霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一四章 (たま)洗濯(せんたく)〔九二九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第33巻 海洋万里 申の巻 篇:第3篇 時節到来 よみ(新仮名遣い):じせつとうらい
章:第14章 魂の洗濯 よみ(新仮名遣い):たまのせんたく 通し章番号:929
口述日:1922(大正11)年08月28日(旧07月6日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年11月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
テーリスタンは、カール並みに滑稽な歌を歌いながら坂道を下り、一行は腹をかかえて笑いながら下って行った。
一行は乾の滝に着いた。見れば男が一人、禊を修しているのが見えた。高姫はまっさきに滝壺めがけて飛び込んだが、それきり見えなくなってしまった。竜国別たちはあわてて滝壺を捜索したが、高姫は見つからなかった。
滝で禊をしていた男は、鷹依姫の前に来ると挨拶をなした。鷹依姫は男に、一行の一人が滝壺で姿が見えなくなり、探しているところだと窮状を訴えた。
男は高島丸の船長をしていたタルチールだと名乗った。そして、高姫は神様に祈願もせずに真っ先に滝壺に飛び込んでしまったため、神様に修行をさせられているが、命に別状はないだろうと答えた。
やがて、滝壺の捜索から上がってきた常彦は、タルチールを見知っていて、高島丸での道中を思い起こしてしばらく話にふけっていた。
そのうちに、高姫が茂みの中から美しい女二人に手を引かれて姿を現した。高姫は心配をかけたお詫びを述べると、滝壺の中で真っ赤な者が自分の足を加えて引っ張って行き、浅い池に導かれ、その池の岩島から二人の女が現れて自分を導いてくれたのだ、と語った。
女は比沼の真奈井の宝座に仕えていた清子姫、もう一人は妹の照子姫であると語った。二人は琉球の近海で言依別命から高姫や鷹依姫一行の玉探しのことを聞かされ、常世の国の宣伝を命じられた後、この場所で一行が来るのを待っていたのだと語った。
そして、自分たちも修した、結構な乾の滝の水くぐりの修行ができた高姫は、もう大丈夫だと太鼓判を押した。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ:乾の瀑布(乾の滝) データ凡例: データ最終更新日:2022-08-24 19:54:34 OBC :rm3314
愛善世界社版:152頁 八幡書店版:第6輯 307頁 修補版: 校定版:159頁 普及版:56頁 初版: ページ備考:
001 テーリスタンは(さか)(くだ)りつつカールもどきに(うた)(うた)ひ、002足拍子(あしびやうし)()(なが)(くだ)つて()く。003一行(いつかう)()(にん)(はら)(かか)へ、004(わら)(なが)ら、005一歩(ひとあし)々々(ひとあし)(ゆび)(さき)(ちから)()れて、006覚束(おぼつか)なげに(つゑ)(ちから)(くだ)()く。
007テーリスタン『テル山峠(やまたうげ)頂上(ちやうじやう)
008(いま)()ること一昔(ひとむかし)
009(むかし)()つても三十年(みそとせ)
010正鹿(まさか)山津見(やまづみ)(かみ)さまが
011五月(さつき)(ひめ)諸共(もろとも)
012ウヅの(やかた)にましまして
013(をしへ)(ひら)(たみ)()
014三五教(あななひけう)御御(みをしへ)
015アルゼンチンの(そら)(たか)
016(てら)(たま)ひしウヅ(みやこ)
017(あと)(なが)めて(さん)(にん)
018松竹梅(まつたけうめ)宣伝使(せんでんし)
019(この)頂上(ちやうじやう)(のぼ)()
020名残(なごり)(をし)蚊々虎(かがとら)
