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第61巻(子の巻)
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第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第81巻(申の巻)
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第3巻(寅の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 国魂の配置
01 神々の任命
〔101〕
02 八王神の守護
〔102〕
第2篇 新高山
03 渓間の悲劇
〔103〕
04 鶴の首
〔104〕
第3篇 ロツキー山
05 不審の使神
〔105〕
06 籠の鳥
〔106〕
07 諷詩の徳
〔107〕
08 従神司の殊勲
〔108〕
第4篇 鬼城山
09 弁者と弁者
〔109〕
10 無分別
〔110〕
11 裸体の道中
〔111〕
12 信仰の力
〔112〕
13 嫉妬の報
〔113〕
14 霊系の抜擢
〔114〕
第5篇 万寿山
15 神世の移写
〔115〕
16 玉ノ井の宮
〔116〕
17 岩窟の修業
〔117〕
18 神霊の遷座
〔118〕
第6篇 青雲山
19 楠の根元
〔119〕
20 晴天白日
〔120〕
21 狐の尻尾
〔121〕
22 神前の審判
〔122〕
第7篇 崑崙山
23 鶴の一声
〔123〕
24 蛸間山の黒雲
〔124〕
25 邪神の滅亡
〔125〕
26 大蛇の長橋
〔126〕
第8篇 神界の変動
27 不意の昇天
〔127〕
28 苦心惨憺
〔128〕
29 男波女波
〔129〕
30 抱擁帰一
〔130〕
31 竜神の瀑布
〔131〕
32 破軍の剣
〔132〕
第9篇 隠神の活動
33 巴形の斑紋
〔133〕
34 旭日昇天
〔134〕
35 宝の埋換
〔135〕
36 唖者の叫び
〔136〕
37 天女の舞曲
〔137〕
38 四十八滝
〔138〕
39 乗合舟
〔139〕
第10篇 神政の破壊
40 国の広宮
〔140〕
41 二神の帰城
〔141〕
42 常世会議
〔142〕
43 配所の月
〔143〕
第11篇 新規蒔直し
44 可賀天下
〔144〕
45 猿猴と渋柿
〔145〕
46 探湯の神事
〔146〕
47 夫婦の大道
〔147〕
48 常夜の闇
〔148〕
49 袖手傍観
〔149〕
第12篇 霊力体
50 安息日
〔150〕
岩井温泉紀行歌
余白歌
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可賀天下 >>>
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第四三章
配所
(
はいしよ
)
の
月
(
つき
)
〔一四三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第3巻 霊主体従 寅の巻
篇:
第10篇 神政の破壊
よみ(新仮名遣い):
しんせいのはかい
章:
第43章 配所の月
よみ(新仮名遣い):
はいしょのつき
通し章番号:
143
口述日:
1921(大正10)年12月08日(旧11月10日)
口述場所:
筆録者:
近藤貞二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
世界の八王のほとんどを支配下に置いた八王大神は、竜宮城・エルサレムに対して総攻撃を開始した。
敵軍の勢いはすさまじく、大八洲彦命、神国別命、大足彦、八島別らの奮戦もむなしく、落城の瀬戸際に陥ってしまった。大八洲彦命は国祖の前に畏まり、敵を撃退するために、神器の使用を願い出た。
国祖はあくまで律法によって敵を言向け和すことを命じ、神器の使用を許さなかった。地の高天原の内部は分裂し、美山彦一派が八王大神と内通して敵を招きいれた。
ここに及んで大八洲彦命は国祖の禁を破って、破軍の剣を抜き放った。剣より神光が現れて雷鳴・電光・疾風がすさび、敵軍は壊滅した。
美山彦一派はここぞとばかり、大八洲彦命が国祖の禁を犯したことを訴え出た。国祖も律法を楯にした美山彦らの訴えを退けることができず、やむを得ずに大八洲彦命、言霊別命、神国別命、大足彦らを万寿山に蟄居させることになった。
この四柱は元来、国大立之命の四魂である。国大立之命は、天神から大海原の国を治めるように命じられ、その四魂を分かち、神界の守護に当たらせていたのであった。大八洲彦命は和魂、言霊別命は幸魂、大足彦命は荒魂、神国別命は奇魂である。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0343
