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第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
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第4巻(卯の巻)
序
凡例
総説
第1篇 八洲の川浪
01 常世会議
〔151〕
02 聖地の会議
〔152〕
03 使臣の派遣
〔153〕
04 乱暴な提案
〔154〕
05 議場の混乱
〔155〕
06 怪また怪
〔156〕
07 涼風凄風
〔157〕
第2篇 天地暗雲
08 不意の邂逅
〔158〕
09 大の字の斑紋
〔159〕
10 雲の天井
〔160〕
11 敬神の自覚
〔161〕
12 横紙破り
〔162〕
13 再転再落
〔163〕
14 大怪物
〔164〕
15 出雲舞
〔165〕
第3篇 正邪混交
16 善言美辞
〔166〕
17 殺風景
〔167〕
18 隠忍自重
〔168〕
19 猿女の舞
〔169〕
20 長者の態度
〔170〕
21 敵本主義
〔171〕
22 窮策の替玉
〔172〕
第4篇 天地転動
23 思ひ奇やその一
〔173〕
24 思ひ奇やその二
〔174〕
25 燕返し
〔175〕
26 庚申の眷属
〔176〕
27 阿鼻叫喚
〔177〕
28 武器制限
〔178〕
第5篇 局面一転
29 月雪花
〔179〕
30 七面鳥
〔180〕
31 傘屋の丁稚
〔181〕
32 免れぬ道
〔182〕
第6篇 宇宙大道
33 至仁至愛
〔183〕
34 紫陽花
〔184〕
35 頭上の冷水
〔185〕
36 天地開明
〔186〕
37 時節到来
〔187〕
38 隙行く駒
〔188〕
第7篇 因果応報
39 常世の暗
〔189〕
40 照魔鏡
〔190〕
41 悪盛勝天
〔191〕
42 無道の極
〔192〕
第8篇 天上会議
43 勧告使
〔193〕
44 虎の威
〔194〕
45 あゝ大変
〔195〕
第9篇 宇宙真相
46 神示の宇宙その一
〔196〕
47 神示の宇宙その二
〔197〕
48 神示の宇宙その三
〔198〕
49 神示の宇宙その四
〔199〕
50 神示の宇宙その五
〔200〕
附録 第二回高熊山参拝紀行歌
余白歌
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第一九章
猿女
(
さるめ
)
の
舞
(
まひ
)
〔一六九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
篇:
第3篇 正邪混交
よみ(新仮名遣い):
せいじゃこんこう
章:
第19章 猿女の舞
よみ(新仮名遣い):
さるめのまい
通し章番号:
169
口述日:
1921(大正10)年12月21日(旧11月23日)
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
聖地エルサレムから行成彦の共としてやってきた猿田姫は、妹の出雲姫の歌がややあからさまな批判で神格を傷つけたきらいがあったことを慮り、聖地の神格を保持しようと、言論を歌に代えて舞い歌った。
その歌は、国祖の地上神界創造と修理固成の様を語り、そこに国祖の思いを乗せ、また常世彦・大自在天らが常世会議を開催した意図を平和の実現にあり、と汲み取りつつも、会議は聖地エルサレムにて行われるべきであること、国祖が任命した八王を勝手に撤廃するべきではないこと、など物事の順序を諄々と説き諭したものであった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
神代語
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-02-25 21:24:34
OBC :
rm0419
愛善世界社版:
116頁
八幡書店版:
第1輯 414頁
修補版:
校定版:
122頁
普及版:
54頁
初版:
ページ備考:
001
聖地
(
せいち
)
ヱルサレムの
神都
(
しんと
)
より
行成彦
(
ゆきなりひこ
)
に
随伴
(
ずゐはん
)
して
入城
(
にふぢやう
)
せる
猿田姫
(
さだひめ
)
は、
002
妹
(
いもうと
)
出雲姫
(
いづもひめ
)
の
登壇
(
とうだん
)
して
皮肉
(
ひにく
)
なる