021(かみ)化身(けしん)諸共(もろとも)
022(うた)(たま)ひし旧跡地(きうせきち)
023高姫(たかひめ)さまが言霊(ことたま)
024ウヅの(やかた)差向(さしむ)けて
025法界(ほふかい)悋気(りんき)物凄(ものすご)
026(そば)()いてるテーリスタン
027(まこと)(なさ)けなくなつた
028(すずめ)(ひやく)まで牡鳥(おんどり)
029(わす)れないとは()()うた
030高姫(たかひめ)さまも(これ)からは
031(こころ)(やは)らぎ()たならば
032(もの)(あは)れも()るであろ
033(かた)(ばか)りが(のう)でない
034オツトドツコイ(あぶ)ないぞ
035うつかりしてると石車(いしぐるま)
036()つて()けては(たま)らない
037(たま)ぢや(たま)ぢやと(やか)ましく
038(さわ)いでゐたが(この)(みち)
039沢山(たくさん)(ころ)げた石玉(いしだま)
040()つて()(かへ)(あそ)ばして
041黒姫(くろひめ)さまに()せたなら
042(よろこ)()びつきしがみつき
043(かた)(よろこ)びなさるだろ
044ウントコドツコイ ドツコイシヨ
045高姫(たかひめ)さまよ如何(どう)なさる
046(いし)でもヤツパリ(まる)ければ
047(たま)()()()りまする
048国依別(くによりわけ)()()げた
049(まへ)(さかな)(いただ)いて
050(おこ)つたことがあるさうな
051ウントコドツコイ コレワイシヨ
052グヅグヅしてると(ころ)げるぞ
053国依別(くによりわけ)末子姫(すゑこひめ)
054二人(ふたり)のお(かた)今頃(いまごろ)
055スツカリ(ころ)んで御座(ござ)るだろ
056(おな)(ころ)ぶにしたとこが
057ここで(ころ)ぶはたまらない
058(これ)から(すこ)(くだ)つたら
059末子(すゑこ)(ひめ)石熊(いしくま)
060(たす)けなさつた(たき)がある
061(みな)さま()つて()きませうか
062高砂島(たかさごじま)()るにつけ
063(あせ)をば(なが)(あか)()
064身魂(みたま)(きよ)めてスクスクと
065大海原(おほうなばら)打渡(うちわた)
066いよいよ目出(めで)たく自凝(おのころ)
067(かみ)のまします真秀良場(まほらば)
068(かへ)ると(おも)へば有難(ありがた)
069ドツコイシヨ、ドツコイシヨ
070(かみ)(おもて)(あら)はれて
071(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)ける
072国依別(くによりわけ)(かみ)さまは
073(ぜん)(むく)いが(めぐ)()
074(うづ)(つかさ)とならしやつた
075(わたし)身魂(みたま)(わる)いので
076高姫(たかひめ)さまと(おな)じよに
077折角(せつかく)()()(この)(しま)
078(ひと)つの(たま)をも()()らず
079やみやみ(かへ)るか(なさ)けない
080(なん)因果(いんぐわ)(この)(やう)
081拍子(ひやうし)(わる)身魂(みたま)だろ
082あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
083御霊(みたま)(さち)はひましませよ
084ウントコドツコイ ドツコイシヨ
085(みな)さま()をつけ(あぶ)ないぞ
086それ(また)そこに(いし)ころだ
087(すべ)つて(ころ)んで(あわ)()いて
088高姫(たかひめ)さまの()厄介(やくかい)
089ならない(やう)にしておくれ
090テーリスタンが(こころ)から
091()をつけますぞや(みな)(ひと)
092(ひと)(かみ)()(かみ)(みや)
093とは()ふものの(いま)(ひと)
094(いづ)れも(かみ)(あだ)となり
095悪魔(あくま)(みや)となつてゐる
