙を外から見ると、大空は薄い紫、赤、青などの霊衣に覆われている。大地は黄、浅黄、白等の厚い霊衣で覆われている。小宇宙全体は、紫色をしている。これを顕国の御玉という。
小宇宙は、他の小宇宙とそれぞれ霊線をもって蜘蛛の巣のように四方八方に連絡し、相通じている。それぞれの小宇宙が、無数の霊線の中心にある。
他の小宇宙にも神々はあるが、地球と同じような生物は存在していない。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-06-01 14:46:44 OBC :rm0447
愛善世界社版:290頁 八幡書店版:第1輯 474頁 修補版: 校定版:294頁 普及版:132頁 初版: ページ備考:
001 前節(ぜんせつ)()べたるところを(おぎな)ふために、002(さら)(すこ)しく断片(だんぺん)(てき)説明(せつめい)(くは)()くべし。003(しか)自分(じぶん)宇宙観(うちうくわん)(すべ)神示(しんじ)(まま)なれば、004現代(げんだい)天文学(てんもんがく)如何(いか)なる交渉(かうせう)(いう)するや(いな)やは全然(ぜんぜん)自分(じぶん)関知(くわんち)するところにあらず。
005 自分(じぶん)神示(しんじ)(せつ)してより二十四(にじふよ)年間(ねんかん)006(ほとん)(まつた)世界(せかい)出版物(しゆつぱんぶつ)その(もの)から絶縁(ぜつえん)()たり。007(したが)つて現在(げんざい)天文学(てんもんがく)如何(いか)なる程度(ていど)にまで進歩(しんぽ)発達(はつたつ)しゐるかは無論(むろん)()らざるなり。008(ゆゑ)自分(じぶん)()ぶる宇宙観(うちうくわん)(たい)して、009(ただ)ちに現代(げんだい)天文学(てんもんがく)(てき)知識(ちしき)(もつ)(のぞ)むとも、010(にはか)首肯(しゆこう)(がた)(てん)(すく)なからざるべし。
011 前節(ぜんせつ)引続(ひきつづ)太陽(たいやう)のことより順次(じゆんじ)()ぶる(こと)とせり。
012 太陽(たいやう)暗体(あんたい)にして、013太陽(たいやう)(いろ)白色(はくしよく)(くは)へたる(ごと)赤色(せきしよく)()ゆるは、014(みづ)(ひか)()るが(ゆゑ)なり。015暗夜(あんや)赤布(せきふ)白布(はくふ)とを比較(ひかく)して()れば白布(はくふ)(はう)がハツキリ()ゆるものなり。016これに()りて()るも(みづ)(ひか)りゐることが(はん)()るなり。
017 大宇宙(だいうちう)(かん)(かく)小宇宙(せううちう)(たがひ)牽引(けんいん)してゐるものにして、018それと(おな)じく太陽(たいやう)がその位置(ゐち)支持(しぢ)するは諸星(しよせい)牽引力(けんいんりよく)によるものなり。019(ゆゑ)天主(てんしゆ)太陽(たいやう)支持(しぢ)する(ため)()諸星辰(しよせいしん)(つく)りたり。020(第一篇天地剖判の章参照)
021 太陽(たいやう)()地球(ちきう)との距離(きより)は、022小宇宙(せううちう)直径(ちよくけい)五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)()八分(はちぶん)(いち)(あた)り、023(しかし)大空(たいくう)諸星(しよせい)(みな)それ自体(じたい)(ひかり)(はな)ちつつ太陽(たいやう)(たか)以上(いじやう)位置(ゐち)()めゐるなり。024太陽(たいやう)(ひかり)は、025(けつ)して大空(たいくう)(むか)つては放射(はうしや)されず、026(あたか)懐中(くわいちう)電燈(でんとう)(ごと)く、027(すべ)大地(だいち)(むか)つてのみ放射(はうしや)さるるなり。
028 普通(ふつう)我々(われわれ)太陽(たいやう)(のぼ)方角(はうがく)(ひがし)としてゐるが、029本来(ほんらい)宇宙(うちう)それ自体(じたい)より()へば、030東西(とうざい)南北(なんぼく)(べつ)なし。031仏説(ぶつせつ)に、
032本来(ほんらい)無東西(むとうざい)何処有(かしよう)南北(なんぼく)