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
り、
003
諸神人
(
しよしん
)
を
感歎
(
かんたん
)
せしめたるも、
004
やや
神格
(
しんかく
)
を
傷
(
きず
)
つけたるの
点
(
てん
)
ありと
煩慮
(
はんりよ
)
し、
005
その
欠
(
けつ
)
を
補
(
おぎな
)
ひ、
006
聖地
(
せいち
)
の
神使
(
しんし
)
たる
神格
(
しんかく
)
を
保持
(
ほぢ
)
せむと
平素
(
へいそ
)
物静
(
ものしづか
)
なる
姫
(
ひめ
)
も
断然
(
だんぜん
)
意
(
い
)
を
決
(
けつ
)
し
発言
(
はつげん
)
の
権
(
けん
)
を
愧
(
はづ
)
かしげに
請求
(
せいきう
)
し、
007
静
(
しづ
)
かに
壇上
(
だんじやう
)
に
現
(
あら
)
はれたりける。
008
猿田姫
(
さだひめ
)
は、
009
出雲姫
(
いづもひめ
)
の
容色
(
ようしよく
)
艶麗
(
えんれい
)
なるには
到底
(
たうてい
)
及
(
およ
)
ばざりけり。
010
されどその
口許
(
くちもと
)
のどことなく
締
(
しま
)
りありて、
011
涼
(
すず
)
しき
眼
(
め
)
は
諸神人
(
しよしん
)
をして
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずの
間
(
あひだ
)
に
引
(
ひ
)
きつけ
得
(
う
)
る
不思議
(
ふしぎ
)
な
力
(
ちから
)
を
持
(
も
)
ちゐたりける。
012
猿田姫
(
さだひめ
)
は
稍
(
やや
)
愧
(
はづ
)
かしげに
頬
(
ほほ
)
を
赧
(
あか
)
らめて
壇上
(
だんじやう
)
に
立
(
た
)
ちしが、
013
その
赧
(
あか
)
らめる
頬
(
ほほ
)
には
何
(
な
)
ンともいへぬ
親
(
した
)
しみ
湧
(
わ
)
き
来
(
き
)
たりける。
014
姫
(
ひめ
)
は
女性
(
によしやう
)
の
分際
(
ぶんざい
)
を
省
(
かへり
)
みて
烈
(
はげ
)
しき
言論
(
げんろん
)
をさけ、
015
なるべく
優
(
やさ
)
しき
言霊
(
ことたま
)
の
威力
(
ゐりよく
)
をもつて
所感
(
しよかん
)
を
述
(
の
)
べむとし、
016
優美
(
いうび
)
なる
歌
(
うた
)
をもつて
言論
(
げんろん
)
にかへたりにけり。
017
『もろこしの
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
は
遠
(
とほ
)
けれど
018
モロコスヨトコヨヨクシホトホケレド
019
神代
(
かみよ
)
をおもふまごころは
020
カムヨヨオモフマコモトホ
021
からも、あきつも
常永
(
とこしへ
)
に
022
カロモアキツモトコスヱイ
023
変
(
かは
)
らぬものぞ
天地
(
あめつち
)
の
024
コホロヌモヨゾアメツツヨ
025
神
(
かみ
)
の
御魂
(
みたま
)
のさちはひて
026
カムヨミタマヨソチホイテ
027
生
(
うま
)
れ
出
(
いで
)
たる
神人
(
かみびと
)
の
028
ウモレウデトルカムフトヨ
029
心
(
こころ
)
は
直
(
なほ
)
く
正
(
ただ
)
しくて
030
モモトホノヲクトドスクテ
031
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
にすすみつつ
032
マコトヨミツイススイツツ
033
開
(
ひら
)
くるままにいつとなく
034
フロクルモモイウツトノク
035
世
(
よ
)
は
常暗
(
とこやみ
)
の
雲
(
くも
)
おこり
036
ヨホトコヨイヨクモオコイ
037
浪
(
なみ
)
たかまりし
四
(
よ
)
つの
海
(
うみ
)
038
ノミトカモリスヨツヨイミ
039
吹
(
ふ
)
きくるあらし
静
(
しづ
)
めむと
040
フキコルコセイスズメムト
041
国治立
(
くにはるたち
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
042
クシホルトチヨオオカムホ
043
こころを
砕
(
くだ
)
き
身
(
み
)
をくだき
044