愛善世界社版:
249頁
八幡書店版:
第1輯 348頁
修補版:
校定版:
253頁
普及版:
112頁
初版:
ページ備考:
001
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
常世彦
(
とこよひこ
)
は
十王
(
とわう
)
、
002
十頭
(
とがしら
)
の
神司
(
かみがみ
)
を
操縦
(
さうじう
)
し、
003
あまたの
魔軍
(
まぐん
)
とともに
数百千
(
すうひやくせん
)
の
磐船
(
いはふね
)
に
乗
(
の
)
り、
004
天空
(
てんくう
)
をかすめて
黄金橋
(
こがねばし
)
の
上空
(
じやうくう
)
を
襲
(
おそ
)
ひ、
005
数百
(
すうひやく
)
千万
(
せんまん
)
とも
数限
(
かずかぎ
)
りなき
火弾
(
くわだん
)
を
投下
(
とうか
)
し、
006
かつ
進
(
すす
)
ンで
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
およびエルサレムの
上
(
うへ
)
に
進撃
(
しんげき
)
しきたり、
007
ここにも
多数
(
たすう
)
の
火弾
(
くわだん
)
毒弾
(
どくだん
)
などを、
008
雨霰
(
あめあられ
)
のごとくに
投
(
な
)
げつけたり。
009
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
010
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
、
011
大足彦
(
おほだるひこ
)
、
012
八島別
(
やしまわけ
)
は
城内
(
じやうない
)
の
神将
(
しんしやう
)
神卒
(
しんそつ
)
を
指揮
(
しき
)
しつつ
盛
(
さか
)
ンに
防戦
(
ばうせん
)
に
努
(
つと
)
めける。
013
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
よりも
数多
(
あまた
)
の
磐樟船
(
いはくすぶね
)
を
飛
(
と
)
ばして
大
(
おほ
)
いに
敵軍
(
てきぐん
)
を
悩
(
なや
)
ませたるが、
014
しかも
一勝
(
いつしよう
)
一敗
(
いつぱい
)
を
繰返
(
くりかへ
)
しつつ
戦
(
たたか
)
ひ
久
(
ひさ
)
しきにわたり、
015
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
の
神軍
(
しんぐん
)
は
日夜
(
にちや
)
にその
数
(
すう
)
を
減
(
げん
)
じ、
016
ほとんど
孤城
(
こじやう
)
落日
(
らくじつ
)
無援
(
むゑん
)
の
窮地
(
きゆうち
)
に
陥
(
おちい
)
りにけり。
017
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
は、
018
もはや
如何
(
いか
)
に
神明
(
しんめい
)
の
加護
(
かご
)
と
神智
(
しんち
)
を
揮
(
ふる
)
ひ
神算
(
しんさん
)
鬼謀
(
きぼう
)
の
秘術
(
ひじゆつ
)
を
尽
(
つく
)
すといへども、
019
到底
(
たうてい
)
勝算
(
しようさん
)
なきを
看破
(
かんぱ
)
し、
020
百計
(
ひやくけい
)
ここにつきて、
021
つひに
国祖
(
こくそ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
拝跪
(
はいき
)
し、
022
天
(
あま
)
の
真澄
(
ますみ
)
の
鏡
(
かがみ
)
をもつて
敵軍
(
てきぐん
)
を
防
(
ふせ
)
がむことを
奏請
(
そうせい
)
したりけるに、
023
国祖
(
こくそ
)
はおほいに
怒
(
いか
)
りたまひ、
024
『
汝
(
なんぢ
)
らは
天地
(
てんち
)
の
律法
(
りつぱう
)
をもつて
何
(
なに
)
ゆゑに
敵
(
てき
)
を
言向和
(
ことむけやは
)
し
悔改
(
くいあらた
)
めしめざるや、
025
進退
(
しんたい
)
これ
谷
(
きは
)
まりたりとて、
026
いやしくも
天地
(
てんち
)
の
律法
(
りつぱう
)
を
制定
(
せいてい
)
され、
027
世界
(
せかい
)
を
至善
(
しぜん
)
の
道
(
みち
)
をもつて
教化
(
けうくわ
)
すべき
天使
(
てんし
)
の
職掌
(
しよくしやう
)
を
拝
(
はい
)
しながら、
028
敵
(
てき
)
