ア 天地の神の悉々出でまして御代を守らす吉き日待たるる
イ いす細し神の任さしの琉球の嶋根に千代の基固めむ
ウ 動きなき神の御教の礎は栄え弥勒の光なりけり
エ 画や歌に筆走らせて天地の神のいさをを開く吾道
オ 大嶋や高砂嶋を経めぐりて御国の為に道ひらくかな
カ 掛巻も綾に畏こき伊都能売の稜威かがやく秋は近めり
キ 君が為御国のために真心を筑紫の嶋に道を伝へつ
ク 国魂の神々高天に神集ひ神議ります五六七の御代かな
ケ 穢れたる土にも生ふる草や木の栄えは神の守りなりけり
コ 木の花の永久に籠れる不二ケ嶺の白雪解くる世とはなりけり
サ さくくしろ五十鈴の宮の常磐木は御代の栄えの光なりけり
シ 東雲の空明け初めて大本の神の光は弥まさり行く
ス 駿河なる不二の嶺の上積む雪は神代の神秘包む白絹
セ 生命の源泉となり糧となる伊都能売神の教尊し
ソ そぐられし清き身魂を招ぎよせて国造ります伊都能売の神
夕 足乳根の居まさぬ父の石碑をわが涙もて濡しけるかな
チ 千早振る神の大道は隅もなく明かにしてぬかるみも無し
ツ 露の身の命捧げて天地の神に仕ふる身こそ幸なれ
テ 照り渡る十二夜の月ながめつつ故郷偲ぶ宣伝の旅
卜 常永の霊の命を享けながら形に死する人救はめや
ナ 浪の秀も高砂嶋の道開き神の守りのあつき旅かな
二 西東南や北の果てまでも大本光のかがやく御代かな
ヌ 奴羽玉の闇を晴らして十二夜の月大空にさえ渡るかな
ネ 寝もやらず国の行く末偲びつつ涙にくるる吾身なるかな
ノ 野に山に神の恵は充ち充ちて五六七の神代栄え行くなり
ハ 計り得ぬ恵の露を浴び乍ら神を斎かぬ曲あはれなる
ヒ 久方の澄みきる空を渡り行く月のおもての長閑なるかな
フ 踏みて来し人の世の道かへりみて吾思はずも慄きにけり
へ 隔てなく人と心を語り合ふ時こそ神国にある心地すも
ホ 時鳥八千八声泣きからし猶泣きやまぬ本宮の山
マ 益良夫が神に誓し言の葉の花咲きみのる御代は近めり
ミ 御教の船に棹さし渡り行く八洲の海原浪風も無し
ム 紫の衣をまとひて世に立てば烏羽玉の夜も明け渡るらむ
メ 廻りくる五六七の御代の御手代と御教に竭す宣伝使かな
モ 桃の花薫る神苑のうつり香の袖に匂へる神柱かな
ヤ 八洲国遺る隈なく天地の道伝へ行く神の御使
イ 五十鈴川水の流れは清くとも汲む人のなき世こそ濁れる
ユ 雪深き野山の奥も醜の野も並べてかがやく三五の月
エ 笑み栄え富み行く家の神床に生けし常磐の松の青きも
ヨ 夜もすがら教の海原渡りつつ五六七の御船浮かぶ日を待つ
ラ 牢獄にたたき込まれし束の間も神に離れず道を忘れず
リ 琉球の嶋に渡りて思ふかな神を斎かぬ国の行く末
ル 類例もなき救世の神教を邪教とけなすは坊主のみなる
レ 蓮華台霜ふる夜半に只一人天地に祈る霊婦かしこし
ロ 老若のけじめ無き代と謹みて天地に祈れ若き人たち
ワ 稚比売の神の命は地に降り貴の御教を宣らせ玉へり
ヰ 古の百の聖者も悟り得ぬ誠の御教世に出でにけり
ウ 美はしき神の御国も人皆の心の罪に穢れ行くなり
ヱ ヱルサレム神の都も近づきて月の御光いよいよ冴えたり
ヲ 大本の神に背きし曲人のまなこ醒まさむ世とはなりけり