霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第二〇章 松下(しようか)述懐(じゆつくわい)〔一八八八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻 篇:第2篇 真鶴新国 よみ:まなづるしんこく
章:第20章 第74巻 よみ:しょうかのじゅつかい 通し章番号:1888
口述日:1933(昭和8)年10月27日(旧09月9日) 口述場所:水明閣 筆録者:白石恵子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年1月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
玉野の聖所を汚したことを悔い、従者神たち一行は、森の中に点在する玉泉の清水に、ひとつひとつ言霊歌を詠みながら進んでいった。
先頭に立つ真言厳の神は、自らの行為を宣りなおす歌を歌う。
途中、松の木の下で一夜を明かすこととなった。翌朝、神々はそれぞれ、悔悟の述懐歌を歌い、東雲の空に礼拝して再び玉野の丘に向かって進んで行った。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7420
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 247頁 修補版: 校定版:325頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 遠見男(とほみを)(かみ)一行(いつかう)は、002玉野(たまの)(をか)(ふもと)より聖所(すがど)(けが)せしことを()い、003一目散(いちもくさん)(こま)(ひづめ)(おと)いそがしく、004玉野(たまの)(もり)()()だし、005(みち)()並木(なみき)(こま)(つな)()き、006素跣足(はだし)となりて(おそ)(おそ)(ふたた)玉野(たまの)(もり)(くぐ)()り、007(みち)両側(りやうがは)木洩陽(こもれび)(うつ)して(かがや)清泉(せいせん)(まへ)()ち、008(おの)(おの)生言霊(いくことたま)()り、009天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)し、010(うた)()みつつ(すす)ませ(たま)ふ。
011 遠見男(とほみを)(かみ)御歌(みうた)
012()(かみ)天降(あも)りますなる玉野森(たまのもり)
013この美味水(うましみづ)(つき)(かがみ)
014(つき)()もうつらす(きよ)真清水(ましみづ)
015(ひづめ)(けが)せしことを(いま)()
016この清水(しみづ)わが魂線(たましひ)(あら)へかし
017身体(からたま)(けが)れは()ふも(さら)なり』
018 圓屋比古(まるやひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
019常磐樹(ときはぎ)のかげをうつして永久(とこしへ)
020月日(つきひ)かがよふ清水(しみづ)真清水(ましみづ)
021この(みづ)(きよ)きが(ごと)くわが(たま)
022(あら)ひすまして(かみ)(つか)へむ』
023 多々久美(たたくみ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
024()らず()らずわが魂線(たましひ)(たか)ぶりて
025この真清水(ましみづ)をよそに()しはや
026大神(おほかみ)御前(みまへ)(まう)づる(みち)()
027清水(しみづ)真清水(ましみづ)(たふと)くもあるか
028(つき)()(ほし)もうつらふ水鏡(みづかがみ)
029うつせば(われ)(たま)のきたなき』
030 宇礼志穂(うれしほ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
031真清水(ましみづ)にわが魂線(たましひ)(あら)()ます
032神業(みわざ)うれしく(つか)へまつらな
033神代(かみよ)より()大神(おほかみ)()ませます
034この神森(かみもり)(たふと)(きよ)さよ』
035 結比合(むすびあはせ)(かみ)御歌(みうた)うたひ(たま)ふ。
036千早(ちはや)()(かみ)御霊(みたま)()()でし
037この真清水(ましみづ)(きよ)くもあるかな
038()のあたり(きよ)(かがみ)()ながらも
039(みそぎ)のわざを(おこた)りしはや
040真清水(ましみづ)(たま)(あら)ひて()(かみ)
041みもとに(まう)づる(おも)へば(うれ)しも』
042 美波志比古(みはしひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