096(いぬゐ)(たき)()()ちて
097(こころ)(きよ)()(きよ)
098ついた曲津(まがつ)(はう)()して
099(まこと)(かみ)御子(みこ)となり
100(かみ)宮居(みやゐ)となりませう
101あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
102(かみ)御前(みまへ)()ぎまつる』
103 高姫(たかひめ)一行(いつかう)はテル山峠(やまたうげ)西(にし)西(にし)へと(くだ)りつつ、104瀑布(ばくふ)(おと)(すさま)じく(きこ)えたるテル山峠(やまたうげ)中腹(ちうふく)(くだ)()いた。105これより高姫(たかひめ)一行(いつかう)(いぬゐ)瀑布(ばくふ)をさして、106御禊(みそぎ)(しう)すべく、107(おと)(たづ)ねて(さぐ)()つた。108相当(さうたう)(はば)(ひろ)(たか)瀑布(ばくふ)である。109此処(ここ)はバラモン(けう)神司(かむつかさ)石熊(いしくま)水垢離(みづごり)()つてゐる(さい)110大蛇(をろち)()せられて九死(きうし)一生(いつしやう)破目(はめ)(おちい)りたる(をり)111末子姫(すゑこひめ)一行(いつかう)(すく)はれた有名(いうめい)瀑布(ばくふ)である。112(ちか)づき()れば(だい)(をとこ)(ただ)一人(ひとり)113一心(いつしん)不乱(ふらん)(たき)にかかつてゐる。
114 高姫(たかひめ)委細(ゐさい)(かま)はず、115薄衣(うすぎぬ)()ぎすて、116滝壺(たきつぼ)()がけてザンブと(ばか)()()みしが、117如何(いかが)はしけむ、118高姫(たかひめ)姿(すがた)はそれ()り、119(なに)()えなくなつて(しま)つた。120竜国別(たつくにわけ)121テー、122カー、123常彦(つねひこ)()(にん)(あわ)ただしく、124赤裸(まつぱだか)となつて、125滝壺(たきつぼ)(さぐ)(さぐ)這入(はい)つて、126高姫(たかひめ)肉体(にくたい)()しや水底(みなそこ)(しづ)()らざるかと、127一生(いつしやう)懸命(けんめい)捜索(そうさく)(はじ)めた。128されど如何(どう)しても所在(ありか)(わか)らぬ。129(いづ)れも途方(とはう)()れて、130(いち)()(はや)高姫(たかひめ)肉体(にくたい)()(あが)ることを祈願(きぐわん)するのであつた。
131 一人(ひとり)(をとこ)悠々(いういう)として水垢離(みづごうり)(をは)り、132タオルにて(からだ)()(なが)ら、133鷹依姫(たかよりひめ)(まへ)(きた)り、
134(をとこ)随分(ずゐぶん)(あつ)いことで御座(ござ)いますな。135貴方(あなた)(ひと)(たき)におかかりになつては如何(いかが)ですか。136随分(ずゐぶん)(すず)しい(たき)で、137身魂(みたま)(あか)がスツカリと()れた(やう)気分(きぶん)(いた)しますよ』
138鷹依姫(たかよりひめ)『ハイ有難(ありがた)御座(ござ)います。139(しか)(なが)(ただ)(いま)(わたくし)同行者(どうかうしや)一人(ひとり)なる高姫(たかひめ)さまと()(かた)が、140滝壺(たきつぼ)飛込(とびこ)み、141(その)(まま)姿(すがた)がなくなつて(しま)ひましたので……アレあの(とほ)り、142()(にん)(をとこ)赤裸(まつぱだか)になり、143水底(みなそこ)(さぐ)つて()ります。144どうで御座(ござ)いませうか、145(この)滝壺(たきつぼ)はそれ(ほど)(ふか)いので御座(ござ)いませうか』
146(をとこ)(べつ)(たい)した(ふか)滝壺(たきつぼ)では御座(ござ)いませぬが、147(わたくし)最前(さいぜん)(たき)にかかつて()ります(さい)148高姫(たかひめ)さまは衣類(いるゐ)()ぎすて、149(かみ)(さま)にお(ねがひ)もせず、150先頭一(せんとういち)()()みました。151(しか)(なが)生命(いのち)別状(べつじやう)はありますまい。152(かみ)(さま)から御禊(みそぎ)(ぎやう)をさせられて()られるのでせう』
