霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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附録 岩井温泉紀行歌

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第3巻 霊主体従 寅の巻 篇:後付 よみ(新仮名遣い):
章:岩井温泉紀行歌 よみ(新仮名遣い):いわいおんせんきこうか 通し章番号:
口述日:1921(大正10)年11月13日(旧10月14日) 口述場所: 筆録者:栗原七蔵 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ:賀露(加露) データ凡例: データ最終更新日:2024-07-31 13:37:47 OBC :rm039901
愛善世界社版:298頁 八幡書店版:第1輯 修補版: 校定版:309頁 普及版: 初版: ページ備考:岩井温泉紀行歌は愛世版では第3巻末に収録されている。校定版では第5巻末に収録されており、注意書きとして「編集上の都合により、旧版では第三巻に記載されていた『岩井温泉紀行歌』を、聖師様が同温泉で口述されていた本巻の末尾に掲載させて頂きました。」と書いてある。
001瑞月作
 
002   岩井温泉紀行歌
003瑞の御魂縁由(ゆかり)ある
004壬戌(みづのえいぬ)の一月の
005雪降りつもる銀世界
006黄金閣をあとにして
007八日午前の()の刻に
008身魂の垢を清めむと
009岩井温泉さして行く
010湯浅篠原植芝
011松の大本竹下氏
012恵みの風も福島
013近藤の湯治を送らむと
014信仰かたき石の宮
015家並は古く朽ちぬれど
016名は新町の正中を
017足並速き自動車に
018揺られて綾部の駅につく
019汽笛一声汽車の窓
020記者の外山加藤女史
021西村徳治を伴ひて
022心も勇む石原(いさ)の駅
023煙をあとに初瀬(はせ)の橋
024飛びたつばかり進み行く
025科戸(しなど)の風の福知山
026聞くも恐ろし鬼ケ城
027見捨てて走る山間の
028上川口下夜久野
029降り来る雪を突破して
030安全守る上夜久野
031梁瀬(やなせ)を渡りゴウゴウと
032輪音も高き和田山
033篠竹しげる養父(やぶ)の駅
034八鹿(やうか)江原を打ち過ぎて
035外山に包みし豊岡
036昇降客のいと多く
037但馬名所の玄武洞
038右手にながめて城ノ崎
039温泉場を振り返へり
040竹野佐津の駅も過ぎ
041日本海をながむれば
042雪雲とほく香住
043山腹包む(よろひ)田の
044雪つむ景色面白
045を埋むる白雪は
046山陰寒気の表徴と
047ながめて走る汽車の窓
048煙草正宗菓子饅頭
049お茶お茶弁当の売声に
050空しき腹を満たすと
051ま坂思はぬまうけもの
052車のすみに居組つつ
053いよいよ汽車も(さる)の刻
054岩美の駅に降りけり
055より白きお梅さま
056の雪の空
057高梅の田舎道
058ホロの破れし自動車に
059一行六人ぶるぶると
060自身神也屁の車
061廻る駒屋の温泉宿
062湯治々々代の
063一同夕餉も相済みて
064腹もポンポコ湯冠り
065ヤレヤレヤレの拍子歌
066いと面白き雪の庭
067なが夜を茲にしける
068大正十年十二月
069(なか)の二日の未明(あさまだき)
070新暦一月九日に
071激しき吹雪降りすさみ
072寒さに凍えた瑞月
073炬燵の中の侘住居
074横に立ちつつ千早振
075神世の奇しき物語
076外山加藤井上
077筆を揃へてかくの通り
078
 
