霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四八章 弥勒塔(みろくたふ)〔二四八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第5巻 霊主体従 辰の巻 篇:第7篇 宣伝又宣伝 よみ(新仮名遣い):せんでんまたせんでん
章:第48章 弥勒塔 よみ(新仮名遣い):みろくとう 通し章番号:248
口述日:1922(大正11)年01月14日(旧12月17日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年4月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
聖地エルサレムは荒廃のきわみにあった。かつての天使・真心彦の従臣であった国彦、国姫の子ら、真道知彦、青森彦、梅ケ香彦は、祝部神から天教山の教えを聞いて意を決し、神政を復興しようとした。
父母である国彦、国姫を主管者と仰ぎ、三兄弟が神政を補佐することとした。諸方に散乱していた神人らは、この報せを聞いて集まってきた。皆、聖地の神政を待ち望んでいたのである。
しかし国彦、国姫は放縦で節制がなく、三兄弟の諫言も聞かず、再び聖地は混乱に陥ってしまった。
竜宮城の三重の金殿は、諸刃の剣の形となって天に延長してしまった。これを天の浮橋、また弥勒塔という。
三兄弟は橄欖山の大樹を伐って方舟を作らせたが、国彦、国姫はこれを妨害した。
そこへ、盤古神王の一行がウラル山を逃れて日の出神の手引きでエルサレムにやってきた。エルサレムは再び隆盛を見ることになった。
しかし天変地異が起こり、天地は振動し、星は空中に乱れ散り、怪しい音響、雨が滝のように降り注いで聖地も半ば水中に沈んでしまうほどであった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0548
愛善世界社版:288頁 八幡書店版:第1輯 618頁 修補版: 校定版:293頁 普及版:122頁 初版: ページ備考:
001 国治立(くにはるたちの)(みこと)退隠(たいいん)せられ、002天使長(てんしちやう)大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)以下(いか)神人(かみがみ)もその(せめ)()ひて各自(かくじ)配所(はいしよ)(つき)(なが)(たま)(こと)になり、003(のち)には八王(やつわう)大神(だいじん)天下(てんか)諸神人(しよしん)(あつ)めて神政(しんせい)樹立(じゆりつ)栄華(えいぐわ)(ほこ)りたるも、004槿花(きんくわ)一朝(いつてう)(ゆめ)()005注意(ちうい)周到(しうたう)なるその神政(しんせい)天地(てんち)神明(しんめい)(いか)りに()れて怪事(くわいじ)百出(ひやくしゆつ)し、006(つひ)には()たたまらなくなつて、007アーメニヤの()神都(しんと)(うつ)したのは(すで)(まへ)()べた(とほ)りである。008それより聖地(せいち)ヱルサレムは統率者(とうそつしや)なく、009(ほとん)荒廃(くわうはい)()し、010(わづか)(むかし)名残(なごり)(とど)むるのみの薄野(すすきの)となり(かは)りたる聖地(せいち)は、011武蔵野(むさしの)(あはれ)(あき)(むし)()(とど)め、012(ゆき)(あした)(しも)(ゆふ)べ、013炉辺(ろへん)わずかに物語(ものがた)りを(のこ)すのみであつた。