153鷹依姫(たかよりひめ)『それぢやと(まを)して、154モウ大分(だいぶん)にタイムが()ちます。155人間(にんげん)肉体(にくたい)(もつ)てさう(なが)らく水中(すゐちう)(いき)()られる(はず)御座(ござ)いませぬ。156如何(どう)したら(たす)かりませうかなア』
157(をとこ)(わたくし)高島丸(たかしままる)船長(せんちやう)をやつて()つた、158タルチールと()(もの)御座(ござ)いますが、159随分(ずゐぶん)高姫(たかひめ)()(ひと)我慢(がまん)(つよ)(かた)ですから、160(この)高砂島(たかさごじま)(はな)れるに(さい)し、161(かみ)(さま)修祓(しうばつ)()けて()るのでせう。162マア()心配(しんぱい)なされますな』
163平気(へいき)(かほ)にて(わら)つてゐる。164竜国別(たつくにわけ)(ほか)(さん)(にん)滝壺(たきつぼ)(くま)なく(さが)し、165どうしても高姫(たかひめ)姿(すがた)()えざるに絶望(ぜつばう)(こゑ)(はな)(なが)ら、166二人(ふたり)(まへ)赤裸(まつぱだか)(まま)167(あつ)まり(きた)り、
168竜国別(たつくにわけ)『お()アさま、169如何(どう)しても駄目(だめ)ですワ。170仮令(たとへ)肉体(にくたい)(あら)はれた(ところ)で、171最早(もはや)縡切(ことき)れて(しま)つてゐるに(ちが)ひありませぬ。172(こま)つたことが出来(でき)ましたなあ』
173思案顔(しあんがほ)にうなだれる。
174タルチール『あなたは三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)竜国別(たつくにわけ)さまで御座(ござ)いましたか』
175竜国別(たつくにわけ)『ヤア貴方(あなた)何処(いづこ)のお(かた)(ぞん)じませぬが、176(あま)りあわてまして、177此処(ここ)にお()でになるのも()()かず、178失礼(しつれい)(いた)しました。179どうでせう、180高姫(たかひめ)さまはモウ駄目(だめ)でせうかなあ』
181タルチール『マア()(おち)つけなさい。182何事(なにごと)惟神(かむながら)(まか)すより仕方(しかた)がありませぬ。183高姫(たかひめ)さまは随分(ずゐぶん)()(つよ)(ひと)ですから、184こんな(こと)がなくては本当(ほんたう)身魂研(みたまみが)きは出来(でき)ませぬからなア』
185常彦(つねひこ)貴方(あなた)高島丸(たかしままる)船長(せんちやう)タルチールさまでは御座(ござ)いませぬか。186(わたくし)常彦(つねひこ)(まを)(もの)187(ひさ)()りでお()にかかります』
188竜国別(たつくにわけ)常彦(つねひこ)さま、189(この)(かた)如何(どう)して()つてゐるのだ』
190常彦(つねひこ)高姫(たかひめ)さまと春彦(はるひこ)吾々(われわれ)(さん)(にん)高砂島(たかさごじま)小舟(こぶね)()つて()()途中(とちう)191(たす)けて(くだ)さつた()(かた)です』
192竜国別(たつくにわけ)(めづ)らしい(ところ)でお()にかかりました。193(なに)かの御縁(ごえん)御座(ござ)いませう。194さうして(また)貴方(あなた)斯様(かやう)(ところ)へお()しになつたのは、195(なに)(ふか)(わけ)があるのでは御座(ござ)いませぬか』