の
暴力
(
ばうりよく
)
に
酬
(
むく
)
ゆるに
暴力
(
ばうりよく
)
をもつて
対抗
(
たいかう
)
せむとするは、
029
天使長
(
てんしちやう
)
より
神聖
(
しんせい
)
なる
律法
(
りつぱう
)
を
破
(
やぶ
)
るものにして、
030
これに
過
(
す
)
ぎたる
罪科
(
ざいくわ
)
は
非
(
あら
)
ざるなり。
031
あくまでも
忍耐
(
にんたい
)
に
忍耐
(
にんたい
)
を
重
(
かさ
)
ねて、
032
至誠
(
しせい
)
一貫
(
いつくわん
)
もつて
極悪
(
ごくあく
)
無道
(
ぶだう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
を
心底
(
しんてい
)
より
悔改
(
くいあらた
)
めしめ、
033
天則
(
てんそく
)
の
犯
(
をか
)
すべからざるを
自覚
(
じかく
)
せしむべし。
034
これ
善一筋
(
ぜんひとすじ
)
の
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
なれば、
035
たとへ
如何
(
いか
)
なる
難局
(
なんきよく
)
に
立
(
た
)
つとも
断
(
だん
)
じて
真澄
(
ますみ
)
の
玉
(
たま
)
は
使用
(
しよう
)
すべからず。
036
かつ、
037
その
玉
(
たま
)
は
稚桜姫
(
わかざくらひめの
)
命
(
みこと
)
幽界
(
いうかい
)
に
持
(
も
)
ちゆきたる
浄玻璃
(
じやうはり
)
の
神鏡
(
しんきやう
)
となりたれば、
038
これを
戦闘
(
せんとう
)
のために
使用
(
しよう
)
すべきものに
非
(
あら
)
ず。
039
汝
(
なんぢ
)
らは
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
を
信
(
しん
)
じ、
040
至誠
(
しせい
)
を
天地
(
てんち
)
に
一貫
(
いつくわん
)
し、
041
もつて
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
照覧
(
せうらん
)
にあづかるをもつて
主旨
(
しゆし
)
とし、
042
暴悪
(
ばうあく
)
無道
(
ぶだう
)
の
敵軍
(
てきぐん
)
に
暴力
(
ばうりよく
)
をもつて
戦
(
たたか
)
ふを
止
(
や
)
めよ。
043
真
(
しん
)
の
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
は
宇宙
(
うちう
)
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
を
平等
(
べうどう
)
に
愛護
(
あいご
)
す。
044
ゆゑに
大神
(
おほかみ
)
の
眼
(
め
)
よりは
一視
(
いちし
)
同仁
(
どうじん
)
にして、
045
いたづらに
争闘
(
そうとう
)
を
事
(
こと
)
とするは
神慮
(
しんりよ
)
に
背反
(
はいはん
)
するものなり。
046
断
(
だん
)
じて
武力
(
ぶりよく
)
に
訴
(
うつた
)
へなどして
解決
(
かいけつ
)
を
急
(
いそ
)
ぐなかれ。
047
何事
(
なにごと
)
も
天命
(
てんめい
)
の
然
(
しか
)
らしむるところにして、
048
惟神
(
かむながら
)
の
摂理
(
せつり
)
なり。
049
ただただ
汝
(
なんぢ
)
らは、
050
天使
(
てんし
)
たるの
聖職
(
せいしよく
)
に
省
(
かへり
)
みて
広
(
ひろ
)
く
万物
(
ばんぶつ
)
を
愛
(
あい
)
し、
051
敵
(
てき
)
を
憎
(
にく
)
まず、
052
彼
(
かれ
)
らの
為
(
な
)
すがままに
放任
(
はうにん
)
せよ』
053
との
厳命
(
げんめい
)
なりける。
054
天使長
(
てんしちやう
)
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
は、
055
各天使
(
かくてんし
)
を
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
にあつめて
神勅
(
しんちよく
)
を
報告
(
はうこく
)
し、
056
かつ
最高
(
さいかう
)
会議
(
くわいぎ
)
は
開
(
ひら
)
かれたり。
057
天空
(
てんくう
)
には
敵
(
てき
)
の
磐船
(
いはふね
)
雲霞
(
うんか
)
の
如
(
ごと
)
く
襲来