コモトヨクドキミヨクドキ
045
朝
(
あした
)
の
深霧
(
みきり
)
夕霧
(
ゆふきり
)
を
046
アストヨミキリユウキリヨ
047
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
きはらひ
048
スノドヨコゼイフキホロイ
049
はらひたまへど
空蝉
(
うつせみ
)
の
050
ホロイトモヘトウツセミヨ
051
世
(
よ
)
は
烏羽玉
(
うばたま
)
の
暗
(
くら
)
くして
052
ヨホウボトモヨクロクステ
053
高山
(
たかやま
)
の
末
(
すゑ
)
短山
(
ひきやま
)
の
054
タコヨモヨスエホコヨモヨ
055
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
の
神人
(
かみひと
)
も
056
ヨモヨヨヨエヨカムフトヨ
057
旭日
(
あさひ
)
の
光
(
ひかり
)
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
058
アソホヨフカリツクヨカゲ
059
星
(
ほし
)
の
輝
(
かがや
)
き
不知火
(
しらぬひ
)
の
060
ホスヨカカヨキスロヌホヨ
061
千々
(
ちぢ
)
に
心
(
こころ
)
をつくし
潟
(
がた
)
062
ツツイコモトヨツクスゴト
063
海
(
うみ
)
にも
野
(
の
)
にも
曲神
(
まがかみ
)
の
064
イムイヨノイヨマゴカムヨ
065
伊猛
(
いたけ
)
り
狂
(
くる
)
ふ
有様
(
ありさま
)
を
066
ウトコイクロフアイソモヨ
067
和
(
なご
)
めすかしていにしへの
068
ノゴメスコステウイスエヨ
069
元津
(
もとつ
)
御神
(
みかみ
)
のうまし
世
(
よ
)
に
070
モトツミカムヨウモスヨイ
071
持
(
も
)
ち
直
(
なほ
)
さむと
御心
(
みこころ
)
を
072
モチノヨソムヨミコモトヨ
073
砕
(
くだ
)
かせたまひて
畏
(
かしこ
)
くも
074
クドコセトモイテカスコクヨ
075
高天原
(
たかあまはら
)
に
八百万
(
やほよろづ
)
076
タコモヨホライヨホヨロヅ
077
神
(
かみ
)
を
集
(
つど
)
へてまつりごと
078
カムヨツドエテマツリコト
079
はじめたまへど
海
(
うみ
)
川
(
かは
)
や
080
ホジメトモヘボイミコハヨ
081
山野
(
やまぬ
)
の
果
(
は
)
てに
立
(
た
)
つ
雲
(
くも
)
の
082
ヨモヨヨホテイトツクモヨ
083
晴
(
は
)
るる
暇
(
ひま
)
なき
常暗
(
とこやみ
)
の
084
ホルルホミノキトコヨミヨ
085
神
(
かみ
)
のおとなひ
草
(
くさ
)
や
木
(
き
)
の
086
カムヨオトノイクサヨコヨ
087
かきはときはに
言問
(
ことと
)
ひて
088
カキホトコホイコトトイテ
089
万
(
よろづ
)
のわざはひ
五月蠅
(
さばゑ
)
如
(
な
)
す
090
ヨロヅヨウズウイソボヘノス
091
群
(
むら
)
がりおこり
天地
(
あめつち
)
の
092
ムラゴイオコイアメツツヨ
093
国
(
くに
)
の
真秀良場
(
まほらば
)
高天
(
たかあま
)
の
094
クシヨモホロボタコアモヨ
095
原
(
はら
)
に
現
(
あら
)
はれ
村肝
(
むらきも
)
の
096
ホライアラホレムラキモヨ
097
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
広宗彦
(
ひろむねひこ
)
の
098
コモトヨフロキフロムネホコヨ
099
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
の
知
(
し
)
らす
世
(
よ
)
は
100
ウツヨミコトヨスラスヨホ
101
山河
(
やまかは
)
草木
(
くさき
)
みな
靡
(
なび
)
き
102
ヨモコホクソコムノノイキ
103
浦安国
(
うらやすくに
)
となりひびく
104
イラヨスクシヨノリフブク
105
かかる
芽出度
(
めでた
)
き
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
の
106
カカムメデトキカムヨヨヨ
107