033とあるも、034この()()る。035(いま)036東西(とうざい)南北(なんぼく)区別(くべつ)()つれば、037大地(だいち)中心(ちうしん)たる地球(ちきう)北極(ほくきよく)(あた)る。038(きた)とは気垂(きたる)039水火垂(いきたる)040呼吸垂(いきたる)041()なり。042(みなみ)とは皆見(みなみ)えるといふ意味(いみ)言霊(ことたま)なり。
043 地球(ちきう)前述(ぜんじゆつ)(ごと)く、044()学者(がくしや)らの(しん)ずる(ごと)円球(ゑんきう)にあらずして地平(ちへい)なり。045我々(われわれ)所謂(いはゆる)地球(ちきう)は、046大地(だいち)中心(ちうしん)なる(きは)めて(いち)小部分(せうぶぶん)にて、047大地(だいち)第一図(だいいちづ)(しめ)(ごと)く、048(ことごと)氷山(ひようざん)なり。049(しかし)()氷山(ひようざん)所謂(いはゆる)地球(ちきう)相距(あひさ)(ほど)(いよいよ)嶮峻(けんしゆん)になり()く。050普通(ふつう)氷山(ひようざん)()けるといふことは、051地球(ちきう)中央(ちうあう)接近(せつきん)せる氷山(ひようざん)()けるのみにして、052大部分(だいぶぶん)氷山(ひようざん)(けつ)して()くることはなきものなり。
053 地球説(ちきうせつ)(ひと)つの証拠(しようこ)として、054(ひと)海岸(かいがん)()ちて(おき)()(ふね)(なが)める場合(ばあひ)に、055(ふね)段々(だんだん)(おき)()くに(したが)つて、056最初(さいしよ)船体(せんたい)(ぼつ)し、057次第(しだい)(マスト)(ぼつ)して()くといふ事実(じじつ)()げられるやうだが、058それは我々(われわれ)眼球(めだま)がすでに円球(ゑんきう)(つく)られてあるが(ゆゑ)である。059望遠鏡(ばうゑんきやう)凹鏡(あふきやう)であるから、060人間(にんげん)(ひとみ)との関係(くわんけい)で、061遠方(ゑんぱう)()えるのである。062(ゆゑ)地球説(ちきうせつ)固執(こしつ)する人々(ひとびと)()人間(にんげん)眼球(めだま)そのものの研究(けんきう)より(はじ)めねばなるまい。
063 地球(ちきう)(また)一種(いつしゆ)光輝(くわうき)(いう)し、064暗体(あんたい)ではない。
065 宇宙(うちう)全体(ぜんたい)(うへ)(もつと)重大(ぢうだい)なる役目(やくめ)(いう)するのは、066太陰(たいいん)(すなは)(つき)である。067太陽(たいやう)恩恵(おんけい)によつて万物(ばんぶつ)生成(せいせい)化育(くわいく)()くことは(だれ)でも()つてゐるが、068(おほ)はれたる(つき)洪大(こうだい)無辺(むへん)なる恩恵(おんけい)()(もの)(ほとん)(まつた)()い。
069 宇宙(うちう)万物(ばんぶつ)は、070この(つき)運行(うんかう)に、071微妙(びめう)にして()重大(ぢうだい)なる関係(くわんけい)()つてゐる。072(つき)二十九(にじふく)(にち)()(すなは)普通(ふつう)一月(ひとつき)で、073中空(ちうくう)一周(いつしう)する。074(ただ)し、075自転(じてん)(てき)運行(うんかう)をするのではなく、076(たん)同一(どういつ)姿勢(しせい)(たも)つて運行(うんかう)するに()ぎない。077大空(たいくう)()ける(つき)位置(ゐち)が、078たとへば(つき)三日(みつか)には甲天(かふてん)に、079四日(よつか)には乙天(おつてん)順次(じゆんじ)(かは)つて()くのは、080(つき)静止(せいし)してゐるのでなくして西(にし)より(ひがし)(むか)つて運行(うんかう)してゐる證拠(しようこ)である。
081 (つき)我々(われわれ)()()えるのは、082第一図(だいいちづ)上線(じやうせん)(つき)運行(うんかう)してゐる場合(ばあひ)で、083下線(かせん)通過(つうくわ)してゐる(とき)全然(ぜんぜん)我々(われわれ)には()えない。084(つき)上線(じやうせん)運行(うんかう)する(とき)は、085月読(つきよみの)(みこと)活動(くわつどう)であり、086下線(かせん)運行(うんかう)する(とき)素盞嗚(すさのをの)(みこと)活動(くわつどう)である。
