月宮殿国魂石に積む雪の清き心を神に捧げむ
花の色月の清さを心にて仕へ奉らん月の宮居に
若返り若返りつつ生き通しの人の命は神のたまもの
金色の雲を置きたる短冊は神素盞嗚の神の御姿
素盞嗚の神は神代の雅男よ三十一文字の恋歌詠ませる
雲置きし色紙は出雲八重垣の瑞の宮居の姿なりけり
天地にさやる八岐の大蛇神祓ひ清むる瑞御霊かも
八雲立つ簸の川上に蟠まる大蛇由々しもきりてはふらな
短冊はみやびの神の御姿よ夢なしるしそみだりなる歌
さまざまにうつろひてゆく世のさまを見つつ嘆かす天地の神
よき事は皆打捨てて外国の醜事まねるあわれ国民
日の本は神代ながらの神の国夢なけがしそ外国ぶりに
外国の人をあはれみ日の本のうら安の道伝へんとぞ思ふ
人類愛善新聞を見てもの知りが共産主義と言うぞおかしき
愛善の道に古今と東西の区別のなきを知らぬ学者よ
羅甸語に訳せば人類愛善は大本という意義にぞありけり
大本も三五道も同じ意義の神の授けし称えなりけり
教御祖警しめ玉ひし宣言の現れ来たる世こそうたてき
千年の後にオリオン星座より降る神の子待てる愚さ
オリオンの星座降りて輝ける光を知らぬ闇世なりけり
和妙の綾の高天ゆ世を救ふ神出でませり錦の宮に
音無瀬川の水上鶴山に神は方舟造りて待たせり
霧の海に包む神秘の戸を明けて光り輝く伊都能売の神
人心天地くもらせ地震を三島の今日の気の毒なるかな
天地の神は大地の人心あまり汚きに怒らせ玉ひしか
天災は如何に強くも別院の設けられし地は心安けし
畏くも伊豆の国魂怒りまし悩み三島の地震おぞしも
上下の区別もわかずなりし世は災なるかな天変地妖起る
上下を揃へて遠き神つ代の浦安国にかへれと祈る
敷島の三十一文字の歌の道も乱れ果てたり元津神国
から国に身も魂も奪はれて汚しゆくかも神の大道
不景気の風吹き荒ぶこの冬は人の心も冷たかりけり
山も野も霜にいためる冬の日の空に震へる十二夜の月
人心紙より薄き世の中は神の懐力なりけり
地震の如何に強くも惟神神と倶なれば心安けし
日を逐ひて醜の曲霊の猛ぶなるこの世は神の御力にすがれ
何事のありても心動かざるまでにねれねれ己が魂
ノアの舟龍門館に浮べども乗る人少なき世こそうたてき
三十年の間飽かさで祖神は世人のいましめ宣らし玉ひぬ
神を祭り大道を伝へ歌詠みて暮らさば安き吾にぞありける
天地の神の使命の重ければ人の子吾は静心なき
夜昼の別ちも知らに道の為世の為心砕きこそすれ
地の上に心隈なく配りつつ神にある身はいそがしき哉
上下の揃ひて安き世なりせば吾は夜昼心砕かじ
朝夕に骨の節々痛むなり迫り来る世の状を思ひて
世にいづる時松の世の日に月に近むを思へば忙しきわが身よ
真先に信徒思ひ国思ひ世界を思ふ身こそ忙しき
神国の元の安きにかへさんとわれは月毎道の歌詠む
資本家と労働者との抗争は断然百破戦闘の惨状
伊邪那岐の神の鼻より現れましし素盞嗚の神尖端の神
尖端の尖端をゆく素盞嗚の神のいでます世とはなりけり
素盞嗚の神世に出でて働かば俄然斯の世は浦安の国
素盞嗚の神は神代のエロの神シークガールは櫛稲田姫
尖端の流行言葉は素盞嗚の神のいでます予報なるらん
立直し立替と云ふも国祖神の宣らせ玉ひし御声なりけり
神とあればこの世は凡てよいぢやないか又よいぢやないかがはやり出したり
素盞嗚の神はみやびのエロの神三十一文字で世をならしましぬ
海原を知らせと神のメッセージいまに全き素盞嗚の神
素盞嗚といふ言霊は現代語の尖端をゆく百破戦闘よ
天正の明智光秀築きたる城址に道照る明光殿哉
賎の男の子と生れ出でし我ながら有難きかな神に仕へて
人の祖そのおやおやを尋ぬれば伊弉諾の神伊弉冊の神
日の本に生れしものはその祖を諾冊二尊が基礎にぞありける
小作農の子に生れたる吾もまた同じ日本の祖を持つなり
日の本の神守る国を汚し行く曲神忌々し斬り放りてん
大本の道の栄えを妬みつつ色々巧らむ曲神忌々しも
神代より栄え果なき神国を常久に守らへ大本信徒
曲津神のためには大なる邪魔ものと醜のたぶれが汚さんとぞする
大本を傷つけんため曲神は信徒にうつりてあらぬこと言ふ
あらざらん事まで誠らしく言ふ曲神いつも道に潜めり
大本を破るは大本信徒のあらぬ言葉の花にぞありける
大本のためと思ひて大本を損ふ曲神は信徒に潜めり
言霊の幸はふ教を知りながら禍ひ招く信徒の言霊
日の本の誠の神を斎かずば世は何時までも安からざる可し
日に月に我が日の本に迫りくる邪神忌々しも迷へる国人
地震よりも地辷りよりも恐ろしき曲のたくみにのるぞ危き
五倫五常道かげひそめ政治また権謀術数の世とはなりけり
今の世に処して御国を泰山の安きに置かんは惟神の大道
斯の道の若し我が国に亡びなばこの地の上の国は乱れむ
人道も政治も不安の現代は神の教に救ふのみなる
上中下三層階級おしなべて不安に充つる神知らぬ国
国民の生活安定の法策は神の真道を知らしむるにあり
惟神道の国民一般に解らば政治の不安あるなし
生産は過剰を示せど統御する政治家の力量欠乏せる而巳
吾々は秩序不安におびえ居る同胞のために道を開かむ
家畜的知識階級の学者たちの立場は余りに情なきかな
善悪の区別も分らぬ今の世は情なきかな盲目弁護士
飼はれたる知識階級の無能より世は日に月に乱れてぞ行く
天地の総ての蘊奥極めたる後こそ神の道はときえん
天地の蘊奥極めて尚たらず不可知的なる神の道かな