礎
(
いしずゑ
)
かたく
搗
(
つ
)
きかため
108
ウスツエコトクツキコトメ
109
建
(
た
)
て
初
(
はじ
)
めたる
真木柱
(
まきはしら
)
110
タテホシメテルモコボスロ
111
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
動
(
うご
)
きなき
112
ツヨイヨツヨイウコギノク
113
清
(
きよ
)
き
神代
(
かみよ
)
のまつりごと
114
イヨキカムヨヨマツイコト
115
立
(
た
)
てはじめたるこのみぎり
116
タテホシメトルコヨミキリ
117
世
(
よ
)
は
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
118
ヨホトフロケクヨスロケク
119
治
(
をさ
)
まるべしと
思
(
おも
)
ひきや
120
オソモルベスヨオモイコヨ
121
四方
(
よも
)
の
山野
(
やまぬ
)
や
海川
(
うみかは
)
の
122
ヨモヨヨモヨヨイミコホヨ
123
神
(
かみ
)
はかたみに
村肝
(
むらきも
)
の
124
カムホコトミイムロキモヨ
125
こころの
侭
(
まま
)
にさやぎつつ
126
コモトヨモモヨソヨギツツ
127
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
曇
(
くも
)
る
天地
(
あめつち
)
の
128
フイヨイクモルアメツツヨ
129
万
(
よろづ
)
の
曲
(
まが
)
を
払
(
はら
)
はむと
130
ヨロヅヨモコヨホロホムヨ
131
神世
(
かみよ
)
を
思
(
おも
)
ふまごころの
132
カムヨヨオモフモコモトヨ
133
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
名
(
な
)
もたかく
134
トコヨヨクシイノモタコク
135
御心
(
みこころ
)
きよき
常世彦
(
とこよひこ
)
136
ミコモトキヨキトコヨホコ
137
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
二柱
(
ふたはしら
)
138
オオクシホコヨフトホシロ
139
心
(
こころ
)
のたけを
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
140
コモトヨタケヨウツアケテ
141
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とのおだやかを
142
アメヨツツヨヨオトヨコヨ
143
来
(
き
)
たさむためのこの
度
(
たび
)
の
144
キトソムトメヨコヨトイヨ
145
常世
(
とこよ
)
の
城
(
しろ
)
の
神集
(
かむつど
)
ひ
146
トコヨヨスロヨカムツトイ
147
集
(
つど
)
ひたまひし
神人
(
かみひと
)
は
148
ツトヒトモイスカムフトホ
149
清
(
きよ
)
けく
直
(
なほ
)
く
正
(
ただ
)
しくて
150
キヨケクノヲクタドスクテ
151
万
(
よろづ
)
のものに
安
(
やす
)
らけき
152
ヨロヅヨモヨヨヨスロケク
153
いける
生命
(
いのち
)
をあたへむと
154
ウケルイヨツヨアトエムヨ
155
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
くこの
集
(
つど
)
ひ
156
コモトヨクドキコヨツドイ
157
国治立
(
くにはるたち
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
158
クシホルトツヨオオカムヨ
159
かならず
諾
(
うべな
)
ひたまふらむ
160
カノロズイベノイトモフロム
161
されど
物
(
もの
)
には
順序
(
ついで
)
あり
162
サレドモヨイホツユデアリ
163
これの
順序
(
ついで
)
を
誤
(
あやま
)
りて
164
コレヨツユデヨアヨモリテ
165
本
(
もと
)
と
末
(
すゑ
)
とを
一
(
ひと
)
つにし
166
モトヨスヱヨヨフトツニス
167
内
(
うち
)
と
外
(
そと
)
との
差別
(
けじめ
)
をば
168
ウツヨソトヨヨケズメヨホ
169
過
(
あやま