014 ここに真心彦(うらひこの)(みこと)従神(じゆうしん)なりし国彦(くにひこ)015国姫(くにひめ)より(うま)()でたる真道知彦(まみちしるひこ)016青森彦(あをもりひこ)017梅ケ香彦(うめがかひこ)は、018天教山(てんけうざん)(かみ)(をしへ)宣伝使(せんでんし)祝部(はふりべの)(かみ)より()(つた)へ、019ここにいよいよ()(けつ)し、020聖地(せいち)ヱルサレムに神政(しんせい)復古(ふくこ)せむとし、021その兄弟(きやうだい)三神(さんしん)男神(をがみ)(こころ)(あは)せ、022(ちから)(いつ)にして神政(しんせい)端緒(たんしよ)(ひら)き、023父母(ふぼ)二神(にしん)をして聖地(せいち)主管者(しゆくわんしや)(あふ)ぎ、024三柱(みはしら)兄弟(きやうだい)のみがその神政(しんせい)補佐(ほさ)する(こと)となつた。025諸方(しよはう)散乱(さんらん)したる神人(かみがみ)は、026この吉報(きつぱう)()きて(やま)谷々(たにだに)027()(すゑ)より雲霞(うんか)(ごと)(あつ)まり(きた)り、028国彦(くにひこ)029国姫(くにひめ)神政(しんせい)再生(さいせい)(おも)ひをなして奉仕(ほうし)したのである。030しかるに国彦(くにひこ)031国姫(くにひめ)第三(だいさん)(くわん)略述(りやくじゆつ)して(おき)たるが(ごと)く、032放縦(はうじゆう)にして節制(せつせい)なく、033三柱(みはしら)神人(かみ)諫言(かんげん)をも()かず、034(ふたた)聖地(せいち)混沌(こんとん)(ゐき)()(かへ)つてしまつた。
035 三重(みへ)金殿(きんでん)は、036前述(ぜんじゆつ)(ごと)く、037際限(さいげん)なきまでに金色(こんじき)両刃(もろは)(つるぎ)となつて天上(てんじやう)延長(えんちやう)してしまつた。038これを(あま)浮橋(うきはし)といひ、039その両刃(もろは)(つるぎ)(かたち)をなして(てん)(ちゆう)するときをミロク(たふ)といふ。
040 天教山(てんけうざん)宣伝使(せんでんし)祝部(はふりべの)(かみ)は、041昼夜(ちうや)区別(くべつ)なくヱルサレムを中心(ちうしん)に、042遠近(ゑんきん)山河(さんか)原野(げんや)跋渉(ばつせふ)して(さかん)宣伝歌(せんでんか)(つた)へ、043かつ非常(ひじやう)(そな)ふるため、044各自(かくじ)方船(はこぶね)(つく)らしむる(こと)(めい)じた。045諸神人(しよしんじん)はあるひは(しん)(あるひ)(うたが)ひ、046宣伝使(せんでんし)(をしへ)心底(しんてい)より(しん)ずるものは、047(ほとん)千中(せんちう)(いつ)にも()たらぬ(ほど)少数(せうすう)であつた。048真道知彦(まみちしるひこ)二柱(ふたはしら)(おとうと)(とも)に、049橄欖山(かんらんざん)大樹(たいじゆ)()り、050神人(しんじん)(すく)はむために数多(あまた)方船(はこぶね)(つく)(はじ)めた。051国彦(くにひこ)052国姫(くにひめ)二神司(にしん)は、053極力(きよくりよく)これに反対(はんたい)し、054怪乱(くわいらん)狂暴(きやうばう)詭言(きげん)となし、055方船(はこぶね)政策(せいさく)厳禁(げんきん)してしまつた。
056 この(とき)ウラル(さん)(のが)れ、057山野(さんや)河海(かかい)跋渉(ばつせふ)して(やうや)くここに辿(たど)()きたる盤古(ばんこ)神王(しんわう)(はじ)()出神(でのかみ)一行(いつかう)は、058欣然(きんぜん)として数多(あまた)(ただ)しき神々(かみがみ)引率(いんそつ)して聖地(せいち)到着(たうちやく)した。059さしも閑寂(かんじやく)なりし聖地(せいち)ヱルサレムは、060ここに殷盛(いんせい)(きはむ)(こと)となつた。061(とき)しも天地(てんち)震動(しんどう)し、062(ほし)空中(くうちう)(みだ)()り、063(あや)しき音響(おんきやう)昼夜(ちうや)間断(かんだん)なく四方(しはう)(ひび)き、064(あめ)沛然(はいぜん)として(たき)のごとく連日(れんじつ)連夜(れんや)()(しき)り、065さしもに(たか)蓮華台(れんげだい)(じやう)聖地(せいち)(なかば)水中(すゐちう)(ぼつ)せむとした。066あゝこの結果(けつくわ)(はた)してどうなるのであらうか。
067大正一一・一・一四 旧大正一〇・一二・一七 加藤明子録)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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