079   来訪者名読込歌
080温泉(いでゆ)の神と現れませる
081雲に坐す大己貴(おほなむち)(出口王仁三郎)
082岩井の湯細くとも
083薬のと聞えたる
084神の慈のツ御魂
085心地も日々にかに
086病の根まで()り払ふ
087効験(しるし)は岩美に名西負ふ(西村徳治)
088田舎のの湯の御
089を加ねて藤くより(加藤明子)
090々つどひ遊び来る
091と女子の宿りたる
092これの駒屋の温泉は
093に又なき客の(外山豊二)
094豊二暮す玉の
095このもなき御神徳(井上留五郎)
096る三階に五郎々々と
097ねころびながら霊界の
098ありし昔の物語
099より堅き信仰の(石渡馨)
100る神の道
101常磐(ときは)堅磐(かきは)よりも(岩淵久男)
102かたき誠の教の
103汲取るものは方の
104天より降る変性
105この世の峠や嵯峨(嵯峨根民蔵)
106さまよふ民蔵救はむと
107誓ひ出ます神の世に
108生れ大野ならじ
109深き因縁の(いち)次郎(大野只次郎)
110づね来て見よ神の
111天地を兼太郎大神の(田村兼太郎)
112黄色の色や白梅の
113和に佐木たる神の苑(佐々木清蔵)
114昔のそのままの
115より白くすがすがし(紙本鉄蔵)
116世の大の金
117身魂めし万代の
118のよはひの本宮
119二代教主にかかりたる(亀山金太郎)
120勝要のみ神
121肌への色は山吹の
122比ぶるものもなき
123景色も子の浦(藤田武寿)
124よはひも今は武寿(たけとし)
125き昔をどる(古田時治)
126まる波路を加露ケ浜
127にてえ来し三保の関(船越英一)
128英米須(えびす)の神を祭りたる
129山陰の神霊地
130稜威も高嶋あとに見て
131浪路を進むゆかしさよ(高嶋ゆか)
132神の御魂を迎遠藤
133綾部に居ます牛(遠藤虎吉)
134神の詞をかしこみて
135やうやう平田にたどりつき
136の中の道
137神のまりに踏みて行く(植芝盛隆)
138々昇る旭影
139はなけれど松梅の(竹下斯芸琉)
140御杖をげて道草の
141斯芸琉(しげる)野路を勇ぎよく
142の空の色しと
143(とし)老いたまふ大教祖(東良俊)
144桑原田原の別けて
145び一行幽世を(桑原道善)
146知食(しろしめ)します大社
147栄ゆるや神の(松田政治)
148尊き政治を偲びつつ
149苔むすのいと高く(藤松良寛)
150からむ社の千代の
151心持く胸
152進む小林神の森
153づるの上の弥仙山(小林秀尾)
154鶴山亀山右左
155神威をの鳥居(小林保一)
156田の姫の命をば
157救ふて得たる雲の(稲村寿美)
158劔の光寿美渡り
159須賀の宮居を建了へて
160暴無道の悪神の
161田の大蛇を斬(はふ)(横山辰次郎)
162ひの川上に雲の
163光も殊にいち次郎
164神の功ぞ尊とけれ
165を潜りたる(木下泉三)
166谷の素鵞(そが)の川
167山の奥村芳りつつ(奥村芳夫)
168婦はここに八雲立
169出雲八重垣つまごめに
170八重垣作る八重垣の
171誉れは今にコン近藤(近藤繁敏)
172栄えてる長の
173我日の本のあななひの
174道を教へし大己貴
175国ののもしく(安田武平)
176力絶倫(くにむけ)
177鉾を皇孫(みまご)に奉り
178君の御尾前仕へなむ
179これの誓ひは万代も
180田賀へじものと手を拍つて
181青紫垣にかくれたる(田賀鉄蔵)
182事代主の金
183堅き御言尊とけれ
184すぎ西むかしの物語
185神有の老人に(西村菊蔵)
186詳しく菊蔵ありがたき
187地の高天にあれませる(原祐蔵)
188神の祐蔵(たすけぞ)うれしみて
189詣でし一行十五人
190徳岡さぬ皇神の
191き御命を拝しつつ(徳岡重光)
192神のを照さむと
193藤き山路や野越え(藤原勇造)
194み来る艮の
195神の生宮直子刀自
196社の知よりて
197祈る誠の美千香(前田美千香)
198この音づれを久方の
199の空や土の(井上敏弘)
200いと(すみ)やかにめかし
201神の真毛利洲国(毛利八弥)
202常永(とこしへ)に伝はりて
203栄え目出度瑞穂国
204秋の足穂の御田代
205太田の神に神(田代習)
206教の苗を植付ける
207国常立大神の
208高木勲を寿ぎて
209柱神の神の教(高木寿三郎)
210田中も山も佐嘉栄吉
211五六七の御代に住山(田中嘉栄吉)
212人の心は
213雲井のも葦(住山泰蔵)
214熊蔵なき迄渡る
215清けき富士の高(上原熊蔵)
216金銀
217世人を真森田すけむと(住山竜二)
218御心くまらせ玉ひつつ
219矢嶋国栄えゆく(森田くま)
220(めで)たき御代をの世の
221安国の磯輪垣(しわがき)(矢嶋ゆく)
222妻の国尊とけれ
223元気も吉田の一行は(松浦秀蔵)
224身魂れてはしく
225聖地を西にあとに見て(吉田勝美)
226町や山村伝ひつつ
227降り来る五月雨(さみだれ)(西村伝蔵)
228おかして伊佐庭路の
229福知へ帰り喜一郎(伊佐田喜一郎)
230途上つはりの心地して
231二代スミ子は澄渡る
232石原(いさ)小泉すくひ上げ
233教祖手づから清泉を(小泉熊彦)
234口に()せ玉ひつつ
235国武の真森田(森田勘太郎)
236綾の部の元に
237雨の中尾ば六月の(中尾豊弘)
238四日にかに前に
239神徳高く(ごと)(山本惣吉)
240頭にいただき帰ります
241役員一同
242今日の生日(いくひ)き日をば
243祝ひむる祥の(同納吉)
244宴を平木て大神の
245稜威かしこ美山川(平木稜威美)
246供物(くもつ)を献じの上
247古き初の皇神の(山川石太郎)
248直なるぐひ
249誉れ今に伝へける(武田なを)
250大正三年の春の頃
251十三才の直霊嬢
252瑞月柳月の三人が
253出雲大社へ礼参り
254其往きがけに岩美駅
255馬車にゆられて晃陽の
256やかたに再び逗留し
257いよいよ三度(みたび)の入浴に
258身魂の垢を洗ひつつ
259五ツと(むゆ)との霊界の
260昔語りを新らしく
261天地宇宙の外に立ち
262言葉も清くいさぎよく
263まはる駒屋の温泉場
264心の垢をあらひつつ
265あらあらかくは(しる)しけり
266 皇道発祥の霊地日向国宮崎市の公会堂に於て昭和神聖会支部の発会式を盛大に挙行したる翌朝七時四十分、267同市神田橋旅館の二階の間大淀河の名橋や清流を眺めつつ誌し置く。268いよいよ霊主体従寅の巻の校正を終る。
269(昭和一〇、一、一九早朝)
 