196タルチール『(わたくし)高島丸(たかしままる)船中(せんちう)(おい)て、197言依別(ことよりわけの)(みこと)198国依別(くによりわけ)(さま)より三五教(あななひけう)教理(けうり)()かして(いただ)き、199(ただ)ちに入信(にふしん)(いた)しまして、200船長(せんちやう)(せがれ)のテルチルに(ゆづ)り、201(わたくし)言依別(ことよりわけの)(みこと)(さま)202国依別(くによりわけ)(さま)(したが)ひ、203ハラの(みなと)上陸(じやうりく)し、204言依別(ことよりわけ)(さま)命令(めいれい)()つて、205テルの(くに)宣伝(せんでん)()()けられ、206()(いぬゐ)(たき)時々(ときどき)身魂研(みたまみが)きに(まゐ)つて()りました。207今日(けふ)(はし)なくも三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(さま)にお出会(であ)(まを)し、208(じつ)愉快(ゆくわい)気分(きぶん)()たれました』
209竜国別(たつくにわけ)『それは不思議(ふしぎ)御縁(ごえん)御座(ござ)いますなア、210(しか)(なが)高姫(たかひめ)さまの()(うへ)(あん)じられて、211ゆつくり()(はなし)(うけたま)はる()(いた)しませぬ。212今一度(いまいちど)捜索(そうさく)()つて()ますから、213(あと)でゆるゆる()(はなし)(うけたま)はりませう』
214タルチール『(けつ)して()心配(しんぱい)なさいますな。215(この)滝壺(たきつぼ)には横穴(よこあな)があつて、216そこから(みづ)()地点(ちてん)流出(りうしゆつ)して()ります。217大方(おほかた)(その)(あな)()()まれたのでせう。218キツト今頃(いまごろ)無事(ぶじ)でいらつしやいませう。219貴方(あなた)もお(のぞ)みならば、220滝壺(たきつぼ)横穴(よこあな)(くぐ)り、221(わたくし)一緒(いつしよ)高姫(たかひめ)さまの(ところ)()かうぢやありませぬか』
222竜国別(たつくにわけ)合点(がつてん)()かぬ(こと)(あふ)せられます。223うつかりして()ると、224幽冥界(いうめいかい)()つて(しま)ふのではありますまいかな』
225タルチール『別状(べつじやう)御座(ござ)いますまい』
226(はな)して()る。227(かたはら)()(しげ)みより、228高姫(たかひめ)赤裸(まつばだか)(まま)229二人(ふたり)(うる)はしい(をんな)()()かれ、230一行(いつかう)(まへ)(かへ)つて()た。
231竜国別(たつくにわけ)『ヤアこれは高姫(たかひめ)さま、232()うマア無事(ぶじ)(かへ)つて()(くだ)さいました。233吾々(われわれ)()(にん)貴方(あなた)のお姿(すがた)()えなくなつたので、234滝壺(たきつぼ)()()(さが)してゐた(ところ)御座(ござ)います』
235高姫(たかひめ)『ハイ有難(ありがた)う、236エライ心配(しんぱい)をかけました。237(なん)とはなしに()()むや(いな)や、238真赤(まつか)いけの(もの)がやつて()て、239(わたし)(あし)(くわ)へたと(おも)つたら、240ドンドンドンドンと()(ごと)(ふか)(みづ)(なか)(なが)され、241パツと(あか)くなつたと(おも)へば、242大変(たいへん)(ひろ)(そこ)(あさ)(いけ)(なが)されました。243(その)(いけ)(なか)(うつく)しい岩島(いはしま)があり、244(その)(うへ)綺麗(きれい)(ちい)さい(いへ)()つてゐました。245(その)(いへ)(なか)から(この)二人(ふたり)(かた)(あら)はれて、246(わたし)()()(すく)ひあげ、247ここ(まで)()れて()(くだ)さつたのですよ。248どうぞ()(れい)(まを)して(くだ)さいませ』