043()(わた)(そら)(あを)みを(うつ)しつつ
044(そこ)まで(あを)()める(いづみ)
045わが姿(すがた)うつして()れば()づかしも
046(かみ)にまみえむ(すべ)なかりける』
047 産玉(うぶだま)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
048産玉(うぶだま)(かみ)(あらは)産水(うぶみづ)
049(きよ)きを()らず(とほ)()ぎける
050玉野比女(たまのひめ)()れます(とき)()()でし
051この真清水(ましみづ)はうぶだらひかも』
052 魂機張(たまきはる)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
053『たまきはる生命(いのち)清水(しみづ)()()づる
054この神森(かみもり)常世(とこよ)にもがも
055朝夕(あさゆふ)月日(つきひ)(うか)真清水(ましみづ)
056かがみとなして御魂(みたま)(あら)はむ』
057 結比合(むすびあはせ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
058()(みづ)(むす)(あは)せて()()づる
059(たま)(いづみ)()みきらひたるも
060(われ)(いま)(たま)清水(しみづ)(かげ)うつし
061きたなき(こころ)をはぢらひにけり』
062 美味素(うましもと)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
063(やは)(みづ)(あま)清水(しみづ)美味素(うましもと)
064(かみ)(こころ)のうつる真清水(ましみづ)
065この(みづ)()大神(おほかみ)乳房(ちぶさ)より
066(したた)(みづ)かうまし玉水(たまみづ)
067 真言厳(まこといづ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
068滾々(こんこん)()きてつきせぬ真清水(ましみづ)
069(あま)きは(かみ)(こころ)なるかも
070白駒(しらこま)(またが)咽喉(のど)(かわ)かせつ
071この真清水(ましみづ)()らざりしはや』
072 一行(いつかう)神々(かみがみ)は、073彼方此方(かなたこなた)点々(てんてん)せる玉泉(たまいづみ)真清水(ましみづ)に、074一々(いちいち)言霊歌(ことたまうた)()御魂(みたま)(あら)ひつつ、075(つつ)ましやかに(すす)ませ(たま)ふ。
076 (さき)()たせる真言厳(まこといづ)(かみ)は、077悠々(いういう)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
078『ああ有難(ありがた)有難(ありがた)
079(あめ)(つち)との中空(なかぞら)
080(すが)しく()てる常磐樹(ときはぎ)
081玉野(たまの)(もり)聖所(すがどころ)
082(みづ)御霊(みたま)(したが)ひて
083(こま)(またが)(すす)()
084(ゐや)なきわざも()らずして
085玉野(たまの)比女(ひめ)永久(とことは)
086(しづ)まりいます山麓(さんろく)
087意気(いき)揚々(やうやう)()きみれば
088玉野(たまの)比女(ひめ)瑞御霊(みづみたま)
089生代(いくよ)比女(ひめ)のみ(みちび)きて
090(もく)しています不思議(ふしぎ)さに
091よくよく(おも)ひめぐらせば
092智慧証覚(ちゑしようかく)のまだ()らぬ
093吾々(われわれ)一行(いつかう)神々(かみがみ)
094(みづ)御霊(みたま)諸共(もろとも)
095この聖所(すがどこ)悠々(いういう)
096(こま)(ひづめ)(けが)しつつ
097(たま)清水(しみづ)魂線(たましひ)
098(あら)ひて(みそぎ)神業(かむわざ)
099いそしむ(こと)(わす)()
100()大神(おほかみ)御神慮(ごしんりよ)
101(そむ)きまつらむひがごとと
102(はじ)めて(さと)りし()づかしさ
103(おも)ほてりつつ()(かへ)
104前非(ぜんぴ)()いて玉野森(たまのもり)
105もと()(みち)にぬけいだし
106(こま)並木(なみき)(つな)ぎおき
107素足(すあし)のままに白砂(しらすな)
108さくさく()みて(すす)()
109(みち)行手(ゆくて)(かがや)ける
110(みぎ)(ひだり)玉清水(たましみづ)
111(きよ)くすがしく()()でで
112月日(つきひ)のかげを宿(やど)すなる
113永久(とは)(いづみ)魂線(たましひ)
114(おの)(おの)もが(あら)ひつつ
115白梅(しらうめ)かをる神森(かみもり)
116辿(たど)りて()けば松上(しようじやう)