(
しふらい
)
し、
058
頭上
(
づじやう
)
に
火弾
(
くわだん
)
を
雨下
(
うか
)
し、
059
会議
(
くわいぎ
)
の
席上
(
せきじやう
)
にも
火弾
(
くわだん
)
飛
(
と
)
びきたりて
神人
(
しんじん
)
を
傷
(
きず
)
つけ、
060
暗雲
(
あんうん
)
天地
(
てんち
)
をこめて
咫尺
(
しせき
)
を
弁
(
べん
)
ぜざるにいたる。
061
されど
国祖
(
こくそ
)
の
神勅
(
しんちよく
)
は
大地
(
だいち
)
よりも
重
(
おも
)
く、
062
その
命
(
めい
)
は
儼乎
(
げんこ
)
として
動
(
うご
)
かすべからず。
063
さりとて
神命
(
しんめい
)
を
奉
(
ほう
)
ぜむか、
064
味方
(
みかた
)
の
敗亡
(
はいばう
)
は
火
(
ひ
)
をみるよりも
明白
(
めいはく
)
なる
事実
(
じじつ
)
なり。
065
万一
(
まんいち
)
神命
(
しんめい
)
に
背反
(
はいはん
)
せむか、
066
天則
(
てんそく
)
破壊
(
はくわい
)
の
罪科
(
ざいくわ
)
を
犯
(
をか
)
さむ。
067
アヽ
善
(
ぜん
)
の
道
(
みち
)
ほど
辛
(
つら
)
きものはなし、
068
と
諸神司
(
しよしん
)
は
思案
(
しあん
)
にくれ、
069
溜息
(
ためいき
)
吐息
(
といき
)
の
態
(
てい
)
なりける。
070
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
内
(
ない
)
よりは
美山彦
(
みやまひこ
)
、
071
国照姫
(
くにてるひめ
)
、
072
杵築姫
(
きつきひめ
)
、
073
竜山別
(
たつやまわけ
)
らの
一派
(
いつぱ
)
は、
074
平素
(
へいそ
)
の
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
するは
今
(
いま
)
この
時
(
とき
)
と、
075
内外
(
ないぐわい
)
相
(
あひ
)
応
(
おう
)
じて
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
の
魔軍
(
まぐん
)
に
応援
(
おうゑん
)
し、
076
味方
(
みかた
)
は
四分
(
しぶん
)
五裂
(
ごれつ
)
の
状勢
(
じやうせい
)
におちいり
収拾
(
しうしふ
)
すべからず、
077
進退
(
しんたい
)
いよいよ
谷
(
きは
)
まりたる
天使長
(
てんしちやう
)
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
以下
(
いか
)
の
天使
(
てんし
)
神将
(
しんしやう
)
は、
078
やむをえず
大神
(
おほかみ
)
の
禁
(
きん
)
を
破
(
やぶ
)
つて
破軍
(
はぐん
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
抜
(
ぬ
)
き
放
(
はな
)
ち、
079
寄
(
よ
)
せくる
空中
(
くうちゆう
)
の
敵軍
(
てきぐん
)
目
(
め
)
がけて
打
(
う
)
ち
振
(
ふ
)
るやいなや、
080
剣
(
つるぎ
)
の
尖
(
さき
)
より
不思議
(
ふしぎ
)
の
神光
(
しんくわう
)
あらはれ、
081
天地
(
てんち
)
四方
(
しはう
)
に
雷鳴
(
らいめい
)
電光
(
でんくわう
)
おこり、
082
疾風
(
しつぷう
)
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
び
雨
(
あめ
)
の
降
(
くだ
)
るがごとく、
083
数百千
(
すうひやくせん
)
の
磐船
(
いはふね
)
は
一隻
(
いつせき
)
も
残
(
のこ
)
らず
地上
(
ちじやう
)
に
墜落
(
つゐらく
)
し、
084
敵軍
(
てきぐん
)
の
大半
(
たいはん
)
はほとんど
滅亡
(
めつぼう
)
したりける。
085
さしも
猛烈
(
まうれつ
)
なる
敵
(
てき
)
の
魔軍
(
まぐん
)
も、
086
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
以下
(
いか
)
の
神司
(
かみがみ
)
らの
犠牲
(
ぎせい
)
的
(
てき
)
英断
(
えいだん
)
と
破軍
(
はぐん
)
の
剣
(
つるぎ
)
の
威徳
(
ゐとく
)
をもつて、
087
もろくも
潰滅
(