)
つことのあらざらめ
170
アヨモツコトヨアロゾロメ
171
これの
集
(
つど
)
ひを
開
(
ひら
)
きたる
172
コレヨツドヒヨフロクトロ
173
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
いと
清
(
きよ
)
く
174
カムヨミコモトウトクヨク
175
尊
(
たふと
)
く
坐
(
ま
)
せど
天地
(
あめつち
)
の
176
タフトクモセドアメツツヨ
177
元津
(
もとつ
)
御神
(
みかみ
)
の
定
(
さだ
)
めたる
178
モトツミカムヨサドメトロ
179
聖
(
きよ
)
き
神庭
(
みには
)
のヱルサレム
180
クヨキミニホヨヱルソレム
181
神
(
かみ
)
の
都
(
みやこ
)
に
神集
(
かむつど
)
ひ
182
カムヨミヨコイカムツドイ
183
たがひに
心
(
こころ
)
を
打開
(
うちひら
)
き
184
カトミニコモトヨウチヒロキ
185
常夜
(
とこよ
)
の
暗
(
やみ
)
の
戸
(
と
)
押分
(
おしわ
)
けて
186
トコヨヨヨミヨトオスフロキ
187
言問
(
ことと
)
ひ
議
(
はか
)
り
赤誠
(
まごころ
)
を
188
コトトイホコリモコモトヨ
189
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
捧
(
ささ
)
げつつ
190
カムヨミモヘニサソゲツツ
191
尽
(
つく
)
すは
天地
(
あめつち
)
惟神
(
かむながら
)
192
ツクスホアメツツカムナガラ
193
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
叶
(
かな
)
ふべし
194
カムヨオオヂニカノウベス
195
常世
(
とこよ
)
も
同
(
おな
)
じ
大神
(
おほかみ
)
の
196
トコヨヨオノシオオカムヨ
197
造
(
つく
)
りたまひし
国
(
くに
)
なれば
198
ツクリタモイスクシノレボ
199
神
(
かみ
)
の
定
(
さだ
)
めしヱルサレム
200
カムヨサドメスヱルソレム
201
神
(
かみ
)
の
都
(
みやこ
)
も
変
(
かは
)
らじと
202
カムヨミヨコヨカホロズト
203
言挙
(
ことあ
)
げたまふ
神人
(
かみがみ
)
も
204
コトアゲタモフカムガムヨ
205
沢
(
さは
)
に
居
(
ゐ
)
まさむさりながら
206
サホイイモソムソリノゴロ
207
元津
(
もとつ
)
御神
(
みかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
は
208
モトツミカムヨミコモトホ
209
荒浪
(
あらなみ
)
狂
(
くる
)
ふもろこしの
210
アロノミクルフモロコスヨ
211
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
と
定
(
さだ
)
めてし
212
トコヨヨクシヨサトメトロ
213
神
(
かみ
)
の
御言
(
みこと
)
ぞなかりけり
214
カムヨミコトヨノコイケリ
215
神
(
かみ
)
の
御許
(
みゆる
)
しなき
国
(
くに
)
の
216
カムヨミユルスノキクシヨ
217
常世
(
とこよ
)
の
城
(
しろ
)
の
神
(
かむ
)
つどひ
218
トコヨヨスロヨカムツドイ
219
集
(
つど
)
ひにつどふ
諸
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
220
ツトイニツドフモモヨカム
221
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
と
222
スメオオカムヨミコモトヨ
223
おきての
則
(
のり
)
は
如何
(
いか
)
にぞと
224
オキテヨヨロホイコノロム
225
深
(
ふか
)
く
省
(
かへり
)
みたまふべし
226
フコクカヘリミタモフベス
227
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
は
広
(
ひろ
)
くとも
228
トコヨヨクシホフロクトモ
229
常世
(
とこよ
)
の
神
(
かみ
)
は
強
(
つよ
)
くとも
230
トコヨヨカムホツヨクトモ