117(つる)()(ごゑ)(いさ)ましく
118わが魂線(たましひ)()きたつる
119ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
120(かみ)()さしの神業(かむわざ)
121(つか)ふる吾等(われら)朝夕(あさゆふ)
122天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)
123(たま)清水(しみづ)(みそぎ)して
124(すす)()くべき(つつし)みを
125(しば)(こころ)のゆるみより
126(わす)()たるぞうたてけれ
127小鳥(ことり)(うた)(てふ)()
128常世(とこよ)(はる)(かみ)(もり)
129()()(かぜ)(かんば)しく
130四方(よも)(くん)ずる(うめ)()
131(きよ)きは(かみ)(こころ)かも
132(たふと)(かみ)御心(みこころ)
133(つつ)まれながら(おろか)なる
134吾等(われら)(すこ)しも(さと)()
135(くつわ)(なら)べて堂々(だうだう)
136()大神(おほかみ)天降(あも)ります
137聖所(すがど)(すす)みし(おろか)さよ
138吾等(われら)(こころ)(あらた)めて
139(つみ)(あやま)ちを()いながら
140(ふたた)(みそぎ)神業(かむわざ)
141(つか)へまつりてとぼとぼと
142松間(まつま)木漏陽(こもれび)あびながら
143彼方此方(かなたこなた)()()づる
144清水(しみづ)にことごと(みそぎ)して
145やうやう此処(ここ)()きぬれど
146まだ()(さき)(みち)(とほ)
147(こころ)(こま)ははやれども
148(ふた)つの(あし)如何(いか)にして
149聖所(すがど)(たつ)()べけむや
150この神森(かみもり)黄昏(たそがれ)
151(ほし)御空(みそら)にきらめきつ
152(ゆふべ)(かぜ)(ひや)やかに
153吾等(われら)(はだ)(ひた)すなり
154ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
155今宵(こよひ)(まつ)太幹(ふとみき)
156樹下(こした)一同(いちどう)(やす)らひて
157朝日(あさひ)(のぼ)るを()ちあかし
158(ふたた)清水(しみづ)(みそぎ)して
159(すす)()かばや惟神(かむながら)
160御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
161 ()(うた)ひながら(すす)ませ(たま)ふ。
162 さしもに(ひろ)神森(かみもり)白砂(しらすな)(すね)(ぼつ)し、163容易(ようい)(すす)むべくもあらねば、164神々(かみがみ)天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)松下(しようか)一夜(いちや)(あか)(たま)ひぬ。
165 遠見男(とほみを)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
166黄昏(たそがれ)(やみ)(せま)れど月読(つきよみ)
167(かみ)御空(みそら)(かがや)(たま)ひぬ
168真清水(ましみづ)(すが)しくうつらふ月光(つきかげ)
169(われ)(をろが)みて(おも)()づかしも
170(かぜ)はらむ(こずゑ)のそよぎ(とど)まりて
171田鶴(たづ)(こゑ)のみ(たか)(きこ)ゆる
172白梅(しらうめ)(つゆ)にかがよふ月光(つきかげ)
173わが魂線(たましひ)をよみがへらすも
174百鳥(ももとり)(ねぐら)(さだ)むるこの(よひ)
175(つみ)にしづみて(ねむ)らえぬかな
176瑞御霊(みづみたま)さぞや(なげ)かせ(たま)ふらむ
177吾等(われら)(たま)(くも)れるを()
178これといふ神柱(みはしら)なきをわが岐美(きみ)
179(あさ)(ゆふ)なに(なげ)かせ(たま)はむ
180神業(かむわざ)(あさ)(ゆふ)なを(つか)へしと
181(おも)ひしことは(ゆめ)になりける
182わが智慧(ちゑ)(また)証覚(しようかく)()たざるを
183()らずに(つか)へし()づかしさを(おも)ふ』
184 圓屋比古(まるやひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
185(あま)(つた)(つき)(かがみ)圓屋比古(まるやひこ)
186(かみ)御魂(みたま)()らして()ませる
187小夜(さよ)()けの(いづみ)(なみ)(うか)びます
188(つき)(おもて)()ればはづかし
189(よる)(つる)()(はごく)みて()もやらず
190(まも)りゐるかも(あい)(つよ)さに