くわいめつ
)
したりける。
088
敵
(
てき
)
の
逃
(
に
)
げ
去
(
さ
)
りたる
跡
(
あと
)
の
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
および
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
は、
089
あたかも
大洪水
(
だいこうずゐ
)
の
引
(
ひ
)
きたる
跡
(
あと
)
のごとく、
090
大火
(
たいくわ
)
の
跡
(
あと
)
のごとき
惨澹
(
さんたん
)
たる
光景
(
くわうけい
)
なりき。
091
折
(
をり
)
しも
大風
(
たいふう
)
吹
(
ふ
)
きすさび
強雨
(
がうう
)
降
(
ふ
)
りそそぎて、
092
すべての
汚穢物
(
をくわいぶつ
)
は
惟神
(
かむながら
)
的
(
てき
)
に
吹
(
ふ
)
き
散
(
ち
)
らされ、
093
大雨
(
たいう
)
洪水
(
こうずゐ
)
となりて
大海
(
たいかい
)
に
流
(
なが
)
れ
去
(
さ
)
り、
094
ふたたび
清浄
(
せいじやう
)
なる
聖地
(
せいち
)
聖城
(
せいじやう
)
とはなりにける。
095
ここに
美山彦
(
みやまひこ
)
、
096
国照姫
(
くにてるひめ
)
の
一派
(
いつぱ
)
は、
097
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
御前
(
みまへ
)
にすすみいでて、
098
『このたびの
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
以下
(
いか
)
の
天使
(
てんし
)
神将
(
しんしやう
)
は、
099
厳格
(
げんかく
)
なる
大神
(
おほかみ
)
の
神勅
(
しんちよく
)
を
無視
(
むし
)
し、
100
厳禁
(
げんきん
)
を
犯
(
をか
)
して
破軍
(
はぐん
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
採
(
と
)
り
出
(
だ
)
し、
101
寄
(
よ
)
せきたる
数多
(
あまた
)
の
敵軍
(
てきぐん
)
をさんざんに
攻
(
せ
)
めくるしめ、
102
暴力
(
ばうりよく
)
のあらむ
限
(
かぎ
)
りをつくし、
103
優勝
(
いうしやう
)
劣敗
(
れつぱい
)
弱肉
(
じやくにく
)
強食
(
きやうしよく
)
の
戦法
(
せんぱふ
)
を
使用
(
しよう
)
し、
104
広
(
ひろ
)
く
万物
(
ばんぶつ
)
を
愛
(
あい
)
し
敵
(
てき
)
を
憎
(
にく
)
まず、
105
善一筋
(
ぜんひとすぢ
)
の
誠
(
まこと
)
をもつて
言向和
(
ことむけやは
)
さず、
106
かつ「
殺
(
ころ
)
す
勿
(
なか
)
れ」の
律法
(
りつぱう
)
を
無視
(
むし
)
したる
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
罪
(
つみ
)
、
107
断
(
だん
)
じて
宥
(
ゆる
)
すべからず。
108
希
(
こひねが
)
はくば、
109
かれ
天使長
(
てんしちやう
)
以下
(
いか
)
の
職
(
しよく
)
を
解
(
と
)
き、
110
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
を
追放
(
つゐはう
)
し、
111
厳格
(
げんかく
)
なる
天地
(
てんち
)
の
律法
(
りつぱう
)
を
犯
(
をか
)
されざるやう、
112
何分
(
なにぶん
)
の
御
(
ご
)
処置
(
しよち
)
を
下
(
くだ
)
されむことを
願
(
ねが
)
ひたてまつる』
113
と
頭
(
あたま
)
をそろへ
律法
(
りつぱう
)
を
楯
(
たて
)
に、
114
うやうやしく
奏上
(
そうじやう
)
したりける。
115
地上
(
ちじやう
)
霊界
(
れいかい
)
の
主権者
(
しゆけんしや
)
に
坐
(
ま
)
します
国祖
(
こくそ
)
の
大神
(
おほかみ
)
も、
116
律法
(
りつぱう
)
を
守
(
まも
)
り
天地
(
てんち
)
の
綱紀
(
かうき
)
を
保持
(
ほぢ
)
するの
必要
(
ひつえう
)
上
(
じやう
)
、
117
いかにやむを
得
(
え
)
ざる
情実
(
じやうじつ
)
のためとはいへ、
118
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