270附言(ふげん)
 
271 明治(めいじ)三十四(さんじふよ)(ねん)(きう)()(ぐわつ)十五(じふご)(にち)272教祖(けうそ)(さま)神勅(しんちよく)()けて、273八雲(やくも)(たつ)出雲(いづも)(くに)天日隅(あまのひすみ)(みや)()参拝(さんぱい)(せつ)274山陰道(さんいんだう)徒歩(とほ)一行(いつかう)十五(じふご)(にん)275岩井(いはゐ)温泉(をんせん)駒屋(こまや)一泊(いつぱく)せられ、276帰路(きろ)ふたたび同家(どうけ)宿泊(しゆくはく)されたる、277大本(おほもと)にとつて由縁(ゆかり)(あさ)からざる温泉(をんせん)なり。278瑞月(ずゐげつ)大正(たいしやう)(さん)(ねん)(はる)279三代(さんだい)直霊(なほひ)280梅田(うめだ)信之(のぶゆき)()とともに一泊(いつぱく)したることあり。281今回(こんくわい)にて三度目(さんどめ)入浴(にふよく)なり。282静養(せいやう)かたがた霊界(れいかい)物語(ものがたり)口述(こうじゆつ)をなすも、283(かみ)()仁恵(じんけい)(よろこ)びのあまり、284筆記者(ひつきしや)および信者(しんじや)訪問(はうもん)して色々(いろいろ)()世話(せわ)(くだ)されし()厚意(こうい)感謝(かんしや)するため、285諸氏(しよし)芳名(はうめい)読込(よみこ)み、286長歌(ちやうか)(つく)りて第三(だいさん)(くわん)巻尾(くわんび)()する(こと)となしぬ。
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