191白梅(しらうめ)(つゆ)御空(みそら)(つき)()りて
192かをり(すが)しき玉野森(たまのもり)夜半(よは)
193神業(かむわざ)(おく)れし御魂(みたま)(あつま)りて
194(いま)(あたら)しく(みそぎ)するかも
195天界(てんかい)()ゆるしならぬ神国(かみくに)
196()りつつもなほ(おこた)りにける
197智慧証覚(ちゑしようかく)()らざる(ため)(かなめ)なる
198(みそぎ)のわざを(わす)()しはや
199瑞御霊(みづみたま)(おな)じにわが(たま)(きよ)まりしと
200(おも)ひし(こと)(おろか)さを()づる
201一言(ひとこと)()らさぬ岐美(きみ)御心(みこころ)
202(けが)しまつりし(こと)(くや)しも
203生代比女(いくよひめ)(こころ)(すが)しくましますか
204玉野(たまの)(をか)(みちび)かれ(たま)ひて』
205 多々久美(たたくみ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
206小夜(さよ)()けて常磐(ときは)(まつ)(した)かげに
207わが(あやまち)(なげ)かひにけり
208常磐樹(ときはぎ)(こけ)むす(まつ)(した)かげに
209(われ)悔悟(くわいご)(なみだ)()()
210(おろか)しきわが御魂(みたま)かも(かなめ)なる
211神業(みわざ)(わす)れてひた(すす)みけるよ
212真清水(ましみづ)(いけ)にうつらふ(つき)()れば
213わが(おろか)さを微笑(ほほゑ)みますかも
214(われ)ながらあきれはてたり魂線(たましひ)
215くもりし(こと)()づかずに()
216多々久美(たたくみ)(かみ)司名(つかさな)()ちながら
217かかる神業(みわざ)(わす)れし(おろか)
218(こずゑ)()(かぜ)(ひびき)(おろか)なる
219(われ)(わら)へる(ごと)(きこ)()
220真鶴(まなづる)(まつ)(こずゑ)にとどまりて
221ただ一声(ひとこゑ)(われ)をいましむ
222かくならば(つる)にも(おと)御魂(みたま)かと
223今更(いまさら)(くや)多々久美(たたくみ)(かみ)
224(いま)よりは(こころ)(こま)()(なほ)
225(まこと)(ひと)つに(みち)(つか)へむ』
226 宇礼志穂(うれしほ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
227小夜(さよ)()けの(まつ)樹蔭(こかげ)にうづくまり
228()ぢらひにつつ(つき)(あふ)ぐも
229にこにこと()ませる(つき)(おも)()れば
230わが魂線(たましひ)(えぐ)らるる(ごと)
231国土生(くにう)みと神生(かみう)みの(かみ)御供(みとも)して
232岐美(きみ)をなやませし(こと)()ぢらふ
233瑞御霊(みづみたま)わが魂線(たましひ)のくもれるを
234見透(みすか)(たま)ひて(なげ)きましけむ
235御供(おんとも)(つか)へまつると雄々(をを)しくも
236(すす)みしことの()づかしきかな
237さりながらわが魂線(たましひ)(けがれ)をば
238(はや)(さと)りし(こと)(うれ)しさ
239よき(こと)曲事(まがごと)いつき曲事(まがごと)
240よき(こと)いつく神代(みよ)なりにけり
241よしあしの差別(けぢめ)()らに(すす)みてし
242宇礼志穂(うれしほ)(われ)浅間(あさま)しさを(おも)
243(とき)じくに白梅(しらうめ)かをる(かみ)(もり)
244(ひづめ)(けが)せしことの(かしこ)
245玉泉(たまいづみ)(みぎ)(ひだり)()きてあるを
246(みそぎ)もなさで(すす)みし(おろか)さ』
247 産玉(うぶだま)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
248大空(おほぞら)青海(あをみ)(はら)(わた)りゆく
249月読(つきよみ)(ふね)はいとも(うるは)
250()(わた)御空(みそら)(つき)()らされて
251(われ)()づかしく()ちふるふなり
252真清水(ましみづ)永久(とことは)()(かみ)(もり)
253(みそぎ)(わす)れて(すす)みし(おろか)
254何事(なにごと)(かみ)(こころ)()(なほ)
255見直(みなほ)しませよ吾等(われら)(あやまち)
256神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)(かみ)()(なほ)
257見直(みなほ)しまして(ゆる)させ(たま)
258()(かみ)(たま)宮居(みやゐ)にましまして
259わが(おろか)なる(わざ)(みそな)はすらむ
260瑞御霊(みづみたま)生代(いくよ)比女(ひめ)二柱(ふたはしら)
261(さび)しみまさむ吾等(われら)がくもりに
