(五十音)
愛善の心は神に通ふなり神は愛なり善なるが故
唐日本天竺の果も愛善の神旗の風になびかぬもの無し
釈迦孔子も基督孟子の御教も愛善の道説かざるはなし
助け合ひ助けられ合ひて世の中は物思ひもなく煩ひも無し
なまなかに物質愛を注ぐより神国の愛に世人生かさむ
放たれし小鳥も籠に帰るなり主の愛の強きがために
枉神も鬼も大蛇も慕ひきぬ唯愛善の光仰ぎて
安見しし我大君の大御代を愛と善との徳に照らさむ
礼拝をいそしむ人は愛善の道を辿れる神の御子なり
私の心し無くばおのづから愛善の徳そなはるものなり
一枚の愛善新聞売るさへも世人を救ふ神業なりけり
極みなき世人悉救はんと思へば天国の福音を宣れ
敷島の大和心の本体は唯愛善の光なりけり
千早振神の心は愛善の誠を措きて何物もなし
賑はしく楽しき家庭となりにけり愛善新聞読み初めてより
久方の天津御国は愛善の徳に充ちたる楽園なりけり
身も魂も弥常久に栄え行く愛善の国したはしきかな
伊都能売の神の御教は愛善の御国を開く玉の御鍵
隣人をあはれむ心を仁といふ愛は神なり善は徳なり
いすくはし心の苑に咲く花は唯愛善の賜物なりけり
唄ひつつ舞ひつつ諸手を打ち鳴らし喜び合ひぬ愛の舞台に
苦しみも悩みも雲と散り失せぬ唯愛善の神の伊吹きに
数万人に道を説くとも一人を救い得ざれば何の甲斐無し
罪けがれ過ちあるも愛善の神は祝詞に祓ひ玉はむ
烏羽玉の闇世を照らす光明は神より出でし愛善の徳
吹きすさぶ世の荒風も愛善の誠の力に凪ぎ渡るなり
昔より輝き渡る愛善の神の心を知るもの無かりき
夢の世と人は云へども愛善の徳にし住めば生ける天地
累代の祖先の霊を天国に救ふは子孫が愛善の徳
牛馬も愛善に住む人の家に飼はるる時は暴れぬものなり
厭離穢土などと思ふな現世は愛善の神守る楽園
景色よき大海原の山河は愛と善とのあらはれなりけり
精神界現実界の別ちなく守らせ給ふ愛善の神
天国は虚空にあらず葦原の中津御国の真秀良場にあり
根の国は地底にあらず偽と悪と醜の集る野の末にあり
平和なる人の家庭は現世のまま天国の姿なりけり
眼に見えぬ神の御国も現世も愛善神の住家なりけり
炎々と燃ゆる心の焔をば容易く消すは愛善の徳
霊国の神苑にいます伊都能売の神の功績は愛善の徳
遠近の区別もしらに救ひ行く愛善の神いまや伊都能売
大本の教の源たづぬれば只愛善の光なりけり
根本的人の御霊を天国に救ひ助くる愛善の道
底ひなき神の恵の真清水を世にうるほすは愛善の道
常立に浦安国と治め行く神の心は愛の善なり
望み事正しかりせば何事もかなはせ給ふ愛善の神
星光もなき常暗の山道も安く進まん神の守りに
百八十の国のことごと愛善の光りに照らす三五の道
世の中に愛善の神なかりせば人は地上に生れざるべし
六道の辻に迷へる罪人を神国に救ふ愛善の教
終りまで忍びて神に仕ふるは愛善心の満るが故なり