087 (つぎ)(つき)(なが)めて第一(だいいち)(おこ)疑問(ぎもん)は、088あの月面(げつめん)模様(もやう)である。089(むかし)から(さる)(うさぎ)(もち)()いてゐるといはれるあの模様(もやう)は、090我々(われわれ)所謂(いはゆる)五大洲(ごだいしう)(かげ)月面(げつめん)(うつ)つてゐるのである。091それ(ゆゑ)092何時(いつ)(おな)模様(もやう)()えてゐる。093()けた(つき)半面(はんめん)(おぼろ)げな(かげ)()えるのは、094(つき)それ自体(じたい)(かげ)である。095つまり(つき)半面(はんめん)たる火球(くわきう)部分(ぶぶん)()えてゐるからである。
096 月蝕(げつしよく)(おこ)るは、097(つき)背後(はいご)から太陽(たいやう)直射(ちよくしや)された場合(ばあひ)である。098日蝕(につしよく)は、099(つき)太陽(たいやう)地球(ちきう)との中間(ちうかん)()つて、100太陽(たいやう)(さへ)ぎつた場合(ばあひ)である。
101 銀河(ぎんが)は、102太陽(たいやう)(ひかり)大地(だいち)氷山(ひようざん)放射(はうしや)され、103それが(また)大空(たいくう)反射(はんしや)して、104大空(たいくう)()無数(むすう)暗星(あんせい)()反射(はんしや)(ひかり)によつて我々(われわれ)()()えるのである。105銀河(ぎんが)外椽(そとべり)凸凹(でこぼこ)あるは氷山(ひようざん)高低(かうてい)凸凹(でこぼこ)あるが()めである。
106 (また)彗星(すゐせい)大虚空(だいこくう)運行(うんかう)(とき)大地(だいち)より(なが)められる。107大虚空(だいこくう)とは()小宇宙(せううちう)圏外(けんぐわい)(しよう)するので、108青色(せいしよく)(てい)してゐる。109大空(たいくう)(いろ)緑色(りよくしよく)である。110(しか)し、111我々(われわれ)大空(たいくう)(いろ)のみならず、112青色(せいしよく)大虚空(だいこくう)をも(とも)(とほ)して()るが(ゆゑ)に、113碧色(へきしよく)()えるのである。
114 ()小宇宙(せううちう)(そと)より()れば、115大空(たいくう)大地(だいち)よりはずつと(うす)(むらさき)116(あか)117(あを)(とう)各色(かくしよく)霊衣(れいい)(もつ)(おほ)はれ、118大地(だいち)()119浅黄(あさぎ)120(しろ)(とう)各色(かくしよく)(あつ)霊衣(れいい)(もつ)(つつ)まれてゐる。121そしてこの宇宙(うちう)全体(ぜんたい)として()(とき)紫色(ししよく)(てい)してゐる。122これを顕国(うつしくに)御玉(みたま)といふ。
123 わが小宇宙(せううちう)はこれを中心(ちうしん)として()(しよ)宇宙(うちう)と、124()()霊線(れいせん)(もつ)蜘蛛(くも)()(ごと)四方(しはう)八方(はつぱう)連絡(れんらく)(あひ)(つう)じてゐるのであつて、125それらの宇宙(うちう)にも、126(ほとん)我々(われわれ)地球(ちきう)(じやう)人間(にんげん)動植物(どうしよくぶつ)(おな)(よう)なものが生息(せいそく)してゐない。127(ただし)()()小宇宙(せううちう)()ける、128地球(ちきう)以外(いぐわい)(ほし)には神々(かみがみ)(まし)ませども、129地球(ちきう)(じやう)棲息(せいそく)する(ごと)生物(せいぶつ)(だん)じてゐない。130この小宇宙(せううちう)()宇宙(うちう)との関係(くわんけい)()によりて(しめ)せば、131第五図(だいごづ)(ごと)くである。
第五図 大宇宙の図
[#図 第五図 大宇宙の図]
132大正一〇・一二・一五 旧一一・一七 桜井重雄録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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