定
(
さだ
)
めたる
禁
(
きん
)
を
犯
(
をか
)
したる
以上
(
いじやう
)
は、
119
これを
不問
(
ふもん
)
に
附
(
ふ
)
することあたはざる
破目
(
はめ
)
に
陥
(
おちい
)
りたまひ、
120
呑剣
(
どんけん
)
断腸
(
だんちやう
)
の
思
(
おも
)
ひを
心中
(
しんちう
)
に
秘
(
ひ
)
め、
121
涙
(
なみだ
)
を
隠
(
かく
)
して
断然
(
だんぜん
)
意
(
い
)
を
決
(
けつ
)
したまひ、
122
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
123
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
、
124
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
、
125
大足彦
(
おほだるひこ
)
の
四天使
(
してんし
)
を
召
(
め
)
して
儼然
(
げんぜん
)
たる
態度
(
たいど
)
のもとに、
126
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
と
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
を
退去
(
たいきよ
)
すべく
宣示
(
せんじ
)
し
給
(
たま
)
ひける。
127
この
四天使
(
してんし
)
らは、
128
稚桜姫
(
わかざくらひめの
)
命
(
みこと
)
の
到
(
いた
)
りませる
幽庁
(
いうちやう
)
の
神
(
かみ
)
と
左遷
(
させん
)
さるる
規定
(
きてい
)
なりけるが、
129
貞操
(
ていさう
)
なる
真澄姫
(
ますみひめ
)
、
130
言霊姫
(
ことたまひめ
)
、
131
竜世姫
(
たつよひめ
)
らの
歎願
(
たんぐわん
)
哀訴
(
あいそ
)
により、
132
大神
(
おほかみ
)
はその
情
(
じやう
)
をくみ
給
(
たま
)
ひて、
133
その
罪
(
つみ
)
を
赦
(
ゆる
)
し、
134
万寿山
(
まんじゆざん
)
の
城
(
しろ
)
に
蟄居
(
ちつきよ
)
を
命
(
めい
)
ぜられ、
135
四神将
(
ししんしやう
)
はここに
配所
(
はいしよ
)
の
月
(
つき
)
をながめて、
136
いくばくかの
星霜
(
せいさう
)
を
送
(
おく
)
りたまひける。
137
この
四神将
(
ししんしやう
)
は
元来
(
ぐわんらい
)
国大立之
(
くにひろたちの
)
命
(
みこと
)
、
138
天神
(
てんしん
)
の
命
(
めい
)
を
奉
(
ほう
)
じて
大海原
(
おほうなばら
)
の
国
(
くに
)
を
知食
(
しろしめ
)
すべく、
139
その
精霊魂
(
せいれいこん
)
を
分
(
わか
)
ちて
神界
(
しんかい
)
の
守護
(
しゆご
)
に
当
(
あた
)
らせたまひしものにして、
140
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
は
和魂
(
にぎみたま
)
であり
141
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
は
幸魂
(
さちみたま
)
であり
142
また、
143
大足彦
(
おほだるひこの
)
命
(
みこと
)
は
荒魂
(
あらみたま
)
であり
144
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
は
奇魂
(
くしみたま
)
である。
145
アヽ
天使長
(
てんしちやう
)
以下
(
いか
)
三天使
(
さんてんし
)
の
重
(
おも
)
なる
神司
(
かみ
)
の
退却
(
たいきやく
)
されし
後
(
あと
)
の
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
および
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
の
形勢
(
けいせい
)
は、
146
いかにして
治
(
をさ
)
まり
行
(
ゆ
)
くならむ
乎
(
か
)
。
147
(
大正一〇・一二・八
旧一一・一〇
近藤貞二
録)
148
(第三七章~第四三章 昭和一〇・一・一八 宮崎市神田橋旅館 王仁校正)
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