231
神
(
かみ
)
の
許
(
ゆる
)
さぬから
神
(
かみ
)
の
232
カムヨユルソヌカロカムヨ
233
許
(
もと
)
に
交
(
まじ
)
こり
口
(
くち
)
合
(
あ
)
ひて
234
モトニモロコリクツオイテ
235
舌
(
した
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
振
(
ふ
)
りかざし
236
ストヨツルギヨフリコゾス
237
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らし
鎬
(
しのぎ
)
をば
238
ホホノヲツロススノキオボ
239
たがひに
削
(
けづ
)
る
浅間
(
あさま
)
しさ
240
カトミニケヅルアソモスソ
241
八王
(
やつわう
)
の
神
(
かみ
)
は
皇神
(
すめかみ
)
の
242
ヤツコスヨカムホスメカムヨ
243
よさしたまひしつかさぞや
244
ヨソストモイスツコソゾヨ
245
清
(
きよ
)
くたふとくおごそかに
246
キヨコタフトコオコソコニ
247
守
(
まも
)
るは
八王
(
やつわう
)
国魂
(
くにたま
)
の
248
マモルホヤツコスクシタモヨ
249
身魂
(
みたま
)
につける
特権
(
ちから
)
なり
250
ムタマニツクルチコロノリ
251
そのちからさへ
軽
(
かろ
)
しみて
252
ソノチコロソヱカロソミテ
253
破
(
やぶ
)
れし
沓
(
くつ
)
を
捨
(
す
)
つるごと
254
ヤブレスクツヨスツルゴト
255
すてて
惜
(
をし
)
まぬ
神
(
かみ
)
の
胸
(
むね
)
256
ステテオスモヌカムヨロロ
257
アヽ
常暗
(
とこやみ
)
となりにけり
258
アオトコヨミトノリニケリ
259
アヽ
常暗
(
とこやみ
)
となりにけり
260
アオトコヨミトノリニケリ
261
荒
(
あら
)
ぶる
神
(
かみ
)
の
身
(
み
)
に
持
(
も
)
てる
262
アロブルカムヨミニモトロ
263
猛
(
たけ
)
きつはもの
速
(
すみや
)
かに
264
タケキツホモヨスムヨコニ
265
捨
(
すて
)
てこの
世
(
よ
)
のあらそひを
266
ステテコノヨヨアロソイヨ
267
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ふ
268
シノドヨコセニフキホロフ
269
その
語
(
かた
)
らひは
猿田姫
(
さだひめ
)
も
270
ソノカトロイホサドフメモ
271
左
(
ひだ
)
り
右
(
みぎ
)
りの
手
(
て
)
を
挙
(
あ
)
げて
272
ヒドリミギリヨテヲアゲテ
273
あななひ
奉
(
まつ
)
り
功績
(
いさをし
)
を
274
アノノイマツリイソホスヨ
275
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
も
嘉
(
よみ
)
すらむ
276
スメオオカムヨヨモスロム
277
ただ
八王
(
やつわう
)
の
神柱
(
かむばしら
)
278
タドヤツコスヨカムボスロ
279
一
(
ひと
)
つ
欠
(
か
)
くとも
空蝉
(
うつせみ
)
の
280
フトツコクトモイツソミヨ
281
御代
(
みよ
)
も
曲代
(
まがよ
)
とたちまちに
282
ミヨモマモヨヨトチモチニ
283
かたむき
乱
(
みだ
)
れ
潰
(
つい
)
ゆべし
284
カトムキミドレツイユベス
285
神
(
かみ
)
の
許
(
ゆる
)
せし
八王神
(
やつわうがみ
)
286
カムヨユルセスヤツコスカム
287
八頭神
(
やつがしらがみ
)
諸
(
もも
)
の
神
(
かみ
)
288
ヤツコシロカムモモヨカム
289
高天原
(
たかあまはら
)
の
御使
(
みつかひ
)
と
290
タコモヨホロヨミツコイヨ
291
天降
(
あまくだ
)
りたる
猿田姫
(
さだひめ
)
の
292
アメクドリテルサドホメノ
293
言葉
(
ことば
)
の
花
(
はな
)
を
常暗
(
とこやみ
)
の
294
コトボヨホノヨトコヨミヨ
295
夜半
(
よは
)
の
嵐
(
あらし
)
に
散
(
ち
)
らさざれ
296
ヨホヨアロスニチロソゾレ
297
夜半
(
よは
)
の
嵐
(
あらし
)
に
散
(
ち
)