249竜国別(たつくにわけ)『これはどうも()二人(ふたり)(さま)250(えら)()世話(せわ)になりました。251竜国別(たつくにわけ)252一同(いちどう)代表(だいへう)して()(れい)申上(まをしあ)げます。253貴方(あなた)(なん)()()(かた)御座(ござ)いますか、254差支(さしつかへ)なくば、255何卒(どうぞ)()をお名乗(なの)(くだ)さいませ。256(わたくし)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)竜国別(たつくにわけ)(まを)(もの)御座(ござ)います』
257(をんな)(いち)貴方(あなた)(うはさ)(たか)竜国別(たつくにわけ)(さま)御座(ござ)いましたか。258黄金(わうごん)(たま)詮索(せんさく)に、259はるばる高砂島(たかさごじま)まで、260親子(おやこ)(とも)にお()しになつたと()(こと)を、261言依別(ことよりわけの)(みこと)(さま)より(うけたま)はつて()りました。262(その)(たま)(この)(しま)には御座(ござ)いますまいがなア』
263竜国別(たつくにわけ)(なん)(くは)しいことを御存(ごぞん)じですな、264さうして言依別(ことよりわけ)(さま)には何時(いつ)()()ひになりましたか』
265(をんな)(いち)『ハイ、266琉球(りうきう)近海(きんかい)でお()にかかり、267高姫(たかひめ)さまが(あと)()うて()いでになることやら、268鷹依姫(たかよりひめ)(さま)がそれに(さき)んじて玉詮議(たませんぎ)にお()しになつたことを一伍(いちぶ)一什(しじう)(うけたま)はりました』
269竜国別(たつくにわけ)『さうして貴女(あなた)のお()(なん)(まを)しますか』
270(をんな)(いち)『ハイ、271(わたくし)(なが)らく比沼(ひぬ)真名井(まなゐ)宝座(ほうざ)(つか)へて()ました清子姫(きよこひめ)御座(ござ)います。272一人(ひとり)(わたくし)(いもうと)照子(てるこ)(まを)します。273言依別(ことよりわけ)(かみ)(さま)より、274常世(とこよ)(くに)宣伝(せんでん)(あふ)()けられましたので、275一巡(いちじゆん)常世(とこよ)(くに)(わた)り、276神界(しんかい)都合(つがふ)()つて、277(いつ)(げつ)(ほど)以前(いぜん)此処(ここ)(まゐ)り、278身魂(みたま)(きよ)め、279貴方(あなた)(がた)のここをお(とほ)(あそ)ばすことを()つて、280待受(まちう)けして()りました。281高姫(たかひめ)(さま)結構(けつこう)(みづ)くぐりの()修業(しうげふ)出来(でき)ましたから、282最早(もはや)これで大丈夫(だいぢやうぶ)御座(ござ)います。283(わらは)姉妹(おとどい)一度(いちど)(この)経路(けいろ)()んだので御座(ござ)います』
284竜国別(たつくにわけ)(なん)不思議(ふしぎ)修業場(しうげふば)もあるものですな。285吾々(われわれ)(やう)身魂(みたま)(けが)れた(もの)到底(たうてい)無事(ぶじ)通過(つうくわ)することは出来(でき)ますまい』
286清子姫(きよこひめ)『これ(くらゐ)水道(すゐだう)通過(つうくわ)出来(でき)ない(やう)(こと)では、287到底(たうてい)肝腎(かんじん)()神業(しんげふ)(つと)まりませぬよ。288(みな)さま如何(いかが)です。289一度(いちど)()修行(しうぎやう)(あそ)ばしましたら……』
290竜国別(たつくにわけ)『イヤもう結構(けつこう)御座(ござ)います』
291気味(きみ)(わる)さうに(ふる)うて()る。
292清子姫(きよこひめ)『ホヽヽヽヽ』
293大正一一・八・二八 旧七・六 松村真澄録)

王仁三郎が著した「大作」がこれ1冊でわかる!
飯塚弘明・他著『あらすじで読む霊界物語』(文芸社文庫)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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