262玉野比女(たまのひめ)御顔(おんかほ)()るも()づかしく
263なりにけらしな凡神(ただがみ)(われ)
264()(かみ)のウ(ごゑ)言霊(ことたま)()()りて
265(うま)()でたる(かみ)(われ)()づかし
266真鶴(まなづる)(やま)言霊(ことたま)奏上(そうじやう)
267しるしなかりしも(うべ)よと(おも)ふ』
268 魂機張(たまきはる)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
269瑞御霊(みづみたま)生言霊(いくことたま)功績(いさをし)
270(ふさ)ぎまつりし(われ)()づかしも
271生代比女(いくよひめ)(かみ)(くも)れる魂線(たましひ)
272(みづ)御霊(みたま)()かし(たま)へり
273証覚(しようかく)(いま)()らはぬ(われ)にして
274生言霊(いくことたま)のしるしあるべき
275いや(ひろ)玉野(たまの)(もり)小夜(さよ)()けて
276(つき)のしたびに()(ごころ)わく
277常磐樹(ときはぎ)(こずゑ)御空(みそら)をかくさずば
278ただに(つき)()(かほ)なかるらむ』
279 美波志比古(みはしひこ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
280()づかしき(われ)にもあるか大道(おほみち)
281(つか)へて(みそぎ)のわざ(わす)るとは
282(みそぎ)せよと(みぎ)(ひだり)真清水(ましみづ)
283()れる(いづみ)()らず()ぎけり
284魂線(たましひ)のいたく(くも)りて(みち)()
285(みそぎ)(いづみ)()えざりしはや
286(みそぎ)より(たふと)きものは()にあらじと
287(われ)常々(つねづね)(かた)らひ()しを
288わが(こま)(はん)並木(なみき)(つな)がれて
289(あるじ)()ひつつ(さび)しみ()くらむ
290駿馬(はやこま)(ひづめ)そろへて真砂地(まさごぢ)
291やうやう(すす)みし(おろか)なる(われ)
292()らぬ(かみ)(たたり)なしとは(たれ)かいふ
293(けが)れし御魂(みたま)(かみ)はまみえず
294小夜(さよ)()けて(さび)しくなりぬわが(こころ)
295あまり(くも)りの(ふか)くありせば
296真清水(ましみづ)(ひた)(あら)へどなかなかに
297(たま)(けが)れの(きよ)まらぬかな
298天津祝詞(あまつのりと)(とき)じく()れど如何(いかん)せむ
299わが(おろか)なる(たま)(あら)へず』
300 結比合(むすびあはせ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
301瑞御霊(みづみたま)御供(みとも)にはろばろ(つか)()
302(われ)()づかしき(よひ)にあふかな
303わが(こころ)いゆきつまりて玉野丘(たまのをか)
304(ふもと)(なげ)かひ()(かへ)しける
305朝夕(あさゆふ)生言霊(いくことたま)()りつつも
306(みそぎ)神業(みわざ)(わす)()しはや
307国土(くに)()(かみ)()ませる御供(みとも)なれば
308(たま)(きよ)めて(つか)ふべき(われ)
309神業(かむわざ)(さまた)げなせしを今更(いまさら)
310()いつつ(いづみ)(たま)(あら)ふかな
311しんしんと()()(わた)真鶴(まなづる)
312(やうや)(こゑ)をひそめ(ねむ)れり
313やがて(いま)(あづま)(そら)はしののめて
314この神森(かみもり)(あか)るくなるべし
315東雲(しののめ)(そら)ほのぼのとあからみつ
316わが魂線(たましひ)もよみがへりけり
317(ひむがし)(そら)にわきたつ(むらさき)
318(くも)(うるは)しみ神言(かみごと)()らむ』
319 真言厳(まこといづ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
320東雲(しののめ)(そら)おひおひに(あか)らみぬ
321やがて天津(あまつ)()(のぼ)(たま)はむ
322(つき)にさへ()づかしきものを天津(あまつ)()
323(ゆぼ)(たま)はばわれ如何(いか)にせむ
324村肝(むらきも)(こころ)(きよ)めて(たま)(あら)
325(あたら)しき()(をが)みまつらむ』
326 ()神々(かみがみ)述懐歌(じゆつくわいか)()べ、327悔悟(くわいご)(なみだ)(うか)べながら、328東雲(しののめ)(そら)(むか)つて礼拝(れいはい)(ひさ)しうし、329(ふたた)真砂地(まさごぢ)素足(すあし)にきざみながら、330玉野丘(たまのをか)()して(おそ)(おそ)(すす)ませ(たま)ひぬ。
331昭和八・一〇・二七 旧九・九 於水明閣 白石恵子謹録)