らさざれ
298
ヨホヨアロスニチロソゾレ
299
大虎彦
(
おほとらひこ
)
や
常世彦
(
とこよひこ
)
300
オオトロホコヨトコヨホコ
301
常世
(
とこよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
類
(
たぐ
)
ひなき
302
トコヨヨホメヨタクイノキ
303
直
(
なほ
)
き
正
(
ただ
)
しき
真心
(
まごころ
)
を
304
ノヲキタドスキモコモトヨ
305
尊
(
たふと
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
歓
(
よろこ
)
びて
306
タフトミウヨモイヨロコビテ
307
心
(
こころ
)
きたなき
醜草
(
しこぐさ
)
の
308
コモトキトノキスコクソヨ
309
片葉
(
かきは
)
を
風
(
かぜ
)
に
任
(
まか
)
せつつ
310
カキホヨコセニマコセツツ
311
清
(
きよ
)
き
会場
(
つどひ
)
を
汚
(
けが
)
したる
312
キヨキツトイヨケゴストロ
313
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
の
深
(
ふか
)
きつみとがを
314
ワゴミヨフコキツムトゴヨ
315
咎
(
とが
)
めたまはず
姫神
(
ひめがみ
)
の
316
トゴメタモホズホメカムヨ
317
足
(
たら
)
はぬすさびと
平
(
たひら
)
けく
318
タロホヌスソブヨタヒロケク
319
心安
(
うらやす
)
らけく
神直日
(
かむなほひ
)
320
ウロヨスロケクカムノヲヒ
321
大直日
(
おほなほひ
)
にと
詔
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
322
オオノヲヒニヨノルノヲス
323
また
聞直
(
ききなほ
)
し
見直
(
みなほ
)
しつ
324
マトキクノヲスミノヲスツ
325
道
(
みち
)
ある
道
(
みち
)
に
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
きて
326
ミツアルミツニテヲヒイテ
327
常世
(
とこよ
)
の
暗
(
やみ
)
を
輝
(
かがや
)
かし
328
トコヨヨヨミヨカゴヨロス
329
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
を
押
(
お
)
し
開
(
ひら
)
き
330
アメヨイホトヨオスヒロキ
331
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
や
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
の
332
アメツミカムヨツツヨエヨ
333
元津
(
もとつ
)
御神
(
みかみ
)
の
大前
(
おほまへ
)
に
334
モトツミカムヨオオモヘニ
335
かへりまをしの
太祝詞
(
ふとのりと
)
336
カヘリモヲスノフトノリト
337
声
(
こゑ
)
もさやかに
唱
(
とな
)
へかし
338
コエモサヨコニトノヘコス
339
目出度
(
めでた
)
し
目出度
(
めでた
)
しお
芽出度
(
めでた
)
し
340
メデトスメデトスオメデトス』
341
(下段は神代言葉)
342
猿田姫
(
さだひめ
)
は
春風
(
しゆんぷう
)
面
(
おもて
)
を
吹
(
ふ
)
くごとく、
343
平穏
(
へいおん
)
なる
言霊
(
ことたま
)
に
一種
(
いつしゆ
)
の
強味
(
つよみ
)
と、
344
大抱負
(
だいはうふ
)
を
歌
(
うた
)
ひつ
舞
(
ま
)
ひつ、
345
双方
(
さうはう
)
の
神人
(
かみがみ
)
をしてやや
反省
(
はんせい
)
せしめたるは、
346
実
(
じつ
)
に
聖地
(
せいち
)
の
使者
(
ししや
)
としてその
名
(
な
)
を
愧
(
はづ
)
かしめざるものと
云
(
い
)
ふべきなり。
347
(
大正一〇・一二・二一
旧一一・二三
出口瑞月
)
348
(第一五章~第一九章 昭和一〇・一・二〇 於日奈久泉屋旅館 王仁校正)
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